40~42歳のW成人万歳! 山里亮太が故郷・千葉で2度目のW成人式開催
「千葉県40歳のW(ダブル)成人式2019」が6日、千葉市民会館で行われました。
こちらは千葉市出身の南海キャンディーズ山里亮太が発起人となり、山里が幼少期から高校卒業までを過ごした地元・千葉への恩返しと、地域活性化の一端を担うべく企画したイベント。40~42歳で、千葉県内の小・中学校、高等学校に在籍したことがある方、また現在千葉在住の方をメインに募集を行い、2回目の成人式を契機にこれまでの人生を振り返り、これからの人生をよりよいものにすることを目指し、昨年に続き開催されました。
司会を務める同じく千葉市出身のタケト、千葉県住みます芸人であるもぐもぐピーナツに呼び込まれ登場すると、山里を大歓声が迎えます。手を振る観客も多く見られ、山里も「千葉の英雄が帰ってきましたよー」と機嫌よく応えますが、「大きな声で手を振れば、みなさんの拍手をカツアゲできるんです」とネタ晴らし。さすが地元凱旋と思いきや、トリックもあったようです。
本厄を終え今年は後厄となる山里は、年末に虫垂炎を患った後、母親が作ったおじやで牡蠣に当たったことから「厄年ってあるんだなと思いました」と振り返るとともに、同年代が集まる会場に「みなさん、健康は大丈夫ですか? 体には気をつけてください」と気遣いW成人式をスタートします。
千葉県商工会青年部連合会の山崎勝矢さん、千葉市の熊谷俊人市長の来賓挨拶に続き、ゲストに登場したのは千葉に深いゆかりを持つ細川ふみえさんにJAGUARさん。細川さんがシングル曲の「スキスキスー」の乗って現れれば、JAGUARさんは自身の持ち歌を2曲続けて熱唱。自分の歌声が入ったトラックに、さらにボーカルをかぶせる斬新さで、二つとない不思議なJAGUARワールドを作り上げます。
「人間ってバリエーション豊富だな」と山里が漏らすメンバーが揃ったところで、通常の成人式であれば国歌斉唱が行われますが、W成人式では千葉県民にお馴染み、「なのはな体操」を実施です。運動会の準備運動などとして行われたこの体操、観客のみなさんも随分ご無沙汰のはずですが刷り込みとは恐ろしいもの。やや間の抜けたリズム音や懐かしムーブに笑いながら、みなさんなかなかの再現度で体操を楽しんでいました。
そして予定時間をオーバーして盛り上がったのが、アンケートに基づき昔流行ったものをランキング形式にしてトークを繰り広げる「40歳世代のなつかしランキング」。 「なつかしおもちゃ」、「大好きだった漫画・アニメ」、「懐かしのテレビ・ラジオ」、「大好きだったアイドル・アーティスト」、「子供時代の思い出」の各項目が発表され、山里とタケトが「オールナイトでやりたい、このライブ」と漏らすほど、次から次にエピソードが溢れ沸き上がります。
場内も十分温まったところで、今度は「客席対抗、千葉クイズ」のコーナーへ。ここでは千葉のソウルドリンク・MAXコーヒー、八幡が発祥のレストラン・サイゼリヤに関する問題が出題され、JAGUARさんのお父さんが画家であることも明かされるなど、千葉の知られざる魅力を改めて知る時間となりました。
続いて行われた「40歳の主張」では、最後に発起人である山里が登場。「千葉に対してやっと恩返し・いいことができたと誇り、自信になりました。千葉に生まれてみなさんと触れ合い、教えてもらって今の自分があります」と殊勝に語っていたかと思いきや、「どうしてそうなったかを知りたければ......」とちゃっかり自著の「天才はあきらめた」をPRする山里でした。
その後W成人式は写真撮影、クラウドファンディング協力者の読み上げに続き、「世界に一つだけの花」ならぬ「世界に一つだけの千葉」を合唱してエンディング。「ひとそれぞれ地域は違うけど どれもみんな千葉県人」「ぼくらの故郷はどうしてこんなに素晴らしい」というフレーズを実感させるように幕となりました。
終了後の囲み取材で山里は「ちょうど成人式のとき大阪にいて、帰ってもカッコ悪いという変なトガり方があって帰らなかったんです。それをすごく後悔していて、自分みたいな人もいるんじゃないかと思って」と発起人となった理由を明かすとともに、「自分の同級生たちに会いたいという個人的な理由でやったのが2回目を迎えられて感無量です」と満足げな表情を浮かべます。
「是非これからも、千葉のみなさんが元気になれるようなことをちょっとずつできたらいいなと思ってます。あとこれを見て、うちの自治体もと思う方がいたら是非やってください」と語った山里は虫垂炎の手術日が決まらないことにやきもきしながらも、後厄イヤーのよいスタートが切れたようでした。