よしもとニュースセンター

８日31日（金）に初日を迎える椿鬼奴初主演舞台『～アカペラ歌劇～ロックの女』の舞台稽古が、本日30日（木）、東京・赤坂RED/THEATERにて公開されました。

本作は、クリエイターとしても活躍する女優・鈴木砂羽さんが立ち上げたプロデュース・ユニット「港、ロッ区」の旗揚げ公演。女子刑務所を舞台に新人女囚（鬼奴）が、ほかの女囚たちとロックを奏でる作品となっています。また、本作の演出を福田転球が務めるほか、平田敦子も出演します。

披露された公開稽古には鬼奴ほか、新垣里沙さん、平田敦子、松之木天辺さん、佐藤真弓さん、関谷春子さんが参加。鬼奴はおなじみのハスキーボイスで、パンチのあるロックをみなさんと一緒に歌い上げました。


その後、囲み取材に応じた鈴木砂羽さんと鬼奴。「こんな気持ちは初めてです。役者としての（初日を迎える）ときはドキドキしたことがなかったのに、マスコミのみなさんが観ている様子を客席で観ているときはドキドキしてしまった。新鮮！」と、初めてのプロデシュース公演の初日を迎える心境を語った鈴木さん。プロデュース公演は３年くらい前から構想していたそうで、「かたちにしたいなと思って準備してきました。実って嬉しいやら緊張するやら。新たな門出を迎えて、いっそう頑張りたいと思いました」と気を引き締めます。

「聞き苦しいと思いますけど、連日の稽古で声の調子が悪くて」と切り出した鬼奴に、レポーター陣から「いつも通りです！」とのツッコミが。主演の話をもらったときは「ちょっと待ってくれ、と思いました」と振り返ります。
なんでも２年ほど前に、鈴木さんとお仕事を一緒にした帰りに行ったのみの席で、今作の出演を持ちかけられたそう。「（主演は）鬼奴がいいなぁと思ってたので、"出てよ"って言ったら"いいよ"って。もちろん、いろんな都合があるのでお断りされるかもしれないと思ってたんですけど、ラブコールを送ってたら、鬼奴に"マジでやるんだ"って言われて」と笑う鈴木さん。鬼奴が「主演だと思ってなかった。小川菜摘さんの舞台を観に行かせてもらって、"主演やるんだね"って言われて、え？って」と返すと、「ロックな女は鬼奴しかいない！」と力強く言い切った鈴木さんです。
演出に福田転球を迎えた理由については、「女だけの群像劇がやりたかった。元々ロックアイテムが好きだったこともあって、筋は通ってるけど不器用な人はハートを砕けて見せていくという芝居がやりたいなと思ってた2017年の頭に、転球さんとお芝居することがあって。"私、お芝居をつくりたいんだけど"って言ったら、"ええですよ"って。その後、"群像劇がやりたいなら、居酒屋と女子刑務所どっちがいい？"って訊かれたので、"女囚でしょう"って答えたんです」とコメント。転球が上演しているアカペラで歌いながらの芝居劇から刺激を受けて、「アカペラでロックを歌っちゃう？ってなって。で、キャストは私のインスピレーションと転球さんが信頼している方で決めました」と説明しました。

明日、初日を迎えるわけですが「セリフが怪しい」と不安を口にする鬼奴を、「安定感がないところがいい。だって、芸人さんですから。情熱を入れていただければ大丈夫」と温かくフォローする鈴木さん。鬼奴が「頭ではセリフのことを考えてるのに、口が勝手に別のことを喋るときがある」と告げると、「それ、女優っぽい！」とポツリ。そんな鈴木さんのプロデューサーとしての一面について感想を求められると、「元々チャキチャキとした方だから安心できますし、のびのびと過ごせています」と話します。
また、お笑いと舞台それぞれの良さについて訊かれた鬼奴。「芸人は単発のお仕事が多いので、舞台のように１ヵ月、一緒にみんなでつくってやることはあんまりない。だから、自然とちゃんとしないとなっていう責任感が出てきますね。まぁ、どっちもあったほうが楽しいですよね。私、アーティスト......歌手の一面もありますから、３つを交互にやっていくのが楽しいんじゃないかなと思います」と返答。稽古中、ほかの仕事や９月12日（水）にリリースされる自身の1stアルバム『IVKI』のプロモーションのため、キャストのみなさんとなかなか飲みに行けなかったことを残念がる鬼奴。「千秋楽の打ち上げまでに、体を仕上げたい」と決意すると、鈴木さんからは「明日、初日だよ？（笑）」と、レポーター陣からは「明日には体つくってなきゃダメでしょ」とツッコまれまくっていました。

鬼奴が「初主演なので、優しい目で観ていただければ。聞き苦しい声ですが、劇場のフットマイクの成功はすごいなと確認してもらいたいですし、歌手だなというところも多くの方に観ていただきたいですね」と意気込む舞台『～アカペラ歌劇～ロックの女』は、明日31日（金）より９月９日（日）まで東京・赤坂RED/TEATHERにて開催。演出は福田転球、平田敦子も出演しますので、ぜひとも劇場へ足を運んでください！


【椿鬼奴】【平田敦子】【福田転球】