東京進出を前にしたぼんじょるのが沖縄のファンに向けた感謝の単独公演「ぼんじょるの単独ライブ 最寄り駅は北信太~快速は止まりません~」
12月29日(土)、沖縄・よしもと沖縄花月にて、「ぼんじょるの単独ライブ 最寄り駅は北信太~快速は止まりません~」が開催されました。
2016年に大阪NSCを38期生として卒業し、その年の5月に大阪から沖縄に移籍してきたぼんじょるの。YOEC(よしもと沖縄エンターテイメントカレッジ)5期生、芸歴としては3年目を迎えた大谷とおりたは、心機一転、2019年に東京進出することとなりました。
沖縄では意欲的に新ネタを数多く作り、毎月企画ライブを行うなど精力的に活動してきたぼんじょるのとあって、沖縄の根強いファンが多くいます。本公演は沖縄所属として最後の単独公演とあって、観客で埋まった会場には立ち見も出るなど開演前から熱気であふれていました。
まずは、漫才とコントを披露。
キスのタイミングを伺うカップルネタでは、不自然な行動で無理やりキスに持ち込もうとする彼(大谷)にとまどう彼女(おりた)が織りなすとっぴな設定に笑いが起こります。
また、カフェで自由気ままに執筆活動する自称小説家とカフェ店員との攻防が繰り広げられるコントでは、演技力に定評のある2人ならではのパワーで観客を引き込みます。
その後も、漫才とコントを交互に見せる2人のパワーはどんどん増していき、4本のネタがノンストップで披露されると客席の笑いも倍に膨らんでいきました。
ネタの次は、壇上に利根川ホプキンス岩田、OCEAN、カシスオレンジ、アダージョ、猫ノカケラが登場し、コーナー『全員チャレンジ!50音つぶし!』がスタート。出されたお題に大喜利で答え、その頭文字で50音をつぶしていこうというゲーム。
最初のお題は「何回やっても小学生に腕相撲で勝てません、なぜ?」。まず手始めに大谷が「ちからコブが大きい!」と微妙な返答をすると、すかさずおりたが「オッケー!」とあまい判定、これには周りから「ハズい!」などの異論が噴出、慌ててすぐに取り消したおりたに会場からも笑いが聞こえました。
ほかにも『モノボケ』では、それぞれの個性が光るボケが次々と飛び出し、どんどんと50音がつぶされていきました。ですが、50音をつぶすよりボケたい気持ちが上回っている芸人たちにより50音つぶしがとどこおることに。結果、すべてがつぶれることなくコーナーが終了しました。
暗転した会場のモニターに、沖縄に来た当初の若い2人の姿が映し出されました。続けて、カシスオレンジやOCEAN、初恋クロマニヨン、ピーチキャッスル、ありんくりんらのメッセージ動画が流され、ありんくりん・比嘉「ほんとに東京いくんだね」や、激励のメッセージが流されます。寂しさからか、満席の客席が静まりかえりました。
動画の後に最後の挨拶で再登場したぼんじょるのの2人。「僕らは東京に行きますが、売れて、またここに戻ってきたいと思います!」と力強く宣言した大谷。2016年の単独ライブ「葛の葉物語」から今回の公演まで、自分たちができることを確実に積み重ねてきたという自信からか、2人の表情は晴れ晴れとしていました。そんな2人の姿にしんみりした雰囲気はなく、希望と目標に向かう強さを感じたのか、割れんばかりの拍手が劇場を包み、この日の公演が終了しました。
劇場口には、2人が観客1人1人に丁寧にあいさつし見送る姿がありました。沖縄のファンたちから、抱えきれないほどの贈り物と差し入れを受け取る大谷とおりた。記念撮影にもしっかり対応し、笑顔ばかりが劇場外まで続いていました。
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