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インタビュー_道頓堀ZAZAよしもとライブ

2014年1月 1日 (水)

『ZAZA COUNTDOWN第3部 カウントダウンスペシャル』

12月31日、道頓堀ZAZA HOUSEでカウントダウンライブが行われ、16時から第1部『吉本新喜劇金の卵ライブ』が、19時30分から第2部『よしもとガールズライブ』が、そして22時から第3部『カウントダウンスペシャル』が開かれ、年越しを祝いました。

第3部の『カウントダウンスペシャル』では、MCにまるむし商店・磯部を迎え、赤い自転車、おいでやす小田、ガチャガチャ、グイグイ大脇、グッピィー・コズエ、くるくるコミック、クロスバー直撃、ゴーゴーゴー、斉藤紳士、ドボン、ビコーン!、ヒューマン中村、ファミリーレストラン、帽子屋お松、モリヤスバンバンビガロ、モンブラン、山田スタジアム、りあるキッズ、ロッテンダと19組が出演、ネタにトークにコーナーにと約3時間のライブを繰り広げました。

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まずはネタからスタート、先陣を切ったのはゴーゴーゴー、幼馴染が刑事と立てこもり犯だったら?という漫才を披露しました。大木の滑舌の悪さを生かした漫才で沸かせたのはドボン。続いて帽子屋お松がコント「小学生」を。大道芸で盛り上げたのはモンブラン。グイグイ大脇は自身のギャグ「グイグイ」の一番いいものを2013年の最後に放出。ロッテンダはコント“男の中の男、男気を追及し男を磨き上げる男塾高校「国語」”で魅せ、山田スタジアムはフリップネタで「カラオケの履歴で、野球好きとして気になる曲名」を展開しました。

ネタコーナー、続いても7組が披露。ガチャガチャはダジャレを交えた漫才で沸かせ、グッピィー・コズエは一人コント「いてそうなストリート・ミュージシャン」を。ギター弾き語りもし、歌ネタで盛り上げました。ビコーン!は前田がカバンの中に入ってみせる芸などで楽しませ、モリヤスバンバンビガロもおなじみの大道芸で笑わせました。そしてヒューマン中村は新聞の見出しにならって何気ない言葉に緊迫感を醸し出すというフリップネタを。ファミリーレストランはハラダのギャグ「いっらっしゃせー!」の出血大サービスののち、滋賀県住みます芸人ならではの滋賀県あるある漫才を披露しました。

ここからはトークコーナー、2013年に起こったそれぞれのトピックスを。山田スタジアムはもちろん阪神ネタを投入、ファミリーレストラン・下林も滋賀県ネタで振り返り、グイグイ大脇は女と男の市川にまつわるエピソードを暴露。モリヤスバンバンビガロはフランス武者修行の思い出を、ヒューマン中村は三浦マイルドについて、そしてファミリーレストラン・ハラダは「肛門の奇跡」という話題で爆笑を起こしました。

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ネタコーナーも後半戦へ突入。赤い自転車は優しさを追求した漫才を。斉藤紳士は「ボケのセリ市場」と題したフリップネタを披露。くるくるコミックはコント「次世代アイドルオーディション」を。おいでやす小田は英語の授業を展開しました。そしてクロスバー直撃は名前にまつわる漫才で魅せ、ネタコーナー大トリを飾ったりあるキッズが国民的アニメの大人版を考える漫才で締めました。

気が付けば時刻は23時50分を過ぎ、カウントダウンも目前に差し迫ってきた中で行われたのは一発芸コーナー。ゲスト審査員に長原成樹が特別出演し、若手芸人たちが繰り出す一発芸に次々とジャッジを下していきました。そしてカウントダウン直前にチャンピオンが決定、その座を獲得したのはヒューマン中村でした。

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やがてステージのモニターに数字が映し出され、時報とともにカウントダウン。中には客席に降りる芸人の姿もあり、年越しの瞬間はクラッカーでお祝いをしました。その勢いで新年一発目のギャグを!ということで、さきの一発芸コーナーでチャンピオンに輝いたヒューマン中村が披露、幸先よい幕開けとなりました。

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その後は「豊富を叫ぼう」というコーナー、2014年の希望、願望、野望をそれぞれ叫ぶ中、りあるキッズ・安田が「報告があります」と神妙な顔つきで前へ。そして少し間を空けて「……彼氏ができました!!!」と爆弾発言を。さらに、「今日はここに来てもらっています!」と呼びだしたのは、モンブラン・木下。ネタなのか何なのか、ステージも会場も困惑する中、「本当です」とキスまで! ですが、どこまで本当なのかはっきりせず、真相は早くもやぶの中でした。

さてここからは、磯部の十八番であるゲームコーナーへ。おいでやす小田、クロスバー直撃・前野、くるくるコミック・よね皮、りあるキッズ・ゆうきの青チームと、くるくるコミック・おぎの、グイグイ大脇、クロスバー直撃・渡邊、りあるキッズ・安田の赤チームに分かれ全6つのゲームに挑戦。チームワーク抜群の赤チームに比べ、輪の空気を乱すよね皮が足を引っ張る青チーム。そのうち、赤チームの輪が乱れると「あなたのチームにも(よね皮)ホホ骨が…」とゆうきや前野など、青チームの面々から囁かれ始め、一時よね皮の名前がトレンドワードになりました。ですが、結果は3対3と互角の勝負に。ゲームの考案者でありジャッジの磯部は「25年やってきてこんなにウケへんの初めて見た!」と嘆いていましたが、会場は大いに盛り上がりました。

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そんな賑やかな幕開けとなった道頓堀ZAZAのカウントダウンライブ。2014年も、お笑いライブはもちろん、様々なコラボレーションイベントでも盛り上げます。どうぞよろしくお願いします!

まるむし商店・いそべの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/101/
おいでやす小田の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/32491/
クロスバー直撃の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/1005/
斉藤紳士の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/995/
ヒューマン中村の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/32492/
ファミリーレストランの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/182/
りあるキッズの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/104/

【まるむし商店・磯部】【赤い自転車】【おいでやす小田】【ガチャガチャ】【グイグイ大脇】【グッピィー・コズエ】【くるくるコミック】【クロスバー直撃】【ゴーゴーゴー】【斉藤紳士】【ドボン】【ビコーン!】【ヒューマン中村】【ファミリーレストラン】【帽子屋お松】【モリヤスバンバンビガロ】【モンブラン】【山田スタジアム】【りあるキッズ】【ロッテンダ】

2013年12月30日 (月)

『(株)パイセン笑事~笑いとボーナスを勝ち取るのは俺だ!~』

12月22日、道頓堀ZAZA HOUSEにて、吉本興業グループがNSCに続き設立したスタッフ及びクリエイターを育成する養成校、YCC(よしもとクリエイティブカレッジ)の現役生(5期生)が制作するイベント『(株)パイセン笑事~笑いとボーナスを勝ち取るのは俺だ!~』が開かれました。

設定は、矢野・兵動の矢野ことパイセンが社長という(株)パイセン笑事で行われる忘年会。“一番面白いヤツにはボーナス支給”とのお達しがあり、テンションが上がる社員たち。早速、社長を満足させ、かつボーナスを勝ち取るため、頭をフル回転させ、体を張って、ゲームに取り組むことに…。

その社員というのがクロスバー直撃、アインシュタイン、カーニバル、プリマ旦那の4組。幹事(MC)をアインシュタイン・河井が務め、残るメンバーたちが様々なゲームに挑戦しました。

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オープニングではまず、社員たちが一年の振り返りや、近居報告を。プリマ旦那・野村は「一番はやっぱり上方漫才大賞で新人賞をいただいたこと」としみじみと。一方の河野は「年の暮れに髪の毛を黒くしたことですね! 茶色の時は大学生って言われてましたけど、黒くしてからは就職活動中の大学生と言われるようになりました!」と満面の笑み。

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カーニバルにはクリスマスの予定を尋ねた河井。ゆきえは「イルミネーションを一人で見に行きます!」と、カップルだらけの中に一人、飛び込む心づもりであることを明かし、茜は「素敵なこたつを買ったので、一人でお鍋をしたいと思います!」とこちらもまた一人で過ごすとのこと。河井が「ふたりでイルミネーションを見に行って、それから鍋したらええやん」と提案するも、声を揃えて「それはイヤ!」。

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そして相方、稲田に2013年について振ったところ、「“ハゲる、ハゲる”と言われたストレスでもういっちょハゲました!」と明るい声色で回答。今年中に植毛するとのことでした。

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クロスバー直撃の前野の2013年一大ニュースは「ものすごい安いおにぎり屋さんを見つけました!」。「いやいや、もっとビッグニュースがあるでしょう」と河井たちに諭され、思い出したかのように「子どもが生まれました!」。しかし、やはり気になるのは安いおにぎり屋のようでした。最後は渡邊。「やっぱり春先に“しょう”をいただいたことですね! ……花粉症、クシュン!」とくしゃみ付きで報告していました。

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と、ここで御大、パイセン社長が登場。おなじみ「パイセンやでー!」と元気な挨拶で舞台に現れるも、あずき色のスーツに社員たちから一斉にツッコミが。パイセン社長も「このスーツの色は、絶対ぼんくらの二代目社長の色や」と乗ってきます。また、「声が大きい!」というツッコミに対し「この舞台はソニックの気持ちでやってるから!」と堂々宣言。『サマーソニック』『コヤブソニック』に負けない、野外イベント規模のつもりだそうです。その言葉通り、舞台中も時折、「もうマイク要らんな!!」と地声で展開する場面もありました。そして「2013年は相方の兵動ががんばってくれたおかげで最高だった」とパイセン社長。仕事もええ感じだったそうです。

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いよいよボーナスと笑いを賭けたゲームがスタート。設定は忘年会の1次会から4次会まで、各会ごとに面白かった人へポイント「1パイセン」が付与されます。そしてパイセン数が一番多かった人にボーナスと副賞のオロナミンC1年分が贈られるとのことです。

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1次会は『流行語大喜利』を。「“今でしょう!”の林先生が“もう遅いわ!”と。何があった?」という一番目のお題に真っ先に答えたのは河野。「97浪!」と張り切るも、パイセンは「×」と却下。しかも、「97浪は、年齢的におかしい。その人何歳やねん」と細かい指摘がいくつも入りました。厳しい判定を下す理由を河井が尋ねると、曰く「最初に厳しいのは、一発目で○を出すと判定基準が甘くなって、どんどんダレるから」とのこと。

ですが、そのあと答えたメンバーにはことごとく「○」判定を下す社長。また、社員たちの回答の一つ一つに自身のエピソードを乗せていき、おしゃべりが尽きません。そのうち判定基準も、「○」か「×」かに加えて「正解」というものも現れ、社長のルールでどんどん進んで行きます。

そんな中、一発目で「×」判定を下された河野が2回目の挙手、「テスト残り時間1分前で『筆箱忘れました』」と回答するも「最後まであきらめるな!!」と社長は一喝。そして「河野に厳しいのは愛情の裏返し。河野はそんなもんじゃないという期待があるから」と本当の心の内を漏らしていました。

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続いてのお題は、「善澤直樹の倍返し、何をした?」。先陣を切った「一枚羽織らせた」という野村の回答に社長は「○」。それに続けと河野が「はたを織った」と回答するも、即座に「×」。ここでもやはり社長は河野に厳しい判定を。

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その一方で茜の「一口くれた人に自分のを全部あげる」には「ガンジーの思想や」とにっこり。前野の「擦りむいた人に部品のギブスをあげる」という答えにも「優しいな~! お前、善澤やろ!!」と前のめり。また、ゆきえの「みかんをあげたらむいて返してくれた」という回答には「触れ合いは大事や」とみかんの皮も、カニの殻もむいてほしいと社長。ちなみに、社長はカニの殻を上手にむけるタイプそうです。

最後のお題は「2014年大流行するパイセン語は?」。ここで「パイセン語」について説明を始める社長。そしてせっかくだからと『R-1ぐらんぷり」で準決勝まで進んだフリップネタ「パイセン語講座」を披露しました。

その後、社員たちが次々と大喜利に答えていったのですが、社長は急に無口に。「○」判定は出すものの態度は一変。河井によれば、無口の「○」は「次へ行け」という合図だそうで、しばらくおとなしくしている社長。そんな中、河野が社長を表す言葉として「ボーガン」と回答。それを見た社長は急に覚醒し、「強そうやな!! ボーガン&アーミー(兵動を指すパイセン語)、いいね! ボーガンはええな!!」と上機嫌に。そして結果、河野が1パイセンをゲットしました。

2次会は「パイセン社長を気持ちよく歌わせる」コーナー。社長の十八番である「タイガー&ドラゴン」の間奏で、パイセンを紹介する名調子を考えるというものです。

「生まれも育ちも尼崎、5人家族の大黒柱、女4人に囲まれて賑やかな毎日を暮していますが、時には俺の声が届かない時があります。その時は!」(茜)、「それではお願いします、『タイガー&ドラゴン』!」(稲田)、「歌は世につれ世は歌につれ、愛した女は数知れず、愛したマイクは三八だけよ、それでは歌ってください『タイガー&ドラゴン』」(渡邉)など、それぞれ曲に合わせて名調子を披露する中、野村は「横山やすしに憧れて門をたたくは吉本興業、隣に立ったは兵動大樹、そんな私は兵動ありき、矢野勝也で『タイガー&ドラゴン!』」と時間配分も完璧な名調子を披露。ですが、社長の歌い出しの部分に思いきりかぶせて社長の見せ場を奪ったり、前野は「それでは歌ってください、海外ブランドでドルチェ&ガッバーナ」とただのダジャレ言ってみたりと、やりたい放題の社員も続出。

その中で誰が一番気持ちよかったか尋ねると社長は「河野」と回答。「行けー!行けー!矢野ー!」という紹介が気持ちよかったそうですが、ポイントは異なるとのこと。社長は野村に1パイセンを与えました。最後は河野による曲紹介で熱唱した社長ですが、サビの「俺の話を聞け」の歌詞のところで「なんですか?」と社員たちが曲を止めて尋ねるというお決まりのくだりで締めました。

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3次会は「対決パンストクイズ」。1枚のパンストを二人がかぶってクイズに挑戦。それぞれステージ端に設置されたボタンを押して回答するのですが、引っ張り合う際にパンストが先に脱げた方が負け。負けた人は勝った人にプライベートを暴露されるという罰ゲームも用意されていました。

まずは渡邉VS河野。パンストをかぶってもあまり顔が変わらなかったようで会場のリアクションも薄め。「パンストゲーム対決史上、一番おもしろくない」と河野。世紀の凡戦となったこの対決は渡邉が負け、昨年の忘年会での出来事を暴露されていました。

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2回戦は稲田VS茜。1回戦の凡戦とは打って変わって、悲鳴が起こるほど強烈なインパクトを与えた茜のパンスト顔。そして猛烈に引っ張る稲田に負けた茜は、「心が汚い」と稲田に楽屋での一幕を暴露されていました。

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3回戦は前野VS野村。こちらも顔があまり変わらず凡戦に。クイズ対決は前野のパンストが先にとれて野村から「めちゃいきり」と暴露されたのですが、実はそのエピソードは河井のこと。前野は「(自分のことじゃなくて)よかった~!」と安堵した様子でした。

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最後はゆきえVSパイセン社長。ゆきえをじりじりと引っ張り、ゆっくりと回答ボタンへ近づく社長。そしてゆきえより先にボタンを押したものの、押した瞬間パンストが脱げて社長の負け。その絶妙なタイミングに会場は大いに沸きました。なお、パイセンポイントは各試合、勝った方に1パイセンが付きました。

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4次会は即興シチューションモノマネ。状況と人を指定し、その人が置かれた状況を想像してモノマネをするというもの。「オカマのドラえもん」「オカマのショップ店員」「真面目すぎるアントニオ猪木」「英語でビートたけし」「媚びたプロレスラーの高山」「未来の織田裕二」「ハイテンションのMr.ビーン」とどんどん持ちネタ披露のようなコーナーになっていきました。

この4次会のMVPには10パイセンがつくということで、逆転のチャンスも! 茜は荻野目洋子さんのモノマネも披露しましたが、結果、MVPは「ハイテンションのMr.ビーン」を披露した河野に決定。冒頭で社長が「河野はこんなものじゃない」と言っていたとおり、めきめきと頭角を現した河野は総合優勝を果たし、笑いとボーナスを勝ち取りました。


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なお、副賞は「オロナミンC」1年分、そして賞金は「100万パイセン」です。この地域通貨ともいえる100万パイセンは、社長と飲みに行く際に使えるそうで、1回の飲みが200パイセンとのこと。100万パイセンもあれば「まあまあ行ける」そうです。そうしてパイセン笑事の忘年会は賑やかに終了、よき年忘れとなりました。

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矢野・兵動 矢野の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/147
クロスバー直撃の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/1005/
アインシュタインの動画はこちら ⇒http://ynn.jp/u/1394/
プリマ旦那の動画はこちら ⇒http://ynn.jp/u/986/

【矢野勝也】【クロスバー直撃】【アインシュタイン】【カーニバル】【プリマ旦那】

2013年12月25日 (水)

帽子屋・お松単独ライブ『タリル』

12月20日、道頓堀ZAZA HOUSEにてピン芸人、帽子屋・お松の単独ライブ『タリル』が行われました。約1年ぶりに単独ライブを開くという帽子屋・お松。『タリル』では全6章からなる一人芝居で魅せました。

満足と書いて「みち・たりる」と読む男の独白シーンからスタート。男は病院のベッドの上、病室は一人部屋のようで壁一枚隔てた隣の入院患者と会話をしています。ですが、その患者はしゃべれないようで、男の会話にノックで相槌を送るのみ。それでも会話が成り立つことに気を良くした男は自身の半生を語り始めます。


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名は体をあらわすということわざのとおりか、男は“満足の奴隷”と化してしまったと言います。何をするにしても満足しないと気が済まない。自分自身はもちろん、相手にもそれを求めてしまい、やがてかかわる人すべてに満足するように仕向け、強要してくのだとか…。

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学生時代の男は教師に、学校のテストの問題の、その内容に「満足しない」と詰め寄ります。そして満足するために新たな問題とその答えを模索しますが、内容は支離滅裂。満足しているのは男ただ一人の様子。

続いて青年時代の男。別れた恋人の家を訪ねた男は、その元恋人に自分と付き合ったことでどれだけ満足したかと迫ります。そして、自分のことをよく思ってもらおうと必死にアピール。ですが、別れた理由については「(彼女の)名前が悪い」など理不尽なことばかり。それでもそんな自分は悪くないと頑なです。

男はやがて小学校の教師になり、子どもを教える立場になるのですが、自分をあざ笑ったと思う児童をつるし上げます。そして将来の夢を無邪気に語る児童たちに、もっと現実的に、具体的に語るべきだ!と自分の望む答えを強いるのでした。泣き出す児童もいる中、男の目の前に強敵が現れます。将来は本屋になりたいという木村くんです。姓は木村、名は本屋と書いて「もとや」。この木村君こそが、男の言う「名は体をあらわす」を地でゆく子。利発な木村くんが具体的に将来の夢を語ることに焦り始め、“本屋での接客勝負”を挑んだところ、男はあっさり負けてしまうのでした。

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そして結婚をして、一人娘をもうけた男。一見、穏やかな家庭を築いたかと思いきや、やはりここでも満足を求めているようで、妻にも娘にも自分の思想を押し付けます。そして遂には離婚を切り出されて…。

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満足を求めることで心無い暴言を吐き、多くの人間を傷つけてきた男。そんな男の狂気と悲哀を、情感豊かに表現する帽子屋・お松。男の行動がエスカレートするごとに、男が帽子屋・お松に乗り移ってゆくようで最終的には完全に満足(みち・たりる)にしか見えず。そんな帽子屋・お松の迫真の演技に、お客さんもどんどん引き込まれていました。

男はその半生を語りつくしたと同時に、後悔を覚えます。それは、男が生涯で初めて抱いた感情でもありました。後悔を知った男はやがて静かに息を引き取り、物語も幕を閉じました。そして、最後の最後にはオカルトじみた一幕もあり、思わずぞっとする“おまけ”もついていました。

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約1時間の舞台を終えた帽子屋・お松は、こうした一人芝居公演を行うことについて、「自分でも年々、どこに向かってんねんって思うような方向に行っていますが」と前置きしつつ、「こんな舞台ですが年に1回だけ、お付き合いくださればと思います。すごく楽しい時間でした。また来年もできたらやりたいと思います!」と“満足”しきった様子。お笑いのライブとは一味異なる帽子屋・お松の芝居公演、次回もどうぞご期待ください!

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【帽子屋・お松】

2013年12月23日 (月)

『AMIMECT企画「BOX」』

12月19日、道頓堀ZAZAにて『AMIMECT企画「BOX」』が行われました。AMIMECT(アミメクト)とは、ACTとMIMEをあわせた造語で、女優の平本茜子とマイムの岡村渉さんが主催の舞台です。台詞劇と無言劇を組み合わせ、「しゃべる・しゃべらない」の枠を超えた新感覚の舞台創作がコンセプト、今回が初公演となりました。

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父(田中照人)と母(田所草子)、そして妹の沙希(HIROKA)の何気ない朝の風景から物語は始まります。一見、穏やかな家庭に見えるのですが、そこには家族の一人が不在でした。それが沙希の姉の亜希(平本)。亜希はストレスが原因で声を失う病気、失語症を患い、会社もやめ、部屋にこもりっぱなし。家族とも顔を会わせません。そんな亜希が心配でならない母は彼女のために東奔西走、この日も情報交換のための会合に出かけます。一方父は口数少なく、仕事のことだけを考えている様子、妹の沙希も合コン三昧で恋愛やおしゃれに夢中のようで…。その日の午後、サンタクロースの格好をした男(岡村)が亜希たちの家に侵入します。サンタの正体はパントマイムをする大道芸人。妻(和田ちさと)に病を得た子どもの治療費のため、お金がないことをなじられての犯行でしたが、あっさり亜希に見つかってしまい…。

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タイトルの「BOX」とはいわば、それぞれが心の奥底にしまいこんでいる“本音”の隠し箱のこと。亜希とサンタが出くわしたことで、亜希のしゃべらない本当の理由や、家族の心のうち、サンタの苦悩などがどんどん暴かれていきます。一度開けてしまったら最後、あふれ出す本音を誰も止めることはできません。そして物語は思いもよらぬ方向へと急転回。最悪の結末を迎えつつも、いつしかそっと「BOX」の蓋は閉じられ、何事もなかったかのようにそれぞれの日常が始まるのでした。

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この舞台は、台詞劇と無言劇を組み合わせたものだけあって、家族のシーンは会話でテンポよく、そしてサンタやサンタの家族を描いたシーンではマイムを多用し、言葉を用いずとも気持ちを伝えます。声が必要な時と、言葉にしなくても伝わる時、そんな瞬間が人と人との間には絶え間なく訪れていることを実感する舞台でもありました。

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また、物語の水先案内人役でもある医者(Wキャスト:萬谷真之/YAMATO・佐藤太一郎)の存在がアクセントとなっており、その登場には肩の力がすっと抜けてゆく効果が。そして主に猫の扮装をしたダンスアクト(金澤宏美、小野村優、上野みどり)もスパイスに。ダンスで華を添えたり、家具やシンクなどの美術を担ったりと、変幻自在のステージアクトで魅せました。

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AMIMECTはこの冬、動き出したばかり。次回はどんな物語で楽しませくれるのか、第2弾もどうぞご期待ください!

【佐藤太一郎】【平本茜子】

2013年12月20日 (金)

『 くそいろクリスマス』

12月18日、道頓堀ZAZAにて三浦マイルド主宰による一足早いクリスマス・イベント『くそいろクリスマス』が行われました。とはいえこちらは、ポップでかわいらしく、煌びやかで華やか…そんなクリスマスのイメージを丸ごと覆す、くそいろに染めてやるという意図のもと行われたアンチ・クリスマスイベント、文字には起こせないシーンが多発しました!

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まずは三浦マイルドとポピー藤原が赤いふんどし姿で登場。三浦が「ニシナリエ」という大阪市西成区でのイルミネーション点灯式に立ち会った際のエピソードで沸かせました。そしてイベントの主旨説明をし、まずネタからスタートすることを告げる三浦。そのネタも、テレビはもちろん、なんばグランド花月や5upよしもとの舞台では絶対にできない、このイベントでしか許されないものを各自用意しているとのこと。そして会場の空気を温めるためと、下ネタでのコール&レスポンスで盛り上げました。

前半のネタコーナー、トップバッターはダブルアートです。職務質問を題材にした漫才を披露しましたが、のっけから普段の漫才では聞くことのないようなキーワードが飛び出し、このイベントがいかに際どいものになるかを物語っているようでした。続いてセルライトスパがコント「弟の癌の摘出手術がもうすぐ終わる」を披露。決して解り合えない医者と患者の家族のやり取りを描いたネタでしたが、常に冷静な肥後がコントのみならず、イベント全体を通じても“掃き溜めに鶴”のような存在に見えました。

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そしてとんび・三輪はフリップで女の人に対する強烈なダメ出しを。自身の身に降りかかった実話も盛り込みながら、終始辛口でネタを運ぶ三輪。男が抱く厳しい本音を吐き出していました。スーパーマラドーナは漫才で、ピロートークに憧れるという田中のために再現を試みる二人。漫才そのものへの武智のダメ出しも鋭く、スピード感あるネタで沸かせました。

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矢野号は、とある有名なミュージシャンが意外なシーンに俳優として出演するというコントを。“まさかあの人が”の連続でした。ノードリームはコント「誘拐」。謎の怪人が舞台はもちろん、客席にも降臨したシュールなネタを披露しました。

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シチガツは“浮田のファン”という口裂け女と浮田のやり取りを描いたコントを。浮田のセリフの一つ一つにリアリティがありました。海水浴場でのライフセーバーの葛藤を描いたコントを劇画タッチで送ったのはポイズン反町。命に真正面から向き合う男の苦悩は「最低」の一言に尽きました。そして前半最後は見取り図で、リスの栗ちゃんから始まる漫才を。二人の言葉の端々に筆舌に尽くしがたい表現が飛び出していました。

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続いては前半にネタを披露した芸人たちが集合してのコーナー「解禁トーク」を。タイトルどおり、この『くそいろクリスマス』だけで解禁する、とって出しのトークがいくつも飛び出しました。それだけに口を酸っぱくして箝口令を敷く三浦。もちろんこのレポートでもお伝えできかねますので、気になる方は来年の開催にご期待ください!

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ネタコーナー、後半はミルクボーイから。内海が駒場のとある行為について判定を繰り返す、おなじみの漫才を。そしてガゼル西口は妄想猛々しいコントを。某女性ミュージシャンとの会話を想定した公開イメージトレーニングを披露しました。

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金属バットはタブーに触れた漫才で笑わせつつ、うかつに口にできない恐怖感も残しました。ポピー藤原はトレンディ俳優による懐かしいCMのフレーズを口ずさむ漫談を。まるで強力な磁石のようにそのフレーズに引き寄せられる藤原、いつしかお客さんも中毒となっていました。

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ツートライブは正統派の漫才で「結婚したい」。どうすれば結婚できるのか、体を張っての検証を繰り返すふたり。ななまがりはコント「出産」。森下扮するアブノーマルのドクターもさることながら、ドクターの言葉をまんま受け入れる初瀬扮する妊婦さんにも底知れぬ恐怖を感じるネタでした。

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続いて武智が珍しくピンで登場。言葉と行為、そのいずれの特技を堂々披露。そしてみなみのしまは「夜の伝統芸能コント」を。獅子舞によるおめでたいネタでした。最後は三浦マイルド、フリップで「三浦マイルドの風俗大好き」を、実体験に基づくエピソードで沸かせました。

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コーナーは、三浦マイルド実況、ポピー藤原解説、ガゼル西口レフリー、ポイズン反町がリングアナ、そしてミルクボーイ、金属バット、ツートライブ、みなみのしま、ななまがりが登場してとある競技を。『くそいろクリスマス』は三浦マイルドが主宰です。そのことをしみじみ納得するコーナーを繰り広げ、優勝者も決め、エンディングを迎えました。そして最後もオープニングと同じキーワードを用いてのコール&レスポンスを三唱、にぎにぎしく幕を閉じました。

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スーパーマラドーナの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/376/
見取り図の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/1022/
ミルクボーイの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/989/

【ガゼル西口】【金属バット】【シチガツ】【スーパーマラドーナ】【セルライトスパ】【ダブルアート】【ツートライブ】【とんび・三輪】【ななまがり】【ノードリーム】【ポイズン反町】【ポピー藤原】【三浦マイルド】【見取り図】【みなみのしま】【ミルクボーイ】【矢野号】

2013年12月 1日 (日)

『福本愛菜のミラクル★LIVE ~これから勉強させていただきます!』

11月26日、吉本新喜劇研究生・福本愛菜の初単独イベント『福本愛菜のミラクル★LIVE ~これから勉強させていただきます!』が道頓堀ZAZA HOUSEにて開かれました。先輩芸人とのトークや体を張った(!?)コーナーなど盛りだくさんの内容で展開した当イベント。初単独ではあるものの、「全然緊張してないんです!」と“大物ぶり”を見せた福本の、記念すべき一夜を振り返ります。

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お客様からの質問に答えるコーナーからスタート。「休日の過ごし方は?」というご質問には、「女性の方なら分かってもらえると思いますが、カフェめぐり!」と笑顔で答える福本。続いて「もっともごはんが進む“友”は?」というご質問。間髪入れずに「牛しぐれ煮!」と答えた福本に、会場から「お~」という重低音が響いたのち、あちこちで「渋い!!」との声が上がりました。「20歳になって変わったことは?」というご質問に、「服装の系統が変わった」とのこと。スカートをよく履くようになったそうです。


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また、「なんでそんなに(肌が)黒くなったんですか?」というご質問も。海が大好きという福本、「今年の夏も海にめっちゃ行きました!」。他にこの日のファッションのポイントについてのご質問があり、「Tシャツ」と答えた福本。このイベントのために特別に作ってもらったそうで、胸元の猫のイラストがお気に入りだそうです。そして、運転免許を取ったという福本に「これからどんな場所にドライブに行きたいですか?」。このご質問には「海沿いをかっこよく走りたい!」。ちなみに車の運転に関しては「私、うまいんですよ」とのことでした。

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続いてはゲストが登場。「私の大好きなあの方です!!」と前置きし、宇都宮まきを呼び込みました。福本が芸能界入りを目指したのも宇都宮の存在があったからこそと、かなり心酔しているようですが…。宇都宮が「東京の取材で“憧れの人は?”って聞かれたら、誰って答えるんやったっけ?」と振ると、「“ベッキーさん!”です!」。

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まずは福本から宇都宮へ質問を。「人に言われて初めて気づいた変なクセは何ですか?」という質問に、「いっぱいあるよ」と宇都宮。緊張がマックスに達すると無意識のうちに「あ゛~~~~~!!!」という奇声を発してしまったり、水分補給する際はリンゴで補給すること、めちゃくちゃ怒られたらウィンクしてしまうことなどを挙げていました。


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そのうち、宇都宮から「今までで一番緊張したことは?」と聞かれた福本、「NMB48の総選挙」と答えたのですが、宇都宮にとってはなぜ緊張するのか分からないそう。「ただ名前を呼ばれるのを待つだけじゃないの?」と素朴な疑問を投げかけた宇都宮に、「そうなんですけど、順位があからさまに出るので、応援してくれている人の気持ちとか、順位をつけられるプレッシャーとかいろいろ重なってしまって…」。ちなみに、宇都宮が極度の緊張のあまり奇声を発してしまった舞台の一つが「吉本新喜劇での代役」だったそうなのですが、福本は吉本新喜劇では緊張したことがないそうです。「確かに、愛にゃんがあ゛~~!!!ってなってるとこ、見たことない」と宇都宮はしみじみ回想していました。 

また、宇都宮の特技(!?)である“大食い”についても質問が。そのポイントを尋ねた福本ですが、「カメラが回ってること、そしてお金が発生すること」と現実的なことを答えてしました。そして福本にも大食いの素質があると思うと言う宇都宮に「小学生の時、300グラムのステーキ3枚とハンバーグを食べた」と告白。ちなみに、宇都宮は大食いであって早食いではないので、大量に食べる際は3時間くらいかけて食べるそうです。そして大食い・早食いへの一歩を踏み出すため(!?)、肉まんを実際に食べてみることに。ここでも宇都宮から「コツはやる気」というアドバイスが。そのやる気を前面に押し出して肉まん早食いを実演してみせた福本。会場からは“野太い”声援が送られました。

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他にも、「ファンの方から面白いことをしてくださいと言われたときの返し方を教えてください」という質問をした福本。これには「逆にそのファンの方にいろいろ質問してみること」というアドバイスを受けていました。 


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ここでコーナーMCとしてミサイルマンの西代が登場、罰ゲームありのゲームコーナー「ミラクルを起こせ!協力ゲームチャレンジ」へ。福本と宇都宮、二人で協力してゲームをクリアしていき、できなかったら芸人が受けるような過酷な罰ゲームが待ち受けるというもの。

まずは、「○○鍋」「○○マン」など○○の部分の答えを揃えるゲームから。5問中2問合えばクリアとのことですが、4問続けて答えが揃わず。「○○部」にいたっては、福本は「テニス部」と答えたものの、宇都宮は「春日部」とまったくベクトルの異なる答えを出していました。この時点で罰ゲームは確定ですが、最後の問題にも答えることに。それが「○○弁当」というお題。これがなんと、ふたりとも「から揚げ弁当」と答えて大正解。テレビ番組の休憩時間中、毎週一緒に宇都宮が買ってくれたから揚げ弁当を食べていたそうで、ふたりにとって思い出深いお弁当。「間違えるわけないんです!」と声をそろえる二人にちょっとほっこりしたものの、約束通り罰ゲームを受けることになり、レモン果汁一気飲みにチャレンジ。勇ましくぐいっと飲み干した福本は、「タンに絡まる、ヤバイ!!!」と謎の感想を残していました。

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次は「絵しりとり」。言葉を発せず、絵だけでしりとりをして2分以内に10個つなげたらクリアーというもの。黙々と絵を描きながら無言のコミュニケーションを繰り広げる二人でしたが、どうも意思疎通できていないようで、はたから見てもしりとりは崩壊気味。2分ギリギリで10個つなげたものの、絵の説明につじつまが合わずあえなく罰ゲームへ。

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2回目の罰ゲームは“ゴムパッチン”。まずは宇都宮が“ゴムパッチン”を受けることになったのですが、まだ手を放す段階ではないところで何度も手を放す福本。そんな“ゴムパッチン”のお約束を自然にやってのけるあたりに芸人的なセンスを感じさせます。そして、今度は福本が受けることになったのですが、そのゴムの威力に吹き飛ばされてしまい、体ごとステージへ崩れ落ちていきました。ですが、スカートの裾はしっかりと押さえており、その反射神経に西代、宇都宮も感心していました。

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エンディングでは「めっちゃ楽しかった」と出演者たち。西代、宇都宮は「また(イベントに)呼んでほしい」とラブコールを送っていました。そして最後はこのイベントを通じて一番勉強になったことを色紙にしたためた福本。その金言とは…「仕返し倍返しだ!」。これは、宇都宮に質問するコーナーで出た「面白いことをしてくださいと言われたときの返し方」から来ており、「何か聞かれたら、さらに自分から聞き返す!」と心に刻んでいました。

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次回の『ミラクル★LIVE』も早くも決定、年明けすぐの1月7日(火)に同じく道頓堀ZAZA HOUSEにて開催します。どんなミラクルが飛び出すか、2回目もどうぞご期待ください! 詳細は『道頓堀ZAZAよしもとLIVE』(http://www.yoshimoto.co.jp/zaza/)でもアップしますので、こちらのサイトもぜひチェックしてくださいね!

なお、イベント終演後に行われた会見もレポートしています。こちらもぜひお読みください!
http://news.yoshimoto.co.jp/2013/11/live-8627.html

ミサイルマン西代の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/187
宇都宮まきの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/707/

【福本愛菜】【ミサイルマン西代】【宇都宮まき】

2013年11月29日 (金)

『Laughpedia~ZAZAで教えて先輩!迎えて放芸!~』

11月21日、道頓堀ZAZA HOUSEにて放送芸術学院の卒業生と現役生がコラボしたイベント『Laughpedia~ZAZAで教えて先輩!迎えて放芸!~』が行われ、卒業生からはすっちー、ガリガリガリクソン、マドンナ(石倉がOB)、そしてMCにこの日限りの結成となったさかなDVD(花岡がOB)が、現役生からはシスターズ、石原アポストロフィ、エゴイストの星、メーカー、鼻矢印永井が出演。ネタにコーナーに吉本新喜劇にと、盛りだくさんの内容でお届けしました。

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まずはコーナー「教えて先輩 アピール編」です。芸人たるもの一芸ありということで、現役生が先輩たちに一芸を披露するという趣旨のこちら、まずはOB代表としてマドンナ・石倉が「美空ひばりギャグ」を披露したものの、会場の反応はまずまず。石倉曰く「授業をさぼるとこうなる」。

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そして本番、まずはメーカー・福田がボキャブラリーモノマネでアピール。いただいた言葉に沿ったモノマネを即興でするという妙技に、「吉本新喜劇のやなぎ浩二師匠」「ベトナム戦争の最中、焼き払われた家の上を通過するグラマンを見上げるベトナム人」という無茶ぶりをするすっちー。のっけから福田がタジタジになる一幕もありました。続いてガリガリガリクソンが「体型が似ている」という理由から、シスターズ・大屋敷を指名。大屋敷はハンバーガーを3秒で食べられるという特技を持っているそうで、早速実演。確かに3秒で口の中に入れていました。しかし、それがどれだけすごいことなのか、誰かと比較してみないと分からないということで、対戦相手に白羽の矢が立ったのはエゴイストの星。にわかにハンバーガー早食い対決となりましたが、エゴイストの星のハンバーガーを食べる姿がインパクト大で後々まで影響することに…。

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続いてシスターズ・永山は「食材王(キング)」だとアピール。食材の最も美味しい食べ方を伝授するということですが、キャベツは「千切りで、そのままどうぞ!」、もやしは「塩コショウで炒めてそのままどうぞ!」とシンプルな食べ方ばかり。OB芸人の間では「そのままどうぞ!」のフレーズがにわかにはやり、このフレーズだけで盛り上がる場面もありました。鼻矢印永井はギャグを無限に持っており、即興でも作るという特技を披露。「非常口」「デビュー当時の吉川晃司さん」などのお題が飛び出し、永井は瞬時に対応していました。

そしてネタコーナーへ。鼻矢印永井さんはギャグベスト5を披露。メーカーは野球のネタの漫才で沸かせました。そして石原アポストロフィはヤンキー生徒のテスト回答というネタをフィリップで。最後はこの日のために再結成したさかなDVDが漫才を披露しました。また、ネタ終わりにはさかなDVDを除く3組へ、審査員の先輩芸人から感想が。ガリガリガリクソンは、「石原アポストロフィのネタ中に登場したヤンキー生徒の名前が『アクツ』であることが非常に気になった」とのこと。すっちーはその石原アポストロフィを「入団当時の新庄選手にそっくり」とネタではない感想を述べましたが、石原も「よく似てるって言われます」と答えていました。

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次のコーナーは「教えて先輩 前説編」。「前説の帝王と言われた時期もあった」というすっちーを筆頭に、審査員が厳しく(!?)チェックします。石原アポストロフィは拍手の練習を。エゴイストの星も同じ拍手の練習ですが、「今から寝るので拍手して起こしてください」と一風変わったアプローチ。メーカー・福田も“おじいちゃんがヤンキーに絡まれる”というシチュエーションから入り、拍手の大きさでヒーローに変身するというコント風にアレンジしてアピール。そんな3組の前説を見てすっちーは「普通でいい」とシンプルなアドバイスを。鼻矢印永井は一発芸での前説を披露し「お祭りっぽくてよかった」とすっちー。最後にシスターズが声出しの練習をし、トリオならではの連携プレーで沸かせました。これには「バランスもよくて、よかった」(マドンナ・松浦)との評価を得ていました。

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2回目のネタコーナーでは、シスターズがテンポのよい漫才で魅せ、エゴイストの星は一人コントを披露。そしてマドンナも引越しを取り上げた漫才で盛り上げました。現役生とOB生のネタがすべて終わり、お気に入りを聞いてみるとガリガリガリクソンは同じギャガーとしてシンパシーを感じると鼻矢印永井を一押し。すっちーは個性的な言動に魅了されてのエゴイストの星の名を挙げていました。すっちーのみならず、先輩芸人たちはエゴイストの星に興味深々、やはり最初のハンバーガーを頬張る姿が印象的だったせいか、実家がお寺と聞いて「バーガー寺」、「境内の擬宝珠がハンバーガーになっている」など弄りたい放題でした。

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最後はすっちーを座長に迎えての現役生による「吉本新喜劇」を。ラーメン屋を舞台に、店を立ち上げた兄弟を中心とした家族の物語で、借金騒動も交えたドタバタ劇を展開。コンパクトながらキャラクターの色付けもはっきりと、王道のボケとツッコミ、そしてコケ芸も取り入れ、終始笑いを誘っていました。

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そしてエンディングでは、「今日は刺激になる部分がたくさんあった」(ガリガリガリクソン)「新喜劇では、始まる前に(現役生たちが)めっちゃ緊張していて初々しかった。昔を思い出した」(すっちー)といった感想が。そんな中、マドンナ・石倉は「僕は序盤でめっちゃスベりましたけど、こんな先輩もいるんやで~と思ってもらえたら」と、現役生にエール(?)を送りました。現役生を代表しては、石原アポストロフィが「今日はあっという間でした。あれよあれよのうちに楽しくできてよかったです」と振り返り、盛りだくさんの内容でお届けした『Laughpedia』の幕を閉じました。

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すっちーの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/709/
ガリガリガリクソンの動画はこちら  ⇒ http://ynn.jp/u/1031/

【すっちー】【ガリガリガリクソン】【マドンナ】

2013年11月27日 (水)

笑いをどんどん掘り下げる「笑いの原点に関する一考察⑥」開催! 気になる内容を笑い飯・哲夫に直撃

笑い飯・哲夫が2010年から開催している「笑いの原点に関する一考察」が、12月3日(火)に開催されることが決定しました! 毎度、哲夫が考える笑いの原点を、深く掘り下げてゆきお客さんの目の前で実証するという、前代未聞のこのライブ。これまで、「記憶残し」や「恥と調べ」など、哲夫が独特の感性を研ぎ澄ませてお届けしてきましたが、第6回目となる今回、哲夫が深~く掘り下げる「笑いの原点」とは?

 

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――第6回目となりますが、まず「笑いの原点に関する一考察」をスタートさせた理由を教えてください。

 

僕は、自分のことを自分で「おもしろすぎるなー」と思っているのですが、そのおもしろいところを100%出せるライブがやれたらなと思って。だから、毎回それで出し切ってるというか。口の中に、ヨダレをパンパンに溜めて、それを全部吐き出してる感じですね。

 

――お題も毎度、個性的ですが、やはりそれも哲夫さんが日頃から溜めていることを。

 

そうですね。前回は、「記憶残し」というテーマでやりました。「この日のイベントで見たことは、申し訳ないですが今後の私生活で、絶対にまた思い出してしまいます」という内容ですね。たとえば割り箸を割るという光景は、日常にけっこうあると思うんですけど、割り箸を割ったとき、真ん中からきれいに割れずに、グニャッて割れることがあるじゃないですか。そのとき、誰しも「グニャッていがんだところを全部きれいにイトノコで切り取って、もう片方のへこんだ方にボンドで貼り付けたい」という衝動にかられたことがあると思うんです。その欲望を叶えるということで、わざと割り箸をグニャッと割り、実際にイトノコでグニャッてなった部分をきれいに切って、もう片方にボンドで貼り付けるという。それで、「すいませんが今度から、割り箸を割るとき、今のことを思い出してしまいます」ということですね。

 

――割り箸を割るたびに「そういえば哲夫さん、あのとき切って貼り付けていたな」と。

 

そうです。絶対に思い出してしまいますからね。それが「記憶残し」です。でもちょっと、自分でやってて怖かったですけど。

 

――それを見た皆さんの心の中に、今後哲夫さんがずっと棲み続けるということですもんね(笑)。

 

ちょっと、洗脳してるみたいでしたね(笑)。

 

――今回のお題を少し教えていただけますか?

 

今回は「数字」です。「数字」に特化して考えてみました。4って不思議な数字なんです。

 

――どうしてですか?

 

漢数字で書くと、「一、ニ、三」と棒線が増えていくだけやのに、「四」からえらいイビツな形になるじゃないですか。四も、上か下に棒線をひとつ増やしたらいいのに。でもそれをやったら、あまりにも横棒が多すぎて気持ち悪くなったんやろうな、と。だから漢数字を「四」と分別したのかなと考えたんです。そういう魅力がありますよね。

 

――たしかに四はイビツですね(笑)。

 

ええ。ほかにもお笑いで“三段オチ”ってありますが、でも僕は、その次の4番目を大切にしたいんです。三段オチの4番目に何かを持ってきたら、だいたいスカになるんですけど、それがおもしろいんですよね。その4番目のスカを探る、といったこともやります。

 

――4が気になり始めたのはいつからですか?

 

子供の頃です。僕、おもしろかったら手を叩くんですけど、4回叩いて終わるのは嫌で、いつも5回叩いて終わるようにしてるんです。それは、「4回で終わったら死にそう」と勝手に自分で決めたルールなんですけど。でも、お笑いでいうと4は一番キーになる順番じゃないかとも思っていて。

 

――では「数字」のなかでもとりわけ「4」をクローズアップする、と。

 

はい。4と、あともうひとつ、気になる数字があります。それはライブでのお楽しみということで。

 

――気になります(笑)。では過去のライブで、「これはよかった」というテーマは?

 

ありましたね。僕が恥ずかしいと感じている歌を歌うんですけど、後ろの画面にその歌詞が出てきましてね。僕が極端に恥ずかしいと感じているフレーズだけ、赤字で出てくるんです。たとえば『1週間』という歌なら、「テュリャテュリャ、テュリャテュリャ」のところが赤字で出てくるんです。僕は、「うわ、『テュリャテュリャ』って言いたくないわ、ハズいわ」って、恥ずかしさを感じながら、それでも歌うという。

 

――たしかに「テュリャ」、若干照れますね。

 

「テュリャ」、ハズいですよね。今回のライブでも、「テュリャ」は出てきますよ。何かにつけてエッセンスになる言葉です。

 

――恥ずかしいけど、気になるんですね。

 

そうなんですよ。恥ずかしいというのが、ひとつの新しい笑いのジャンルになると思うんです。「耳」に「心」と書いて「恥」となりますが、耳に心を持っている奴って、恥ずかしさに敏感やと思うんです。聞こえてくるもので、「恥ずかしい、これ」っていう。だから耳が発達している人こそ、恥ずかしがり屋なんじゃないかなと。

 

――なるほど! 耳に飛び込んでくる音だけで、恥ずかしくなるという。

 

ええ。「なんで今、電車のガタン、ゴトンのリズムが変わっただけで、俺ちょっと恥ずかしいんやろう」とかね。誰もそんなん、考えてないんやろうなと思っても、意外と共感する人もいるんですよ。「あるある」というジャンルも、できて間もないと思うんですが、「恥ずかしい」という笑いのジャンルがあってもええんちゃうかなと。「恥ずかしい」も、共感できたときにめちゃくちゃ笑えますね。恥という新しい笑いのジャンルを見つけた手ごたえを感じているので、また折にふれてやりたいですね。

 

――楽しみですね。ちなみに、ゲストは誰か出演するんですか?

 

ライブは二部構成で、一部は「数字」について僕ひとりでやるんですが、大阪の二部はギャロップ・林、三浦マイルド、ヒガシ逢ウサカ・今井に出てもらいます。ハゲ2人に丸坊主が1人で、毛がエコな感じなんですけど。

 

――毛が(笑)。二部では、どんなことをするんですか?

 

前回テーマの「記憶残し」に基づくコーナーをやってもらいます。3人には「記憶残し」のお題を2つ、宿題に出していまして、それをライブ当日に披露してもらいます。ひとつは「記憶に残る大喜利の答え方」という宿題。何をやってもいいんですが、お題をパッと振られたら、とにかく記憶に残るような答え方をしてくれたら。「何をやってもええから」と伝えてます。あともうひとつのは、これもライブのお楽しみで……。

 

――期待が膨らみます。ちなみに人選は?

 

ギャロップ・林は前から「出たい」と言ってくれてて、林のセンスもいいところを付いてくれるので、ぜひね。三浦マイルドは、R-1ぐらんぷりチャンピオンで、センスがあるのに仕事量と比例してないから、ぜひここで見たいな、と。ヒガシ逢ウサカの今井くんは、このライブが始まって間もない頃はまだNSCで、エキストラで出てくれていた子なんですよ。それが今、右肩上がりで勢いがあるので、出てもらおうと。僕、ずっとやりたかったんです。「エキストラが成長して、大きくなってゲストで帰ってくる」というのが。だから、「ぜひ出てくれ」と。

 

――ストイックな3人の「記憶残し」も楽しみです。では最後に、ライブを見に来る方々に、メッセージを!

 

日常に笑えることって実はあふれていて、それに気づくかどうかというのは個人差があると思うんですけど、どうせなら想像力を働かせてたくさん笑えた方がいいのかな、と。「日常生活で笑いを絶やさないためのススメ」というか、このライブに来ていただき、日常で、もっと笑えるようなことが発見できたり、気づけるきっかけになればと思いますね。「僕ら、私ら、なんでこれで笑ってるんやろう?」という感じになってもらえたらうれしいです。次の日に、空に飛行機雲が平行に3本あるだけで、もうそれだけで笑える、みたいな感じになってもらえたら気持ちいいですね。

 

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「笑いの原点に関する一考察⑥」

日時:12月3日(火) 18:45開場 19:00開演

会場:道頓堀ZAZA HOUSE

出演:笑い飯・哲夫/

ギャロップ・林、三浦マイルド、ヒガシ逢ウサカ・今井(ゲスト)

料金:前売1,800円、当日2,000円

 

「笑いの原点に関する一考察 考察ツアーin東京2」

日時:12月10日(火) 20:45開場 21:00開演

会場:神保町花月

出演:笑い飯・哲夫

料金:前売1,800円、当日2,000円

 

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

 

 

【YNN動画】

笑い飯・哲夫の動画はコチラ⇒http://ynn.jp/u/97/

吉本新喜劇研究生・福本愛菜が初単独イベント『福本愛菜のミラクル★LIVE ~これから勉強させていただきます!』を開催!

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11月26日、吉本新喜劇研究生の福本愛菜が初単独イベント『福本愛菜のミラクル★LIVE ~これから勉強させていただきます!』を道頓堀ZAZA HOUSEで開催しました。満員のお客様に迎えられての幸先よいスタートを切った初単独イベント。タレントとして成長を果たすべく、毎回、ゲストを迎え、トークやゲームに挑戦という趣旨でお届けするのですが、お客様からの質問に答えるコーナーや「芸能界を目指すきっかけとなった」というゲストの宇都宮まきとのトーク、そしてミサイルマン・西代がMCを務めての、宇都宮とのゲームコーナーなどを繰り広げました。そのうち、トークでは“肉まんの早食い”を、ゲーム対決ではバツゲームとして“ゴムパッチン”を受けるなど、体を張った(!?)パフォーマンスも見せた福本。そうして大盛況のうち、初の単独イベントの幕を閉じました。

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そして、初単独イベントを終えた福本と宇都宮に、感想や今後の展望などを聞きました。まずは感想から。

福本「初の単独イベントということで、NMB48を卒業して短い期間に、こうして満席だったことももうれしいですし、何よりイベントができたことがすごくうれしくて。新喜劇研究生になってからファンの方と触れ合う機会があまりなかったので、そのはじめの一歩としてもいい踏み出しができたんじゃないかと思います」

宇都宮「私も昔、単独イベントをやったことがありまして。梅田花月でやったんですけど、愛にゃんすごいなと思ったのが、その時と笑いの量が1000倍ぐらい違ったんです。私はピンネタを3本くらいやったんですが、“あれ? みんな私の声、聞こえてへんのかな?”ってくらい無笑やったんです。今日はすごいね、皆さん」

福本「まきさんが出てきたときも、皆さんワーッとなって。一体感のあるライブになりました」

宇都宮「愛にゃんはめちゃくちゃ達者ですし、堂々としていて。例えば、(バツゲームの)“ゴムパッチン”でも、(まだ放さなくていいタイミングで)何回もゴムを放すというベタなこともできて、すごいなと思いました。ほんまに器用やなと思いましたし、吸収が早くてお笑いのセンスもすごいなと思いました」。

単独イベントは1時間強というボリュームでした。福本にとってはどのくらいの長さに感じたのでしょうか?

福本「最初は一人で一時間と、途中でまきさんとか、西代さんも参加されますが、それでも長いのかなって思ってんたですけど、始まってみると、思っていた以上に盛り上がりもすごかったので、あっという間に感じました」

そして2回目以降の展望を聞いてみると…。

福本「これからいろんな方をゲストとして呼んでいきたいなと思ってるんですけど、女性も見やすいようにファッションのトークとか、読者モデルの方を呼べたりしたらいいなと思ってます」

次に、イベント中もざっくばらんなトークで楽しませた宇都宮との普段の関係を聞いてみました。

福本「仕事で一緒になる時は、いつも私がまきさんの方に行っちゃいます。まきさんといると安心というか。一緒に共演させてもらって、お姉さん的な存在で。ご飯も一緒に連れていってもらいました」

宇都宮「新喜劇は1回しか一緒に出たことがなくて。いつも入れ違いで。やっと1回だけ、一緒やった時も楽屋が別々だったので、まだ新喜劇に入ってからは全然です。逆にNMB48の時にいる方が会ってましたね。今日は久しぶりやったけど、楽しかったです」

イベント中、福本を合コンチームに誘っていた宇都宮ですが、その真意は…!?。

宇都宮「私はめっちゃ誘いたいんですけど、愛にゃんが新喜劇の研究生になるという記者会見のときに、小籔兄さんが“恋愛ダメ”って言っていたのが私の中ですごく大きくて。私からしたら師匠である小籔さんがあかんって言ってるのに合コンに誘ってしまうと、私も怒られるやろうし、愛にゃんも怒られるやろうし。小籔さんに逆らえないので、小籔さんにビビッて誘えてません。そうですね…小籔さんが新喜劇を辞めはったら誘います(笑)。でも気持ちはいつでも誘いたいです。誘う気は満々です!」

続いてバツゲームの“ゴムパッチン”についての質問を。宇都宮が引っ張り、福本の顔にゴムが当たった瞬間、その衝撃で倒れ込んでしまった福本。いかに強烈なパワーであるか、思い知った瞬間でもあったのですが…。

福本「“ゴムパッチン”は初めてでした。虫とかは食べたことあったんですが…。衝撃的でしたね。痛さもガチやし、ゴムの力で飛ぶのも…。あれってポンって飛ぶんですね。私、綺麗にコケてませんでした!? 自然にコケることができたなって思いました」

ゴムが当たり、舞台に倒れた福本。その時、スカートを手で押さえていたのも印象的でした。そのリアクションの取り方について、今後はもっと派手に見せるていくのでしょうか!?

宇都宮「それはしなくていい!」

福本「師匠にしなくていいって言われたのでしません(笑)。今日はとっさに“ヤバイ、見える!!”って思って自然に手が動きました。まだ、ちょっとはアイドルのところがあったみたいです」

宇都宮「きっと男性も隠した方がそそられると思うんです。だから、そこは今までどおり。アイドルのいい部分を残しつつ、面白い部分を伸ばしていくという今の形がいいなと思います」

アイドル時代とは異なる一面も見られたこの単独ライブ。こういうイベントを自身の中で求めていたのか?という質問には…。

福本「こういうものがやりたかったです。今まではアイドルということで、自分の中でセーブしちゃうというか…。考え方も以前に比べると自由になったので、自分のやりたいことができてます」

イベント前日にはNMB48が『紅白歌合戦』出場決定のニュースも流れました。こちらについての感想も聞きました。

福本「テレビのニュースで知って、出場を目標に今年一年がんばっていたので、単独で出られることは私もうれしいです」

ちなみに、大晦日の予定は?

福本「私も仕事になると思いますので、『紅白歌合戦』は録画して観て、みんなに連絡ができたらいいなと思ってます」

最後に『ミラクル★LIVE』における今後の目標を聞きました。

福本「ファンの方の声とか聞いていると、今日も来たくても来れなかった方が多かったみたいなので、2回目、3回目は短いスパンでできるようになればいいなと思います。あと、大きな会場でもできるようになったらいいなと思ってます。ゲストもいろんな職種の方、芸人さん、タレントさん以外の方も呼びたいですし、今日は男性の方が多かったですが、女性にも興味を持ってもらえるイベントを開きたいなと思います」

次回の『福本愛菜のミラクル★LIVE』は1月7日(火)、道頓堀ZAZA HOUSEでの開催が決定しています。詳細は『道頓堀ZAZAよしもとLIVE』(http://www.yoshimoto.co.jp/zaza/)でもアップしますので、こちらのサイトもぜひチェックしてください! 次回もどうぞお見逃しなく!

ミサイルマン西代の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/187
宇都宮まきの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/707/

【福本愛菜】【ミサイルマン西代】【宇都宮まき】

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2013年11月13日 (水)

『スポギブソン~バスケットボール編~』

11月12日、大阪・道頓堀の道頓堀ZAZA HOUSEにてザ・プラン9・ヤナギブソンの新ライブ『スポギブソン~バスケットボール編~』が開催されました。『スポギブソン』は、9月から始まったよしもとの新機軸「道頓堀ZAZAよしもとライブ」の一環で、演劇、音楽、アイドル、アニメ、漫画、スポーツなど他ジャンルとお笑いとの交流を通じて隠れた才能やセンスを発掘、新たなエンターテイメント作りと情報発信を目指すイベントです。

その第一歩となった今回は、NBL和歌山トライアンズの中務敏宏(なかつかとしひろ)選手と根来新之助(ねごろしんのすけ)選手をゲストに迎え、おいでやす小田、GAG少年楽団・坂本、カシノメタ・市原とともに、バスケットボールトークに花を咲かせました。

初開催となった『スポギブソン』、今回はバスケットボール編。「バスケに詳しい、詳しくないとか関係なく、自分の家でトークしている感じで皆さん、楽しんでください」とヤナギブソン。その言葉通り、終始和やかな雰囲気に包まれていました。

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まずはおいでやす小田、GAG少年楽団・坂本、カシノメタ・市原が登場。いずれもバスケに明るい強力な助っ人です。バスケ歴は中学、高校という坂本、「今日はスポ本(の名称)でがんばります!」と気合十分。自身の一押しギャグ「言わんよ」もバスケバージョンで披露しました。小田はアトランタオリンピックアメリカ代表、スコッティ・ピッペン選手のユニフォームを着用しての登場、20年来のファンだそうです。そして、ペッピン選手の近況も教えてくれました。なお、ユニフォームの下にはティム・ダンカン選手のTシャツも着用という徹底振りでした。市原は3人の中でも一番バスケに精通しているそうで、小学校から高校3年生までバスケ一筋、高校時代は大分県大会の選抜選手という経験も。また、バスケで日本一に輝いた親戚もいるとのことで、“バスケ家系”のサラブレッド。普段も芸人のバスケチームに参加して、汗を流しているそうです。

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芸人たちのトークの後、NBL和歌山トライアンズの中務敏宏選手と根来新之助選手が登場。根来選手は195センチ、中務選手は188センチと高身長の二人、芸人たちと並ぶとその迫力が一層増します。ですが、さらに身長の高い選手はたくさんいるそうで、しばらくは国内外のバスケ選手の身長談義で盛り上がりました。そこで意気揚々と話していたのが小田。岡山恭崇選手が日本で一番高身長であること、高身長のマヌートボル選手と低身長のマグシー・ボーグス選手が一緒に写った写真が流行ったなど、小ネタをどんどん放り込んでいました。

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そして本編スタート。まずは中務選手、根来選手のプロフィールを追究することに。公立高校のウィンターカップでベスト8入り経験がある中務選手に、「これはすごいこと!」とヤナギブソンは大興奮。ですが、高校からプロへは行けず、大学受験を経て筑波大学へ入学し、バスケを続けたとのこと。その粘り強さに「草の根魂ですよ!」とヤナギブソン、「雑草魂」と言い間違えたようです。ニックネームは、最近では外国人選手から「ナカ」と呼ばれることが多いそうで、性格は楽天家、趣味はお店作りとのことです。この「お店作り」に疑問符が生じた芸人たち、聞けば京都・祇園に「京町屋喫茶なかむら」というお店を共同で経営しているそうです。「昔からお店を出したかった」と中務選手。好きな食べ物も、お店のパフェ。中務選手はもともと、ダイエットのためにバスケを始めたそう。喫茶店開業とプロバスケ選手と、二つの夢を叶えたラッキーボーイであることも判明しました。

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「バスケの世界では、小学校、中学校で身長が伸びず、選手になることを諦める人もいると思うのですが、思春期を過ぎても伸びることはあるんですか?」と中務選手に質問するヤナギブソン。「後から伸びる人もいるので、(諦めるのは)もったいないと思いますね」と中務選手。「僕がまさにそれです」と市原、市原は身長が伸びず、バスケの道を諦めたそうです。

「NBAにも19歳で身長が伸びる人もいます。が、シャキール・オニール選手は13歳で2メートルあったそうです」と小田。何でも知っている小田に「お前、すごいな、“スポペディア”やな」とヤナギブソンは新たなる称号を与えていました。また、「自分がなりたいと思ったら、そのとおりになる」とヤナギブソン。身長が高くなりたいと思ったら、高くなる事例もあるそうです。バスケではありませんが、その好例が三浦マイルドだそう。「あいつは本心、めちゃくちゃモテたいと思ってて、禿げたくないという一心でおでこだけ毛が残った」とのこと。強く願うことの奇跡を力説していました。

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続いて根来選手のプロフィールをご紹介。高校時代は“弱小チーム”にいたという根来選手、「プロになれたのは運がよかった、奇跡的です」。195センチと高身長ですが、身長も高校生で10センチ伸びたそうです。そして「気になるのはニックネーム」とヤナギブソン。チーム内では「ネゴ」と呼ばれているそうです。「ネゴシックスと呼ばれることもありますよ」と根来選手、ならばここで新しいニックネームを考えようと盛り上がり、新之助さんというお名前から「クレヨン」と市原が命名したのですが、「高校生の時にすでにクレヨンって言われてて、そっから派生してミサイルとも言われてました」という事実が判明。新しいニックネーム案は立ち消えました。

根来選手の子どもの頃の夢は建築家だったそうで、その理由を聞くと、「子どもの頃、金持ちになりたかったんです。友達に建築家の息子がいて、その子の家が金持ちだったから、建築家になったら世の中に必要とされるし、お金持ちにもなれるし、憧れてました」。子どもながら現実的な考えに、芸人一同は感心しきった様子でした。

また、「気になるのはお金の話…」と切り出すヤナギブソン。プロのバスケ選手はどのくらいの収入があるのかと核心に迫るシーンも。また、収入についても持ち得る知識を披露する小田。「今日、一番熱いのは小田やな」とヤナギブソン、小田いわく「一ヶ月前からこのイベントのことを考えるたび、震えてました」。

他に、ダンクシュートの話題では実際にその跳躍力を見せてもらったり、和歌山トライアンズのジェリコ・パブリセヴィッチ監督とのやり取りなど、門外不出(!?)のレアトークも楽しめました。

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コーナーでは、『スラムダンク』の名シーンをそれぞれ持ち寄り、解説する“好きなシーントーク”が。「『スラムダンク』に憧れてバスケを始めたんです」と根来選手。ヤナギブソンも「漫画史上、一番おもしろい」と大絶賛。かなり詳しいという市原も、思いのたけを語ります。そして各々がシーン説明をする際には、声を張り上げ、感情を込めて解説と、かなりの白熱ぶり。芸人たちはプレイシーンを主に取り上げ、選手たちはバスケ哲学ともいえるシーンを取り上げてと、観点の違いも楽しめました。また、「こういうプレイは本当にあるんですか?」という質問が飛び出したり、シーンの再現などもありました。

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続くバスケあるあるのコーナーでは、ヤナギブソンは「部活とかですごいしんどい練習をした後に飲んだ水が今まで飲んだ液体の中で一番うまい」。市原は「鮮やかにシュートを決めたあと、そのあとのディフェンスとかめちゃめちゃ頑張る」。そして小田はNBAのDVDとか見てとの前置きの後、「マイケル・ジョーダン、インタビューのめっちゃスベってる」と、あるあるを披露。この中でよかったものをお二方に選んでもらったところ、中務選手は市原のあるあるを、根来選手はヤナギブソンのあるあるをチョイス、お二方とも「マイケル・ジョーダンはスベってません」と小田のあるあるは却下していました。

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内容盛りだくさんの『スポギブソン』。まだまだ終わりません!次はバスケの名シーンをともに鑑賞。スーパープレイを見ながら、選手と芸人、そしてお客さんも一緒になって盛り上がりました。そんな中、「NBAなど見ていて疑問に思うことがある」とヤナギブソン。スーパープレイを決めた選手に対し、チームメイトがドツキ回すことがあるが、あれはどういう意味なんですか?と質問を。「あれは祝福を意味している」と中務選手。基本的に、テンションが高いそうです。市原によれば試合中の根来選手もかなり高テンションだとか。他の選手に比べてリアクションも大きいそうで、そんな根来選手を中務選手は「チョケてるだけ(笑)」と一刀両断。ご本人は「試合を楽しんでいるんです!」と笑顔で答えていました。

最後は和歌山トライアンズからのプレゼントを賭けたゲーム対決を。シュートを決めるゲームを選手VS芸人で実施、芸人が勝ったらお客さんにプレゼントというルールでスタート。このゲームはパソコンで操作し、90秒間で何本シュートを決めることができるかを競い合います。先攻の芸人チームは4ポイント。対して後攻の選手チームはあれよあれよと決めていき、25ポイントを獲得。中務選手も根来選手もこのゲームは初めてとのことでしたが、見事なマウスさばきであっという間に芸人のポイントを越えていきました。そこでリベンジマッチを申し入れた芸人チーム。もう一度トライしたものの、結果は3ポイントと全く振るわず、「お話になりませんでした」とヤナギブソンも白旗を揚げました。ですが、せっかくなのでと抽選会が行われ、和歌山トライアンズのグッズは無事、お客様の元へわたりました。

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エンディングでは、「こういう経験はなかなかないので、楽しかったです」と中務選手。根来選手も「楽しかったです。また開催されたら来たいです」と次回を楽しみにされているご様子。小田は、「言いたいことの4%ぐらいしか言ってない」と、まだまだバスケネタを隠し持っているよう。「次回の『スポギブソン』は、違うスポーツかもしれないし、またバスケをするかもしれませんが、よかったらまた遊びに来てください!」とヤナギブソン。選手たちの知られざる素顔と、芸人たちの圧倒的な知識も楽しめる『スポギブソン』、次回もぜひご期待ください!

11月16日(土)、17日(日)には和歌山トライアンズの試合が。詳しくは、和歌山トライアンズの公式サイトでご確認ください! ⇒ http://www.trians.jp/

ヤナギブソンの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/84/ 
おいでやす小田 ⇒ http://ynn.jp/u/32491/
GAG少年楽団・坂本 ⇒ http://ynn.jp/u/389

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