パンサー・尾形、史上初の船上パブリックビューイングでサッカー日本代表を応援!
5月30日(水)、クルーズ「ヴァンテアン」内「リヴァージュ」にて、『船上パブリックビューイング~Public Viewing in the Same Boat~』が開催され、パンサー・尾形貴弘、福田正博さん、中村義昭さんが出演しました。
本イベントは、サッカー日本代表のオフィシャルパートナーを務めて今年で40周年となるキリン株式会社主催によるもの。サッカー日本代表にとってワールドカップロシア大会という"勝負"を迎える今年の3月より、「We're in the sama boat.(私たちは同じ船に乗っている)」というメッセージを掲げてサポートしてきた活動の一環として、この日、神奈川・日産スタジアムにて開催された「キリンチャレンジカップ2018 日本代表対ガーナ代表」において史上初めてとなる"本物の船の上で試合観戦できるパブリックビューイング"を企画したところ、当選人数の70倍もの応募があったそうです。
サプライズゲストとして呼び込まれた尾形は、サポーターのみなさんとハイタッチしながら福田さんのもとへ。みなさんの温かい歓迎に、「サプライズって呼ばれたけど、歓迎してもらえなかったらどうしようかと思ってた」とホッと胸を撫で下ろします。
強豪・仙台育英高等学校のキャプテンを務め、中央大学でもサッカーを続けていた尾形。大学4年生時、川崎フロンターレでプレーする中村憲剛選手が1年生として入って来たとの紹介に、観客からはどよめきがあがります。福田さんは中央大学サッカー部の先輩にあたるそうで、尾形が「この人に言われたことはなんでもやります!」と言い切ると、福田さんは「ちょっと! 今その発言はないでしょ! 」と笑いながらツッコみました。
MCを務める中村さんより、ガーナ戦の展望を聞かれた尾形は「活き活きしたプレーを見せて欲しい。香川(真司)選手の全盛期のようなプレーを観たいというのがあります」と返答。この試合は、ワールドカップ本番のグループ予選第2戦であたるセネガルを想定した一戦となることが想像できますが、尾形の「アフリカのチームとやるっていうのはどういう感覚なんですか?」という質問に、福田さんは「身体能力が違うってよく言うけど、次元が違う。なんでそこにいるの?っていうプレーがある」と答えます。
続けて、福田さんは「この試合が全てじゃないけど、(初戦の)コロンビア戦に向けての準備という意味もあるし、(31日発表される最終メンバーの)選考もかかっている試合になる。けど、ここでダメだからってワールドカップもダメっていうわけでもない。人間ってずっとピークを保てるわけじゃないから(今日の試合は)難しくなる」と話しました。
試合が始まると、集中して戦況を見つめる尾形と福田さん。前半2分に差し掛かったところで、中村さんから「みなさーん、試合に集中してると思いますけど、今レインボーブリッジの下を通ります」とのアナウンスがあるも、すでに熱くなってる尾形は「試合に集中しないとー!」と叫びます。
前半8分、ガーナに先制されると「ほらほらぁ~! やだなぁと思ったんだよぉ!」と嘆く尾形。ペナルティエリア前のCKから先制を許す展開に、福田さんは「本番でもこういうことはありますから。ここからが大事です」と前向きに発言します。
ハーフタイムに入り、感想を聞かれた尾形は「いやぁ、いいシーンもありましたけど、決定機がなかった」と残念そう。一方、福田さんは「むやみにポジションを動かしすぎでは。3バックなんだから、もっとスペースをうまく使ったほうがいいんじゃないかな」と分析します。
また、本田圭佑選手については「ちょっと(動きが)重いと思うし、動き過ぎてるのも気になる」(尾形)「自分から動いているけど、相手にとっては怖くないんじゃないか」(福田さん)と語りつつ、後半に向けて福田さんが「選考もかかってる試合だから、香川がどれだけできるのか。あと、柴崎(岳)も観たい」と展望すると、尾形は「あぁ、柴崎! 観たいっすねぇ。レアル(・マドリード)と鹿島アントラーズの試合(註:2016年のクラブワールドカップ決勝)、観に行きました。カッコよかったなぁ」と興奮気味に話しました。
そんな尾形のボルテージは、後半早々投入されると思われる香川選手の姿が画面に映し出された瞬間、一気に上昇。中村さんにも「パンサー・尾形、スイッチ入る!」と言われるほど熱さを増した声援を、日本代表へ送り続けます。
後半6分、PKを与えて追加点を取られるとしょんぼりした様子を見せていた尾形ですが、後半14分、山口蛍選手に代わって柴崎選手が投入されると熱さが戻って来た様子。「柴崎いいっすねぇ。いると、決定的なパスが出て来るからドキドキするなぁ!」と期待を寄せます。
も、日本代表はここまで得点ならず。刻々と終了時間が迫るなか、「向こうは1点、FKで入れてて、あとPKなんだから、1点入れたら日本の勝ち」と独自のルールを持ち出す尾形に、観客からは笑いが起こります。武藤嘉紀選手の惜しいシュート、柴崎選手のサイドをえぐる攻撃参加など、交代した選手がチャンスを演出する場面もありましたが、結局、0対2で負けてしまいました。
史上初の試みとなった船上パブリックビューイングを勝利で飾りたかっただけに、参加者にも落胆の色が。尾形は「悔しいっすねぇ! みんなでうわーっと盛り上がりたかった」と苦しそうな表情を浮かべます。
31日に最終メンバーが発表となりますが、尾形は「香川選手が入るかどうか。あと、乾(貴士)選手は入れて欲しいです」と注目ポイントを。また、「初戦のコロンビア戦がすべて。勝ったりしたら、グループリーグ突破も行けるでしょ? 行けるでしょ?」と不安を隠すように念を押すも、福田さんに「それはみんな思ってることだからさ」と優しく諭されると「負けそうな感じがするのよぉ~。寂しいんですよ~!」と切なさを露にしつつ、最後は「ワールドカップ優勝するという気持ちでいかないと、勝てるものも勝てなくなる!」と自らの邪念を払うように叫びました。
【パンサー】【尾形貴弘】