主演の村上虹郎さんからジャルジャル・後藤へ「M-1がんばって」とエールも! 映画『銃』初日舞台挨拶
11月17日(土)、東京・テアトル新宿にて、本日公開の映画『銃』の初日舞台挨拶が行われ、村上虹郎さん、広瀬アリスさん、日南響子さん、リリー・フランキーさん、日南響子さん、新垣里沙さん、岡山天音さん、後藤淳平(ジャルジャル)、原作者の中村文則さん、武正晴監督、奥山和由プロデューサーが登壇しました。
作家・中村文則さんのデビュー作『銃』(02年新潮新人賞受賞)を、奥山プロデューサーの企画・製作のもと、武正晴監督によるモノクロームの映像表現で待望の映画化。
銃を手にし、その魅力に捉われ、且つ支配され、徐々に狂気が満ちていく主人公・西川トオルを村上虹郎さん、ヒロイン・ヨシカワユウコを広瀬アリスさんが演じ、先日の第31回東京国際映画にて、日本映画スプラッシュ監督賞で武正晴監督が、東京ジェムストーン賞に村上虹郎さんが、それぞれ受賞したことでも注目を集めています。
舞台挨拶が始まるも、「リリーさんがもうすぐくるはず」と奥山プロデューサーが、リリー・フランキーさんの遅刻を暴露し、全員が不在のリリーさんをいじる流れに。
開始から5分ほど経過し、拍手を浴びながら姿を現したリリーさんは「すいません、12時からだと思っていました」と弁明しました。
奥山プロデューサーは、原作の『銃』について「自分のバイブル」と言い切り、映画についても「誰一人欠けても出来ていない運命の映画」と自信のコメント。
武監督は、モノクロームで進行する手法について「銃のリアリティと主人公にカメラが寄り添っていくだろうなと思った時に、白黒、フィルム・ノワールへのあこがれもあったので、奥山さんに提案した」と述懐します。
その原作者の中村さんは、恐縮しながらも、「お礼と、みなさん大変な役だったので、ひたすらお詫びをしにきました」とのこと。
主演の村上さんは、作品について「ニコチンとカフェイン」とひとことで表した後、「肉体的にも精神的にも中村文則ワールドで、蟻地獄のように引きずり込まれて、いつ抜け出せるのかと」とハードな役柄の撮影を振り返ります。
「新宿で3時間で2回職務質問される」とリリーさんが表現するほど、今日の村上さんのいかついファッションも注目の的に。
そんな村上さんに対し、広瀬アリスさんは「現場では正直怖かったですね。あんまり近くにはいたくなかった(笑)」といった印象を持ったそうで、その後の取材の場などで「本性というか、性格がしっかりわかった」そうです。
ワンシーンのみの出演ながら舞台挨拶に登壇した後藤は、クランクイン前の本読みでの村上さんについて「(作品に)入り込んでいて、机バーン!と叩いたり、やばいところに来てもうたなと思って(笑)。びびりながらの警官の役やったので、びびりながらそのままお芝居やらせていただきました」と、終始びびっていた様子です。
その反面、村上さんは後藤がビートルズ好きだと事前に調べて、ビートルズを聞いていたといったとして「気が使える」と後藤が人柄を讃えます。
村上さんから「『M-1』がんばってください」と、ジャルジャルが決勝進出した12月2日放送の『M-1グランプリ2018』へのエールも送られ、「関係ないから!(笑)」とツッコむシーンもありました。
「独特の危ない匂いがしますね。何かやらかすぞっていう感じがすごくいいですね」と初対面のリリーさんから太鼓判を押された日南さんは、第一声「名前がかわいいなって」と"トースト女"という役名がお気に入りと語ります。
新垣さんは、我が子に暴力を振るう母親役でしたが、「一緒にがんばって叫ぶんだよ」と励まし、「休憩時間は一緒に遊んでいました」と子役とは仲睦まじい関係だった様子を明かし、MCの伊藤さとりさんも「それを聞いて、私達も救われました(笑)」と思わず安堵。
「メガネしてないんですか?」(村上)、「喉大丈夫ですか?」(広瀬)、「独特のマイクの持ち方ですね」(後藤)となぜか質問攻めをされていた岡山さんは、何度も共演を重ね、道端でも遭遇するという村上さんに対し「緊張しますね。年下だけど。違う?」とゆるいコメントで笑いを誘います。
広瀬アリスさんからは、以前、リリーさんと会った際、今日の舞台挨拶では両胸の部分に穴が空いた服で登壇しようと計画していたことが明らかに。
遅刻したこともあり、図らずも話題の中心となったリリーさんですが、最後は「こういう映画が日本でちゃんと作られていることがいい」と語り、村上さんについては父親で本作にも出演している村上淳さんと親交があることから「親のいいところだけもらったな」と絶賛しました。
【ジャルジャル】【後藤淳平】
『銃』
<キャスト>
村上虹郎 広瀬アリス
日南響子 新垣里沙 岡山天音 後藤淳平(ジャルジャル)
中村有志 日向丈 片山萌美 寺十吾 サヘル・ローズ 山中秀樹
村上淳 リリー・フランキー
<スタッフ>
企画・製作:奥山和由
監督:武正晴
原作:中村文則「銃」(河出書房新社)
脚本:武正晴・宍戸英紀
企画制作:チームオクヤマ
配給:KATSU-do 太秦
製作:KATSU-do
11月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
2018年/日本/カラー&モノクロ/DCP/5.1ch/97分
R-15
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