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2018年8月24日 (金)

「ノルウェーの文化をもっと広めていきたい」山瀬理桜 ハルダンゲル地方親善大使就任お披露目演奏会

8月20日(月)、東京・六本木トリコロールシアターにて「山瀬理桜 ハルダンゲル地方親善大使就任お披露目演奏会」が開催され、山瀬理桜、パラダイス山元、横山メイデンが登壇しました。
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本イベントは、北欧ノルウェーの国民的楽器で、ハルダンゲル地方で生まれた民族楽器・ハルダンゲルバイオリン奏者の山瀬理桜が、長年、ハルダンゲルバイオリンの演奏を通じて同地方の文化や伝統を広めた功績が認められ、このたび親善大使に就任したことを記念し、開かれたもの。
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ハルダンゲルバイオリンとは、真珠母貝や象嵌(ぞうがん)細工の花模様の装飾などが施され、通常の4本弦の下に、4~5本の共鳴弦(アンダーストリング)を持つことで、哀愁を帯びた懐かしい音色が特徴の、見た目にも美しい楽器。現在ノルウェーではプロの職人が4名しかおらず、手作りで1年に2丁ほどしか制作できないため、町の楽器店でも手に入らない"幻の楽器"となっています。
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そんな"幻の楽器"の第一人者として活躍してきた山瀬理桜。その実力は宮崎駿監督からも高く評価され、2006年には宮崎監督の短編アニメ『水グモもんもん』の音楽監督(作曲・演奏)を務めたほか、同年に公開されたスタジオジブリ映画『ゲド戦記』のサウンドトラックにもハルダンゲルバイオリンの演奏で参加しています。

また、自身の演奏活動だけでなく、人材の育成にも余念がなく、独自のスカラシップ制度をつくり、 ノルウェーへの留学制度を支援したり、本国から奏者を呼び寄せてコンサートを開くなどの活動も行っています。

この日のお披露目演奏会の司会・旅作家の歩りえこに紹介されて登場した山瀬が挨拶を述べたあとは、ゲストである北欧ヘヴィメタル芸人・橋山メイデンが登場。橋山によると、「北欧はヘヴィメタの聖地」だそうで、さらに「なかでも、ブラックメタルにはクラシックの要素があるんです」と北欧の文化を紹介しつつ、クラシックとの親和性もあると話す橋山。
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続いて登場したのは、アジア圏で唯一のグリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース・パラダイス山元。公認サンタクロースだけあって、北欧にはよく行くという山元は、つい先月もノルウェーで開催されたサンタクロース会議に出席したそう。なんでも、サンタクロース会議に毎年出席しないと公認サンタクロースの資格を剥奪されるそうで、「(免許の更新の)鮫洲よりマメに通ってます」と話し、笑わせます。
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「サンタといえば、先日僕、フィンランドのサンタクロース村でサンタクロースと一緒に写真を撮りましたよ!」と橋山が誇らしげに言うと、山元は「あ、それフェイクだから」とバッサリ。「この人よくフィンランドから日本に来るんですけど、ものすごい荒稼ぎして帰っていくので、グリーンランドの協会からおたずね者になってるんですよ」と指摘。それを聞いた橋山は「え~、30ユーロも出してツーショット写真撮ったのに~。今日も持ってきたんですよ?」と残念そうにしながらも、写真はしっかり紹介していました。
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続いて、いよいよ山瀬がハルダンゲルヴァイオリンで曲を演奏。『クラップダンス』『ノルウェーダンス』の軽快な2曲を、会場を歩き回り、お客さんの目の前で弾きながら軽やかに披露します。
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ノルウェーの民族楽器には打楽器がないそうで、その代わり、聞いている人が足を踏み鳴らしたり、手拍子でリズムを取るんだとか。ゲストの2人も聴きながら足を踏み鳴らして曲に参加していました。
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また、「ハルダンゲルバイオリンには楽譜がなくて、琵琶のように弾いて伝えていく伝承楽器なんです」と話す山瀬。そのため、教室の生徒さんにも楽譜で教えるのではなく、直に弾いて耳で覚えてもらうのだそう。

ハルダンゲル地方についてもその魅力を熱く語る山瀬。「ハルダンゲルのフィヨルドはノルウェー四大フィヨルドのひとつで、世界遺産登録こそされていないですが、女性的な美しさで、神様が住んでいるような場所。また、グリーグというクラシックの作曲家が愛した場所としても有名です」と話し「ちょっと行きづらいんですけどね(笑)。日本でいうと飛騨高山みたいな......。でも、深い文化をもった魅力的な地域です」と説明し、「ぜひみなさん、観光に訪れてみてください」とアピールしました。
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「そもそもノルウェーとかかわりを持ったきっかけは?」と山元に聞かれると「姉がノルウェー人と結婚したことです」と明かす山瀬。続けて「姉はノルウェー人と結婚しましたが、私はノルウェーの文化と結婚したつもりです」とニッコリ。これには思わず、山元も「うまい!」と絶賛します。
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最後に、今後の活動について聞かれると「ハルダンゲルヴァイオリンを日本やアジアで広めたい。もっともっと日本各地のいろんなところでコンサートをしたり、学校で北欧の文化やその魅力を教えるような授業ができたらいいなと思ってます」と意気込みを語る山瀬。
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また、「これは野望なんですけど......」と前置きして、「"ガリガリ君"ってアイスあるじゃないですか。ガリガリ君に"ハルダンゲル・リンゴ味"なんかができるといいなって......(笑)」と、お茶目な野望も口にし、会場を和ませていました。

親善大使としての活躍がますます期待される山瀬理桜の今後にぜひご注目ください!
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【橋本メイデン】