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2018年8月22日 (水)

マンゲキ夏の風物詩!笑いと恐怖が融合するホラー系イベント「戦慄劇場2018」ダブルアート・真べぇらの怪談に場内騒然

8月21日(火)、よしもと漫才劇場にて、「戦慄劇場2018〜笑いと恐怖で背筋が凍る真夏のホラーナイトSP〜」が開催されました。同劇場の夏の風物詩とも言えるこのイベントでは、怪談に定評のある若手芸人たちが集結、怖〜い話を多数披露するほか、笑いをまじえた楽しいコーナーも盛りだくさん。今年も、劇場内はロビーや客席の照明が落とされ薄暗く演出。開演前からひんやり涼しい雰囲気のなか、いよいよイベントの幕が開きました。

おどろおどろしいBGMに乗って、まずはMCの吉田たち・ゆうへいが登場。「今日は肝を冷やして、涼しくなって帰って」と観客に呼びかけます。

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続いて、同劇場の"怖い話レジェンド"ともいえる、ジソンシン・下村&酒井、てんしとあくま・川口、ダブルアート・真べぇ、ツートライブ・たかのりの5人を呼び込み。ゆうへいが「酒井は怪談のイメージがない」と指摘すると、当の本人も「僕自身、ないです」とキッパリ。「今日は下村のバーターなので、酒井ではなくバタ村と呼んでください」と自己申告して笑わせます。一方で、舞台上のスクリーンがなぜか小さく揺れ続けている、という謎の現象も報告されましたが、たかのりは「イベント前に劇場ごとお払いしてもらっているので、お客さんは絶対大丈夫です!」とフォローしていました。

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ひとつめのコーナーは、「新たなスターを探せ! 怖い話オーディション」。同劇場にはまだまだ怖い話を持っている若手芸人がたくさんいるはず。ということで、レジェンド5人が審査員となり、オーディションを行うことに。話を聞いたあと、5人は「怖い」「怖くない」いずれかの札を上げ、3「怖い」以上なら才能あり、次回の「戦慄劇場」出演のチャンスがあるかも...!?

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トップバッターはヒガシ逢ウサカ・今井。大学時代、人生初の金縛りにあった際、玄関のドアが開く音がしたかと思うと、耳元でビニール袋がガサガサいっているような音が。ようやく金縛りがとけ、室内や玄関ドアを確認したところ、驚愕の事実が明らかに...! いきなり恐怖の実話が飛び出し、審査員たちをうならせます。酒井は「今すぐバタ村の席を譲りたい」と敗北宣言!? 真べぇからは「今井は動きにキレがあるから、もっと話しながら動いてみては」との提案があり、実際に動きを取り入れて再演も。結果は4「怖い」! 下村だけが「話は怖いのに声が面白すぎて...」と根本的なダメ出しをしていました。

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二番手はきんめ鯛・上田だう。NSC大阪時代、ある劇場でイベントを見学していた上田が体験した、手紙にまつわる怖い話を披露しました。舞台上で女性芸人が話していた手紙のエピソードと、まったく同じ手紙をさっきもらったという観客の女性...まさかのシンクロと結末に悲鳴が上がります。判定は5「怖い」と満点! なぜか上田本人も鳥肌を立てています。

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熱いお茶・まつさかは、楽屋で構成作家とふたりきりになったときの恐怖体験を語りました。数日前の飲み会についてしゃべり続ける作家と、話を聞き続けるまつさか。しかし、実はその飲み会には、まつさかも参加しており...? いつまでも思い出してもらえない存在感の薄さが、ひと味違う恐怖を呼びました。内容はともかく、「しゃべり方は怖い」とたかのり。相方のフレーズ「トニオよ〜!」を〆に取り入れてみては?というアドバイスを受け、実際にやってみるひと幕もありましたが、判定は残念ながら0「怖い」に...。

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なにわスワンキーズ・こじまラテは、学生時代、ラグビー部の合宿でオーストラリアに行った際の出来事を。地元の人から「絶対に入ってはいけない」と言われた洞窟に、深夜こっそり出かけた3人が、その後、たどった末路とは...。しかも、うち1人はこじまラテ本人! 怖さのあまりお腹を壊し、結局、行かなかったおかげで助かったとか。判定はもちろん5「怖い」で、真べぇは「明日からすぐ来てほしい」と即戦力評価を与えていました。

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ラストはちからこぶ・晃太朗。子どものころのある夏の日、墓地に隣接した神社で体験した恐怖エピソードを紹介します。肝試しに出かけ、かくれんぼに興じていた晃太朗の耳元に、ある不思議な声が。振り返るとそこには!? さらに、ひとり神社に取り残された晃太朗が友だちに電話をかけると、思わぬ答えが返ってきて...。最後はなぜかダジャレで話を締めくくり、結果は3「怖い」。まつさかを除いて全員が高評価、来年以降の「戦慄劇場」も安泰のようです!

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ここからミキ、ビスケットブラザーズ・きん、ラニーノーズ、ターザンが加わって、さらに恐怖と笑いを加速させていくことに。挑戦するのは、「ホラークイズ」。ジソンシン、真べぇ&たかのり、ミキ、川口&きん&ターザン、ラニーノーズの5チームに分かれ、同劇場メンバーやスタッフが提供した怖い話の"結末"を推理・回答していきます。

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第1問は、「車で山道を走っていたとき、突然、リアガラスに無数の手形が! 山を下りてガソリンスタンドに駆け込み、『手形を拭いてください!』と頼んだところ、拭き終わった店員さんが言ったひとこととは?」。それぞれボケつつも、ラニーノーズがしっかり正解を出し、客席からどよめきが起こります。

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きんからは、写真クイズが出題されました。元ダークニンゲン・山下がごはんを食べている写真に、あるものが写っていると告げると、ミキ・昴生は「探したくない! 怖いから!」と放棄!? 川口&ターザンチームが正解しましたが、客席から新たな「あるもの」の存在が指摘され、大騒ぎに! そのタイミングでたかのりに背中を押され、昴生は大絶叫。「ずっとちょけてるから...アカンで!」と教育的指導されたようでした。

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ある先輩芸人コンビがたくさんの霊にとりつかれており、漫才中に「あること」が起こった、という問題はターザンから。各チーム知恵を絞って予想しましたが、それをはるかに超える恐怖の答えに、客席からは悲鳴も...。3問を終え、川口&きん&ターザン、ラニーノーズの2チームが優勝となりました。

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さあ、残る1時間は、お待ちかねの「戦慄! 本当にあった怖い話!」をたっぷりと。始まる前から、真べぇの話におびえた昴生が、ゆうへいの後ろに隠れようとして舞台上はてんやわんやに。

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ラニーノーズ・洲崎は、つい最近、タクシーの運転手さんから聞いた不思議な話を。何度も道端に現れる白い服の女性に気を取られ、玉突き事故を起こしてしまったそうですが、前の車から降り立ったのはなんと...! もう1本の「隣の家」では、洲崎の実家の隣にある謎の家にまつわる話が。主のいなくなった家の真実が明らかになるとともに、洲崎は大勢で集まり「ある扉」を開けようとしている夢を見ましたが、なんと翌日出会った近所の子どもも同じ夢を見ていたとのこと。しかも、その夢にはまだ知り合っていなかった洲崎も登場しており...? 「現在進行形なんです」というこのエピソードは、今後の展開も気になるところです。

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ジソンシン・下村は、22歳ごろ、バイト先で同僚のドッペルゲンガーらしきものを見た、と語りましたが、その後、彼にふりかかった災厄が「おたふくかぜ」というややパンチの弱いものだったため、周囲からブーイングを受けてしまいます。しかし、2本目の「エレベーター」では本領発揮! 深夜、買い物に出た下村がエレベーターのボタンを押すと、屋上階から下りてきたエレベーターにひとりの老人がたたずんでいました。買い物から戻ってきても老人はまだ乗ったままで、先に下りた下村の後ろからバタバタと追いかけてくる音が...!? 緊迫感あふれる展開と恐怖の結末で震え上がらせました。

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同劇場のあるビル内で、深夜に怪談ライブ生放送を行ったというラニーノーズ・山田。当日は、なぜかさまざまなハプニングに見舞われ、レポーターとして館内で写真撮影していたガンバレルーヤ・まひるにも怪奇現象が起こったそうです。なんとか放送は無事終了したものの、数日後、放送前に館内を見回った警備員さんから衝撃の報告が! 警備員さんが自宅で遭遇した恐怖体験に、場内は静まり返ります。しかし、ミキ・亜生がまひるのおもしろエピソードを繰り出し、冷えすぎた空気をやわらげるナイスプレーも見せていました。

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きんは、自宅でひとり過ごした夜、金縛りにあったそう。ふと気づくとCDコンポから謎の重低音が響き、閉めたはずのドアから不思議な少年が歩いてきて、なんときんの足下へ! あまりの恐怖にそのまま気を失った、とそのときの状況を臨場感たっぷりに語りました。

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劇場で占いブースを出しているターザンは、いつも来てくれる仲良し女子ふたり組の悲しい顛末を紹介。いつもならふたり一緒に占ってもらうことが多いのに、なぜかひとりずつ占ってほしいと片方が主張。なんとそれぞれ、同じ男性との相性を占ってほしいと言い、その後、二度とふたりで来ることはなかったとか...。人間の業の恐ろしさがのぞくエピソードでした。

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たかのりは、とあるニュースキャスターの番組降板にまつわるエピソードでひんやりさせたあと、「ゆびきりげんまん」の成り立ちと、それが現在も生き続けているという逸話も披露。さらに、その話をしながらふざけて撮影した写真では、そこに写るたかのりの指が...! ひとり、またひとりと写真内の異変に気づき、いつしか場内はざわめきに包まれていました。

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ガリガリガリクソンが恐怖体験を舞台で話した際、「あること」を口にしたため、さまざまな人に異常現象がふりかかった...と語ったのは真べぇ。ゆりやんレトリィバァが劇場の客席後方に見たもの、真べぇの彼女の家のドアを叩く何か、などなど止まらぬ後日談で、会場を恐怖のどん底に陥れました。

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川口は、全員留守をしている実家にひとり泊まった夜、物置から声がするという現象に見舞われました。酔っていたため思わず「何て?」と聞き返したところ、耳元で恐ろしいひとことがささやかれ...。その後、金縛りにあい、中学生ぐらいの男子に覆いかぶさられたという川口。1週間後、お兄さんの友人で霊感の強い人から、「とりつかれている」と指摘されたとのこと。とりついていた霊についてくわしく聞いたところ、そのころ悩まされていた原因不明の目のかすみの理由までが明らかに! 「そういえば目が見えにくいって言ってた!」「あれはそうやったんですか!」と出演者からは驚きの声。お払いを受けた後、目の調子はやや回復したそうで、客席は安堵に包まれました。

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「下村のバーター」と言いつつ、恐ろしい話を披露して沸かせた酒井。友人がある女性から聞いた身の毛もよだつ体験談は、「幽霊よりも、生きている人間のほうがずっと怖い」と思わせる内容で、なんともいえない余韻を残していました。

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トリを飾ったのは真べぇ。後輩から聞いた話として、大雨の夜、「車に乗せてほしい」と頼んできた赤い服の女性にまつわる怖い話を聞かせます。山奥のバス停近くで降り、そのまま消えて行った女性は誰だったのか? さらに、同じ女性に出会ったものの乗せなかった人には、思わぬ結末が...。

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と、真べぇが話を締めくくろうとした瞬間、天井から人形が落ちてきて、舞台上も客席も大パニック! 真べぇは「白い服が見えたから、亜生が逆バンジーみたいに飛び上がったのかと思った!」と別の意味でビックリした様子でした。

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興奮冷めやらぬなか、エンディングでは、「(霊を連れて帰らないよう)寄り道して帰った方がいい」(真べぇ)など観客へのアドバイスも。今年も恐怖度MAXとなった「戦慄劇場」、来年の開催をどうぞお楽しみに!

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