ペナルティが平成30年度の「草の根大使」に任命! 外務省「草の根大使」委嘱式
5月30日(水)、東京・外務省にて、「草の根大使」の委嘱式が開催され、平成30年度の草の根大使に任命されたペナルティが参加しました。
今年で30周年を迎える「草の根・人間の安全保障無償資金協力(略称・草の根無償)」。「草の根無償」とは、現地のNGOや地方公共団体等の非営利団体が開発上のさまざまなニーズに見合った支援活動を行うことをサポートする日本独自の支援制度のこと。
開始から30年の間に支援の枠を広げ、現在では141カ国・1地域を対象に、学校を建てたり、井戸を掘ったりと、地域に密着した草の根レベルでのさまざまなサポートを実施している「草の根無償」ですが、日本国内での認知度はまだまだであることから、今回「草の根大使」をペナルティに任命し、これまで以上に「草の根無償」について知ってもらうための広報活動を行うことになりました。
委嘱式が行われる前に、まずは外務省の国際協力局 開発協力総括課に立ち寄り、課のみなさんにご挨拶するペナルティの2人。続いて増島審議官への挨拶が行われました。「全力でがんばります!」とやや緊張気味の2人でしたが、挨拶が行われた局長室にサッカーのユニフォームが飾ってあったことで「緊張が和らぎました」とヒデが笑顔を見せます。
続いてはブリーフィングが行われ、「草の根無償」について詳しく説明を受けるペナルティの2人。「草の根無償」は現地の大使館が手作りでひとつひとつ案件を探し出して形にしていく、文字通り「草の根」の活動であることや、「草の根無償」によって、現地の人たちがたくさんの笑顔と「ありがとう」を返してくれるだけでなく、その国との外交関係も良好になることなどが説明されます。
そんな活動を30年の間に3万件近く(27,907件)も続けていることを聞いたヒデが思わず「でも全然知られてないですもんね」とつぶやくと、「そこなんです!」と、ブリーフィングを行っていた開発協力総括課主査の山内さんが力強く賛同。国内でもっと活動を知ってもらうために、「くさのネコ」というキャラクターや「KU・SA・NO・NE」のロゴなどを作成したことを話し、「でも、なんといってもいちばん大事なのは大使の存在です!」と、「草の根大使」の重要性について力説し、「ひとりでも多くの人に、この活動を『いいね!』と言ってもらいたい」と展望を明かしていました。
実際にミャンマーで草の根外部委嘱員として「草の根無償」活動に参加された国別開発協力第一課課長補佐の松岡さんは、現地での支援のスピードの早さや、それによって効果的な支援ができたことを身をもって体験したと明かします。また、「現地の人と直接話せることが醍醐味」とも話し、「ぜひペナルティさんにも現地の人と触れ合っていただきたい」と、大使としての活動に期待を寄せていました。
続いては、いよいよ中根一幸外務副大臣による委嘱状交付式です。笑顔で出迎えてくださった中根外務副大臣と、まずは固い握手を交わすペナルティの2人。さらに委嘱状が読み上げられ、交付が行われます。
「草の根無償」が知られているようで実はあまり知られていないことや、ひとつひとつの支援の規模は決して大きくないけれど、30年にわたってたくさんの支援を行ってきたこと、また現地の人の笑顔が見られる事業だと感じていることなどが明かされ、「30周年という節目に、国内の方々にも活動について知っていただき、さらに支援の輪を広げていくために、ペナルティさんに白羽の矢を立てました。お引き受けいただきありがとうございます」と副大臣が話すと、「こちらこそありがとうございます」と恐縮した様子の2人。
ヒデは「最初にこのお話を頂いたときは"ドッキリ"だと思ってカメラを探しました」と話し、場を沸かせ、「ここに来て、やっと『本当なんだ』と思いました」と、相当ギリギリまでドッキリを疑っていたことを明かします。さらに「日本ではあってあたりまえの学校や飲料水など、人が生きていくために必要なものがない国がたくさんあるという話を聞いて、僕達も子どもがいるので、自分の子どもたちにもこの国がどれだけ恵まれているか知ってほしいと思いましたし、また僕達の言葉でそれをみなさんに伝えられたら、そして少しでも笑顔になれる子どもたちが増えたらいいなと思いました」と話します。
それを聞いた副大臣は、「本当におっしゃる通りです。僕もペナルティさんと同じぐらいの年齢で、ヒデさんのお子さんと同年代の子どもがいるんですが、私が今のお話をするより、ペナルティさんがお話しした方が100万倍説得力があると思います」と、芸人による広報活動がどのくらい効果的かについて力説し、「ぜひタイなどの現地に行って、感じたことを伝えてもらえたら」と期待を寄せます。
するとワッキーも「僕らも『草の根無償』をわかりやすく伝えられたらなと思っています」と話し、「もし現地の学校で子どもたちと触れ合う機会があったら、たとえば"楽しい運動会"を演出することなんかもできると思います。道具が何もなくてもできるゲームもあるので、きっと僕ららしいこともできるんじゃないかと」と、これまでに各地で行ってきたスポーツイベントへの参加経験なども活かせると提案。それを聞いたヒデも「一緒にサッカーなんかもできたらいいよね。ボールひとつで距離がグッと縮まると思うし」と、2人の得意なサッカーでも現地の子どもたちと交流できればと展望を語っていました。
「草の根無償」について「勝手にやるのではなく、あくまでも現地の人たちをメインに、希望を尊重しながら、意見を聞いて一緒にやることが大切。ゆくゆくは自分たちでできるように、工法まで聞いて、現地の人たちと一緒に作っていくことが肝心なんです」と話す副大臣。また、同席していた開発協力総括課長の山本さんも「(活動によって)『ありがとう』と言ってくれる現地の人たちの目の輝きや笑顔が忘れられなくて。それがいちばんですね」とニッコリ。
最後に、先ほどのブリーフィング時に大使としての名刺を作ってもらったペナルティが、副大臣と名刺交換をして委嘱式は終了。副大臣との名刺交換を「緊張する~!」と言いながら行う2人でしたが、最後にワッキーがポツリと「名刺交換したの、生まれて初めて」と言い、笑いを誘っていました。
今後のペナルティの「草の根大使」としての活躍にご期待ください!
【ペナルティ】