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2019年1月28日 (月)

ガリットチュウ・福島「僕の覚悟を観に来てほしい」1人で初めて開催する単独ライブへ向けたインタビュー!

2月23日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて、ガリットチュウ・福島善成が初めて1人で単独ライブ『ガリットチュウ福島の哀愁プンプンLIVE』を開催することになりました。

昨年、船越英一郎さんやダレノガレ明美さんのモノマネで一躍、注目の芸人となった福島。野性爆弾・くっきーとのテレビ出演、1人で40人を演じ分けたアートブック『哀愁 ガリットチュウ福島のモノマネ人生劇場』(ヨシモトブックス刊)の発刊などで数々の話題を提供し、2018年のブレイク芸人6位にも選ばれるなど大活躍でした。
普段は「ガリットチュウ」というコンビで活動している福島ですが、今回は1人で、しかも東京にあるよしもと常設劇場の中でいちばん大きいルミネで、単独ライブを行うことに。1人での開催を決意した裏には、相方・熊谷岳大への並々ならぬ(?)思いがあるようで......。日々、プレッシャーを感じながらも覚悟を持って新しい挑戦に挑む福島へ、意気込みなどを含めてさまざまことを語ってもらいました。

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(ガリットチュウ・福島善成)

 *  *  *  *  *  *  *

――まず、1人で単独ライブを開催しようと思ったいきさつは?

「挑戦っていうか、相方のせいにしないためにやろうと思ったというか。最初は2人でやろうと思ってたんですけど、熊谷のクズなところが山ほど出てきまして。このままだと、(ネタをやらない理由を)相方のせいにしてしまう。だったら一度、自分の責任で全てやってみようということで、今回開催することにしました。......あいつはあいつで面白いんですけど、向き合い方を変えていこうということですね」

――熊谷さんのどんなクズ行動がそう決意させたのか、具体的に教えてもらってもいいですすか。

「いろいろとあったんですけど......まず、今年はインスタに毎日何かを上げる、どんなことがあってもやりますって言ってたのに、もうすでに3~4日休んでるんです」

――え、まだ今年が始まって3週間くらいしか経ってないのに?

「そうなんです! 昨年末に『来年は変わります! 毎日、インスタにギャグ上げます! 来年の俺を見てください!』って言ってたのに、それも3回くらいしかやってなくて。......すごいですよ。いっちばんひどかったのは、『芸人報道』のクズ芸人特集で酒を控えるって決意してたんですよ。社長とも飲みに行きません、って。収録が終わって、僕は『オールザッツ漫才』があったので、すぐ大阪に飛んだんです。翌朝まで収録して、翌日は仕事があったんで東京に戻って現場に行って。その仕事、相方も一緒だったんですけど、ちょっと遅れてきたら、めっちゃ酒臭くて......。先輩の前で誓ったのに、すぐ破ってる。クズだなぁ!!!って哀しくなりましたよ。ふはははは!」

――その辺りが、開催への原動力になったんですね(笑)。

「はい。やる気にさせてくれて、ありがとう!って思ってます。言い訳も効かない状況で、自分から生み出したくて単独をやることにしたんですけど......、毎日プレッシャーしかないです」

――内容はコント中心ですか?

「そうですね。まだ構想段階なんですけど、船越英一郎さんのモノマネで『火曜サスペンス劇場』みたいなものをやったり、ダレノガレ明美さんの日常みたいなものをコントでやろうと思ってます。あと、哀愁モノマネの新作撮りおろし20ネタを、画像で見せようとも思ってます」

――話題となった著書『哀愁〜』の登場人物・和田千鶴さんは出てこないんですか?

「予定はなかったんですけど......(ちょっと考えて)やってもいいのかもしれないですね。基本、1人でやるつもりだったんですけど、誰かを入れてやっても学生コントをやってもいいなと今、思いました。めっちゃいいこと言ってくれますねぇ! うん、やるかもしれないです。あと、重大発表もあります。僕にとっての重大発表であって、みなさんにとってはそうじゃなかったら申し訳ないんですけど、お客さまに決めていただこうと思っていることがありまして。今日、いろんな取材を受けましたけど、ここまで具体的に話したのは初めてです。何かしらの重大発表がありますので、その辺りも注目してもらうといいかもしれないですね」
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――どんな重大発表なんでしょう......。いいことであることを期待してます。先ほど話した通り、『哀愁〜』というタイトルの著書も発売されましたが、福島さんにとって哀愁はご自身のテーマみたいなものなんですか。

「20年間売れずに芸人をやり続けたら、勝手に哀愁が出てきたんでしょうね。前からあったものではあるんでしょうけど、自分の年齢と芸歴に乗っかって哀しさが笑いになっていったのかもしれないです(笑)。だって、20代だったら絶対にクローズアップされていないものだと思うので」

――哀愁......確かに、福島さんたちは激動の若手時代を送ってきましたもんね。銀座7丁目劇場と渋谷公園通り劇場という2つの常設劇場があったのに両方なくなって。ルミネtheよしもとができるまで、若手芸人はいろんな会場を転々としてライブしていた時期がありました。フジタヴァンテとかでライブやってましたよね?

「そうそう、フジタヴァンテ! 懐かしいです。本当にいろんなところでライブやってましたけど、あれ、マジで大変でした。自分たちで(お客さんが座るための)椅子を並べたり、照明の設置を手伝ったり、出演者全員でやってましたからね。今の若手は自分たちの劇場がちゃんとあるから、すげぇ羨ましいです」

――そんな時代を経て、今回は1人でガッツリと120分やるわけですけど、コンビのときと心境はまったく違いますよね?

「違いますねぇ。2人でやるのとは全然違うので、本当に不安です。僕らコンビで死ぬほど前説をやってきたので、2人でいればなんでもそれなりにできるんです。前説って例えば何かしらの都合で開始時間が遅れることもあるので、30分やることもあるし、最長で1時間に伸ばしたこともある。そこは阿吽の呼吸っていうと恥ずかしいですけど(笑)、2人で泥臭くクリアしてきたんですよね。......相方がいたらめちゃくちゃ楽なのはわかってます。けど、今の自分の状況をあいつのせいにしてしまわないために、今回は1人でやってみたい。ピンでやることによって何かが変わるんじゃないかなと......ちょっと真面目な話になりましたけど(笑)、そんなことも思ってます。そうそう、ピンで営業も回りたいので、営業ネタも今回、真剣に作ってお見せできたらとも思ってますね」

――ただ、先ほど話していたようにプレッシャーは半端ないですよね。

「そうですね。朝起きた瞬間から、毎日"やべぇな!"と思ってます。僕が1人でやることによって、相方がピリッとするかな、焦るかなと思ってたんですけど......楽だな、ラッキー!って思ってることがわかりまして。まぁ、そういうところも面白いんですけど、ちょっとイラっとしますよねぇ」

――『哀愁〜』を発刊した際、マスコミ向けのイベントをやったじゃないですか。あのとき、熊谷さんがMCでしたけど......かなりワチャワチャしましたよね? ちょっと......ヒドかったというか(笑)。

「ふははは! 僕も、タケトさんにMCやってほしかったんですよ。この前の営業でもMCやってたんですけど、あいつ、声デカいじゃないですか。10か1しかできなくて、いきなり10の声を出したから、お客さんがみんな、肩をすくめて耳塞いじゃって。そんな閉じた状態からのスタートじゃ、なかなか取り返せないでしょ? それをあの出版イベントでもやりましたよね。もちろん、あいつも頑張りたいからそうしたいんでしょうけど、マスコミのみなさんが肩すくめてるから、船越英一郎さんのモノマネで出ていったのに、素で『お前、声がデカすぎるよ』って注意しちゃいましたよ。......僕、相方のいない会見のほうが調子いいですよね? そう思いません?」

――福島さんが出られた会見の現場にいろいろと行かせていただいてますけど......、確かに熊谷さんがいると、相方を大切にしている分、福島さんはなんとかフォローしようとしてしまうので、本来と違う作業が増えているというか。タケトさんとかがいたほうが、その日のキャラに集中できてる気はします。

「ははは! そうですよね。これ、書いといてくださいね。あいつ、読むと思うんで」

――わかりました(笑)。そもそも福島さんが1人で活動を増やしたきっかけは、熊谷さんの一言からだったんですよね。

「一昨年の初めに突然、呼び出されて、あいつに個々での活動を増やそうって言われたんです。え、お前が言うんかい!ってズッコけそうになりましたけど、今はあのとき、ああ言ってくれてありがとうって思ってます。......この前、ファッション誌で熊谷のお部屋拝見みたいな取材があったんですよ。よしもとサイドは僕とマネージャー、雑誌担当で自宅に向かったんですけど、まったく陽の当たらない5畳一間で、置いてあるのは平成ノブシコブシ・吉村にもらった使い古しのベッド。壁はタバコのヤニで真っ黄っ黄で。雑誌の編集部の方も都心で1人暮らし、41歳の独身なら、そこそこのいい家に住んでると思っていたんでしょうね。けど、見たら不幸になるような部屋でした。そのときもありがとう!って思いました。頑張らなかったらこうなるんだって、相方はいつも教えてくれます」

――熊谷さんは反面教師なんですね(笑)。

「はい。だから、いつも感謝してます。打ち合わせに来るのも、あいつがいちばん遅いんです。しかも遅れて来た瞬間、来たっていうフラグを立てるために荷物だけ置いて、すぐにタバコを吸いに行くんです。で、10分くらい帰って来ない。僕はだいたい10分前には到着するようにしてるんですけど、あいつのせいで開始時間が15分くらい遅れるんですよね。あいつ、マジで............って、ずーーーっと愚痴ってるな(笑)」
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――ははは! 止まらないっすねぇ。

「今って、コンビ仲がいいことに(世の中の人が)ほっこりとする世の中じゃないですか。僕は相方をボロカスに言うから、周囲からやめたほうがいいよって言われることがあるんです。けど、どうしようもない奴だからこそ、いじるのが本物の愛だぞ、って思うんです」

――愛情ないと、怒ったりもしないですよね。無関心な人に感情は動かないですから。

「そうです、そうです。仲がいい人たちは、相方をおいしくしてるねって言ってくれます。......ふふふ、そうだ。いちばんお金がなかったとき、神奈川テレビで放送してた『キャナガワ』っていう番組で2年間、レギュラーとして出てたんです。その最中に、相方の前歯が半分に折れたことがあったんですよ。『お前、前歯は直そうぜ』って注意したら、ティッシュを詰めてきたんですけど、収録中にメロンソーダを飲んだら、そのティッシュが緑色になったこともありました」

――ははは! 面白いですね。

「面白いですよねぇ。本気でキレましたけど、笑ってもしまいました。でも、もう笑いません」

――なんだか固い決意のようなものを感じますが......今回の単独は覚悟のライブになりそうですね。

「なります。だから、僕の覚悟を観に来てほしい、絶対に。ベタなことをやってでも笑ってもらいたいというか、格好だけはつけないでおこうと思いますし、みなさんに笑顔になってもらえるライブにしたいと思ってます。あとは重大発表もありますので、ぜひ会場で見届けていただけると嬉しいです」

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『ガリットチュウ福島単独ライブ「ガリットチュウ福島の哀愁プンプンLIVE」』
日時:2月23日(土)開場19:00/開演19:30/終演21:30
会場:ルミネtheよしもと
チケット:前売3000円/当日3300円
チケットよしもと(http://yoshimoto.funity.jp/)にて発売中!



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