最新ニュースインタビューライブレポート

インタビュー_ルミネtheよしもと

2016年6月24日 (金)

インディアンス、ビッグチャンスを掴んでルミネtheよしもとにて東京進出後、初単独を開催!「元気でワクワクな単独に!」と意気込み!!

9月9日(金)に東京・ルミネtheよしもとでの単独ライブ開催が決定したインディアンス(田渕章裕/木村亮介)が、上京後初めての単独『インディアンス東京初単独ライブ 東京ラヴァー~え!? この間の単独のタイトル大阪ラヴァーやったのに!?~』に向けて、囲み取材を行ないました。
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インディアンスは、テンションの高くリズミカルなしゃべくり漫才が印象的なコンビ。今年4月、大阪から東京へ拠点を移し、現在は若手芸人の登竜門的劇場である東京・ヨシモト∞ホールを中心に活動しています。

企画イベントや『大阪よしもと漫才博覧会』などでルミネtheよしもとの舞台に立った経験はあるものの、本公演の場を踏んでいないにも関わらず、同劇場で単独ライブが決定するというのはある意味、異例のこと。木村は「単独が決まったんはラッキーというか、たまたまというか」と切り出します。
トレンディエンジェルの主催イベント『ツルツル超会議』の若手コーナーにゲスト出演した際、打ち上げに参加したことがきっかけとなったそうで、「たまたま支配人が打ち上げに来られていて。周りのスタッフさんや社員さんから『酔っぱらってる今のうちに、単独のお願いしなよ!』と言われたんです。"いやいや、そんなんでほんまにいける?"と思いながら、せっかくのチャンスなんで隣りに座って『支配人~♡ 単独やりたいんですけどぉ~!』ってお願いしたら、『やろう! いいよ、いいよ! やっちゃおう!』って言っていただいて。マジで?と驚きながらも、酒の席でのことやからなぁと思っていたら後日、本社で声をかけてくださって。『変な約束しちゃったよね』って言われたんで、"断られてもしょうがないな"と思ってたら『話詰めといて』と。ええんかい!! 良かったんかい!! と、ビックリしましたね」と笑顔を見せる田淵です。
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「ルミネはマックスで500人くらい入る劇場。早い段階で決まったので、これから告知、手売りなどがんばっていきたい」(田淵)「大阪から観に来てくれる人もいるみたいでありがたいです。もちろん東京で初めて僕らのことを観るっていう人にも観に来てもらいたいですね」(木村)と意気込む単独ライブ。今の時点では「新ネタ3本以上は必ず。企画コーナーなどは考案中」だそうで、田淵は「ゲストはない。2人きりでやると思う」と言います。
「ゲストがないっていうのは僕らというか、この人(田淵)の性質上のことなんですけど」と前置きした木村は「漫才5分のところを、テンション上がって10分してしまうんです(笑)」と、まさかの理由を。上京前の3月、大阪で開催した単独ライブでは、ネタ合わせで7~8分だった冒頭の漫才に18分もの時間をかけてしまったそうで、「舞台袖を観たら、作家さんたちがてんやわんやで『巻いて、巻いて!』と。で、最後のコーナーとVTRを全然できなかった」(田淵)んだとか。
「時間調整は、きむ(木村)に任せてるんですけど、一緒にふざけてしまうんですよ」と話す田淵に、「いつものライブは制限時間が決まってますけど、単独は決まってないんで。楽しくなってしまうんですよねぇ」と同調する木村。楽しくなって、「漫才のあたまに全然聞いてなかった"最近観た映画の話"とか急に入れて来る!」と田淵を困らせることもあるようです。

かねてから上京を考えていたという2人の決意が固まった結果、今年4月に上京。
「ずっと有名人になりたいっていう思いがあって(笑)。かねてから東京でやりたいとは思ってたんですけど、この1年は僕が上京したいけど、たぶっちゃん(田淵)がう~んっていう感じで、次の年は反対っていう状況が続いていて。その後、大阪で『煌~kirameki~West』の1軍になってから上京しようという思いが強くなった(ので続けていた)。で、最後になれたんですよ」(木村)「そのあと、漫才劇場に変わってしまったので1週間だけでしたけどね」(田淵)「(笑)。漫才劇場に変わったので、支配人に『1年間、様子を見てみたら?』と言われたのでそうしたんですけど、やっぱり東京に行きたいなと。今年で8年目やし、機会を逃したら行かなくなるとも聞いたので決めました」(木村)と進出の経緯を語ります。
現在、ヨシモト∞ホールの若手ランキングシステムにて<セカンドクラス>にいるインディアンス。「ダイタクとかネルソンズとか、同期が仲良くしてくれるので割とすぐなじめました」(木村)「スパイク・小川ちゃんと今度、ジブリ美術館に行くんですよ。楽しみです!」(田淵)と話すように、すっかりなじんでいるよう。「お客さんも優しい。大阪時代、劇場へなじむのに苦労したところがあったので、"また1からやらなあかんのか。コテコテやしなぁ"と思ってたんですけど、フラットに観ていただけるので助かります」(田淵)「大阪から来たんやっていうのがなく、すんなりと受け入れてくれたので有り難い」と、環境に感謝します。
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「東京に来たんは、メディアの露出が欲しかったというのもある。東京はチャンスというか、オーディションが多い」と田淵。大阪にいた時は売れていないための言い訳として東京進出していないことを挙げていたと言う木村ですが、「今は後ろからチクチクされてる感じというか。あとがないから、がんばらないといけないなと思っている」と芸人としての士気が高まっている様子です。
ゆくゆくは、アンタッチャブル・山崎さんと共演するのが夢だと語る田淵。一方、口元のほくろを取ろうか悩んでいるという木村はいけすかない感じに観られることが多いそうで、笑い飯・哲夫には初対面で"こいつ、良くないヤツやな"と思われたんだそう。
「笑い飯さんって、番組に呼んでくださったりと大阪の若手によくしてくださるんです。きむはとろサーモンの久保田さんに可愛がってもらってるので、大阪の居酒屋で一緒にいた時に哲夫さんとお会いしたらしいんですけど、あの"仏"の哲夫さんにそう思われたっていう。哲夫さんも雰囲気だけで(印象を)決めつけたのは、きむが初めてやったらしいです」と田淵。キャラクターの濃い東京芸人たちに驚きもあったそうですが、自らの個性を存分にアピールできる単独の開催に気合い十分!
「僕らも楽しめるようにがんばります。元気でワクワクな単独にしたいので......」と小声で話す木村は、田淵に「元気ないっ。暗ぁ~~~い!!」とツッコまれると笑いながら声を張って「ここ何年かの嫌なこと、全てを忘れるくらいのステキで面白い単独にします! ぜひ来てください!」と呼びかけ。田淵は「ローテーションの一角を担っていて、重みのある球筋で......」と話し始めながら、「あ、意気込みを聞かれたのに、元阪神・中込のことを話してました」と取材陣を笑わせて「こんなこと言う単独です。がんばります!」と宣言しました。

取材中も、サービス精神旺盛なインディアンス。目の前にいる取材陣を笑わせようと、大いに盛り上げてくれました。単独ライブは9月9日(金)開催。チケットは「チケットよしもと」にて絶賛発売中です。
また、明日25日(土)にはルミネtheよしもとの本公演にも、いよいよ登場! 勢いのある2人のネタを観に、そして単独ライブを観に、ぜひとも劇場へ足を運んでください!
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【インディアンス】

2016年4月 6日 (水)

ルミネでコンビ結成満十年記念単独ライブ『HELL GAME』を迎えるインポッシブルへインタビュー!! 「いい意味でトラウマを植え付けたい」と気合い十分!

4月24日(日)、東京・ルミネtheよしもとにて、インポッシブルが結成満十年記念単独ライブ『HELL GAME』を開催します!

個性的な芸人を多く輩出しているNSC東京10期生として、芸歴1年目から独自の路線を貫いてきた彼ら。『でっかい昆虫と戦おう』『必殺仕事人〜』などちょっとグロテスクでアブノーマルな世界観を、創造性を感じさせる体をフルに使った抜群の表現力で見せ、多くの人を魅了してきました。
そんな彼らがコンビ結成満10年ライブ開催の場としたのは、なんとルミネtheよしもと! ある意味、チャレンジとも取れる記念すべき単独に、「4月24日は何かが起こるに違いない!」と期待せずにはいられません。

現在、チケットの手売りも励みつつ、単独ライブのネタづくりに精を出しているインポッシブルにインタビュー。途中、井元が過去を後悔し出したり、ハプニングを起こしたりといろいろとありましたが、単独への意気込みやコンビ結成のきっかけなど、じっくりと話してもらうことができました。

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(向かって左:井元英志/右:蜷川慎太郎)

 *  *  *  *  *

――ルミネでの単独が決まったときの率直な気持ちは?

蛭川 「え、俺らの?」って......夢なんじゃないかと思いましたよね。
井元 最初は「いいのかな?」っていう戸惑いもあったんですけど、こんな機会はそうそうないなと。だから、「ぜひお願いします!」とすぐ引き受けました。やっぱりルミネで単独やれるなんて、やっぱりうれしいことですからね。俺、親呼ぶなんて初めてですもん。......いや、東京へ遊びに来たときに1回観に来たか。で、めちゃめちゃスベったんだった。あれ、マジで嫌な思い出だ。
蛭川 ははははは! なんか言われたの?
井元 「面白かったぁ~~」って言ってた。僕らがやってることってお母さん世代がわかるようなものじゃないし、スベってたから絶対面白くないはずなのに「面白かったぁ」って......。"ウソつけ、こいつ。優しい~~!!!"と思いましたね。
蛭川 今回は僕も呼んでるんですよ。まさに今日「4月24日だからね」って確認の意味で伝えたら、母親から「やだ。4月30日のスケジュール明けちゃった!」って言われて......ケンカしました(笑)。

――(笑)。かなり気合いが入っていると伺っていますが、どんな単独ライブになりそうですか?

井元 今まだネタを考えている最中で。これからより集中してつくっていこうとしてるところなんですけど新ネタだけじゃなく、これまで皆さんに知ってもらえているネタは中身を変えてやろうかなとは思ってます。あと僕ら、単独ライブはずっと『HELL GAME』っていうタイトルでやってきて同じオープニングVTRを使い回してたんですけど、せっかくのルミネということで撮り直しました。2人で監督して、2日間に渡って撮影して......まだできあがってないんですけど、頑張ったので楽しみにしていてもらいたいですね。
蛭川 もちろん、幕間にもいろいろとやろうと思っています。

――インポッシブルさんのネタって割とショートコント的なものが多い印象があるんですけど、今回はそれ以外もやるということですよね? 

井元 はい、長いコントもやりたいなと思ってます。今回、テーマを付けるとしたら"ひるちゃん覚醒"。最近、ひるちゃんの勢いがハンパないんですよ。後ろを歩いていると、ひるちゃんの背中がデカいなと感じる瞬間が多々あって。
蜷川 ウソくせぇ......! でも、うれしい!
井元 (笑)。ついに10年で覚醒まで辿り着きました。
蜷川 成熟した僕がパーン!と覚醒します!

――覚醒......どんなことが起こるのか非常に楽しみですが、ネタづくりはいつもどんな感じで進めていくんですか?

井元 2人でつくっていて、どっちかが主に作るということはないですね。コンビ組み立てのころ、ひるちゃんがやる気満々で、1人でネタを書いて持ってきたんです。パペットマペットさんのネタをパクって、"ズワットゾワット"みたいなネタだったんですけど、クソ面白くなくて。
蜷川 マジで!? そう思われてたの?
井元 うん(笑)。そこから2人で考えるようになりました。
蜷川 確かに何が面白くて何が面白くないのか、当時は全然わかってなかった。下ネタで天下取れるもんだと思って、NSCに入ったので。
井元 俺ら2人ともそう思ってたもんね? ヤバいよね。

――そんな2人が奇跡的に出会ってコンビを組んでしまったんですね。

井元 スケールの小さい奇跡ですけどね(笑)。僕らって似てるんですよ。お互いのネタ帳とか見ると、同じこと考えてるんだなって思うことが良くあります。

――若手の頃から異色な存在だったと思うんですけど、例えば「昆虫と戦おう」シリーズなんかはどういうところから生まれたんですか?

井元 2人とも漫画が好きで、『グラップラー刃牙』の漫画に昆虫と戦うシーンがあったんですよ。で、ひるちゃんに「特技として虫と戦ったら面白いんじゃない?」って僕が話して。
蜷川 そう言ってくれて、特技披露でやったら作家さんに「コンビとしてネタでやってみれば?」っていわれて。そこから2人でやるようになりました。
井元 さっきネタ合わせの話をしましたけど、僕ら、いつもめちゃくちゃ集まって話をするんですよ。3~5時間くらい一緒にいて世間話とかしながら考えるには考えるんですけど、全然ネタができない。遅筆なんですよね。で、ずっとお喋りしている中でしょうもない話からネタにつながっていくんですけど。
蜷川 だから、これでネタを考えようっていうよりは、話の中からポッと出て来ることが多くて。
井元 まさに奇跡待ちだよね。で、考えたら台本にするんですけど、「うぇぇ~!」とか「うわぁ~!」とか「なんでだよ~~!!」とかしか書いてなくて(笑)。
蜷川 効果音の「プッシュ~!」とかね。たまに見返すと、どんなネタだったか思い出せないこともありますよ。
井元 本当にそう。僕ら2人とも、お笑いセンスがマジでないんですよ。

――そんなことはないと思いますけど。そもそも、なぜ芸人を目指そうと思ったんですか?

井元 僕は志村けんさんに憧れて、ですね。完全に。
蜷川 『めちゃイケ』です。ナインティナインの岡村(隆史)さんに憧れてて、"身長伸びるな!"と思ってたこともありました。
井元 え、マジで?
蜷川 うん。そのあとダウンタウンさんだったり、タカトシさんみたいな漫才をやりたいなと思ったりもしたんですけど、下ネタに行き着いてしまったんですよね(笑)。
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――そんな2人がどうやってコンビを組まれたんですか?

井元 NSCって夏に合宿があるんですけど、僕はそれまでコンビも組んでなければ、ネタもやってない落ちこぼれ組だったんです。だから"こりゃあ、いかん。絶対、夏の合宿でコンビ組むんだ!"とバッキバキに思っていて、前から目を付けていたひるちゃんに声をかけました。
蜷川 僕はちょっとコンビを組んでネタやったりはしてたんですけど、"どうなんだろう"って悩んでいて。合宿は合宿で絶対誰かと組まなきゃいけないんでトリオに入ってたんですけど、英志から声をかけられたので「あ、はい!」って引き受けました。
井元 そこから10年も続くなんて思いもしなかったよね? ひるちゃん、「俺のこと面白くないと思ったら、即行解散してくれていいから」って言ってたし。
蜷川 あぁ、言ってた!(笑)
井元 プライドが高かったんでしょうね。ひるちゃん、結構かましてました。

――(笑)そういったビジョンもあったなかで、実際はまったく違う方向というか......。

井元 ホントにそうですよ! タイムマシーンがあったら10年前に戻りたいっ。あの時、ひるちゃんと組んだ俺をビンタしたい! 本当にズレた人生を歩いている! いっぱい未来の枝葉があったうちの一番やべぇ道を歩いてるからな、俺は今!(と、机に突っ伏す)
蜷川  おい!(笑)......でもまぁ、俺ももしタイムマシーンで戻れるなら、鬼のようなイケメンと組むかな。

――そんな......!

井元 ひるちゃん、生活音がうるさいところがマジでムカつくんですよ。物を食べる時はクチャクチャいうし、タバコを吸う時だってスッパー! シー! シュー!って。
蜷川 そんなに音させてる? マジでわかんないわ。
井元 筆圧も凄くて、オーディションでアンケートとか書く時もガリッ! ガリガリッ! ガリガリガリッ!って。あれ、本当にやめてほしい。
蜷川 そうは言うけど、英志だって忘れ物が多過ぎ。みんなで大阪へ行った帰り、東京駅の改札前で新幹線の切符なくしたり、高尾山でもね?
井元 山頂にメガネ忘れて来ちゃって......。レンズが曇ったんで裸眼のほうがいいやと外して「ヤッホー!」とか言ってたら忘れちゃって、昨日買い直したんです。
蜷川 コントの重要な小道具とかも「どこか行っちゃった」って言うし。イラつきますよ。
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――嫌な話ばかり出ましたね(笑)。パートナーしてはもちろんいいところもあるんですよね?

井元 まぁ、そうですね。仲はいいですし。
蜷川 うん。やりたいこととか面白いと思うことも似てるもんね。

――この10年の中で、NSC在学中からオリエンタルラジオが一気にブレイクして、その後もいろんな同期が活躍してるじゃないですか。ついにMー1王者(トレンディエンジェル)まで誕生しちゃいましたし。

井元 いやぁ、本当にそうですよね。トレンディが優勝した時、「なんだよぉ~~!!」ってちょっとムカつきました(笑)。
蜷川 本当にそう! 優勝が決まった瞬間、ショックで「おめでとう」って連絡できなかったですもん。
井元 たかしなんてNSCのころからずっと一緒に遊んでたからね。やっぱり悔しいっていう気持ちのほうが先に来て......俺、絶対うれしいんだろうなと思ってたんですよ。もちろんうれしい気持ちもあるんですけど、(実際に決まったら)胸がぎゅ~~~!って。あんな気持ちになるとは思わなかった。刺激的な同期ばっかだよなぁ......ぐっ......マジ、俺、失敗したぁ~~~~!!!

――いやいや(笑)。お2人にはお2人にしかない良さがありますから。だって、インポッシブルさんがルミネで単独やるって聞いた時、「うぉ!」って思いましたもん。そういうお笑いファンの方もたくさんいらっしゃるはずですよ。......って、井元さん大丈夫ですか? 口から血が出てますけど。

井元 えっ?
蜷川 (覗いて)ホントだ、赤くなってる! あと、鼻毛も出てる!
井元 いろんな事件が起こって......(と鏡を覗こうとして)うわっ!(椅子につまづいて思いっきり転ぶ)。もぉ~~~!!!
蜷川 ふはははは! そういうのは、せめてテレビカメラがまわってるとこでしてよ!

――インポッシブルさんらしいハプニングでしたね(笑)。改めて、今回の単独の見どころは?

井元 やっぱりバイオレンスさですかね。

――確かに、昔のアメリカのB級スプラッター映画のような展開のネタが多いですよね。そういうものも好きだったりするんですか。

井元 そういう訳じゃないですよ。ゾンビ映画とかも好きじゃないし。
蜷川 普通に『アナと雪の女王』とか好きです。
井元 もちろん現実味がないから面白いっていう部分があると思うんですけど、ひるちゃんの頭に何かが刺さった感じで「ぶっしゅー!」とかやってるのが楽しいし、単純に面白いなというか。そこが笑いのツボなんでしょうね。

――今回もそういうところは見せていきたいと。

井元 そうですね。普段のネタは、僕らとしては抑えている部分もあるというか。気持ち悪過ぎたり、グロテスク過ぎたりしたら笑ってもらえないかもしれないじゃないですか。僕ら、お客さんに笑ってもらいたいと思ってやってるんで引くほどのグロいネタってやってないんですけど、今回の単独ではやろうかなと。親には観られたくはないっていうのはあるんですけど、まぁ、俺の親だから大丈夫。なんでも面白がってくれるはずです。
蜷川 俺の母ちゃん、虫のネタでカブトムシの角を取って英志が俺にぶっ指すの(模写)を観て「ひゃっ!」って悲鳴上げたことがある。
井元 それは息子を思う母の愛でしょ?
蜷川 そう。だから、ライブ中に「やめてーーー!!」って叫び出すかもしれないですね。

――蜷川さんのお母さんがコントに入ってきたら、それはそれで面白いかもしれないですね。

井元 あと1つ、不安なこともあるんですよ。僕ら、今まで1時間の単独ライブしかやったことがないんですけど、今回(公演時間が)2時間なんです。僕、喉がゲキ弱なんで、最後まで保つかどうか。病院に行ったことがないから本当にあるのかわかんないですけど、ポリープを震わせて喋ってんじゃないかと思うくらい声がガラガラなので、2時間も叫び続けたらポリープが喉からうわわっ!って出てくるんじゃないかと怖いです。昔は歌も上手で、SPEEDとか普通に音域で歌えたんだけどなぁ。
蜷川 マジで?
井元 うん。でも、カラオケに行き過ぎて声を潰して、ネタでも叫んでるからどんどんこんな声に......。

――限界を超えた2人がどうなるかも楽しみにしています。では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へ、改めて単独の意気込みをお願いします!

井元 みなさんにいい意味でトラウマを植え付けられたらと思ってます。とにかく、ひるちゃんが覚醒します。
蜷川 覚醒します! プッシュ~~!! 観たことのないひるちゃんになります!
井元 ニューひるちゃん、ネオひるちゃんだよね。『HELL GAME~ひるちゃん覚醒~』くらいの気持ちなので、その瞬間に立ち会ってください。

――ルミネをぜひとも震撼させてください。

井元 うぅ......はい!!......お客さんが来なさ過ぎて、僕らが震えるパターンだけは避けたいですけど。
蜷川 そうだね。手売りも持ってるんで、ぜひチケット買ってください! お願いします!
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【インポッシブル】

2016年3月 1日 (火)

ザ・ぼんちインタビュー! 東京では日本武道館以来35年ぶりの単独ライブに「絶対、笑かします!」

2月に、大阪・なんばグランド花月、名古屋・大須演芸場で行われた『ザ・ぼんち三都市ライブ~日本一元気な漫才~』が、3月12日(土)の東京・ルミネtheよしもとにて、最終日を迎えます。

還暦を過ぎてもなお、新ネタを作り続け、精力的に単独ライブを行っているザ・ぼんち。
東京での単独ライブは、日本武道館での1981年以来、実に35年ぶりというお2人に、お話を伺いました。

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ザ・ぼんち
(※左:ぼんちおさむ/右:里見まさと)


  *  *  *  *  *


――2月の大阪、名古屋での単独ライブが好評のようでしたね。

まさと 中身はちょっとずつ変えてまして、100点満点は当然ないですけど、非常にどちらの会場とも、お客さんには喜んで帰っていただけたんじゃないかなと思っています。
おさむ 笑ってくれて、良かったよって言ってくれる方もいて、自分たちも肌で感じました。3月12日のルミネtheよしもとで、もう一回それを感じたいですね。

――大阪では、ゲストが笑福亭鶴瓶さんと豪華でしたね。

おさむ 友情出演みたいな形で、本当にありがたかったです。テーマも何も決めずに、3人で立ち話みたいな感じで、楽しかったですね。

――そして、3月12日(土)には、いよいよルミネtheよしもとで楽日を迎えます。もう構成は固まっているんですか?

まさと 漫才を3本して、あとはそれぞれピンのコーナーと、ゲストコーナーという感じになると思います。

――ゲストは、ジミー大西さんとレイザーラモンの2組と発表されていますね。ジミーさんは、おさむさんのお弟子さんですが、こうした共演は多いんですか?

おさむ いやー、番組なんかで会って、トークはあるけど、舞台ではどうやろ...。
まさと この3人だけでっていうと、何十年ぶりでしょうね。
おさむ この単独ライブに向けて、2人で電話で会話したんですが、噛み合わへんのですよ。「師匠、こんなことしたいんですわ」って大西が言うですけど、僕はそれが理解できなくて、こちらの話も伝わらない。噛み合わないまま5分くらい会話して、「そういう話は相方のまさとにしてくれ」って言って切りました(笑)。

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――まさとさんが、お2人の通訳的な立場になったわけですね(笑)。

おさむ そうそう。A地点からB地点のその間の中継地点がちょうど相方です(笑)。

――ありがとうございます! ジミーさんと言えば、先日の『ガキ使』(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』ジミー大西24時間ロングインタビュー)などで、おさむさんのケチエピソードを披露していますが、その辺はどう思われていますか?

おさむ どうっていうのはないですよ。「名前を出してくれてありがとう」っていうくらいですかね(笑)。

――なるほど。一方のレイザーラモンさんは、どういったいきさつでゲスト出演されることに?

まさと LINEで東京での単独ライブすることを書き込んだら、「出たいです」って言ってくれたんですね。個々に力がある2人ですが、この何年間か漫才をしっかりやろうとしてはるんです。それをわかってましたんで、逆にありがたいとお願いしました。僕らも楽しみにしていますね。

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おさむ ザ・ぼんちの漫才は、しゃべくりが上手というわけじゃないんですよ。元気で、わけわからんくて、そういうのが若手にウケてる可能性もあるんです。ハチャメチャなところがある正統派ではない漫才で、ひょっとしたらレイザーラモンもそういう正統派ではないのかも。ジミー大西はもっと正統派じゃないけど(笑)。

――どうなんでしょうね(笑)。さて、東京での単独ライブとしては、1981年の日本武道館以来というのは本当ですか?

おさむ そうなんですよ。東京の劇場にもいっぱい出てますけど、単独ライブとなると、それ以来、35年ぶりなんですよ。

――MANZAIブームの最中、ザ・ぼんちは音楽番組からも引っ張りだこで、多忙を極めた頃だと思いますけど、日本武道館で覚えていることはありますか?

おさむ もちろんあります。開演前、裏方のスタッフさんが、ギリギリまでセット作ったりしてたんですよ。それが100人以上いて、「これだけの人が動いてくれてる」「一人では何も出来へん。裏方さん、スタッフさんの力があるから僕ら出来たんや」って感動しましたね。そして舞台に出たら、うわーっと夜空の星を見ているみたいな光景が広がっていて、1万人くらいのお客さんがペンライトを振ってくれていたんです。感動しましたけど、「え? うちら漫才師やのに」ってビックリしましたね。

――漫才も披露されたんですか?

おさむ もちろん、漫才師ですから。
まさと LPも出してたので、10何曲は歌いましたけど、漫才もしましたよ。
おさむ 声が反響して、漫才はやりにくかったですね。オチで笑いが起きても、全体では時間差があるんですよ。ちょっと待ってしゃべらんと。そういうことも初めてわかりましたから、貴重な体験でしたよね。

――ちなみに、『恋のぼんちシート』など、ザ・ぼんちさんへ楽曲提供をされた近田春夫さんとは、交流があるんですか?

まさと あったんですけど、何十年も会ってないですね。
おさむ そうやね。たまにお見かけすると、個性ありますよね。あの人の精神も若いと思いますよ。
まさと いい老け方してるわ。

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――1980年から翌1981年にかけて、MANZAIブームは最高潮を迎えましたが、大規模なお笑いコンテストが複数あったり、お笑い芸人がMCを務める番組がたくさんある現在と比べて、何か違いを感じることはありますか?

おさむ 出ている芸人の数が違いますよね。今の方が大変やと思いますよ。僕らの時は、若手って言ったって、少なかったですからね。今は1000組くらいいるでしょ。

――(よしもとスタッフからの補足で)今は、よしもとでも約3000組とかいますね。

まさと 3000って(笑)。
おさむ だから漫才のコンテストでも大変でしょう。その中で勝ち抜いていく若手って、すごいなと思いますよ。

――それは『THE MANZAI 2014』に出場された際にも実感されましたか?

おさむ そうですね。でも、みんな上手でしたよ。よう考えてるわー。
まさと 僕らが出場した1回戦で、他の漫才師を見させていただんですけど、誰やこれっていうコンビで、重たい入り方するなあと思っても、「あ、こんな笑かし方があんねや」っていうような漫才を見られたのは、非常に幸いでした。

――刺激を受けたわけですね。

おさむ ものすごい勉強になりましたよ。「あー、こんな収まっている場合じゃないわ」って。うちらも、向かっていく気持ちがなかったら、老けていくだけ。顔は老けてもしゃあないけど、気持ちまで老けたらダメです。向かっていく精神がないと。
まさと 最高にいいコメントしますね~(笑)。

――3月12日のルミネtheよしもとには、35年前、武道館でペンライトを振っていた方も来るかもしれませんね。

まさと 間違いなく来るでしょうね。
おさむ 「同世代やのにがんばってるわ」っていう見方もあるし、若い人なら、自分たちのお父さん、お母さんに、「ザ・ぼんち、めちゃくちゃおもろい。めちゃくちゃやったわー」って伝言していただきたい。それに僕らの漫才は理屈じゃないんで、3歳、4歳くらいでも笑うんですよ。たくさん芸人が出るイベントで、他の若手はウケないけど、ザ・ぼんちの時は子供が寄ってきて、ワーワー騒いで、笑ったり。そういう特殊なもの持ってるんですかね(笑)。単独ライブでも絶対笑かしますので、みなさん観に来てください!

――とにかくいろんな世代、いろんな方に見ていただきたいですね。本番を楽しみにしております!

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●公演情報
『ザ・ぼんち三都市ライブ~日本一元気な漫才~』
3月12日(土) 開場19:00開演19:30
会場:ルミネtheよしもと(東京都新宿区新宿3-38-2 ルミネ2 7F)
出演:ザ・ぼんち ゲスト:ジミー大西/レイザーラモン
チケット:前売3500円/当日4000円 ※全席指定
Yコード:999-050
Pコード:597-721
チケットよしもと予約問合せダイヤル:0570-550-100(問合せ:10:00~19:00)


【ザ・ぼんち】

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