ラストイヤーのジャルジャル、スーパーマラドーナ、ギャロップらファイナリスト9組が決定!!『M-1グランプリ2018』決勝進出者記者会見
11月15日(木)、東京・NEW PIER HALLにて『M-1グランプリ2018』の決勝進出者記者会見が開催され、和牛、霜降り明星、ゆにばーす、見取り図、かまいたち、スーパーマラドーナ、ジャルジャル、トム・ブラウン、ギャロップがファイナリストに選ばれました。
2015年、5年ぶりに復活した漫才頂上決戦『M-1グランプリ2018』。2001年から2010年までの10年間、当時10年目以下の若手だった中川家、フットボールアワー、チュートリアル、NON STYLE、笑い飯など多くの実力ある漫才師を世に輩出してきました。
復活を遂げた2015年以降も賞金1000万円、プロ・アマ問わずに参加できるという条件は変わらないものの、開催されなかった5年間を考慮して芸歴15年以内の芸人の参戦が可能に。昨年より大幅に増加した4640組がエントリーした今大会は1回戦、2回戦、3回戦、準々決勝といった3ヶ月半による激戦を勝ち残った25組に、GYAO!の動画再生人数1位となったコンビを加えた計26組が準決勝へ駒を進め、この日、熱い戦いを繰り広げました。
準決勝のMCとして登場したのは、『M-1グランプリ2018』の予選ではおなじみとなっているはりけ~んず。「夕方にも関わらず、たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございます」と満員の客席へお礼を伝えて「いよいよ準決勝までやってまいりました!」と告げると、大きな拍手が起こります。
昨年より546組増えたエントリー数について触れつつ、「増えるのは観ているほうは嬉しいけど、勝ち抜くのはしんどい」と準決勝に進出した芸人を称えます。また、「今日を観て、感動して俺も出たい!と思った人は、ぜひNSCに!」と声をかけつつ、「芸人にとっては人生を懸けた戦いですけど、みなさんはリラックスしてお祭り的な空気で盛り上げていただければと思います」とお願いしました。
その後、26組の漫才師がネタを披露。ネタ順は下記の通りです。
魔人無骨/ダンビラムーチョ/マユリカ/ウエストランド/たくろう/からし蓮根/トム・ブラウン/インディアンス/見取り図/侍スライス/霜降り明星/三四郎/ニッポンの社長/マヂカルラブリー/和牛/金属バット/プラス・マイナス/ギャロップ/東京ホテイソン/ジャルジャル/さらば青春の光/ゆにばーす/かまいたち/ミキ/アキナ/スーパーマラドーナ
GYAO!ワイルドカードで選ばれた魔人無骨をトップバッターに、次々と漫才を披露する芸人たち。幕間に登場した前田はそのブロックのトリを務めたトム・ブラウン、マヂカルラブリーのネタについて「大人がやってることですよね?」とツッコミ。「トム・ブラウンのネタ帳を覗いてみたい。ああいうネタの練習風景って想像すると余計に面白いですよね?」と客席に語りかけながら、「今年もレベルが高いですね」と唸ります。
ジャルジャルのネタ後は「また見せてくれたねぇ、昨年もすごかったけど今年も!」と感嘆。「ジャルジャルを見てると、俺だけかな? アニメのおそ松さんに見えてくるのよ」と話しました。
準決勝終了後、21時30分過ぎより決勝進出者記者会見が行われました。
MCを務めるのは、陣内智則。会見の数分前に行われた芸人のみが参加した発表の瞬間を動画で流れる中、決勝進出者9組が続々と登壇しました。
●和牛
静かにガッツポーズしながら登場した水田は、陣内に優勝本命だと言われて、「期待されている感じを超えないといけない」と心の内を吐露。川西も「(2年連続2位ではあるが)実績は関係ないですから。そんな......もう言わんといて! 行って当然みたいな......そんなことないんやから! 火の車!」と必死で訴えます。
とは言いつつ、優勝を虎視眈々と狙う彼ら。「決勝でやりたいネタがいっぱいあるんで、優勝したらウイニング漫才をやりたい。その分の5分も空けといてください」と話す水田は、「あと4回出られるんで、4連覇を目指します」と高い目標を掲げました。
●霜降り明星
発表の瞬間、涙を流したせいやは「やりました!」と喜びを爆発させつつ、「今日(の準決勝は)ウケすぎて、ネタ終わりに僕、袖でガッツポーズしたらしいんです。それが、お客さんに見えてたらしいです」と恥ずかしそうに告白。粗品は「この1年、少しだけですけど忙しくさせてもらって。けど、関西のロケに行ったときにピンと来てない雰囲気になってたことがあったんで、その人たちに決勝に出ているところを見て欲しいです」と意気込みます。
●ゆにばーす
手を高く上げて、「イェエエエエエエエイ!!!」と叫びながら登場したはら。「ネタは一流でした。けど、川瀬のことはまだ信じきれません」と言い切ります。
M-1で優勝したら芸人を引退すると宣言している川瀬。陣内から何度も「ほんまに辞めんの?」と訊かれると、たじたじになって「あんまり聞かんといてください。言うてたな、くらいにしてほしい。この前、巨人師匠に『M-1優勝したら辞めるんやろ? 優勝させへんで!』って言われました」と明かしました。
●見取り図
初めての決勝進出に、盛山は涙を流した理由について「いろんな感情がごちゃごちゃになってしまった」と説明。「大阪でも賞レースを獲ったことがなかったんですけど、大逆転のチャンスが来た」と気合を入れます。
準決勝はネタが終わった瞬間、本人曰く「反応よく笑っていただいた安堵もあって」、トイレに駆け込んで吐いてしまったんだとか。リリーは「決まってすぐ涙を流して、トイレに駆け込んで戻して液体ばっかり出してるんですけど、今も耳から血が出てるんです」と心配そう。陣内からメンタルを指摘された盛山は「決勝ってウォッカ飲んでよかったですっけ?」ととぼけながら、「メンタルを鍛えて頑張ります!」と意気込みました。
●かまいたち
陣内から「去年のキングオブコントって2位でしたっけ?」と訊かれた濱家は、食い気味に「優勝や! もう1回、ネタをちゃんと見直してください。ネタの厚みが全然違う!」と反論します。
昨年狙っていたM-1との2冠は叶わなかったものの、山内は「優勝以外、狙ってない」と今年も強気な発言。「優勝以外、意味がないくらい売れちゃってるんで」と言い切るも、陣内に「ごめんやけど、そこまで見ないよ? 言うほどね?」と申し訳なさそうに言われます。が、まったく表情を崩さない山内。「優勝してネタの神になって、地方にまわってちっちゃい子にお笑いを教えたいと思います」と壮大な夢を明かしました。
●スーパーマラドーナ
「俺が一番M-1のこと思うてんねん!」と大きな声で言い切った武智。昨年は敗者復活戦から決勝へ進みましたが、「昨年は悔いだらけだった。優勝も大事ですけど、ラストイヤーですし、出せるもんを全て出し尽くして、悔いなく終わりたい」と話します。
一方、今日もふざけまくる田中。陣内に「メンタルが強い」と言われて、「え? メントス?」とニヤケながら返します。さらに「M-1は仕事の1つ。一生懸命やりますよ? 仕事やから」と飄々とする田中。「(発表のときに)みんな、泣いてたじゃないですか。頑張って欲しいなって思ってました」と他人事のように話しながら、「(本番は)間違えずに大声出して頑張りまーす!」と軽く気合を入れました。
●ジャルジャル
昨年の決勝では最後の3組に残りながら優勝を果たせず、番組終了後に放送された配信番組で涙を見せた福徳。「直前で、『タイタニック』を観てたから」とごまかしながら、「今日はいろんな媒体さんが来てますから、何か話すと期待値が上がってしまうんでノーコメント」と宣言。「ただ、『めちゃ×2イケてるッ!』の最終回で優勝すると言ったので、有言するチャンスです」と話します。
一方、後藤は「期待してるよ」と激励する陣内の言葉に、「ぺらぺらに感じる!」とツッコんでいました。
●トム・ブラウン
結成10年目の彼ら。布川さん曰く「1~2週間前、0人の前でネタをやっていた」そうで、みちおさんは「普段、活動しているところが地下の地下、本当の地下でやっているモグラ状態なので、(この会場が)眩しすぎる」と目をしばしばとさせます。事務所の先輩は、同大会のファイナリスト・オードリー。「準決勝前、ラジオで頑張れって言ってくれたみたいなんで、勝つぞ!」と気合を入れました。
●ギャロップ
陣内からケーブルテレビのプロデューサーだといじられた林は、「決勝に出るだけで意味があるくらい、売れてない」と自らの現状を明かしながら、「あとはプラスしていくだけ」と静かなる闘志を覗かせます。
準決勝でネタを飛ばしてた毛利は、ダイアンの西澤に「M-1のドキュメント番組でブチギレかまされた」と反省しつつ、「ミスのないようにザイマンやらせてもらおうと思ってます」とポップなノリを取り入れて意気込みました。
気になるネタ順ですが、昨年に続いて笑神籤が採用されることに。
川瀬が「昨年の決勝でトップに選ばれた身として思ったのが、3番手や4番手がじわじわときついなということ」と話すと、水田も同調。「昨年、僕らとジャルジャルさんは9番手、10番手やったからずっと緊張してた。次に出るかもしれんと思ったら、なかなか落ち着かない」と話しましたが、さて今年はどんな順番になるのか? ぜひとも本番を楽しみにしてください!
その後の質疑応答では、「発表を待つ間、何をしていたのか?」という質問が。「アイスラテを飲んでました」と話したギャロップ・林は、かまいたち・山内から「ネタ終わり、絶対に手応えを感じていたはずなのに、感じてない振りして競馬の話をしてきた」と暴露されます。
そんな山内は「霜降り明星のせいやを誘って喫茶店に行こうとしたんですけど、昨年せいやは落ちてしまったから、僕と行くのが嫌だと言いまして......」と普通のトーンで話しながら、いきなり「ふざけるなよ!」と大激怒。慌てるせいやは、見取り図・盛山とご飯を食べていたそうです。
スーパーマラドーナ・武智と喫茶店に行ったというのは、ジャルジャル・後藤。「(お腹が)ペコペコやったんですけど言い出せなくて、アイスコーヒーしか頼ませてもらえなかった。あと、武智さんの決勝進出者予想を聞いてました。ほぼ当たってました」と話します。
ゆにばーすは「手ごたえがなかったので、現実逃避をするために、2人で船が出港するのを見てました」と返答。和牛・水田は「相方と2人、決勝に向けて漫才を稽古をしてました」と話すも、川西に「ばれる嘘をつくな! 俺はギャロップの林さんとコーヒー飲んでたわ」と冷静にツッコまれていました。
多くの芸人が優勝を口にする中、「M-1は、日本の漫才のレベルを上げるいい大会」と話した水田。「優勝して僕らがもっと漫才のレベルを上げられるように。漫才がいちばん面白い芸なんだと広めていきたい。で、大会のレベルを僕らの漫才でどんどん上げていって、最後は審査員になりたい」と熱い想いを告白。静かに聞いていた川西は「相方も同じ思いだと思います」と言われて一旦、否定しかけましたが、「時間もないみたいやし......違うけど、一緒でええよ」と諦めて飲み込みます。
また、「奨学金を返したい」と言い出したせいや。「400万円フルで残ってるので、優勝して一括返済したい」と切実です。武智は「何億年ある中で、M-1がある時代に僕を産んでくれたお母さんに感謝したい」と改めてM-1愛を炸裂させました。
『M-1グランプリ2018』は、12月2日(日)18時34分よりABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送。MCは、今年も今田耕司と上戸彩さんが務めます。また、『M-1グランプリ2018 敗者復活戦』は同日14時30分より、同じくABCテレビ・テレビ朝日系列にて生放送されます。敗者復活戦から勝ち上がるのは? ラストイヤーの多い今年の決勝を制するのはどの漫才師なのか? ぜひともオンエアをご覧ください!