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ライブレポート2011/07-12月

2011年12月 8日 (木)

【ライブレポート】聖飢魔II Presents Tribute to JAPAN(12/1)

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12月1日(木)、東京・両国国技館にて『聖飢魔II Presents Tribute to JAPAN』が開催されました。

昨年、地球デビュー25周年を記念して期間限定で活動を行い、国内外でのツアーを成功させた聖飢魔II 。今年3月11日に発生し、甚大な被害をもたらした東日本大震災など様々な困難に直面している人間界のためにと、魔界から再び人間界へ降臨。このたび、チャリティーイベントを開催するに至りました。なお、今回の収益は「吉本興業(株)【よしもとあおぞら花月】」を通じて、日本赤十字社に寄付されます。

同イベントは、11月30日(水)、12月1日(木)の2日間に渡って開催され、前日の11月30日(水)には、NOKKO、cali≠gari、MAN WITH A MISSIONが出演。今回は、12月1日(水)の様子をレポートします!

開演が迫った頃、「グハハハハハ……」と低い笑い声が。その瞬間、客席から大きな歓声があがります。
声の主は、聖飢魔II ・デーモン閣下。期待のこもった大声援と拍手に「何、拍手しているんだ。テープかもしれないだろう!」とツッコミを入れながら、「本日は足下の悪いなか、『聖飢魔II Presents Tribute to JAPAN』の2日目、千秋楽に来場、誠にご苦労である。この忙しい師走の月初めに、ここに繰り出している諸君は偉い! 誉めてつかわす」と信者(ファン)の皆さんを労いました。
また、今回参加しているアーティストについて「愛や希望を常とするわけではない、今年はどんな活動をしたらいいのか迷っているアーティスト達に集まってもらった」と説明。会場が両国国技館ということもあり、相撲を風刺した発言で会場を盛り上げながら「後ほど会おう!」と締めくくりました。

オープニングを務めたのは、ROOKiEZ is PUNK'D。まずは今夏リリースした「IN MY WORLD」を披露します。

Uさんは「今日は素晴らしい会場、ステージで演奏できて光栄に思います。それも全て、大先輩である聖飢魔IIさんのおかげです! ありがとうございます!」とコメント。2RASHさんが「ベースをゼノン様に教わっています」と言えば、SHiNNOSUKEさんは「僕が今日使っているアンプは、ルークさんにお借りしています!」と、聖飢魔II との仲のよさをアピールしていました。
人気テレビアニメ『デュラララ!!』のオープニングテーマ曲「コンプリケイション」演奏後は、「日本のために、今何ができるのか。その1つは、今ここでライブを楽しむことだと思います。僕らからのメッセージを聴いてください」(SHiNNOSUKEさん)と、最後の曲「stand up」を披露しました。

続いて登場したのは、jealkb。
演奏から入るのかと思いきや、「まさかのMC入りです! 日本一腰の低いヴィジュアル系バンド、jealkbです」と高らかに声を挙げるhaderu。
「僕らを初めて観たというか……(言い終わらないうちに、多数の手が挙げられていく様を見て)即行おろしてください! そんなにたくさん(知らない人が)いるんだったら、やりがいがあります。僕らには振り付け担当もいます。一緒にやってくれたら1つになれると思います」と軽快なトークで、まずは観客を引きつけました。

1曲目「誓い」では舞台の真ん中にhidekiを立たせて、観客に振り付けがわかりやすいように見せていくhaderu。その後も「聖飢魔IIさんへ思いを届けましょう!」と一体感を促しながら、「super special summer」「How much is your live」を披露します。

ノリのいいお客さんを前に、笑顔を見せるhaderuは「聖飢魔IIさんのミサに出るのは初めてですが、もっと怖い人が来ていると思っていました。楽屋(の雰囲気)もアットホームでビックリしました」とコメント。「短い時間なので、いろんな曲を聴いてもらいたい。後半は強めにいっていいでしょうか!」と丁寧な口調で語りかけながら、「かかってこいよ! 国技館!」と絶叫。「killss」では間奏中に「喘ぎ声ください!」と客席を煽りながら、また引きこもっている人達に向けて作ったという「shell」では観客との熱いコール&レスポンスを見せ、イベントを大いに盛り上げました。

序盤から「ゴッド・スピード・ユー!」「スタンディング・ニッポン」にてパワフルなパフォーマンスを披露し、観客を引きつけたのは氣志團。

綾小路翔さんは、「2つ約束します。まず、ここにいる全員と帰りまでに両思いになってみせるぜ! もう1つはここに集まってくれたみんなを、ピリオドの向こうへ連れて行くぜ!」と絶叫。さらに、「俺たちの憧れ……神……ではない悪魔、雲の上の……地の底の?……憧れの聖飢魔II兄さんに呼んでもらいました。ありがとう!」と聖飢魔IIへ感謝の意を述べつつ、「今年でメジャー10周年です。今日は夢のような共演ができて、(10周年の)お祝いをいただいたようなものです。不況でCDが売れないとも言われてるけど、こんなに音楽を愛してくれる人がいる。俺らが10年続けてこれたのは皆さんのおかげです。皆さんに恩返ししたいんです。そのためにも、もっとビッグになって帰って来たい。皆さんと1つになりたい。心をこめて歌います」と、3曲目「愛羅武勇」を熱唱しました。

「高校与太郎組曲〜喧嘩ボンバー〜」の演奏中、袖にはけたかと思うと、突然、巨人になった綾小路さんと早乙女光さん。「ビッグになって帰ってきたぜ!」と叫ぶと、会場は笑いに包まれました。

「One Night Carnival」の終盤では手を広げて静止したまま、観客の歌声を全身で浴びる綾小路さん……でしたが、「この曲をリリースして10年経ちますが、こういうイベントでこうして歌ってくれる人がいるのは、すげーことです。……でも、俺はちっちゃい男。ぽかーんとしている人がいるのは気になります」と、自虐ネタに走り始めます。「皆さん、わかっていると思うけど、俺達にはこの曲しかないんです!(「そんなことないよ~」という励ましの声に)いい加減なこと言わないでください。僕らは知ってるんです!」と語りながら、「歌ってもらえないと、腹いせに何かに当たりかねない。ゼノン和尚に迷惑をかけるかもしれない」と聖飢魔IIを絡めたトークで盛り上げ、見事、大合唱を成功させました。

トリを務めるのは、もちろん聖飢魔II!
まず、音声のみで行なわれたゼノン石川和尚&ルーク篁参謀によるカゲアナは、「もう師走ですね。大掃除はすみました?」という入りから、2人がボケとツッコミを入れ替わりながらの漫才トークになるという驚きの展開!

大歓声の中、登場した聖飢魔IIは「WINNER!」「真昼の月」「MASQUARADE」を続けざまに熱唱。約1年振りのライブであり、もう観られないかもしれないと思っていた夢のライブとあって、信者の皆さんも最初からヴォルテージが上がりっ放し。高く強く突き上げられた無数の拳が、照明に浮かびあがりました。

「『聖飢魔ⅡPresents Tribute to JAPAN』、2日目にして千秋楽。最後のアーティストである我々、悪魔の黒ミサへようこそ!」とデーモン閣下。「(本日出演した)アーティストは、どいつもこいつも賑やかしが好きな奴らだな。……我々は硬派だよ?現役時代にもやったことがなかった『3曲つなぎ』を今日はやったからな、まるでロックバンドみたいな。」と饒舌に語ります。
ゼノン石川和尚とルーク篁参謀の漫才さながらのトークにはデーモン閣下も随分と驚いたようでしたが、「jealkbも氣志團も話せるのは1人だけ。うちは全員しゃべりもいけるからな」と構成員達のトークの上手さを誇らしそうにしていました。
「昨年あんなに仰々しく(再解散を行い)、諸君らは涙ちょちょ切れながら『行かないで……もう観られないかもしれない……』と思った者も多いだろうが、舌の根も乾かないうちに訳あって再集結となった」と語り出すデーモン閣下。そんなバンドの現状を「体がぼろぼろで選手として無理だと思って引退を決意したのに、シーズンオフになったら主力選手がケガして、どうしてももう1回投げてくれって言われて、え? あんな会見やったのに……って思いながら、もう1シーズン投げることになった感じ」と喩えると、会場からは大きな拍手と笑いが起こりました。

「秘密の花園」「SAVE YOUR SOUL」を熱唱後、メンバー紹介としてそれぞれのトークタイムが設けられました。
「この2日間で面白いことがあった」と言うのは、ライデン湯澤殿下。殿下曰く「最寄り駅」から両国へ向かうために電車を待っていたところ、サラリーマンの方に「湯澤さんですよね? 今日、両国行くんですよ!」と興奮気味に声をかけられたとか。さらに、ライブの帰りには国技館の近くでいつもチケットを買って観に来てくれる従兄弟に遭遇。「今日も誰かに会わないかな~と思っていたら、電車に(デーモン閣下がCM出演中の)“アサヒ ダブルゼロカクテル”の広告が貼ってあった!」と、飄々と語っていました。
相撲好きで知られるデーモン閣下は、ここぞとばかりに国技館を探検したと嬉しそう。また、国技館に飾られている歴代の優勝力士の写真についてのうんちくで会場を沸かせました。

「我々は不吉な曲が多いので、こういうイベントに似合う曲がない。そんな中でもこれは最強の応援歌だ」と紹介し、続いて「闘う日本人」を披露しました。
スーツ姿の男性パフォーマーが頭に巻いていたハチマキには、“がんばれ相馬”という文字が。さらには、聖飢魔IIらしきメイク&コスチュームに身を包んだ氣志團も登場!「悪魔に身を売りました。鬼に死ぬと書いて、鬼死團(きしだん)です!」と綾小路さん。夢のコラボレーションが実現しました。

歌い終えたデーモン閣下は、気志團をまじまじと見つめながら「我々は打ち合わせの段階で、この曲のこの部分を気志團に渡そうという話をしていた。今日、リハーサルもやったが、その時はいつもの気志團だった。だが、“出番って何曲目ですか?”“間に合うかなぁ”という声が漏れ聞こえていたから、これは何かやるだろうと思っていたが。…………こう来たか! ここまでやってくれると嬉しいぞ」と感嘆した様子。
この日のため、聖飢魔IIにも内緒で用意したサプライズパフォーマンスだったようで、「この格好をすると、悪魔になりきってしまって。写真を撮り合ったり、喋り方も変わっていたんですけど、いざ舞台に立ったらいつもの感じに戻ってしまった(笑)」と綾小路さん。「みんなの悪魔ネームはなんだ?」とムチャ振りするデーモン閣下に戸惑う気志團の皆さんでしたが、「今後も活用して欲しい」という閣下の言葉には、「ツアーのオープニングアクトでやらせてもらいます!」と張り切っていました。

「蠟人形の館」で熱狂的な盛り上がりを見せた後、デーモン閣下は滔々と語りました。
「我々は3月11日に起きたことを忘れられないし、いつまでも忘れないようにしよう。思い出したくない思いもあるかもしれないが、そんなことを思い出させるのが悪魔の役目なのかもしれない。天災はしょうがないが、人災は人間の弱さ、未完成によって生まれるもの。うまく取り繕おうとか、自分だけおいしい思いをしようとかそういう考えが人災を招く。目先の勝ち負けしか観ていないから、大事なことを見逃してしまうのだ。ここ(両国国技館)では生臭い勝負が行なわれているが、例え今日は負けたとしても、その負けが納得のいくものであれば――必死で練習して納得して負けたのであれば――ずるいことをして勝つよりいいはず。そうなるためには、己に勝つことが大事だ。人間は弱い。ベストを尽くすのは難しい。そう感じた時、己の内にいる悪魔と接吻をしてほしい」
一言も聞き漏らすまいと、静かに耳を傾ける観客。デーモン閣下の言葉を胸に、最後の曲「HOLY BLOOD」では溢れる熱い思いを、体中で表現する観客の姿が印象的でした。

全ての演奏を終え、大きな声援を送り続ける観客に向けて、舞台の端から端へと何度も移動しながらずっと手を降り続ける構成員達。
別れを惜しむ声が響き渡るなか、光の中へと消えていった聖飢魔IIのあとには、美しい青空の映像が映し出されていました。

2011年12月 5日 (月)

【ライブレポート】『桜 稲垣早希ネタイヴェント新劇場版:九~YOU CAN(NOT) MAKE A GOAL~』

12月4日(日) 新宿・ルミネtheよしもとで、桜 稲垣早希単独ライブ『桜 稲垣早希ネタイヴェント新劇場版:九~YOU CAN(NOT) MAKE A GOAL~』を開催。全国6都市で開催のツアーを締めくくる東京公演は、稲垣が扮装するキャラクター、惣流・アスカ・ラングレー、そしてその声優である宮村優子さんの誕生日の開催ということで、もちろん、その話題からスタートしました。アスカの姿で登場した稲垣が、「当然、みんなエヴァは見て来たよね?」と会場に呼びかけたものの反応はいまいち!? …と、早くも、ここで「あんたバカぁー?」が炸裂。これで会場のシンクロ率は一気に上昇します!

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こうして始まったライブ。まずは、エヴァ用語をマスターしようというコーナーを。今回は「シンクロ率」について検証します。「福神漬」と「カレーライス」はシンクロ率80%、「カジキマグロ」と「松方弘樹」は79%、「カイジ」と「ハイジ」は2%…など、世の中の様々なもののシンクロ率(※あくまでも稲垣の独断)を発表していきます。そして、「惣流・アスカ・ラングレー」と「セーラームーン」は30%という発表が。なんでも「地方営業で、どれだけ間違われるか」(稲垣)とのこと。みなさん、稲垣の扮しているキャラは、“アスカ”です! 当然、「アスカ」と「稲垣早希」は、シンクロ率100%ですよね!

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次は、リサイクルショップが舞台のネタを。いきなり「想像してた35歳と違ーーーう!」と叫ぶ店員。その姿は、三つ編み頭にヘアバンド、ゆったりしたワンピースの、どこかで見たことのある女性。店の名前は“ラピュタ”、そして旦那さんの名前はパズー。もう誰だか分かりますね。そう、シー○です! ショップには、昔なじみのムスカさんや、宅急便屋を営むキキさん、何でも薄めて飲んでしまう節子ちゃん…などが訪ねてきて、その度に会場は爆笑。そんな中、シー○がとんでもない方法で活用していた飛行石に、大変なことが!?  おなじみジ○リの仲間たちの数年後が、意外でもあり、納得でもありの、子供からお年寄りまで楽しめるネタでした。

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続いては、ゲストにキングコング・西野を招いてのコントを。アスカがスーパーでアルバイトをすることに。最初にやってきた客・西野に、アスカは「バカシンジぃー(シンジではない)! どんどん買わせてやるわ!」と張り切ります。高いお肉を買わせようとするアスカは、どこかで聞いたことのある曲調で「お肉お肉お肉~お肉を食べ~ると~♪」と歌を。実は、台本ではここでツッコミが入る予定でしたが、西野のドSっぷりが顔を出し、稲垣を泳がせてみることに。このフレーズに続く稲垣のアドリブには、西野も会場も大爆笑でした。このコント後のトークコーナーでは、「ゲストの負担大きすぎるわっ!台本13ページもあるとは…」と西野。それでも、稲垣のこのアドリブ歌部分は、かなりお気に召した様子でした。

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その他にも、浅倉南の漫談や、アスカのバスガイドのネタ、ゲストの西野との「イラストしりとり勝負」、ブリッジVTRでは、勝手に作った大ヒットサクラソングのPV、碇シンジに扮しての鬱鬱のグルメレポート、稲垣がキャラになったマ○オやスト○ァイなどの人気ゲームなど、稲垣ならではの笑いで2時間たっぷり楽しませてくれました。

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このツアーの模様は、2012年3月14日発売のDVDに収録。ネタに加え、稲垣の素顔も収めたドキュメンタリーも収録。これを観ないと、「あんたバカぁー?」って怒られちゃいますよ!!

【桜】【稲垣早希】

2011年12月 1日 (木)

【ライブレポート】さよなら京橋花月 ファイナルイベント!

11月30日(水)、京橋花月にて最後のイベント『さよなら京橋花月 ファイナルイベント~あんな出来事!こんな事件!年表見ながら京橋花月の歴史振り返り大トーク祭!~』が行われました。緞帳が上がると、京橋花月を連日、盛り上げてきた芸人たちが既に舞台に。オープニングもそこそこに、早速メッセンジャーのMCで「年表トーク」が始まりました。

「年表トーク」では、【2008年10月のうめだ花月閉館から2009年10月まで】、【2009年11月から2010年10月まで】、そして【2010年11月から今日まで】と、1年ごとに京橋花月で起こった出来事を振り返りました。

まずは【2008年10月のうめだ花月閉館から2009年10月まで】。
2008年11月28日にオープンした京橋花月ですが、こけら落としは間寛平のコメディを上演しました。ここで、スペシャルゲストの寛平が舞台へ登場。寛平はオープン後にアースマラソンへと旅立ったわけですが、2年後に日本に戻って何が驚いたかというと、「ランディーズ中川が肥えたこと」だったそうです。そして話題は寛平のギャグはなぜすべらないのか、に脱線。若手屈指のギャガー、ファミリーレストラン・下林や村越周司らが実践して検証するなど、しばしギャグタイムへ。ですが、寛平の出演時間もタイムアップとなり、最後にご挨拶を。
「劇場はこれで終わりやけど、ずっとこれからも、ずっとかわいがってくだ…触角抜いたん誰や~!」と、神妙な面持ちで語った思いきや、絶妙な間で持ちギャグを交えて大爆笑に。大きな笑いに包まれる中、舞台を後にしました。

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再び、本流の「年表トーク」へ。オープンして間もなく世界的事件ともなったリーマンショックが起こります。「だから(劇場は)しんどかったんや」と黒田。あいはらも「何もかもリーマンショックせい!」と、その後、京橋花月で起こったマイナスな出来事はすべて、リーマンショックの余波であると分析していました。

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と、ここで桜 稲垣早希が登場。会場からは歓声が。あいはらによると、京橋花月には「困ったときの早希ちゃん」という言葉があったそうで、そのくらい稲垣が出演すると盛り上がったとか。稲垣も「京橋花月のことを思うと感慨深いです。桜の単独ライブ、解散ライブをさせてもらったり、宇都宮まきちゃんとキャンペーンガールの“京花ガール”としてビラ配りもしました。あと、『パイセンフレンドパーク ファイナル』に出たことも思い出します」とコメント。その“パイセン”というキーワードで矢野・兵動 矢野がむくり。「パイセンやど!」と、おなじみのギャグで大いに沸かせました。

2009年12月からは『京橋花月よる芝居』が始まり、黒田が手掛けた『かさ』がこけら落とし公演で上演されました。そして話題は『よる芝居』について。舞台でしか聞けない裏話も多数飛び出し、笑いと驚嘆の声が入り混じる会場。そんな中、照準がりあるキッズ・安田に合わせられ、今日の出演メンバーの中でいいなと思う男性芸人は?との質問が。答えは「ミサイルマン・岩部」(安田)。逆に“この人はないわ…”というワースト3位は「3位から順に、しましまんず・藤井さん、ぼんちつばささん、シンクタンク・タンクさん!」とのこと。“京橋花月オープンから1年”の締めくくりは、りあるキッズ・安田の男性の好みでした。

時は2年目へ。2009年11月の1周年イベントは『TKF VS 小籔軍団オールナイトイベント』でした。12月には大人気イベント『兵動大樹のおしゃべり大好き。』を2回も上演。舞台では軽妙洒脱なトークを繰り広げる兵動ですが、黒田によると「楽屋では、38度くらいの熱があるんちゃうかと思うほど、どんよりとソファーに座っている」そう。また、「ネタをして舞台を降りてからのテンションの差が激しく、やり切った感がすごい!」とも。そのやり切った感は、よしもとでは「くるよ師匠か兵動さんか」(あいはら)とのことです。

2010年1月には、前年の『M-1グランプリ』チャンピオンであるパンクブーブーと、同大会にて激戦を繰り広げた笑い飯が揃って登場するもお客さんは少なめだったそう。「今日は立ち見までおる。奇跡ですよ!」と黒田。その盛況ぶりについて話していたのですが、いつのまにか話題は矢野の声の大きさについて。矢野はすかさず立ち上がって「面白い、面白くない以前に、芸人の基本は声が大きいこと!」と熱く持論を展開。会場から拍手が起こりました。『やりすぎフェスタ』を大々的に展開したのも1月、2月。東京の若手芸人たちがこのイベントをきっかけに、京橋花月の舞台に立つようになったのですが、その状況を「黒船に乗ってやってきた」と喩える黒田。

『やりすぎフェスタ』では、はんにゃやフルーツポンチらが座長を務めたのですが、京橋芸人でやるなら…と考え始めたあいはら、「ヘッドライト、つばさ・きよし、シンクタンク、ストリークが座長をやってもよかった」。この4組も京橋花月の立役者です。ストリーク・山田は「明日から週7でバイトしないと…」と閉館を嘆いていましたが、そんなふたりに「どんなネタやっても笑わへんおっさんが、ストリークが『まいどー!』って言って野球ネタしたら、ニヤっとしよんねん」とあいはら。京橋花月での功績をさりげなく称えていました。

3月には前年、大盛況だった辻本茂雄の芝居公演の続編『茂造 ~閉ざされた過去 完結編~』が上演、連日満員でした。4月も『池乃めだか芸能生活45周年記念公演「兄と妹」』が行われました。また、7月には坂田利夫とET-KINGによる京橋花月キャンペーンソングも生まれました。9月にはオープンから続いていた『よる芝居』が終了するのですが、一方で稲垣の単独ライブも始まりました。

そしていよいよラストイヤーとなる【2010年11月から2011年11月】へ。2周年記念イベントは、ヘッドライト、つばさ・きよし、ミサイルマン、ファミリーレストランによる京花トップチームと東京芸人による『京花トップチームVSルミネ芸人』が開催され、往年のファンにはたまらないと好評だった『京橋ポケットミュージカルス』も始まりました。12月には『つばさ・きよし10周年記念ライブ』が開催され、満員のお客さんに迎えられました。なお、チケットはほぼ手売りで売り切ったそうです。と、ここで笑い飯が登場。年表トークに参加です。

この1年も、矢野と川畑泰史によるイベント『歌と合わせて一本勝負』が行われたり、松竹新喜劇の渋谷天外さんを迎えての辻本茂雄芸能生活25周年記念公演『茂造~閉ざされた少年時代~』や村越周司吉本復帰イベント、スマイルキャンペーンの一貫として坂田利夫のコンパなどが行われました。また、9月の『WONDER CAMP KANSAI』ではET-KING主演のコントミュージカルも行われるなど、京橋花月ならではの趣向を凝らしたイベントが楽しめました。11月上旬にはケツカッチン・高山の前身コンビ、ベイブルースを題材にした芝居公演も行われ、お客さんを笑いと感動の渦に巻き込みました。そして、ファイナル前日にはネタばかりのセミファイナル公演が行われ、MCだった兵動は「本当にいいお客さんが来てくれた」と語っていました。

京橋花月での濃密な3年間を約2時間にわたって振り返った「年表トーク」。「京橋花月はいいお客さんが多かった」(あいはら)、「舞台もやりやすかった。何にでも使えた」(黒田)と締めくくりました。

休憩の後は、楽屋の中継コーナーを。思い思いに寛ぐ芸人たちの様子がプロジェクター映し出されました。

そして最後のコーナー「京橋アカデミー賞」へ。MCは後藤秀樹です。また、ここからは土肥ポン太、テンダラー、ギャロップ、宇都宮まきも舞台に登場しました。

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まずは、「集客に貢献したで賞」の発表。受賞者はやっぱりこの方、桜 稲垣早希です。単独ライブを開けば毎回満席、ひとたびイベントへの出演が決まれば瞬時にチケットが売り切れ、チラシもすぐなくなるという人気ぶりが称えられました。熱烈なファンの方に支えられている稲垣ですが、そんなファンの方からいただいたプレゼントで最も驚いたのは「パソコン2台、レンジ1台、洗濯機1台」だったそうです。

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続いて「楽屋でムダに口数が多かったで賞」。ただただ喋っていた芸人に与えられるというこの賞を受賞したのは、矢野・兵動 矢野。漫才の出番が近づいているのに喋り続け、出囃子に間に合わなかったこともあったそうです。

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「ツイッターのフォロワー数が増えたで賞」という、突然ツイッターのフォロワー数が増加し、京橋花月の知名度アップに貢献した芸人に与えられるこの賞は、ファミリーレストラン・原田が獲得。『プロ野球名鑑』風に作った原田オリジナルの芸人プロフィール『芸人選手名鑑』が話題を呼び、フォロワー数がアップ。今ではレッドソックスの松坂選手にもフォローされているんだとか。そして来春には書籍化も決定。「今日、出演している芸人さんのプロフィールは、ほぼ作ってますね」と原田。が、後藤のプロフィールを作っていないことが判明! 「早速作ります!!」(原田)

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「閉館したら収入にモロに響くで賞」はぼんちきよしに。劇場出演のみならず、お得意のタイ式マッサージの機会が大幅に減るのだそうで、「10万くらい収入に差が出ます」(きよし)。ライセンス保持者のきよし、マッサージは一般の方も受け付けているとのことで「ツイッターをフォローしていただければ、ダイレクトメッセージで!」とお客様への営業もちゃっかりと。

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次は「最多昼出番賞」を。3年間で最も昼公演に出演した芸人に贈られるこの賞、受賞コンビは合計346回出演したテンダラーでした。京橋花月ではストリークの後にネタをすることが多かったというテンダラー。ストリークのネタである矢野燿大元捕手の応援歌ネタの吉本パートは完全コピーができると浜本。ストリーク・山田を相方に、その完コピを披露しました。なお、テンダラーの次に多かったのはミサイルマンで310回、続いてギャロップ282回でした。

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京橋花月で最も小道具を使用した芸人に贈られる「最多小道具賞」は土肥ポン太が受賞。ステージに登場した、その膨大な数。「全部持って帰ってくださいね」(後藤)。

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「漫才の終わり方にこだわり過ぎるで賞」はギャロップが受賞。毛利が漫才の締めの「もうええわ」にこだわって、かっこをつけすぎて、「もう」の発音が「まともの間の変な音になっていた」と林。数秒溜めることもしばしばで、林一人が無意味に頭を下げているような格好になったことも。そんな中、毛利の「もうええわ」を集めたPVが披露されたのですが、実はこれ、毛利の自作でした。

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「京橋アカデミー賞」の最後は、やっぱり「最優秀京橋花月賞」です。京橋花月で最も活躍し、最も貢献した芸人に与えられるこの賞、受賞コンビはこのイベント冒頭から何度も“京橋花月と言えば”というシーンで名前が挙がっていたヘッドライトでした! ツイッターで“京橋花月の芸人と言えば誰?”というアンケートでも堂々の1位。全回答者30人中18人がヘッドライトと答えたそうです。昼出番は3年間で280回ですが、前説、中説を含めると「最多昼出番賞」を受賞したテンダラーを抜いて一番多かったとのこと。この受賞を受けて「これまで賞に縁がありませんでしたが、今年はヤナギブソンさんの“誰が興味あんねんツイート賞”に続く2冠目です!」と嬉しそうに語る和田。この栄冠は、ヘッドライトの公式プロフィールにも刻まれるそうです。

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そして遂にエンディングへ。MCは再びメッセンジャーに。「3年間と短い月日でしたが、大事な日々過ごさせてもらった」と黒田が話している中、涙をこらえきれない矢野が「最後にもう一度、漫才マイクを見せて」とリクエスト。床から上がってくる漫才マイクに感無量の様子、渾身で「パイセンやど!」と叫びました。

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最後の挨拶では、「京橋花月はなくなるけど、僕たちはいつもどこかの会場で漫才をやっているので」とあいはら。黒田も「京橋花月で培ったものは大きい。また景気が戻ったら、劇場を作ったらええんです。これからはまた、戦後の闇市のような気持ちで、我々芸人も頑張らなあきません。なんばグランド花月、よしもと祇園花月もあるので、また頑張ります!」と締めくくり、出演者たちのサイン入りカラーボールをお客さんにプレゼントし、幕を閉じました。

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関西では、なんばグランド花月、5upよしもと、そしてよしもと祇園花月で引き続き、連日舞台を上演中です! これからもよろしくお願いいたします!

【しましまんず】【メッセンジャー】【矢野・兵動】【シンクタンク】【後藤秀樹】【村越周司】【土肥ポン太】【テンダラー】【月亭八光】【りあるキッズ】【ストリーク】【青空】【つばさ・きよし】【ファミリーレストラン】【ヘッドライト】【ギャロップ】【ミサイルマン】【ダイアン】【間寛平【清水けんじ】【宇都宮まき】【桜 稲垣早希】【ランディーズ】【笑い飯】

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【ライブレポート】相方とは?~お客さんは絶対知らない僕らの本当の関係性を本音でトークします~

11月30日(水)、東京・品川よしもとプリンスシアターで『相方とは?~お客さんは絶対知らない僕らの本当の関係性を本音でトークします~』が開催されました。

このイベントは、お客さんの知らない芸人の関係性を本音で話そうというもの。この日はギンナナ、ニブンノゴ!、エリートヤンキー、御茶ノ水男子が出演。品川よしもとプリンスシアター最後のイベントということもあり、MCのギンナナ・金成はまず「楽しいライブにしましょうね」と、出演者に声をかけました。

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芸人への事前アンケートを中心に、トークは進んでいきます。
「相方を選んだ理由」でニブンノゴ!・宮地は、大川について「根アカ、声が好きだった」とコメント。
「僕が高3の時に、1年に飛び抜けたバカが入って来たと噂になった。それが大川だったんです。で、昼休みに大川が友達と(学校の)中庭でパットゴルフをしているのを観に行った時に声が印象に残ったんですよね」(宮地)
その後、大川のいる教室まで出向き、「学園祭で一緒にお笑いやらない?」と誘ったと言う宮地は「先輩から呼び出されてビビったんだと思う」と前置きしながら、「呼びに行った時、大川が机の中に財布を隠したのを見逃さなかった!」と絶叫していました。
宮地が専門学校入学後、再び大川と再会。「もう一度やろう」と誘った際、大川が友人だった森本に声をかけ、今のメンバーに至ったそうです。

そんな熱い理由を述べた宮地に対し、大川は「僕が産まれた高知に住んでいたから」とあっさりした回答。みんなが真面目に答えるなか、アンケート記入名を“チョロンチンマンタルディア”にするなど、ボケに徹する奔放な大川。そんな彼に度々振り回される97年デビュー組のミニコントが多々観られました。

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エリートヤンキーは「結成8年間中7年半は暗いけど、NSC時代に明るかった」という橘を西島が誘って、コンビ結成。元々、相方のいた橘を西島が電話で口説いたというエピソードを聞き、「恋愛みたいだね!」と嬉々とする森本。
また、「別々のコンビだった時から、飲みに行くほど仲がよかった」という御茶ノ水男子の「努力する方だったので」(しいはしジャスタウェイ)「話が合う。気が利く人だった」(おもしろ佐藤)という理由には、金成から「お前らだけ本物のお見合いみたいだな!」というツッコミが入りました。

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「コンビの約束事」では、舞台前についての行動について興味深いエピソードが語られました。
ギンナナは菊池に金成が「自由にやって」と、エリートヤンキーは舞台袖で出番を待っている時に、前に立っている橘へ西島が「元気よく楽しく新鮮にやりましょう」と声をかけるそう。アクションを取り入れたコントも多い御茶ノ水男子はネタ前にストレッチ&握手は欠かさないとか。今ではやらなくなったというニブンノゴ!ですが、単独や賞レースなど大一番の出番前には指を重ねて円陣を組むそうです。

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「コンビでケンカはする?」というテーマに、「数えきれないほどケンカをしている」と答えたのはエリートヤンキー。
「ネタの間違いとか言い方から始まって、ケンカばっかりしていると言うこともなくなってくるじゃないですか。そうすると、(ケンカのもとになったことは)関係ないことをその場で言うようになって」(西島)
「で、相方に“僕はみのるくんって呼んでるのに、みのるくんはにしじって呼んでくれないじゃないか!”ってキレられたんです」(橘)

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ニブンノゴ!は、トークライブの最中に宮地と森本のケンカが始まったこともあったそうですが(その場は大川が冷静に対処)、どのコンビもやはりネタに関してのケンカが多いよう。ただ、「30歳を超えたらケンカはなくなってくるもんだ」という森本の意見に、みんなが同意します。
「言い方もマイルドになってきますよね。昔は“それ、面白くない”ってキツく言ってましたけど、今は“これより面白いの、ないかな”って言うようになりました」と言う西島に「そう言うと、さっき言ったことも否定してないもんね」とうなずく金成。すると、「俺にもそう言ってよ!」と相方・菊池が主張します。

「いやいや。みのるは考えてきてるから、こう言える訳でしょ? 手みやげなしで来られてもこうは言えない。ネタ合わせしようかって言ってから、ノートを広げることが多いじゃん」(金成)
「確かにそういう時もあるけど、考えてきた時にノートを見せても“ウィッス!”で終わらせるじゃん!」(菊池)

急に言い合いを始めたギンナナに、「今、ケンカしてましたよね?」と橘。その瞬間、2人はオープニングで「ケンカをしたら仲直りのキスをしよう」とふざけて言ったことを思い出します。「いや、今のは違う」と必死で取り繕うとするも、あとの祭り。

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最初は嫌がっていた2人ですが、なかなか始められない空気の中、金成が「早くキスして終わろうぜ!」と男らしく腹をくくります。観客&出演者の笑いが響くなか、品川プリンスシアターはギンナナの熱〜いキスで最後の幕を下ろしました。

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【ギンナナ】【ニブンノゴ!】【エリートヤンキー】【御茶ノ水男子】

【ライブレポート】ファイヤープロレスリング2

11月30日(火)、品川よしもとプリンスシアターにて『ファイヤープロレスリング2』が開催されました。

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このイベントは、自他と共に認めるプロレス大好き芸人が、、プロレスへの思いをアツく語り合うというマニアックでありながら大好評を博したもの。今回もバッファロー吾郎、博多大吉、レイザーラモン、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎、ハリガネロック・ユウキロックといった、まさに筋金入りのプロレス好きが集結しました。

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まずは「それぞれが思うベストバウト」や「もしタッグを組むとしたら誰がいい?」などの話題でトーク。ベストバウトについては、プロレス熱がいったん醒めた大吉が出会ったという「大仁田厚VSミスター・ポーゴ」の解説に爆笑。「だって、ロープがないところに落ちると、そこに地雷があるってのがわからなすぎでしょ? で、観に行ったら、そこに大仁田さんが落ちたわけですよ。すごい爆音が鳴り響いたわけですけど、そこから立ち上がった大仁田さんの姿が…まさにコントみたいに髪の毛が逆立ってたんですよ(笑)。本当にすごかったですよね」と、興奮気味に語る大吉。そこへユウキ・ロックが「ぼく、その二人のカードを一番見たかもしれないです」と応じると、全員から「へえ!」と驚きの声が上がります。また、実際に西口プロレスのリングにも上がっているハチミツ二郎は、組みたい相手としてテリー・ファンクを指名。「ちょっとほんとに動いてみてるんですよ」と、夢へ向かっているさまを語ると全員が賞賛。といった具合に、まさに男の子トークの様相です。

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と、そこへ本日のスペシャルゲスト、天龍源一郎さんがテーマ曲「サンダーストーム」とともに登場! ジャイアント馬場、そしてアントニオ猪木に世界でただ一人フォール勝ちを収めた、生ける伝説に一同は大興奮です。そこでまずはリング生活35周年を記念しての花束贈呈。しかし、そこで天龍さんは、その花を持ってハチミツ二郎のもとへ。「二郎ちゃん、離婚したんだって? おめでとう!」と言って花束を渡すお茶目さで、会場の空気は一気に緩んだのでした。

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そこからはもう、芸人たちは純粋にいちプロレスファンとなって、天龍さんに質問攻め。相撲部屋に入った天龍さんがプロレスを志した理由から、苦労したことなどを矢継ぎ早に聞いていきます。しかし、さすがレジェンド。「俺は、土俵以外のところで、営業回ったりとかいやだったんだよね。そしたら、ある日馬場さんに会ったときに『プロレス来たら給料が倍だよ』って言われてさ」とか「プロレスってそれまで見たことなかったから、すべてが初めての体験でしょ。だから苦労とかはあまり感じなかったよね」と、率直に回答してくれ、一同は感心しきり。

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またその流れでなんと芸人たちは、ジャイアント馬場さんのこと、アントニオ猪木さんのこと、ジャンボ鶴田さんのこと、など核心についても質問を。しかし天龍さんにはこれにも、たえらうことなく次々に回答。「馬場さんは巨人でピッチャーだったというプライドもあって、こわい人だったよね」、「アントニオ猪木さんは、ほんとプロレスに関するいろんなことをやった人。で、俺が戦ったときさ、あの人、俺の指の関節を脱臼させたんだよ。あんな人はほかにいないよね。『わ、指が曲がっちゃってるよ!』って驚いちゃってさ。あはははは(笑)」、「ジャンボ鶴田選手はね、本当に普通の人の感覚を持った人なんだよね。俺が入門したとき、彼はエリートだったんだけど、すごくすんなり受け入れてくれたしね」と、あまりの率直さに、会場も大きくどよめきました。

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天龍さんのトークのあまりの面白さに、90分の時間はあっという間に経過。そこで『ハッスル』の興行でタッグを組んだこともあるRGが、渾身のあるあるを披露することに。ワム!の名曲をワンコーラス歌った後「天龍さんは~顔面を殴りがち~!」と叫んだところで、お開きに…しかし、ここで天龍さんから鶴の一声ならぬ龍の一声! 「なんかさ、ほんとはゲームとかやろうとしてたんでしょ? せっかくなんだし、ひとつぐらいやろうよ!」というあまりのサービス精神に、芸人たちもハッとしたように「やりましょう!」。天龍さん立ち会いのもと“かぶって叩いてじゃんけんポン”を行います。そして負けたRGには、天龍さんより「鼻が痛くて涙が止まらなくなる」という鼻へのデコピン“ワサビ”の洗礼が! RGは素で涙が止まらなくなってのエンディングとなりました。

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「この場所ではいったん終了ですが、いずれまた復活させます!」というバッファロー吾郎Aの力強い宣言とともに、『ファイヤープロレスリング2』はようやく幕。しかし、プロレスある限り、プロレスへの思いも永遠に不滅。イベントがパワーアップして帰ってくるのを心待ちにしましょう!

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【バッファロー吾郎】【博多華丸・大吉】【博多大吉】【レイザーラモン】【東京ダイナマイト】【ハチミツ二郎】【ハリガネロック】【ユウキロック】

2011年11月30日 (水)

【ライブレポート】レアネタ満載! 京橋花月で行われたセミファイナルイベント!

11月29日(火)、今月末で惜しまれつつも閉館する京橋花月で『さよなら京橋花月 セミファイナルイベント ~最期なので特別なネタを御用意させて頂きました~』が行われました。サブタイトルにもあるように、テレビはもちろん、普段の劇場でもなかなか観られないレアネタが多数飛び出した、セミファイナルにふさわしいイベントとなりました。

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MCは矢野・兵動の兵動大樹とシャンプーハット・てつじ。彼らの司会進行の元、イベントは進められました。芸人たちからリクエストのあったネタや、“京橋花月でこのネタをしたい!”という熱い思いを込めたネタが披露されるという今宵。てつじ曰く「ひたすらネタを楽しむライブですが、そのネタが観られるのも一生に一度かもしれません。それくらい貴重なんです!」。会場の期待感もぐっと高まったところで、ライブは始まりました。

 ネタはブロックごとに披露。まずはAブロックから。トップバッターは、ザ・プラン9・お~い久馬&後藤秀樹! 「シェイクダウンの漫才が見たい」というシャンプーハット・小出水のリクエストにより“再結成”です。「久しぶりですな~」の後藤の挨拶から、当時のネタで沸かせました。
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 続いて「テレビでやっていない一発ギャグをやりま~す!」とガリガリガリクソン。てつじによれば、「まだやったことのないネタを京橋花月の舞台でかけたい」との思いがあったそうです。

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 そしてザ・プラン9・ヤナギブソンは吉幾三さんの『俺ら東京さ行ぐだ』のパロディを。ヤナギブソンらしい、知的な表現も差し込んだ歌ネタで盛り上げました。

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 ビタミンSはお兄ちゃんが軍事評論家テレンス・リーさんに扮した漫才を。データに基づいた分析力で世間を斬っていました。

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 お次は今別府直之、とある要人に扮した漫談です。ネタの最後には兵動に成りすました変装を。そのそっくり具合に会場からはどよめきが起こりました。

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 Aブロック最後はちゃらんぽらん冨好。音楽用語も取り入れた歌番組や歌手へのダメ出し漫談で締めました。

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 続いてBブロックはかまいたちから。銅鑼を用いたショートコントを披露。3本のところを1本増加のサービスもありました。

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 天津・向は、天津・向であることの悲哀を漫談で。てつじによると、向のネタを舞台袖で観ていた芸人たちの間で「仕上がっている」と好評だったそうです。

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 ストリークはコントを。テーマはもちろん野球です。選手や監督、コメンテーターと、野球人の特徴を的確に捉えたモノマネ講座を解説も交えて開きました。

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 異色コンビでのコントを展開したのは、テンダラー・浜本と今別府。今別府のリクエストで舞台前に8回、練習をして今日に臨んだというコントは、チンピラに絡まれる通行人という設定で。チンピラはもちろん今別府、「何でやねーん!」の声が劇場中に響き渡っていました。

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 Bブロックのトリはしましまんず・池山心。「京橋花月にささげる歌を作ってほしいと言われて…」と、京橋花月の3年間を歌いました。事情通ならではの詳細な描写に笑いつつも、ちょっとしんみりとなりました。いい歌を届けてくれました。

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 Cブロックもまた、レアネタが続々登場。まずはりあるキッズが舞台へ。つばさ・きよしのきよしリクエストによる“デビュー当時の漫才”「安田家の七不思議」を披露。

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 テンダラー・白川&山田ひろあきは、エアドラムとボーカルのユニットD'Zを。MCも何もなく、1曲歌い上げた彼ら。会場は、“やりきった!”というふたりの充足感に満たされました。

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 天津・木村は、モノマネを交えてのエロ詩吟を3席、披露しました。

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 ピンクレディーの『UFO』を踊ったのは天竺鼠。曲の一部分だけ踊る川原は、後は微動だにせず。それゆえ、その部分に差し掛かるにつれ“動く川原”への期待度が膨れ上がっていました。

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 最後はつばさ・きよしが珍しくコントを。テンダラー・白川のリクエストだそうですが、これまで1本もコントをしたことがないというふたり。この日のために書き下ろした新作は、建設現場での新人と親方のやり取りを描いたものでした。

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 そしていよいよ最終ブロックのDブロックへ。まずはヘッドライトが大阪環状線をモチーフにした漫才を口演。こちらはテンダラー・白川とすっちーのリクエストだそうです。

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 新喜劇コンビのすっちー&松浦真也は京橋花月あるあるを。池山のそれとはまた異なる視点で、彼らならではのあるあるネタを民謡調の歌に乗せて披露しました。

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 こちらも珍しく、つばさ・きよしのつばさがピンネタを。250作以上見ているという韓国ドラマ通のつばさが、その楽しみ方をレクチャー。ちなみに、頭に巻いているのは、“韓国のサウナではみんながやっている”というタオルだそうです。

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 ネタの大ラスを飾ったのは、シャンプーハット・小出水。オーマイガット出水トゥギャ樹とトゥギャ子のデート前を一人芝居で。デート前にあるアクシデントに見舞われたトゥギャ樹が取った行動とは…。これぞ、舞台でしか観られない貴重なネタでした!

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 Dブロックの最後は、「京橋ギャグNo.1決定戦!」です。山田ひろあき、今別府直之、村越周司、しましまんず・藤井輝雄という錚々たるギャガーが得意のギャグを次々と披露。そして、てつじの独断と偏見で京橋花月No.1を決めようというこちら、それぞれ3、4本のギャグでPRをした結果、村越が1位の座に輝きました。

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 京橋ギャグNo.1決定戦のギャグも含めて約37本のネタをノンストップで見せた『さよなら京橋花月 セミファイナルイベント』。最後は抽選によるプレゼントコーナーを。当選者は舞台上で出演者との記念撮影もあったのですが、そこまで観てくださったお客様にもサービスをということで急遽、出演者を自由に撮影できる時間が設けられ、一斉に向けられた携帯カメラやデジタルカメラは実に壮観でした。

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 そしてイベントは終了。いよいよ、11月30日(水)の『さよなら京橋花月 ファイナルイベント ~あんな出来事!こんな事件!年表見ながら京橋花月の歴史振り返り大トーク祭!~』でファイナルを迎えます! この大トーク祭りに参加して、芸人たちと京橋花月の思い出を共有してください!

11月30日(水)
『さよなら京橋花月 ファイナルイベント
~あんな出来事!こんな事件!年表見ながら
京橋花月の歴史振り返り大トーク祭!~』


【出演】
MC:メッセンジャー
間寛平、しましまんず、後藤秀樹、村越周司、矢野・兵動、シンクタンク、土肥ポン太、テンダラー、ランディーズ、月亭八光、りあるキッズ、つばさ・きよし、青空、清水けんじ、ストリーク、ファミリーレストラン、ヘッドライト、笑い飯、ギャロップ、ミサイルマン、ダイアン、宇都宮まき、桜 稲垣早希

【時間】
開場19:00/開演19:30
※終演は23:00前後を予定しています
交通機関をご利用の方は予め終電時間などをご確認ください

 
【料金】
前売2000円/当日2300円

【ちゃらんぽらん冨好】【しましまんず】【藤井輝雄】【池山心】【矢野・兵動】【兵動大樹】【シャンプーハット】【てつじ】【小出水直樹】【ザ・プラン9】【お~い!久馬】【後藤秀樹】【テンダラー】【浜本広晃】【白川悟実】【山田ひろあき】【つばさ・きよし】【りあるキッズ】【村越周司】【すっちー】【ヤナギブソン】【ヘッドライト】【天津】【天竺鼠】【ビタミンS】【松浦真也】【今別府直之】【ガリガリガリクソン】

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2011年11月29日 (火)

【ライブレポート】11/27 『THE MANZAI 2011』本戦サーキット・東京ラウンド

11月27日(日)、ルミネtheよしもとにて『THE MANZAI 2011』本戦サーキット・東京ラウンドが開催されました。

『THE MANZAI 2011』認定漫才師として選出された50組はそれぞれ、10月、11月に行われる“本戦サーキット”全5回のうち、2回エントリーして漫才を披露。このサーキットポイントの合計によって決められたサーキットランキング上位15組が、12月17日に行われる決勝大会に進出できるというルールになっています。

また、惜しくもサーキットランキング15位までに入らなかった16位~25位の漫才師たちで、“ワイルドカード決定戦”を開催。このワイルドカード決定戦を勝ち上がった一組も決勝大会に進出することができ、 合わせて16組で決勝大会を戦うことになります。

本戦サーキットも、5回目を迎えたこの日が最終日。
いよいよ決勝メンバーが決定するということで、開演前の会場にはちょっとした緊張感が漂っていました。そんな空気をほぐしたのが、この日のMCを務めたエハラマサヒロ。ルール説明で噛んでしまったことをネタにしつつ、軽快なトークで会場を温めていました。

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今回出場したのは、認定漫才師50組のうちの20組。

パンクブーブー、ハマカーン、ウーマンラッシュアワーと、前回のサーキットで一位を獲得したコンビが3組も存在する大激戦となりました。

まず登場したのは、二レンジャー、平成ノブシコブシ、スパローズ、ウーマンラッシュアワー、ハマカーンの5組。

ウーマンラッシュアワーは、おなじみの“バイトリーダー”をパワーアップさせたネタで勝負。村本の早口に一段と磨きがかかっていました。

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ハマカーンは、ゴキブリを“大先輩”と敬う浜谷の怒りが爆発。「下衆の極み!」の決め台詞に大きな笑いと拍手が起きていました。

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続く5組は、トータルテンボス、Hi-Hi、テンダラー、南海キャンディーズ、博多華丸・大吉。

トータルテンボスは、大村が憧れているという“突然部活を辞めると言い出した同じ野球部の親友を引き留めるシーン”を再現。とはいえ、引き留めようという気がないとしか思えない大村の言動に、藤田のツッコミがさく裂していました。

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芸歴制限のない本大会には、博多華丸・大吉のようなベテランも参戦。
“乾杯の音頭”について話し出す華丸に対する、大吉の「題材が渋すぎない?」のひと言に観客は大爆笑。さすがの貫録で、会場の空気をものにしていました。

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次に登場したのは、流れ星、キングコング、アメリカザリガニ、磁石、パンクブーブーの5組。

磁石は、永沢が自分の子供が反抗期を迎えた時をシミュレーション。予想もできない怒涛の展開でテンポの良い漫才を披露していました。

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前回一位を獲得しているパンクブーブーは、新聞勧誘をテーマにした漫才を。さすがM-1チャンピオンといった安定感抜群のネタ運びで、会場を爆笑の渦に巻き込んでいました。

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そしてラストの5組は、ぽ~くちょっぷ、我が家、スリムクラブ、ナイツ、ダイノジ。

今回唯一のトリオである我が家は、3人のキャラクターを生かした彼ららしい漫才を展開。

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スリムクラブは、持ち味である独特の間で会場にジワジワと笑いを起こしていました。

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こうして全20組の漫才が終了。
集計を待つ間には、この日若干調子の出なかった平成ノブシコブシとぽ~くちょっぷがイジられ、吉村が開き直って大暴れしたり、流れ星・ちゅうえいが突然一発ギャグを披露したりと、にぎやかなトークコーナーが繰り広げられました。

そしてついに上位3位が発表!結果は以下の通りです。

1位 パンクブーブー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
2位 磁石(ホリプロコム)
3位 スリムクラブ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

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いよいよ全5回のサーキットの結果が出そろい、あとは決勝戦を残すのみ!
果たして、ファイナリストに選ばれるのはどのコンビなのか?漫才師たちの熱い戦いを最後までお見逃しなく!

●『THE MANZAI 2011』公式サイト
http://www.themanzai.com/

【ライブレポート】ワレラ13〜THE FINAL〜

11月28日(月)、東京・品川プリンスシアターにて『ワレラ13〜THE FINAL〜』が開催されました。

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こちらは東京NSC13期生のライブ。3回目の開催にしてサブタイトルを“THE FINAL”としたのは、「ファイナルと付けば、今まで見たことがなかったお客さんも興味を示してくれるのでは?」と考えて付けたものだったとか。ですが、品川プリンスシアターが11月末に閉館することになり、ある種、今回にふさわしいサブタイトルとなってしまったそうです。

この日はボーイフレンド、少年感覚、田畑藤本、ともくんとしんぺい、まえうしろ、KBBY、メガマキコ、アリウープ、フラッパー☆、ダックス。、ミルキーウェイ、モッキンバード、春夏秋冬、光永、マルコ、TEAM BANANA、ザ・忍者、北京ダックス、ダイス、ジャム、笑鷺と、東京NSC13期生が大集結。「30分拡大でお送りします!」と少年感覚・久松が絶叫すると、出演者陣からは大きな声援が挙がりました。

まずは前半組のネタでイベントは幕開け。
トップバッターを務めたともくんとしんぺいは韓国語を駆使したネタで会場を温めます。

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ボーイフレンドは「バンドっぽい漫才をやりたい」という黒沼の提案からアイデアに富んだ漫才を、KBBYは仕事のタバコ休憩中らしき女性同士の他愛もない会話の妙をついたコントを披露しました。

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前半ネタ披露組で行なわれたコーナーは「チャンピオン大喜利」。同期の中で大喜利ナンバー1だというボーイフレンド・黒沼がまずチャンピオン席に座るも、次々と記録を塗り替えていく出演者たち。最後は独特な視点から印象に残る答えを出し続けていたまえうしろが、チャンピオンとなりました。

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イベント中盤には、後半組のネタがスタート。橋本がコミカルな動きを見せたマルコはテンポのいい漫才を、ザ☆忍者は「将来、息子とキャッチボールをやってみたい」という大久保の願望について独特なリズムで展開する漫才を、少年感覚は勉強中の学生2人の攻防を描いたコントを披露しました。

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後半ネタ披露組はダイスのMCの元、「全日本○○コンテスト」というコーナーが行なわれました。○○の中にいろんなお題が出されるというムチャぶり企画だったのですが、振られる芸人は戦々恐々。
「西日本ショートコントコンテストグランプリ」として選ばれたのは、笑鷺・濱口&光永。ダイスから「コンビ名はラブマシーンだったんですよね? テーマは引っ越しで」と即興で振られて困惑を隠せない2人でしたが、軽快なオチで見事にクリア。
また、「東京都オシャレコンクールグランプリ」として選ばれたモッキンバード・武田。足取り重く舞台の中央に出て来るも、「洋服屋で働いてたんですよね! オシャレですね。ありがとうございました」とあっさり帰されるという予想外のパターンもありました。

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「一発ギャグコンテスト優勝者」として久松が、「三発ギャグコンテスト優勝者」として向坂が選ばれた少年感覚。あまりのムチャぶりっぷりに、「俺らはギャガーのコンビじゃないから!」と叫ぶ向坂でした。

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コーナー「13期大縄チャレンジ」では、14期生のざしきわらしが縄を回す係を担当。13期生のイベントということで、13人で13回飛べたらギャラ3倍という出演者陣には嬉しいチャレンジだったのですが……なかなかクリアできません。挙げ句、ともくんとしんぺい・しんぺいが『天才バカボン』のバカボンに扮したり、野良三郎が矢沢永吉さんに扮したりと、モノマネショーへ一転。ザ☆忍者・大久保とKBBY・BBが真似た某芸能人夫妻に、会場は大きな笑いで包まれました。

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エンディングでは、このイベントをもってコンビを解散するともくんとしんぺいから挨拶が。
「解散します!」と言うしんぺいに対し、まだ現実を受け入れられないのか「え?」とボケるともくん。「だいぶ話し合って決めたでしょ? 僕は芸人を辞めて地道に働きます。みんなは頑張ってください」とキビキビと話すしんぺいに対し、ともくん「僕は第2の入江さんを目指します!」と高らかに宣言しました。

「最後にもう1回、漫才が観たい」という同期のリクエストに応えるべく、漫才を披露した彼ら。チャラ男のともくんのキャラクターを活かしつつ、ダンスも取り入れたノリのいい漫才で有終の美を飾る……はずだったのですが、ともくんが最後のオチを噛んでしまうというハプニングが!
「しまった……」と顔をしかめる表情を浮かべるともくんを見て笑いながらも、「そういうところも、ともくんらしいよっ!」とツッコんだしんぺい。これで見納めという淋しさは感じながらも、相方への愛のあるツッコミに温かさを感じ、ほっこりした気分になりました。

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が、「こんなかたちじゃ終われない! 普通の終わり方は違う!」という久松に賛同したメンバーが、ともくんとしんぺいに歌をプレゼントするというミニコントが発令。最初は「歌なんて……」と敬遠する同期たちでしたが、精鋭たちの歌う『カントリーロード』の美しさに惹かれ、1人……また1人と参加していくという大茶番劇。最後は「ありがとう! 品川プリンスシアター!」「そっちやったんかーい!」で終わるという、芸人らしいオチでイベントは幕を閉じました。

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品川プリンスシアターでの『ワレラ13』は今回で終了となりますが、来年より渋谷・ヨシモト∞ホールでの復活が決定! 1月8日(日)の20時30分より開催されることが決定しました。
「皆さん、本当に頑張ってくださいね」と同期へエールを送るしんぺいに、「次回からしんぺいもお客さんになってね! 1人じゃダメだよ。友達も連れてきて!」と笑顔で提案するともくんでした。

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ライブ終了後、ともくんとしんぺいからメッセージをいただきました!

――ライブを終えての、今の気持ちを訊かせてください。
しんぺい「この場が(僕の)最後となってしまったことは申し訳ないなと思いますけど、僕としては同期のライブで終わることができてよかったとも思っています。今日、実はいろんなところでやらせてもらったんですよ。ライブ中には、僕の好きな曲をかけてさせてもらったり」
ともくん「ブリッジの音楽とかもそうだよな」
しんぺい「うん。同期だけではなく、スタッフさんの協力もあって本当にいいライブになったと思いますし、お客さんもたくさん来てくれて……。とってもいいライブで最後を迎えられて、今は感謝でいっぱいです」
ともくん「全く一緒。一文字も違わないです!」
しんぺい「はははは。一緒の感想?」
ともくん「うん。けど、僕はまだ(芸人を)続けるんで、切磋琢磨していこうというのが一番の気持ちです。しんぺいは辞めても同期は同期だし、芸人になる前の友だちに戻るだけなので、これからもよろしくっていう感じですね」
しんぺい「ははは。こちらこそよろしく!」
――では、ニュースセンターを観てくださっている皆さんへメッセージをお願いします。
しんぺい「いろんな人からいろんなお言葉をいただきましたし、先輩も後輩も観に来てくれたりしたので、今はちょっとよく訳わからない(複雑な気持ちが入り交じった)状態だったりします。とにかく今思うのは、(芸人を)やってきてよかったなっていう気持ちだけ。お客さんにも今までいろんな反応をいただいて……。続けて来れたのはお客さんのおかげでもあるので、感謝しかないです。楽しい4年間をありがとうございました」
ともくん「僕は芸人を続けていきますが、しんぺいが好きだったファンの子がそのまま離れていくのが今は一番怖いです!」
しんぺい「大丈夫でしょ? ともくんはコンビの看板を背負ってたわけし」
ともくん「ただ、近寄りやすいのはしんぺいのほうだったでしょ? 僕が近寄りがたいオーラを出してるって1人の人に言われたことがありますからね(笑)」
しんぺい「1人の人に言われたっていうことは、かなりの人が思ってたのかもね(笑)」
――じゃあ、お客さんにこれからは近寄りやすいところも見せていきましょうか。
ともくん「もちろんですよ!」
しんぺい「最近は見た目が柔らかくなったしね。皆さん、ともくんをこれからもよろしくお願いします!」

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このライブの模様は、ケータイサイト「ライブよしもと」でも掲載予定です。そちらのチェックもお忘れなく!

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