トット・桑原が強運ぶりを発揮して二代目チャンピオンに!「おしゃベガス!〜目指せ!トークで億万長者〜」
7月31日(火)、よしもと漫才劇場にて、「おしゃベガス!〜目指せ!トークで億万長者〜」が開催されました。芸人たちが、"トーク力"と"運"で一獲千金を狙うこのイベント。2回目となる今回は出場者のほとんどを入れ替え、またまたし烈なバトルを展開することに。前回王者の見取り図・盛山が連覇するのか、はたまた新チャンピオンが誕生するのか!? 目の離せない1時間となりました。
オープニング、支配人ことMCのジュリエッタ・井尻が登場し、さっそく12人の出場者を呼び込みます。
さや香・新山は「賞金もらいガス! 焼肉食べガス!」とタイトルにからめたボケを連発するも、井尻から「趣旨が違います」と却下される羽目に。ジュリエッタ・藤本は「相方のわがままに付き合ってくれて...」と出場者たちに感謝。井尻によると「自分が企画したイベントではない」そうですが、藤本の言葉をきっかけに、"主催者・井尻"にまつわる嘘エピソードが続出しました。守谷日和はこの日、福岡での仕事を終えて駆けつけたため、「打ち上げに出られなかった」と悔しげ。前回チャンピオンの盛山は、相方・リリー曰くトークというより運のみ(?)でもぎとったラッキーな勝利だったとか。しかし、盛山は「今回はトークを仕上げてきた」と連覇に自信をのぞかせます。
まずは出場者の半分が脱落する「ワンミニッツタイマントーク!」からスタート。テーマに沿って60秒の1対1トークを行い、井尻の判定によりおもしろかった方が勝者となります。ただし、タイムオーバーは即、失格という厳しいルールも!
対戦カードはくじ引きで決定。1回戦は守谷日和VS.リリー、テーマは「ミスった話」です。先攻の守谷は街で見かけた「食パン1斤を抱えて車を追いかけるおじさん」の顛末を語りましたが、フィニッシュでつまずき会場をざわつかせてしまいます。一方のリリーは「母がドライアイスをこぼしてターミネーターと化した」エピソードを語り、観客を爆笑させました。もちろん勝者はリリー! 早々に予選敗退となった守谷は「これがおしゃベガスか...!」と戦慄の表情を浮かべています。
2回戦は藤本VS.盛山の顔合わせで、テーマは「ビックリした話」です。楽屋でアインシュタイン・河井とふたりきりになった際に目撃した「カメムシ事件」を披露した藤本。盛山はテレビ番組でネタをやるとき、あるフレーズが問題となり、最後は思いも寄らぬ言葉に差し変わったエピソードで観客を驚かせました。勝ったのは盛山! 藤本は悔しまぎれにギャグを発動、「おしゃベガス!」ならぬ「ギャグベガス!」化を計るひと幕も...。
ツートライブ・たかのりとさや香・石井が対戦した3回戦では、「悲しい話」がテーマに。「ファンから聞いた怪談話」が不発に終わったたかのりに対し、石井はコウテイ・下田に仕掛けた軽いいたずらが、老いによる体力低下ゆえ大惨事となった話を告白。圧勝となりました。
4回戦は、さや香・新山VS.からし蓮根・伊織。「腹たった話」をテーマにバトルを繰り広げます。新山は大学時代に知り合った留学生の友人から、彼が出演する演劇に誘われた際に起こったある事件を話すも、オチに至らぬうち時間切れに。落胆する新山でしたが、伊織も時間切れとなれば引き分けの可能性も!? しかし、チケット売りをしていたとき、ある女性からかけられたひとことを、きっちり時間内に収めた伊織が、見事勝利しました。
トット・多田とからし蓮根・青空の対戦となった5回戦は、「信じられへん話」です。ピース・綾部、ヒューマン中村とともに営業に行った際のエピソードを語った多田は、初っぱなからうっかりミスを連発。青空は「おばあちゃんの家で、4tトラックの音だと思ったものが実は...!」という話で勝負しました。
井尻のジャッジは「同じレベル」ということで、なんと腕相撲で勝者を決めることに! 多田は青空を一瞬でねじふせてみせ、勝ち残りました。
最後の対戦は、ツートライブ・周平魂VS.トット・桑原。「許せない話」をテーマに、相方・たかのりへの不満を爆発させた周平魂は、まだまだ言い足りない様子で「時間が足りない!」と地団駄。桑原も同じく相方・多田のありえない「名前の言い間違い」を暴露し、この勝負は桑原の勝利に。
勝ち上がった6人は、持ち時間を30秒に短縮した「30セカンドタイマントーク!」でさらにふるいにかけられます。リリーVS.桑原の対決は、「俺だけ?な話」。中学生ぐらいの女子から「私は盛山さん派です!」と言い放たれた衝撃を語ったリリー。桑原は「甥っ子のツッコミが上手すぎる」エピソードで笑いを誘い、ここでもまた腕相撲決戦に突入です。
リリーがあっさり勝利したあとは、多田から「高校時代、女子に負けたこともある」と暴露された桑原でした。
「最近の話」で戦うことになったのは、盛山と多田。盛山は酔っぱらって帰宅した際、階を間違えて他人の家のソファでくつろいでしまった話を臨場感たっぷりに披露。多田は、なんばグランド花月の楽屋ロビーで高校野球の大阪大会決勝を見ていたまるむし商店・東村の、悲痛な叫びで笑わせました。いずれも大きな笑いを呼びましたが、ここは盛山の勝利に!
石井と伊織の対決は、「奇跡的な話」がテーマ。高齢ながらSNSに積極的な父の"かわいい一面"を明かした石井。伊織は寿司屋で遭遇した客の奇行について語りましたが、僅差で石井が勝ち進みました。
決勝に臨むのは、リリー、盛山、石井の3人に決定!
と、ここで敗者復活のチャンス「運頼み!ロシアンからしシュー!」の時間が。トークではなく運の方に重点をおき、9つのからし入りシュークリームの中にひとつだけまぎれた美味しいシュークリームを引き当てた者が、4人目のファイナリストとして決勝に加わることができます。
ひとりひとつずつシュークリームを選び、同時に口へ。ほとんどの出場者が辛さに悲鳴を上げるなか、桑原と周平魂だけが平然。ジャッジできず混乱する井尻でしたが、周平魂はただ辛さに耐えていただけだったことが判明し、桑原が決勝に進みました。
決勝戦では、くじ引きで決まった順番に、ボードからテーマを選んで60秒以内にトーク。その後、残った時間だけ、ボードの裏に書かれたゲームに挑戦し、クリアできればベガスポイント=賞金がゲットできます。井尻がOKを出さなければゲームには進めず、また時間切れになると失格してしまいます。
1番手の盛山は「どうでもいい話」をセレクト。今より太っていた頃、海水浴に行って砂浜に脱ぎ捨てたタンクトップを、清掃のおじさんがテントと勘違いして回収したという話で爆笑をさらいます。
残るは30秒あまり、「赤玉連続3回出し!」クリアには十分な時間に思えましたが、何度やっても2回までしか連続せず、ついには「無理や!」とキレる盛山。
石井は「先輩の話」として、道で見かけたヤバそうなおじさんが、よく見ると盛山だったというショッキングな出来事を。
ゲームは「ジェンガ菜箸抜き!」。菜箸でジェンガを1本抜き、上に乗せられたらOKなのですが、抜いたジェンガを箸で持ち上げるのが意外なほどの難しく、クリアできず...。
3番手のリリーは「いまだに何のことかわからん話」で勝負。
「実家に帰るとおばあちゃんがポケモンを見ていた」というシュールな場面を短時間にまとめ、その後の「リフティング連続10回」も難なくクリア。なんと9000ベガスポイントを獲得し、優勝に王手をかけます。
最後は桑原。「不思議な話」を選び、多田が「遅ればせながら」を噛んだエピソードで、恐怖と笑いを誘います。
ゲームは「コーラ飲みきり!」。30秒以上残っていましたが、桑原はなかなか飲み進められず四苦八苦。そのまま時間切れとなり、「炭酸アカンねん...」と力なくつぶやいていました。
というわけで、優勝はリリー!
しかし、井尻から、さらに賞金を倍に増やせるチャンスのオファーが。残る3人も一緒に挑戦し、もし負けたら賞金は勝者のものになってしまいますが、リリーは果敢にチャレンジを決意。吊るされたバナナをいちばん先に食べられた人が勝利する、その名も「サドンデスバナナ」に挑戦します。ゲーム内容に疑問がぬぐえない4人でしたが、バトルはしだいに白熱。最後は長身を生かして桑原がバナナにかじりつき、二代目チャンピオンとなりました。
盛山から「シュークリームとバナナを食べただけで優勝した」とツッコまれた桑原は、心境をきかれて「恥ずかしいです」とポツリ。
とはいえ、最後の最後までどんでん返しが続くのも、「おしゃベガス!」の魅力。第3回の開催に、今から期待が高まります!
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