今年も珠玉の長編漫才を披露! ゲストのずんさんと企画にも挑戦!!『笑い飯のルミネLIVE』レポート
10月8日(月)、東京・ルミネtheよしもとにて『笑い飯のルミネLIVE』が開催されました。
毎年、秋に1回恒例となっている笑い飯による同劇場での単独ライブ。サンパチマイクの前に立った哲夫は「超満席ということで、ありがたいもんで」と来場を感謝しつつ、「平均年齢がよそのライブよりも高い」とぽつり。西田の「10代の人って聞いたら、これっぽっちも手が挙がらない」という一言から、観客へ投げかけてみると10代だという人がちらほら。驚く2人ですが、「10代だけで来たよ~っていう人」との呼びかけにグッと挙手率が下がると、納得したような表情を浮かべます。
その後は、漫才へ。今回の単独ライブでは、3本の長編漫才を披露した笑い飯。いちばん怖いものから都市伝説へ、さらにワイドショーネタへとつなげながら、ボケとツッコミを巧みに入れ替えつつ、笑いを増幅させていきます。
2本目の漫才では、西田が「もうええわ!」と終了を告げる一言を発しながらも、哲夫が「もうちょっとあるわ」とごにょごにょした口調で告げて、ネタを進める一幕が。これが元々、ネタに組み込まれていたやりとりなのか、西田のうっかりによるものだったのか、真相は明らかにされませんでしたが、隙の見える展開に客席からは驚きの笑い声が起こります。また、3本目は漫才の定番のような設定からやりとりを繰り広げつつ、それぞれの視点が光るボケのひしめき合う展開に、笑い声はさらに大きくなりました。
企画コーナー「ゲストの相関図を作りましょう」のゲストは、ずんさん。笑い飯のネタにかけて「でこひろ男」と自己紹介したやすさんを、飯尾さんは「どおりで! そのネタ見たときに、思いついたって顔してたわけだ。復唱もしてた。練習の価値あり、だね」と称えます。
笑い飯念願のゲストだと2人が告げると、二つ返事で出演を決めたと返す飯尾さん。バッファロー吾郎の20周年記念ライブで会ったことがあるそうで、哲夫が「普通にファンだと言っていただいた」と喜ぶと、「ダウンタウンさんの次は、笑い飯だと思ってた」と言い切るやすさん。飯尾さんが「なぜ過去形なの?」と指摘すると、やすさんは「これから、これから!」と微笑みます。
こちらは、ずんさんと関係の深い方々の写真を見ながら、人となりを教えてもらいつつ相関図を作ろうというもの。まずは、事務所の先輩である関根勤さんについて尋ねる笑い飯に、「救命ボートみたいな人。いなかったら、とっくにやめていた」(飯尾さん)「芸人としての命の恩人。重複しますけど、関根さんがいなかったら僕らはいない」(やすさん)と伝えます。
とにかく関根さんは「いいとこ探しの名人」(飯尾さん)なんだそう。「いつも、俺らが(舞台に)出ていたら、あそこよかったなって必ずいいところを見つけてくれる。何も褒めるところがないときは、『飯尾、紺のスーツ似合ってたな』」って褒めてくれた」と飯尾さん。やすさんもバラエティ番組のひな壇に座った際、何も喋れなかったにも関わらず、「やす、観たよ。よく笑ってたなぁ。あと、姿勢がよかったなぁ」と褒められたんだとか。ほっこりとしたエピソードに、会場から温かい笑いが起こります。
続いては、同期のキャイ~ンさんについて。飯尾さんはウド鈴木さんの自宅の合鍵を持っていたらしく、「しばらく行かないと、全然泊まりに来てくれないじゃない!とか言われてた」と回想するやすさん。また、ウドさんには謝り癖があるそうで、肩がぶつかっただけで『飯尾さん、お話があります』と傍に連れて行かれて土下座されたとのこと。仲のいい飯尾さんとウドさんですが、箱根旅行で口論になったことがあるそうで、「生まれ変わっても飯尾さんと一緒にいいなって言われたから、俺が生まれ変わったらB'zになろうか。俺が稲葉さんで、お前が松本さんでって言ったら、ウドがちょっと待ってください。なんで飯尾さんが稲葉さんなんですか?ってケンカになって。このことを天野に話したら『目くそ鼻くそだな』って言われて、今度はどっちが目くそなんだってケンカになった」と説明します。やすさんが「笑い飯の漫才にありそう」とつぶやくと、飯尾さんは「ぜひ! そこ(客席)で観ますから」と笑い飯へお願いしていました。
さらに、飯尾さんのペッコリ45度が本当に45度なのかを検証するミニコーナーでは、飯尾さんのおじぎが60度だったことが判明。「じいさんが商売人だったからだ」と言い出した飯尾さんは、「いやぁ、いい夜だ! いろいろと気づかせてくれて!」と笑い飯に感謝しました。
最後のコーナー「笑い飯研究所」には、ずんとともにとろサーモンも出演。「ラップがうまい芸人は、吉幾三さんの『おら東京さ行くだ』を、即興で替え歌しても面白くなるのか」という検証で、ラップを披露したのはとろサーモン・久保田。「変な空気になったら謝ればいいんでしょ?」と言いながらやりきると、西田は「マジでできたやん!」と称賛。「気分が高揚してきた」と言い出した久保田は、続いてずんのお2人をテーマに即興ラップも披露しました。
「ドラマに出演したことのある芸人は、どんな役でも瞬時に演じることができるのか」という検証で、演技を披露することになったとろサーモン・村田は「いや、でけへんよ!」とバッサリ。ランダムに引かれたシチュエーションと役柄を演じながら、効果音がなったところで締めるというルールに「めっちゃむずいやん」と不安げな声を漏らします。
難しい手術に挑む天才外科医、海外に旅立とうとする彼女を引き止める彼氏など何度か挑戦しますが、どれもしっくり来ず。身の上話をお客さんに語るゲイバーのママを演じたやすさんも納得がいくものが生まれなかったということで、このお題は難しいという結果に至りました。
続いて「今年50歳と49歳になる芸人は何秒でブルーシートを潜り抜けることができるか」に、ずんのお2人が挑戦。笑い飯の2人が「何年か前に、トミーズの健さんがリタイアしまして」(西田)「怖いとおっしゃっていました」(哲夫)と説明しつつも、1人ずつ挑戦していきます。
まず、ブルーシートからやすさんがカツラを被って出てくると、「ハゲがハゲのヅラをかぶってる!」といじる飯尾さん。そんな飯尾さんは最後、ロングヘアのカツラに下半身のみをブルーシートに突っ込んで人魚を演じて笑いを誘いますが、このてんやわんやに哲夫がストップウォッチを押し忘れていたことが判明。あまりにゆるい展開にざわつく客席へ向かって、久保田が「もっと恐ろしいことを教えましょうか? 笑い飯はこういうことを20年やってます!」と告げると、ドッと大きな笑いが起こったのでした。
最後の「運動神経の悪い芸人はエナジードリンクを飲むとジャンプ力がアップするのか?」は、『アメトーーク!』の「運動神経悪い芸人」に出演している西田が挑戦。上手の舞台袖から走って来てジャンプ台を使ってジャンプし、上から吊るされたドラを叩けたら成功というもので、村田は軽々とクリアしますが、西田はスカってばかり。あげく、舞台上に貼られていたうすーいガムテームにつまずいて、「なんかされた!」と大騒ぎします。
何種類かのエナジードリンクを飲んで挑戦したものの、西田の体に変化はなし。本人は「マックスを出している!」とポジティブですが、久保田は「3回、同じ動きをしてる。逆にすごい!」と驚きを隠せない様子でした。結果、エナジードリンクを飲んでもジャンプ力は向上しないことがわかりましたが、西田は「味がすっごくおいしいから、今後も飲む!」と宣言していました。
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