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2018年12月11日 (火)

阿佐ヶ谷姉妹が激戦勝ち抜いて『女芸人No.1決定戦 THE W』2代目女王に!渡辺さん「まだまだまだまだ通過点」と語る!!

12月10日(月)、女芸人の中から一番面白い"笑いの女王"を決める祭典『女芸人No.1決定戦 THE W(ザ ダブリュー)』(日本テレビ系)が生放送で行われ、阿佐ヶ谷姉妹が2代目女王の座に輝きました。
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『THE W』は、漫才、コント、一人芝居、モノマネ、パフォーマンスなど、ジャンルも芸歴も不問の女性芸人の祭典。昨年行われた第1回大会ではゆりやんレトリィバァが優勝し、その後テレビで大活躍となりました。
第2回大会となる今回は、総数606組がエントリーし、予選と準決勝を勝ち抜いた10組がこの日の決勝戦に進出。一般公募で選ばれた一般審査員401名が審査を行い、優勝者には、優勝賞金の1000万円と日テレ100%券(日本テレビのレギュラー番組から視聴率の合計100%分を選び出演可という権利)、そして冠番組の権利を得ることができます。

チュートリアル・徳井義実、水卜麻美アナウンサーがMCを、俳優・志尊淳さんがブレイクサポーターを務める決勝戦には、ゆりやんレトリィバァ、あぁ~しらき、吉住、ニッチェ、根菜キャバレー、合わせみそ、横澤夏子、紺野ぶるま、阿佐ヶ谷姉妹、紅しょうがの10組が出場しました。
事前に行われた抽選で決まった組み合わせでファーストラウンドを戦い、勝ち抜いた5組が最終決戦でぶつかることに。スタジオには、清水ミチコさん、ヒロミさんら豪華ゲストがコメンテーターとして列席し、副音声では松本人志(ダウンタウン)と放送作家・高須光聖が対決を見ながらトークを行います。

ファーストラウンド第1試合は、2連覇を狙う初代女王・ゆりやんレトリィバァと苦節18年の主婦芸人・あぁ~しらきのピン芸人対決で、最終決戦に進むのはあぁ~しらきとなりました。第2試合は世界観コントの新星・吉住と、ガンバレルーヤの辞退で繰り上がり合格となったニッチェが対決し、ニッチェに軍配が上がります。
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第3試合は根暗女子と底抜けに明るい女子のコンビ・根菜キャバレーと、本大会のために結成された合わせみそが戦い、合わせみそが勝ち上がりました。第4試合は、何としても賞レースのタイトルが欲しい横澤夏子と打倒横澤を誓う紺野ぶるまが対決し、横澤夏子が勝利。第5試合では歌だけではなくネタで評価されたいという阿佐ヶ谷姉妹と、関西の若き漫才コンビ・紅しょうがが激突。阿佐ヶ谷姉妹が最終決戦へと駒を進めました。
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最終決戦では、くじ引きで阿佐ヶ谷姉妹、あぁ~しらき、ニッチェ、合わせみそ、横澤夏子というネタ順が決定。ファーストラウンドとは異なる新たなネタを披露します。
阿佐ヶ谷姉妹は得意の歌とおばさんネタを盛り込んだ誘拐コントで、トップバッターながら大きな笑いをさらいます。続くあぁ~しらきは、女か男かわからないという不思議なキャラクターでシュールな世界観を展開しました。ニッチェは"息子の恋人の黒いマスクがなんとなく許せない母親"というコントを披露しゲストの中尾明慶さんも「なんとなくわかる」と共感。合わせみそは"イケメンに神輿で担がれたい"という吉田の妄想で始まる独特のテンポの漫才を。横澤夏子は家族で回転寿司に行ったという設定のコントでいかにも居そうな若いママを熱演し、審査員を引き込みました。

審査員は5組の中からもっとも面白かった1組に投票。副音声で観戦していた松本人志は「あぁ~しらきはちょっと"ニガニガ"やったね」と横澤のネタに出てきた言葉を引用してしらきをいじりつつ、「2本で考えるか1本で考えるかで変わってくるかな」とコメント、2組に絞られている様子を窺わせました。また、結果発表前には出場者たちも今の心境を一言。阿佐ヶ谷姉妹は「とにかく2本やらせていただけたのでよかったです」と感慨深げで、ニッチェは「黒マスクのネタをやれたのがよかったなと。別に非難してるわけじゃないですよ?」と若干弁解も。横澤は「運動会帰りに回転寿司行っちゃいましたねぇ」と2本のネタが繋がっていると種明かし(!?)します。

いよいよ結果発表へ。5位があぁ~しらき、4位が合わせみそ、3位がニッチェと順に発表されていき、残る阿佐ヶ谷姉妹、横澤は「口が(乾いて)ガビガビ」と大緊張で優勝の発表を待ちます。そして、2位が横澤夏子、1位が阿佐ヶ谷姉妹と同時に発表され、優勝が決まった阿佐ヶ谷姉妹は「ああっ~~~~!」と大興奮。「ありがとうございます、これからもガンバ、ガンバ、頑張ります」と半泣きでコメントし、感動のフィナーレを迎えました。

その後、優勝会見が行われました。

――優勝されたお気持ちをお願いします。

渡辺:まずこの10組に残れたということ自体が、本当に夢のようです。この舞台で2本できたということだけでも幸せだなと思っていたところで横澤さんと横並びになって、まさかの自分たちの名前が出て。この先もう、死んでしまうんじゃないかというぐらい(涙ぐむ)、まだ夢見心地な気持ちではおります。今回(1位を)取らせていただいたんですが、まだまだまだまだ通過点だと思っておりますので、まずは皆様に感謝と、これからもっと精進していきますという気持ちを伝えていきたいと思います。本当にありがとうございました。
木村:1本目のときに緊張して、落ち着いている紅しょうがさんに負けてしまったなと思ったんですけど、ぎりぎり通していただいて。四十路で話題性がないのでこれからどうにか面白くしないといけないなと思っています。まだふわふわしている状態でございます。

――冠番組はどんな内容になりそうですか?

渡辺:あ、冠ですよね!? どう?
木村:ぜんぜん考えてなかったですねぇ。
渡辺:何かしら、旅番組? まだちょっと考え中ですけど、家族の了解が得られたら、家族旅行をドキュメントで撮っていただいたりとか。
木村:大丈夫、それ?
渡辺:わからないけど。あと何かある、美保さん?
木村:私はゼリーを作るのが好きで、1リットルのジュースをゼラチンで固めてお皿に出してブルブルさせるのが好きなので、そういうゼリーの番組とかできたら。
渡辺:なかなかないですからね。
木村:そういうわがままをきいてもらえたらいいなと。却下されるかもしれないけど。
渡辺:相談しましょ。
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――賞金の使い道を教えてください。

渡辺:事務所の先輩やスタッフの皆さんに今回励ましとアドバイス、応援をもらってここまで来られたので......。いま、事務所が若干くたびれているので、そのクリーニング代に充てたいです。あと事務所の方に集まってもらって。
木村:感謝祭みたいなね。お礼の会みたいなものを。
渡辺:あとは家族旅行に行けたらなって。
木村:未婚で親孝行が出来ていないものですから、こちら(渡辺)の親御さんと私の母とみんなで旅行に行けたらいいなと思っています。

――歌ネタを封印してコントに挑んだ理由は?

渡辺:結成した当時からピンクのドレスを着続けて、いつか"ピンクのおばさん"と認識してもらえるようになるまでこれでいこうかなんて言っているうちに12年目に入ってしまいました。やっとピンクのドレスで歌うおばさんっていう認識をしていただきはじめた感じはあったんですけど、まだまだ芸人として「面白いね」と言っていただけるというところまでにはぜんぜん至っていなくて。せっかくこういった大会がある中で、何かチャレンジできる部分はないかなって考えたときに「ちょっと脱いでみようかな」と思ったんです。もともとおばさんネタみたいなものはやっていたんですけど、ガッツリずっとピンクのドレスを着ないで勝負したときにどこらへんまで行けるのかなと。

――最年長出場者としての思いは?

渡辺:今年、『キングオブコント』『M-1グランプリ』どちらもフレッシュな方たちが頂点に立たれている中で、40代......もうアラフィフになる46と45がどういうふうに見ていただけるのかっていうのはありました。もう精一杯やるしかないなと思って、自分たちのやれることと今年できることをとにかくやろうと思って臨みました。

――4分のコントをやるのを初めてではない?

渡辺:初めてではないです。事務所がASH&Dコーポレーションというシティボーイズさんが立ち上げた事務所でもありますので、もともとコント畑中心の事務所なんです。先輩芸人さんもコント師の先輩ばかりの事務所だったので、私たちも最初はコントみたいなのをやったりしてたんですけど、なかなかネタが書けなくて、コントというよりコンサートみたいな感じで、どうしても歌が入ってしまうようなネタばかり作っていました。10年を過ぎてこれからまたちょっといろいろお笑いの中身を深めていかなくちゃなと思ったときに何かできることはないかと思って、今回こういう形になりました。
木村:昨年は、お姉さんが歌う「糸」に乗せてゼリーを皿に出してプルプルするっていうネタをやって、準決勝で落ちましたね。

――今一番喜びを伝えたいのは?

木村:母かしらねぇ、私は。
渡辺:ああっ、泣いちゃう。
木村:秋頃は単独ライブの稽古で実家になかなか帰れなくて、寂しい思いをさせてしまったと思います。なので、母に喜びを伝えて、カニとか買って一緒にお正月を過ごせたらいいなと思ってます。
渡辺:うちの家族も全力でバックアップしてくれて。この10日が近づく前は、いつ練習の邪魔になるといけないからっていうことで電話すら控えて、ただただ念を送ると言ってくれて(笑)。それぐらい本当に私たちよりも熱心にこの大会を考えてくれるところがあったので......(涙ぐむ)。
木村:なんか効いたのかな?
渡辺:そうねぇ......母の念が届いたのかもしれないわね。もちろん家族にもこの感謝を伝えたいですし、あと今年は本当にいろんな方にお世話になりまして。全国4カ所で単独ライブを行ったんですけど、そこにもたくさんのお客さんが来てくださって、温かく見守っていただいた中でやったネタを今回、掛けたんです。だから、ライブ見に来てくださったお客様やいろんな形で応援してくださったファンの方、皆さんに感謝したいと思っております。

――ネタもお2人で考えられているんですか?

渡辺:そうなんです、1人ずつだとぜんぜん面白いのができない。2人でこたつでほうじ茶すすりながらああでもないこうでもない言ってなんとかネタを考えております。歩みが遅いんですけど、ゆるゆるとやっています。

――視聴率100%分の出演権がありますが、出たいと思う番組は?

木村:『news every』の、木原(実)さんとそらジローのお天気コーナー。マネージャーさんのお子さんがそらジローを好きなものですから、そこに一緒に出られたら夢のようだなと。ぜひお2人の横に出させてもらって手を振れたら幸せよね?
渡辺:あつかましいですけど、もし可能なら陣内(貴美子)さんの「木原さーん、そらジロー」っていうアレもちょっと言わせてもらったら夢のようだわね。
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●ファーストラウンド
第1試合/ゆりやんレトリィバァ(111票) vs あぁ~しらき(290票)
第2試合/吉住(192票) vs ニッチェ(209票)
第3試合/根菜キャバレー(92票) vs 合わせみそ(309票)
第4試合/横澤夏子(233票) vs 紺野ぶるま(168票)
第5試合/阿佐ヶ谷姉妹(217票) vs 紅しょうが(184票)

●最終決戦
1位:阿佐ヶ谷姉妹(184票)
2位:横澤夏子(114票)
3位:ニッチェ(37票)
4位:合わせみそ(35票)
5位:あぁ~しらき(31票)


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