暴走する大山英雄にほんこんが喝!? 社会問題を面白く議論する『オモ議論』(10/21)レポート
10月21日(日)、東京・ヨシモト∞ホールにて「オモ議論~笑って学べる言葉のコロシアム~」が開催されました。
『オモ議論』とは、よしもとの芸人・文化人が社会の問題を面白く議論、難しい話題を楽しく学んでもらおうというイベント。NON STYLE・井上裕介と門脇佳奈子がMCを務め、芸人ゲストとしてほんこん、FUJIWARA・原西孝幸、大山英雄、相席スタート、ランパンプス、文化人ゲストとして池内ひろ美、今井美紀、旺季志ずか、竹森現紗、田宮緑子さん、藤川奈々、山瀬理桜が登場しました。
オープニングで、井上は「今日のスケジュールにこのイベントが入っているのをすっかり忘れてて......」と驚きの告白。昼間に、ルミネtheよしもとで原西と大山から「今日、夜もよろしく」と声を掛けられて初めて思い出したそうで、「やっべぇと思って、さっき(衣装を)買ってきた」と全身をアピールしつつ明かします。
吉本坂46のメンバーに選ばれたという脚本家の旺季は、かわいらしい吉本坂46の制服装で登場。井上が旺季を紹介している中、「僕は(吉本坂46のオーディション)2次落ちましたからね!」と大山が張り切ってカットイン。ほんこんから「なんでお前が喋んねん」と早速、厳しいツッコミが入りました。
いよいよトークがスタート。最初のテーマは、東京医科大学の入試で女性合格者の割合を抑えていた事件から「男女平等」について。相席スタート・ケイは、自らが感じる女性差別について「セクハラというのは言い出したらきりがないぐらいありますけど、女性で得していることのほうが多い。私の面白さは、もし男だったらぜんぜん仕事にならないぐらいの能力だと自分では思ってます」とコメント。それに対して相方の山添は「そんなことないです!」とキッパリ。コンビ愛に一同が「おお~!」と感心します。
旺季からは「どうして出産をみんなで応援できる社会を作ろうとしないのか」と熱い意見が。ランパンプス・寺内は「逆もあって、僕もレディースデイで映画安く見たいし、レディースセット食べたいときがある」と、"女性が優遇される場面もある"ことを訴えます。
そんな中、ヴァイオリニストの山瀬が「私がよく行っている北欧では男女差別がなく......」と話しだすと、大山がすかさず「北欧ってパン屋じゃないですよね?」と"北欧"と"HOKUO"をかけたボケを放ち、ほんこんから「ええ仕事するなー!」とホメられます。
過去の事例などを交えさまざまな意見が出るものの、最後にはほんこんが「これからどうすべきかっていうことやから。俺らの時代は(女性差別が)当たり前やったけど、気づいたんなら変えていったらええやん」と前向きな意見を述べると、拍手が起こりました。
続く「徹底討論! 是か? 否か?」というコーナーでは、出演者たちが「中高年のSNSとの携わり方」について意見を戦わせます。
つぶやきが炎上したり、人に見られてはいけない写真を間違えてアップしたりと、SNSを始めたばかりの中高年にはミスが多いそう。家庭問題評論家・池内の解説を聞いたのち「中高年がSNSを活用するべきか」というお題に対し、出演者たちが二手に。結果、「YES」と答えたのは寺内、山添、ほんこん、藤川、田宮、旺季。「NO」と答えたのは大山、原西、山崎、今井、竹森、山瀬、ランパンプス・小林と、賛否がほぼ半分ずつという形になりました。
「YES」の山添が「グチを人に聞いてほしいときに、こういうところにぽろっとこぼせる。たとえば、"暑いのイヤやわ"っていうような"いちいち人に言うほどでもないか"ということを、"ここにつぶやいとこか"で抑えることができる」と理由を述べると、井上も「旦那の悪口ばっかり言うてるアカウントとかあるからね」とうなずきます。
それに対し「NO」側の今井さんは「そういう話は、うちの母の世代は実際にぼやくので書き込む必要がないんです」と反論。「近所の人とそういう会話したほうがいいですよねぇ」と大山も加勢すると、小林も「高齢者の方は電話のオレオレ詐欺ですらついていけていない。SNSをやるともっと危険性が増してしまいそうだから、やりたくない人はやらなくてもいいんじゃないかと」と"怖さ"や"危なさ"を主張しました。
そこから話題はLINEをやっているかいないかの話に。やっていない極少数派の大山は、みんなから「ガラケーでもできる」「パソコンでもできる」などと言われ、若干混乱気味。きょとんとしつつ、ほんこんの話をじーっと聞く大山に、ほんこんから「耳をすますな!」という強烈なツッコミが入り、その映画のようなフレーズに一同爆笑となりました。
みんなの議論を元に、観客に「YES」「NO」のどちらがよいかという判断をしてもらうも、結果はフィフティーフィフティー。「この30分、なんやったんや!」と苦笑いの井上でしたが、それだけどちらの意見にも説得力があったようでした。
エンディングでは、ほんこんから「若干一名が先走ってうるさかったね」とチクリとやられ、「誰や誰や、おい!」とここぞとばかりに声を張り上げる大山に、またも会場は大笑い。井上も「おかげで『耳をすますな』という名言が出ましたからね」と、ほんこん&大山のコンビ芸(?)を楽しんでいました。
次回の『オモ議論』、12月18日(火)、東京・ヨシモト∞ドームで開催。芸人と文化人による面白く興味深いディスカッションを、ぜひ劇場で楽しんでください!
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