ヘンダーソン・中村が悪の支配人に!? 祇園、吉田たちらがおもしろゲームをクリアして脱出を目指す「ヘンダーランド」
9月20日(木)、よしもと漫才劇場にて、「ヘンダーランド」が開催されました。ヘンダーソンのふたりが中心となって贈る、「みんなが時間を忘れて楽しめるステキなテーマパーク」のような1時間ライブは、おもしろゲーム満載! 「悪の支配人」に扮したヘンダーソン・中村がさまざまな難題(=ゲーム)を出演者たちに突きつけ、ステージ上を大混乱に巻き込みました。
オープニングVTRに続き、ヘンダーランドの「案内人」ことヘンダーソン・子安が登場。ライブの概要を説明しながら、「みんなが幸せになるライブにしたい」と意気込みます。
続いて呼び込まれたメンバーは、祇園、吉田たち、パーティパーティー、ニッポンの社長、コウテイ、フースーヤの6組。全員テーマパークを訪れたかのようにキョロキョロしたり、パーティーパーティー・きむきむがトイレットペーパーを持参し「ベンザーランドではないんですか?」とボケるなど、さっそく盛り上げます。
と、突然、スクリーンにフー中村こと中村の姿が! 出演者たちから「誰や!」という声が上がりますが、その声がまったく止まず、中村はなかなか話を切り出せません。ついには「お客さん、助けて」と客席に助けを求める始末。曰く、「お前たちはヘンダーランドに閉じこめられた。脱出したければゲームをクリアして私を楽しませろ」とのことですが、それを説明する間も、まだ「誰や!」ときかれては名乗り続ける中村でした。
「支配人が闇に落ちてしまったようです...」と子安。さあ、いよいよ脱出をかけたゲームの幕が開くようです。
ひとつめは「ハリウッド・Q&A・ザ・ライド」。どこかで聞いたような名前ですが、子安によるとこのゲームは「ジェットコースターに見立てた椅子に座り、上昇しながら質問を受け、落ちる瞬間に絶叫で答えなければならない」というルールだそう。答えない、答えられない人が出れば、ゲームは失敗に終わります。
一番手は祇園・木﨑。ジェットコースターに乗ってグングン上昇していく木﨑に、子安から出された質問は「相方の嫌いなところは?」。最高地点から落下する恐怖に耐えながら、「ディスった人の詳細を調べる!」と絶叫、櫻井の暗黒面をさらした木﨑に観客は大爆笑です。
二番手の吉田たち・ゆうへいは、「相方の好きなところは?」ときかれ「朝『起きてる?』ってLINEくれる!」と回答。同時に、ジェットコースターに乗る演技に力が入りすぎ、小道具を破壊してしまうハプニングも...。
コウテイ・下田は「今まで付けられた中でいちばんイヤだったあだ名は?」という質問に、「下平清盛(しもだいらのきよもり)」。社会の授業で平清盛について習ったとき、後ろの席に座っていたクラスメイトから付けられたそうです。
唯一、答えなかったのはコウテイ・九条。「何フェチ?」ときかれるも、「イェー!」と叫び続けた揚げ句、「イェーフェチです」と言い放ちましたが、あえなく却下されていました。
終盤になると、吉田たち・こうへいには質問ではなく大喜利のお題が与えられたり、ニッポンの社長・ケツは「フーナカムラさんを褒めてください」と要求されるなど、謎質問も。出だしから大盛り上がりとなりました。
ふたつめは「親御さんに言わせてビンゴ!」。親に電話をかけ、ボードにある言葉を言わせ、ビンゴできればOK。制限時間は1分で、直接的な誘導はアウトとなります。
家族を巻き込んでの過酷なゲームに、出演者らは戸惑いを隠せず!? そんな中、トップを切ったのはフースーヤ・田中ショータイム。相方・谷口から、田中母が三代目J Soul Brothersの大ファンであることなどマル秘エピソードが明かされ、出演者らも興味津々で見守ります。なんとか「ありがとう」を引き出そうと画策する田中でしたが、うまくいかず。切り際に木﨑が「どうも、登坂(広臣)です」と話しかけるも「ウソ言うな」とバッサリ...。
きむきむは、「すぐ肉じゃがを作る」という母のクセ(?)に着目し、自分の好物を言わせようとしましたが、なぜか「すき焼き!」という答えが...。それでも何とか「肉じゃが」を引き出し、1つクリア!
ゆうへいはこうへいと力を合わせて挑戦。あえて普通に会話してみようと提案し、入れ替わり立ち替わり話しかけます。途中、「ライブ名が言えたらオールクリアにして」と言い出したふたりは、「今、ライブ中やねんけど、何のライブ?」と母に質問。なんと「ヘンダーソン」までは正解し、客席も大いに沸きましたが、ライブタイトルには至らず! ニッポンの社長・辻はなぜかケツの母に電話するという奇襲攻撃をかけるも、九条が「ズィーヤ!」で茶々を入れるなどして、こちらも失敗に終わっていました。
袖で見ていた中村は、自分が蚊帳の外でライブが進んで行くのを危惧してか、「途中でオレを呼んでくれてもいい」と必死の呼びかけ。しかし、木﨑に中継終了ボタンをムリヤリ押され、形なしの支配人でした。
そろそろクリアして「ヘンダーランド」から脱出したいところですが、3つめのコーナーもかなりハードな内容。元・自衛隊という子安の経歴にちなみ、「自衛隊っぽい」3項目を1分以内にオールクリアできればOKです。ラッパの音を聞いての「起床」では、布団を畳むところまでが必須。その後、「腕立て5回」を行いますが、床に置かれたベルをアゴで鳴らせるほど深く沈まなければなりません。さらに、風船の付いたヘッドギアをかぶっての「敬礼風船割り」まで、短い時間にクリアするには難易度の高いゲームとなっています。
スローすぎる腕立て伏せで出演者たちを脱力させ、勢いあまってヘッドギアを吹っ飛ばすなど、爆笑の連続となったパーティーパーティー・平川。
祇園・櫻井はそのルックスゆえか周囲から「大丈夫ですか?」と心配され、九条は「ズィーヤ!」で風船を割ろうと悪戦苦闘。結局、誰もクリアできませんでしたが、中村の指示を受けた子安は見事に風船を割ってみせ、さすがの貫録を見せつけていました。
イベントもそろそろクライマックス。出演者たちは最後のゲーム「フーぺママペットを笑わせろ!」に命運を懸けます。なんでも「ヘンダーランド」のマスコットキャラ、フーペママペットが、悪の支配人の影響か、笑顔を失っているとのこと。そこで、出演者たちが協力してフーペママペットを笑わせ、感情を取り戻してもらうことに。
しかし、フーペママペットに扮した中村が台車に乗り、スタッフに押されて登場すると、どちらも無表情なため、出演者たちは「どっち?」と困惑しきり。支配人に確かめようと中継をつなぐも、今度は見知らぬ男性が現れますます混乱! ついには中村とスタッフが入れ替わって登場し、ステージ上はカオスと化していました。
チャレンジを繰り返すうちに、最後は何もしていないのにフーペママペットが笑ってしまい、ようやく脱出成功! フーペママペットはお礼に(?)ケツにキスをし「ヘンダーランド」での楽しいひとときが終わりを告げました。
なごやかな雰囲気でエンディングへ...と思いきや、ここで客席から中村が乱入! 「ひとり、足を引っ張ったヤツがいる」と言い出し、罰ゲームに挑戦させるべく指名し始めます。まず目をつけられたのは木﨑でしたが、前のめりでノッてくる姿に恐れをなしたのか、「やりにくい」と変更。
最後は平川にお鉢がまわってきて、再び「ハリウッド・Q&A・ザ・ライド」に挑戦! ジェットコースターに乗り「好きな女性のタイプは?」ときかれた平川が、「B型の170cmぐらい!」と叫ぶと、静かに閉まっていく幕。所在なさげに取り残された平川の姿が、またまた爆笑を呼ぶフィナーレとなりました。