よしもとニュースセンター

８月23日（木）、東京・明治座にて『水谷千重子50周年記念公演』の制作発表会見が開かれ、水谷千重子、明治座・三田芳裕代表取締役社長、こまどり姉妹、あご勇さんが出演しました。

９月に愛知公演からスタートする『キーポンシャイニング歌謡祭2018』にて即日完売が相次ぎ、今もっともチケットが取れない演歌歌手とも言われている彼女が、このたび明治座にて初座長公演を開催することになりました。

「おはようございました！」と元気よく挨拶した水谷。「『万博ササニシキ』でデビューして、『うんとこどっこいしょ』『一事が万事酒』でスマッシュヒットを飛ばしまして、このたび芸歴50年目にして明治座の舞台に立てることを本当に嬉しく思います。明治座の三田社長とは元々知り合いで、いつ出してくれんの！なんて話はしてたんですけど、今回出させていただけるということで感謝しています」と念願が叶ったことを報告します。

本公演については、「何か大きいこと、残ることをしたいという思いがありまして。以前、ブラジルの私設観光大使としてカポエラと演歌を融合した"カポ演歌"っていうのを作ったんですけど広く伝わらなかったですし、オリンピックもあるから日本のいいところを見直さなきゃということで、こちらでやることにしました」と語ります。
構成は芝居と歌謡ショーの二本立てとなる予定で、「歌謡ショーはお歌を歌わせていただいて、千重子がお世話になっている方、共演したいわという方にお声がけいただいて、日替わりゲストに来ていただこうと思っています。こまどり姉妹さんも、こちらに出演していただきます。お芝居の演目はいろいろと考えましたけど、和の雰囲気でいきたいなと思っています」と説明して、タイトルの『とんち尼将軍 一休ねえさん』を発表。完全オリジナル作だそうで、「昼間は尼さんなんだけど、夜は花魁さんになっていくんじゃないかなって。五社英雄監督が好きなので、女性の情念を描きながら痛快で笑える楽しい芝居にしたいなと思っています」と話しました。

今回の実現にハンカチで目頭をおさえるのは、水谷の付き人経験を持つあごさん。「先生（水谷）のおかげで明治座に出させていただけて、ありがとうございます」と感謝され、「あごちゃんもお世話になりました。本当に涙もろいだから！」と微笑む水谷。また、隣の座るこまどり姉妹のお２人を見て、「50年もこの世界にいると先輩ってあんまりいないんだけど、こまどり姉妹さんだけは後輩と言えません！　こういった素晴らしい仲間に囲まれて会見させていただけること、本当に嬉しく思っています」としみじみします。
そんな水谷に「明治座は私たちの憧れなので、本当に楽しみ。今日は特別、きれいに見えますよ」と声をかけたのは、こまどり姉妹・葉子さん。「私もどっちかっていうと太ってて、お姉さんと15キロくらい違ってたのね。５～６年前に糖質カットダイエットで（姉の体重に）近づいたの。（水谷も）今日見たら、すごく若く見える。顔ツヤもよくて大成功ですね。わずか２週間で痩せたんですって？」と話しかけられた水谷は「糖質カットで痩せたんです。座長公演もありますし、もっと痩せて見栄え良く、いつまでも輝いているキーポンシャイニングだと思っていただきたい」と意気込みを語ります。

ここで何かを囁き合うこまどり姉妹。水谷に「どうしました？」と声をかけられると、「朝から何も食べてないのでお腹が空いたねって話してたんです」と葉子さん。気を利かせた水谷が「出前を頼んであげて。ラーメンを」とあごさんに告げると、「ラーメン嬉しい」（葉子さん）「ラーメンは好きだから、私たち毎日食べてるの。『ラーメン渡り鳥』っていう歌もあります」（英子さん）と微笑みます。
ラーメンが運ばれてくると、「あら、おいしそうねぇ。卵が２つ入ってる」と嬉しそうに呟く葉子さんに、「２つに切ってるので、事実上、卵は１つでございます」と冷静にツッコむ水谷。「私たち猫舌で、ちっちゃい時から貧しくて熱いものを食べたことがなかったの。早く冷まして早く食べたくてね」（葉子さん）と言いながら、氷と水をどばどばと入れる２人に、「元の味なんてありゃしない。やらせではないんです、これだけは......これだけはっていうのもおかしいんですけど（笑）、食べもの争奪戦の時代は、熱い物は冷ましているうちに人に取られてしまったそうで。取られないために、氷と水を入れるっていう。私、衝撃を受けましたけど、ほかの人はあんまりやってないですよね？」と水谷。「おいしい！　言葉も出ない」と言いながら食べる葉子さんは、「私たち独特のものです。コーヒーもホットを６分にしてくださいってお願いして、あと４分水を入れます。毎日そうです」と発言。「アイスコーヒーを頼むっていうのは？」と恐る恐る尋ねる水谷に、「アイスだと冷たすぎるの」と返して、おいしそうにラーメンを食べ続けるこまどり姉妹のお２人でした。

最後は公演の成功を祈って、「よいしょ～、よいしょ～、よいしょ～！」の掛け声とともに恒例の豆腐開き。
「千重子ののぼりがひらひらすることなんて、この先あるんだろうかって思いながら明治座の前を歩いてたんですけど、座長をやらせてもらえることになって夢のよう。とにかく明治座さんの......勇気？（笑）素晴らしい方が運営されてるんだろうなと感謝です」ともう一度、明治座のみなさんへ感謝の言葉を表明。三田社長も「おかげさまで、ますます勇気が出ました。立派なのぼりをつくって、お待ちしております！」と力強く返しました。

本日より９月３日（月）まで、「明治座めーる倶楽部」会員限定先行予約（先行特典グッズ付）がスタートしましたので、ぜひチェックしてください！



【水谷千重子】【友近】