きむかつコーチが教える「親子でトレイルランニング教室」開催
よしもとが笑いで教えるスポーツ教室「よしすぽ」の第1回は、「親子でトレイルラン教室」と題して、自然の中を自由に走るランニングイベントを開催。11月4日(日)、京都・北山のアウトドア&スタジオフィットネスクラブ「Nadi北山」を拠点に総勢18人の親子が集合し、早朝から爽やかな汗を流しました。
教えてくれるのはアウトドアインストラクターの "きむかつコーチ"こと木村克己先生。トライアスロン歴18年、2012年にはイタリアにて世界最長クラスのトレイルランコースを完走するなど輝かしい経歴を持つきむかつコーチは、スポーツで地元を盛り上げ地域に貢献する「ふるさとアスリート」としても活躍中。ランニングとコミュニケーションを組み合わせ、人に喜びと感動を与えるコーチングには定評があります。この日集まったスポーツ好き親子18人の半数は、スポーツイベントやトレイルランに参加するのは初めてということで、期待感が高まっている様子。中にはオーストリア出身で日本育ちという兄妹もいて、京都らしく国際色豊かなメンバーとなりました。
参加者が着替えを済ませ、公園に集合すると午前9時にイベントがスタート!少し小雨がパラつく中ではありますが、涼しく日差しもないため、ランニングにはぴったりです。一緒に盛り上げるのは、NSC39期生でサッカー歴16年のスポーツ大好き芸人、タレンチ・こばた。「2年目の若手芸人、タレンチ・こばたです!」と登場し、「"お笑いで教える"というタイトルに心臓がギュっとなりますね...」と、記念すべき「よしすぽ」1回目を仕切る芸人としてプレッシャーを感じながらも自己紹介。続いて、講師のきむかつコーチを紹介し、「今日は、みんなで仲良くわきあいあいと楽しみましょう!」と盛り上げます。
早速、きむかつコーチの指導のもと、ランニング前の準備運動をはじめることに。太もものストレッチ、片足立ち、屈伸、腕のあげのばしなどランニングで使う筋肉を中心にほぐしていきます。子どもでも真似しやすい簡単な動きばかりなので、子どもたちもとても楽しそう。約15分の準備運動が終わると公園から約2kmの場所にある宝ヶ池を目指します。アップがてらゆっくりと走るので、慣れていない人も問題ないとのこと。小さい子どもや体力に自信のない人は(ワープできる!?)車も用意されています。この日は、2~10歳の子ども10人、お父さん・お母さん8人というメンバーでしたが「山まで走れる人―!?」とのきむかつコーチの質問に「ハーイ!」と元気良く手があがり、9割の子どもたちがランニングに参加。途中、宝ヶ池通沿いにある「きつね坂」と呼ばれる約400mの坂も余裕で走りきる子どもたちの体力に大人たちも舌を巻きます。
約30分のランニングを経て、今回のトレイルランの舞台となる宝が池公園に到着。宝が池公園は、宝が池を中心に整備されている約62.7ヘクタールの公園で、池を囲む遊歩道のほかにも山の中を散策できる園路があり、トレイルランビギナーにも最適の場所です。
到着すると各自、水分補給やトイレを済ませます。早速山にはいりたくなるところですが、ここでも、きむかつコーチの指導のもと、念入りに準備体操をします。階段をジャンプしながらのぼったり、背筋や腹筋を刺激するトレーニングをしっかりとやっていきます。山に入る前は怪我防止のためにしっかりとした準備が必要とのこと。子どもたちは体操をしながらも、大好きなきむかつコーチに抱きついたりとおおはしゃぎ。きむかつコーチの人気っぷりにこばたも負けていられないとコーチのアシストに気合いが入ります。
山の中を楽しく走るためのきむかつコーチ流レクチャーも。「ランランラン♪」と笑顔でスキップをしたり、その場で足踏みや腕を振る練習をしたりと、楽しく走ることを大事にした指導が行われました。こばたとみんなが競走する場面では、子どもたちは全速力でダッシュ!「待ってやー!」とあわてるこばたは置いてけぼりにされていました。
そしていよいよメインイベントのトレイルランがスタート。絶景ポイントの折り返し地点を目指し、片道約1.5kmの山間園路を進みます。豊かな自然とふれあいながらゆるやかな勾配の山道をぐんぐん進む子どもたち。ところどころ休憩をはさみながら「ヤッホー」と叫んだり。決して無理はせず、しんどくなったら歩きながら登っていきます。上りのポイントは「歩幅が狭いとこけやすいので、少し広めの歩幅を意識して」「台風の影響で木が倒れたりしているので、道が悪くなっていたら、後ろの人に声をかけようね!」ときむかつコーチ。みんなで声を出しながら進むと自然と元気がわいてきます。
約30分で折り返し地点に到着。五山の送り火の「法」の字の部分にあたる斜面の向こうには、遠くには京都タワーも見える絶景が広がります。スタート時には小雨だった空も晴れて爽快。「ヤッホー」の「ホー」を誰が一番長く言えるか対決では、何度か息継ぎしてズルをするかわいい子どもたちに、「北山の子は肺活量すごいな!」(こばた)とツッコミ。
下りのポイントは、「足を上から置くように進む」「姿勢を低くして、足を細かく動かす」とのこと。親子で実践しながら、約30分かけてスタート地点に帰還しました。トレイルランを終えても、子どもたちはまだまだ元気がありあまっていたので、公園内の広場でリレー大会をすることに。きむかつコーチ、こばた、よしもと社員も参加し、家族対抗5人×5チームでよーいスタート!大人も子どもも全速力で熱戦が繰り広げられました。最後はチームごとにスキップで記念撮影をしました。
最後にみんなに今日の感想を聞くことに。「みんなおつかれさまでした!こんな楽しいと思わなかった!」とまずはこばたから。「今日楽しかった?感想言える子いる?」とのこばたの質問に「みんなと頑張れたのがよかった」「途中しんどいところもあったけど最後まで走れてよかった」「リレーが楽しかった!」と次々に手をあげる子どもたち。最年少の2歳の男の子も「楽しかった!」とみんなの前で上手に発表できました。こばたは、「お兄さん、幸せやわ!なんか小学校の先生になった気分やわ!トレイルランもっとやりたくなった」と満足気。「それをネタにしたら?」とオーストリア出身の10歳の男の子に巧みな日本語でつっこまれる場面も。彼はクラスでお笑い担当ということで、すでに日本語でネタも書いているそう。「末恐ろしい!焦る!ネタ書かな!」とビビるこばたに笑いが起こります。
「山で走ると、日常生活では見えない子どもたちの新たな一面が見えたのではないでしょうか」ときむかつコーチ。トレイルランの魅力については、「雷に打たれた木や倒木などが見られる箇所もあり、ありのままの自然を感じられたと思います。真っ直ぐな道ではなく、山の中を走る魅力を知ってもらえたら」と語りました。
親子水入らずでさまざまなスポーツを楽しむことができる「よしすぽ」。今後もさまざまなイベントを企画予定なので、是非参加してみては。
【木村克己】【タレンチ・こばた】