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2018年5月 7日 (月)

久保利明王将とシャンプーハット・てつじによる対局もあり! プロ棋士も出演したポストよしもと初の将棋イベント「ポストよしもとGW将棋祭り」開催!

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4月30日(月)、大阪・西梅田のポストよしもとで「ポストよしもとGW将棋祭り」が行われました。将棋好き芸人はもちろん、ゲストに久保利明王将、今泉健司四段、服部慎一郎奨励会三段、そして将棋Youtuberの孫(MAGO)さんも登場と、かつてない豪華な顔ぶれで展開し、多くの将棋ファンが詰めかけました。

オープニングに登場したのは、MCにspan!・マコト、コウテイ・下田、村一番・小泉、絶対アイシテルズ・楠見、セルライトスパ・大須賀、二メートルズ・江城、爆之介です。それぞれ将棋経験をアピールした後は、この日のプログラムを発表、さっそく1回目の対局へと移りました。

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まずは「芸人VS  将棋YouTuber 対局」を。将棋YouTuberはMAGOさん、対局相手に選ばれたのは江城でした。ステージで対局を見守ったのは爆之介と大須賀。解説は、この日が解説デビューという服部慎一郎奨励会三段、読み上げは室谷早紀さんです。

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対局ルールは、手合いは平手で持ち時間はそれぞれ10分、切れたら一手30秒です。関西将棋会館へ対局をしに行くという江城ですが「こんなに見られることはないので、緊張します」と第一声。やや緊張感ある中での対局が始まり、先手は江城でした。解説の服部奨励会三段には江城の手はお見通しで、打つ前から読まれているという状態。「江城が自分には秘策があると楽屋で言っていた」と爆之介情報、その秘策がいつ出てくるのか会場に期待感が沸き上がるのですが、一行に出る気配がなく「もう使い果たしたのでは...」という雰囲気に包まれていきました。終盤になると互いに指す手もスピードアップ。緊張感とスピード感漂う中、果たしてこの対局、結果はどうなるのか?と盛り上がったところで江城が突然、「あー!」と叫び声を。「二歩」をしてしまいあっさり反則負け。この勝負、78手で孫さんの勝利となりました。対局を終えて「江城さんが何をするか分からず、私も様子を見ていました」と孫さん。江城は「二歩」という"秘策"を炸裂させ、自爆に終わりました。

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久保利明王将とのトークコーナー「久保王将 振り飛車講座」は振り飛車について何でも質問しようというもの。MCはマコト、ここでは吉本新喜劇より池乃めだか、レイチェルも参加しました。めだかが登場した時は、久保王将も一緒になって「見下げてごらん」のギャグに参加、会場は大きな笑い声が起こりました。まずは将棋への向き合い方について「将棋は最後まで分かりません。終わるまで勝ちとは考えない」と久保王将。一つ一つの言葉の深さ、重みに会場から感嘆の声が聞こえます。めだかを筆頭に、江城や楠見も次から次へと質問を。そのたびに丁寧に答えてくださる久保王将。お客様からのアンケートにも一つ一つ、真剣かつ分かりやすく回答してくださいました。最後に「これから将棋を始める人に振り飛車の魅力を教えてください」との質問に「振り飛車にはロマンがあります!」と久保王将。会場から賛同の拍手が沸き起こり、大いに盛り上がりました。

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今泉健司四段に何でも聞くコーナー「今泉四段トークショー」では、今泉四段の明るいキャラクターもあって、やや緊張感のあった会場雰囲気が一気に和やかに。MCは絶対アイシテルズ・楠見が務めました。「何でも答えますよ!」といざなう今泉四段に、爆之介が早速質問を。「普段から手元のケアをしているんですか?」と尋ねたところ「将棋指しは手が命だと思います。僕は棋士になって4年ですが、元々将棋指しの手ではないんですよね...」と今泉四段。今泉四段が最もきれいな手だと思う棋士は藤原直哉七段とのこと。また、藤井聡太六段についての質問もあり、「藤井聡太六段は(アニメキャラの)魔人ブウの最終形態みたいだ」というたとえに会場も盛り上がりました。「将棋に関わることなら何でも答えます」というスタンスの今泉四段、プロ棋士の収入といったプライベートな質問の中には、「女性を口説くときには何手先まで読みますか?」といったものも飛び出しました。「1手先しか読めません。直球で、今も香車生活です」とご回答も。どんな質問にも真摯に、そして分かりやすく、ウィットに富んだ内容で答えてくださる今泉四段。質問も尽きることなく、あっという間の1時間でした。

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ポストよしもと杯の決勝では、イベント中に行われた予選を勝ち抜いた一般参加者が登場。MCは江城とネイビーズアフロ・はじりが務めました。決勝に勝ち上がったのは、天満最強の男・リュウさんと流しの将棋士・マルハシさんです。和装で挑んだマルハシさんは「負けるわけにはきません。こんな格好をしているからには勝って帰ります!」と堂々宣言。この対局の解説は久保王将。「プロに解説されるなんて光栄なこと」と一同、感激している様子。「いつもなら棋士の人となりを知って解説するので、今日は初めてお会いする方なのでどう解説しましょうか」と久保王将。ですが、いざ対局が始まるととても分かりやすく、将棋未経験者にもその面白さが逐一伝わってきました。また、読み上げは服部奨励会三段が担当。解説も初めてならば、読み上げも初めてと、この日は初めて尽くしだった服部奨励会三段。その初々しさも見ものでした。

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対局が始まると「二人とも駒組がしっかりされていて、強いとわかる手つきですね」と久保王将。将棋が強い人は、対局でも自然体だそうです。久保さんの解説を聞く役割は江城が担当。「将棋の駒で何が一番好きですうか?」と江城が尋ねると「角」とのこと。飛車ではないことに驚きの声が上がるも、「角は最後まで自分の角でいてほしいんです」と久保王将。たくさんの話題で盛り上げながらも、対局もしっかりと伝えてくださいました。中盤でも「今のところお二人とも1点のミスもありません。プロの将棋といってもおかしくないでしょう」とその実量を讃えられ、また、せめぎ合いが続くと「将棋は攻める時と守る時の見分け方が難しいんですね。それは経験を積むしかないんです」とのアドバイスも。様々な将棋の話が飛び出し、充実の観戦となりました。そして勝負の行方はマルハシさんに軍配が上がりました。終始、攻守交代を繰り返す熱戦を繰り広げたマルハサシさんとリュウさんへ、会場から温かな拍手が起こりました。また、マルハシさんには久保王将直筆のサインとセンスも贈られました。

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いよいよクライマックス、この日のハイライトである「久保王将VSてつじ特別対局」が始まりました。大の将棋好きで知られ、2015年には日本将棋連盟から将棋普及に貢献したとして感謝状が贈られたこともあるてつじ。ステージに飛び出すなり、若手たちが対局を「対決」「試合」、将棋を「打つ」と表現したこと厳しくチェック。将棋への愛があふれ出していました。ルールは久保王将が「角落ち」でしたが、さきの解説で角好きと判明したため「飛車落ち」に変更。持ち時間はてつじ30分、久保王将10分、切れたら一手30秒です。解説は今泉四段と服部奨励会三段、そして大須賀。今泉四段はてつじの実力を認められている一人で「勝負はおもしろくなる」と期待を寄せました。

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そして対局スタート。「イベント将棋には慣れています!駒交換はバンバンしていきましょう!」と誰よりも盛り上げます。また、「僕はこれからめちゃくちゃでかい独り言を言うと思いますが、気にしないでください」と念を押します。その宣言通り、対局中にその緊張感を打ち破る独り言が次々と飛び出しました。そんな中、一向に動じないのが久保王将。久保王将の周囲だけ別の時間が流れているようでした。中盤になっても好勝負が続きます。「順調すぎて相手の策に飲まれているような気がする...。どうぞどうぞと勧めておいて、最終的に恥をかかすということはイベント対局ではよくあることなんですよ」と大きな独り言を言い続けるてつじ。今泉四段は、その独り言とのバランスもとりながら、分かりやすい解説をつ続けました。また、この一局では封じ手を当てる時間もあり、見事当てた方1名にプレゼントもあるなど、客席参加型でも楽しめました。

勝負も終盤、いよいよ詰まってきたかと思われたてつじ、突然立ち上がり解説スペースへ乱入。服部奨励会三段に「どうしましょう?」と助けを求めました。そして小声で意見を仰ぎ、その一手を使うことに。本当に大丈夫だろうかと念を押すてつじに「間に合うと思います」と服部奨励会三段。その言葉を信じ、対局に戻りました。今泉四段いわく「久保先生の鋭さは、相手に死んだことさえも気づかせないこと」とその恐ろしさを伝えます。それは、漫画『北斗の拳』の登場人物、トキの最期に似ていると続けますで。その戦法に震えるてつじ。久保王将は微動だにせず、ご自身のペースを徹頭徹尾、崩しません。つかの間の緊張感に包まれたのち、「これがトキのように殺されることかー!」とてつじの断末魔が会場に響き渡り、久保王将が勝ちました。

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「今回は勝ちましたが、途中まではこっちが推され気味でした」とてつじを讃える久保王将。てつじは「久保先生にずっと転がされているような感じでした」と改めて、参りましたと告げました。

最後は出演者で記念撮影。この時間だけはお客様も撮影OKということでたくさんの方々がプロ棋士たちの素顔を写真に収められていました。

「ポストよしもとでは、趣味に特化したイベントを随時開催しています。また将棋のイベントを開きたいと思います。西梅田から大阪発の最高の将棋イベントをしていきたいと思います!」とてつじ、その言葉に賛同される多くの拍手の中、イベントは幕を閉じました。

「ポストよしもとGW将棋祭り」ではほかに、フリー対局コーナーや服部奨励会三段や今泉四段による対局指導も同時開催され、多くの将棋ファンの方々で賑わいました。

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