尼神インターもお笑い芸人をめざす高校生を応援!『ハイスクールマンザイ2018~H-1甲子園~』準決勝
8月14日(火)、千葉・イオンモール幕張新都心 グランドコートにて『ハイスクールマンザイ2018~H-1甲子園~』準決勝が開催され、MCに尼神インターが出演しました。
今年で16回目を迎える高校生の漫才コンテスト「ハイスクールマンザイ~H-1甲子園~」。過去15年間で8609組、17450人もの高校生が出場している本大会は、プロへの登竜門として、またひと夏の思い出として、高校生が真剣に漫才に取り組む姿が毎年多くの感動を呼んでいます。
動画審査によって選出され、全国6エリア(8カ所)で行われる準決勝を勝ち進んだ地区代表が9月2日(日)に大阪・なんばグランド花月にて開催される決勝大会で争うのですが、その関東エリアの準決勝が本日行われ、全11組がしのぎを削りました。
MCの尼神インターが登場し、まずは誠子がお客さんに「遠くから来た人は~?」と話しかけるなど、会場のお客さんとのコミュニケーションをはかろうとしますが、渚は「遠くから来た人は?」の呼びかけに応えたお客さんに対し、「手を挙げたからにはさぞ遠くから来てんねんやろなぁ」と凄み、「追い詰め方怖いねん!」と誠子にいなされます。
そんな誠子でしたが、お客さんに「誰を観に来たんですか?」と聞くとお客さんが「ほんこん!」と返したため「私ほんこんちゃいますよ!?」とキレ気味に反応し、笑いを誘う場面も。
尼神インターの2人から、優勝者にはお笑い奨学金として50万円が授与されるだけでなく、NSCの年間授業料が免除されることなどが発表され、審査員の紹介もすんだところで、いよいよ準決勝のスタートです!
トップバッターは高校2年生の2人組・スコットランドヤード。部活をテーマに、ダジャレや犬のモノマネなどを織り交ぜた漫才を披露します。ツッコミのボケへの叩き方が初々しい漫才となりました。
続いて登場したのは、同じく高2の2人組・インテレサンテ。旅館に行った体験談を話すのですが、「旅館の人が温かかった」のを具体的に「38.9度」と表現し、「体温?」とツッコまれたり、旅館の食事が朝昼晩中華三昧だったりと極端なエピソードを披露し、笑いを誘っていました。
3組目は女子高生コンビ・四十肩。「駅前で彼氏と待ち合わせしてみたい」という夢を叶えるべく、彼氏との待ち合わせのシミュレーションをしようとするのですが、彼女役をやろうとしている当の本人がなんと前日の寝る前のお母さんとの会話から始めようとしたため、なかなか待ち合わせのシーンにたどり着かないハメに......。
4組目に登場したのは、女子高生トリオ・瞑想パーカッション。中学時代からの友達で結成したという彼女たちは、学校で会長をしていたというメンバーもいるくらい、どちらかというとおとなしめな印象。3人でコントをするのかと思いきや、高校生活やバイトの話で漫才を繰り広げ、最後はトリオ名通り瞑想で終わるという斬新な終わり方で観客を驚かせていました。
最初の4組が終わったところで4組が再びステージに登場し、尼神インターの2人がそれぞれ感想を聞いていきます。
「今日ずっと調子良かったんですけど、渚さんが楽屋に入ってこられてから緊張して......」と話すのはトップバッターのスコットランドヤード。すると渚が「人のせいにすんな!」とピシャリと言い放ち、誠子に「怖いって!」と注意されます。
去年も出場し、この1年間漫才のことばかり考えていたというインテレサンテ。それとは対照的に結成してまだ18日目だという四十肩の2人は、人前でやるのはなんとこの日が初めてだそう。しかしその堂々とした漫才っぷりに尼神の2人も思わず感心します。
昨年のM-1を見て感動したことがお笑いを始めたきっかけだという瞑想パーカッションは、誠子に「新しいタイプの女トリオ漫才師って感じやね」と高評価を受けていました。
続いて、5~8組目がネタを披露します。5組目はこの準決勝では唯一の男女コンビ・なちゅれ。朝が好きだという有元さんが、好きだからと「いつもの朝の起き方をやります」とシュールな宣言をし、鳥の「鳴き声」と「泣き声」をカン違いして朝から鳥が泣くさまを表現、さらに朝からステーキを食べるなど、独特な朝を迎えるシュールな漫才で笑わせます。
続いてはパンプキンドラゴン。政治家になりたいという相方に、国会に出席したり、税金の使い道を考える、など政治家の仕事がどういうものかを説明し、議員になるためには「国民の心をつかむのが大事」だと話すのですが、肝心の政治家になりたい理由が「金のため」という相方に心底呆れるという、高校生らしからぬ知的(?)な漫才で魅せていました。
7組目のマエバースは、ナレーターになりたいから、ナレーターのシミュレーションをやってみたいという相方に「わかった!」と言いながら、自分がナレーターを横取りして演じてしまい、いつまで立ってもナレーターをやらせてもらえない相方に「オレの夢!」とブチギレられる漫才を披露。
続いては、高校生なのに「べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつ飛ばしてべっぴんさん」をモチーフに漫才をし、渋いところを見せた烏龍茶。テンポがゆったりめの、独特な漫才でお客さんの心を掴んでいました。
4組が終わったところで、尼神インターと4組が再度登場。男女コンビのなちゅれは幼なじみで結成したそうで、有元さんが「ヒマそうだったんで(阿部くんを)誘いました」と明かします。
パンプキンドラゴンは2人ともメガネをかけて登場し、誠子に「メガネが似合う2人やね」と褒められます。なんでも、「緊張するから本番中は(周りがあまり見えないように)外していた」そうで、それを聞いた誠子が「ちょっとメガネ外してみて」と言い、2人がメガネを外すと、「......年ごまかしてない?」(渚)、「何かの管理職についてる?」(誠子)と言いたい放題イジられていました。
マエバースの2人の好きな芸人は「とんねるずとサンドウィッチマン」だそうで、それを聞いた誠子が「サンドウィッチマン、おもしろいもんね」と同意すると、「ありがとうございます」と返してきたため、「君をほめてないよ?」とツッコみながらも、その返しに感心したようで、「すぐテレビ出れそうやね」と評価します。
烏龍茶の憧れの芸人が学天即と金属バットだと聞いた尼神の2人は、時代の流れを感じたようで「もうそんなコンビが憧れられる時代なんやなぁ」と、感慨深げにこぼします。
ここからは最終ブロックとなるラスト3組がネタを披露。9組目に登場した温泉玉子は、「自分には色気がある」と豪語し、色気があるエピソードを話すのですが、聞いていると「オレンジジュース」や「赤みそ」など、色味のある単語を入れていっているだけだということに気づきます。すると今度は相方が「青」にちなんだダジャレ満載のエピソードを繰り出し......。技が光る漫才でお客さんを感心させていました。
続いての登場は螺旋階段。ボクシング連盟・山根前会長のモノマネなどの時事ネタを取り込みながら、「将来は電車の車掌さんになりたい」という夢を叶えるべく、車掌のアナウンスに挑戦するのですが、それがなぜかダサいミュージシャンのライブのMCみたいになってしまい......。熱演ぶりが高校生らしさを感じさせる漫才を披露します。
トリを務めたのはベストフレンド。突然「イチゴ狩りデートがいちばん楽しいからやるしかない!」と決めつけ、イチゴ狩りデート漫才を始める2人。デートの中で、なぜか食レポやブリッヂのポーズなどを挟み、お客さんの爆笑を誘っていました。
再度登場した3組に話を聞く尼神インター。温泉玉子は「誠子さんがテレビで見るよりキレイでびっくりしました」と話し、誠子を喜ばせますが、「タイプ?」と聞くと「......」と無言の返事が返ってきたため「ちゃうんかい」と今度は失望させます。
また、憧れの芸人を聞かれると「誠子さんとジャルジャルさんです」と話したため、「なんで渚は入ってないの?」と誠子が聞くと「渚さん、ちょっと怖いんで......」と話す温泉玉子の2人。するとすかさず渚が蹴りを入れるジェスチャーをし、さらに怖がらせます。誠子がフォローするかと思いきや、「でもこの世界に入ったら、こういうことあるから」と警告。芸人の世界は厳しい(?)ことを高校生に教えます。
すべての漫才が終了し、審査結果を待つ間に尼神インターも漫才を披露。「NSC時代はいい生徒じゃなかった」と渚が話すと、誠子も「(渚は)みんなにメンチ切ってたよね」と振り返ります。さらに「ダンスと発声の授業、全部サボってたもんね」とバラされると、「ダルかったから」とまったく悪びれずに明かす渚に笑いが起こっていました。
そしていよいよ審査結果の発表。優勝は、エントリーNo.184、最後に登場した「ベストフレンド」に決まりました!
感激のあまり「もう死んでもいいです」とコメントする2人ですが、「まだ決勝があるから!」とツッコまれます。さらに決勝への意気込みを聞かれるとひとりは「優勝しかないです!」とコメントしますが、相方は「僕はもう充分です」と、謙虚なのかやり切った気持ちなのか、欲のないコメントで笑わせます。
審査員の総評として、「それぞれのよさが出ていて、すごくよかった。毎年レベルが高くなっていっているのを感じます。これからも"自分にしかできないお笑い"を追求していってもらいたい」などの言葉が贈られました。
最後に、誠子が「みんな面白かったよ! みんなに大きな拍手を!」と呼びかけ、会場が大きな拍手に包まれながらこの日の準決勝は終了。
関東大会の準決勝はこの日の翌日である15日にも埼玉で開催され、決勝は9月2日(日)、なんばグランド花月にて行われます!
【尼神インター】