2020年は『エヴァ×サキ』実現!? プロデューサーの天津向と桜 稲垣早希が『アニ×ワラVol.8』の見どころを語る
オタク芸人「天津」の向清太朗がプロデューサーとなり、『アニメソング』と『お笑い』との融合を目指す、唯一無二のアニソンフェス『アニ×ワラ』。
2014年に約500のキャパから始まり、回を重ねるごとに動員を伸ばし、昨年は東京ドームシティホールで1600人の動員に成功するなど、2020年の日本武道館公演を目指す勢いで固定ファンを増やしています。
そしてファン待望の『アニ×ワラ Vol.8』は、10月7日(日)に東京国際フォーラムホールCでの開催が決定。
プロデューサーを務め、随所で出演もする向と、『アニ×ワラ』常連のピン芸人にして、『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレーのコスプレ姿でお馴染みの桜 稲垣早希の二人に、『アニ×ワラ』の魅力や今回の見どころ、そして近況などを伺いました。
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――2014年の『アニ×ワラ』立ち上げ当時、お二人の距離感は今と同じくらい親しかったんですか?
向 2012年から、もうムカサキ(最近再始動した向と稲垣の音楽ユニット)やってますからね。
稲垣 劇団アニメ座(若井おさむを座長としたアニメを題材にした劇団)も2010年から始まってますね。
向 いろんなイベントがあって、『アニ×ワラ』が始まる頃は、関係性を深めた芸人さんに声をかけることが多かったですね。
――稲垣さんは、『アニ×ワラ』が成長していく過程を間近で見てきたんですね。
稲垣 はい。いやー、すごいと思います。今、お笑いの劇場って、集客が厳しくて、数人のお客さんの前でネタをすることも当たり前なくらいの時代に、これだけ集客して、輪を広げていますからね。
――立ち上げの時に疑問はなかったですか?
稲垣 最初は、「何しやはるんだろう?」「このイベントに芸人はいるんかな?」って、ついていけない感じだったんですけど(笑)、でも本番では声優さん側がすっごい楽しんでくれていて、お客さんも楽しんでくれていて。他の声優さんやアニソンイベントではない笑いがきっとあって、それを声優さんも初めて体験して、楽しんでくれているのかなっていうのを感じて、すごいイベントだなって思いました。
向 ありがとう(笑)。
――スケールアップを続ける今回の『アニ×ワラ Vol.8』も、豪華なアーティストが揃いましたね。例えば榊原ゆいさんは、歌はもちろん、安定感のある漫才も期待できますね。
向 それはもちろんで、見どころはたくさんあると思います。山﨑はるかさんだと、マネージャーさん曰く「コントやりたい!」って、テンションが上がっていると聞きましたし、ブレンド・Aはイベントとかで何回も絡んでいる分、3人のバランスもわかっているので、3人のわちゃわちゃしている瞬間が作れたらなと思っています。徳井青空さんは『エヴァ』(新世紀エヴァンゲリオン)のアスカが好きなので、稲垣さんとのコラボみたいなこともありえるし、いとうかなこさんも超明るくて、歌がハンパないですから。信頼できます。『イト×カナ』ってタイトルにしたいです(笑)。
――アニソンありきでゲストをお呼びするわけですが、歌って欲しい曲のリクエストは向さんがされるんですか?
向 基本、僕がリクエストします。『アニ×ワラ』の仮想のお客さんは僕なので、僕だったらこの曲歌って欲しいなっていう感じを詰めてやりたいんですよね。だから、本番中、舞台袖から離れないんですよ。一緒に口ずさんだりしながら見ていて、後輩曰く、気持ち悪いらしいです。
稲垣 アハハハ!
向 そういう自分のイベントを袖で見られる幸せはないですよ。それはやらせていただいてます。
――稲垣さんとしての見どころは?
稲垣 やはり、榊原ゆいさんの漫才は、すごい楽しみですよ。私は出来ないです。しゃべくり漫才ですからね。さっき向さんが言ってたアスカと徳井さんの絡みは、ちょっとしたミニコントとかもさせてもらえたらうれしいなあと。
向 これまで二人の共演はあるけど、ピックアップした絡みは初めてだね。
――一方、芸人さんで注目は?
向 ヘド吐くほどおなじみのメンバーですが(笑)、ガーリィレコードと稲垣さんが一緒に出るのは初めてかも。
稲垣 芸風が似てますからね。
向 似てないわ(笑)。
稲垣 おなじみだからこそ、お客さんにどんどん覚えていただいて、受け入れられている感があるので、すごい楽しいです。ほとんど声優さん目当てのお客さんだと思いますけど、アウェイにならないあったかい空気が『アニ×ワラ』なので、今回もすごい楽しみですね。
――お客さんが芸人にもあたたかいとはいえ、冒頭、向さんの登場シーンでは、ブーイングがおきますよね?
向 そうですね。逆にブーイングがないと不安になります(笑)。ブーイングはひとつのノリですから、やって欲しいですね。
――毎回シークレットゲストにも注目が集まり、前回は馬渡松子さんで大盛り上がりとなりましたが、今回は考えていますか?
向 「シークレットゲストが出ます」って言っちゃった時点で、シークレットの存在はなんなんだってなりますけど(笑)。僕は、はりけ~んずの前田さんを師匠だと思っているんですが、前田さんから「若い子に向けてやるのはいいけど、お前らと同世代の人間をケアすることが大事だよ」って言われたことがあるんですよね。要は38歳のアニメ好きに向けて、刺さることを『アニ×ワラ』ではしなくちゃならない。それがシークレットゲストの起因でもあるんですけどね。なので、そういったアーティストが来るかもなあ...って感じですね。
稲垣 私も、あの人だったらいいな...っていうのはありますね。ハートフルなステーションな方だったら。
向 ハートフルなステーション?
稲垣 「私はたぶん3人目だと思うから...」
向 その方が来たらむちゃくちゃすごいよ!
稲垣 2020年は『新世紀エヴァンゲリオン』の新作劇場版が公開されるので、2020年の『アニ×ワラ』は、エヴァ関連のビッグな方がいいなあ。
向 なんで忙しい最中、『アニ×ワラ』出るの(笑)。でもそういう夢がありますね。当初描いていた2020年の日本武道館でのプランには、エヴァのパイロットを務めた声優さん3人の名前がありました。
稲垣 うわー、『エヴァ×サキ』やん!
向 いやいや、『エヴァ×ワラ』ならわかるけど、なんでサキが出てきちゃうの(笑)。
稲垣 私、得すぎるから(笑)。
向 いやいや(笑)、でもそういう夢が語れる場所が『アニ×ワラ』やし、しゃべっていたら実現することもあるので、全然ない話しではないと思います。あると思います。
稲垣 うわ、ありがとうございます!
――今回、その「あると思います」の方の出演は?
向 ロケバスの運転をしていると思います(笑)。
稲垣 今回も、シークレット前説はあるんですか?
――前回はアイデンティティさんでしたね。
向 一応、考えてはいます。
――そちらも楽しみですね。『アニ×ワラ』から話題は逸れますが、BOOK☆WALKER主催の「新作ラノベ総選挙2018」にて、天津向さんの著書『クズと天使の二周目生活』シリーズ(小学館ガガガ文庫)が第7位にランクインしましたね。
向 めちゃくちゃうれしいですね。200作品中の7位ですから、もっと褒められることだなと思いますけど(笑)。ユーザーからの投票なので、しっかり読んで面白いと思ってくれた方が、これだけいて、ここまで届いたことがまずうれしいですし、次からのがんばりにつながりますね。
――ライトノベルですとアニメ化やゲーム化される作品が多い印象ですが、そのあたりの展望は?
向 あればいいですけどね。よしもとにはアニメに力を入れている事業部があるので、うまく連動できて、僕のライトノベルがアニメ化され、そのアニソンをムカサキが歌い、ムカサキで『アニ×ワラ』に出演して、お客さんに喜んでもらえるということにつながっていけばいいなとは思います。
稲垣 それ、いいですね。
――向さんに印税が集まるシステムですね。
向 そうですね。みなさん、僕のために働いてください...って、知ってるでしょ!(笑)よしもとですよ。そんな入らないですよ。
――そんな入らなくても、ラノベの執筆活動は続けていくと。
向 そうですね。ベストだなと思うのは、例えばカラテカさんみたいに、入江さんが社長みたいな活動をすることで、矢部さんがいじって、矢部さんみたいに本が売れて、入江さんがいじるみたいな、ピースもそれに近いんですけど、僕らもまだコンビですし...。
稲垣 まだ?
向 まだまだ(笑)、僕のこうした活動を漫才で相方がいじってくれたり、笑いの種になればいいですし、相方もそう思ってくれたらいいなと思っていて、いろんなことを並行して出来たらいいです。ライトノベルもそのひとつですね。
――そして稲垣さんは4月に活動の拠点を大阪から東京へと移しました。
稲垣 『アニ×ワラ』もそうですし、劇団アニメ座の活動もあり、ベジータ芸人のR藤本とコンビみたいな活動もしていますので、自分の好きなアニメに携わる仕事は圧倒的に東京の方が多いんですよね。『アニ×ワラ』も一人だけ大阪から呼んでいただいて、日帰りで打ち上げにも参加できないまま帰ったり、みんなに迷惑をかけていたので、そういう意味でも上京してきてよかったなって思います。
――最後に読者へ向けて、『アニ×ワラ Vol.8』のPRメッセージをお願いします。
向 概要がわかりにくいイベントに、6800円(前売り券料金)払うのは結構なギャンブルだと思うんです。最終的に信頼していただくしかない部分もありますが、いろんなラジオや動画などで、ちょっとでも「向、面白いな」「向、信頼出来るな」って思った方々の期待は、100%裏切らない自信はあります。世間には、アニメ好きなお笑いファンもいるし、お笑い好きなアニメファンもいると思うんですけど、そこは確実に満足させます。芸人のラインナップだけで見に行こうと思う方がいたら、アニメ好きじゃないと変ですけど(笑)、みなさんぜひお越しください。
稲垣 唯一無二のどこにもないイベントで、お客さんはほんとにめちゃくちゃ盛り上がるんですよ。お笑いのイベントで、あんなに盛り上がるの見たことないですよ。すごいですよ。お客さんがすごく楽しんでいるのがこっちにも伝わので、ほんとに騙されたと思って来てほしいです!
『アニワラvol.8』 公演概要
【日時】10月7(日) 開場16時15分 開演17時
【会場】東京国際フォーラムホールC
【料金】前売り6800円/当日7300円
【アーティスト出演者】いとうかなこ/榊原ゆい/徳井青空/山崎はるか/ブレンドA(和氣あず未/鬼頭明里/春野杏) and more ※敬称略
【芸人出演者】天津向、若井おさむ、こりゃめでてーな伊藤、石川ことみ、R藤本、桜 稲垣早希、ガーリィレコード、他
【公式サイト】http://aniwara.com/