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インタビュー_道頓堀ZAZAよしもとライブ

2013年8月27日 (火)

9/3、4開催、『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』で何かが起こる! キーマン2人に聞く!

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大阪・道頓堀の道頓堀ZAZA HOUSE/POCKET’Sで9月から始まる「道頓堀ZAZAよしもとライブ」では、お笑いライブにとどまらず異なるジャンルとのコラボレーションイベントを様々な形でお届けし、道頓堀ZAZAでしか観られない舞台を展開します。

その先陣を切るのが、9月3日(火)・4日(水)に開催する『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』。関西を中心に活動する男性のみのパフォーマンス集団、男肉 du Soleilと吉本新喜劇がタッグを組み、歌と踊りと汗と笑いのステージをお見せします。そしてこのたび、開催を前にして、男肉 du Soleil(おにく・ど・それいゆ)の代表かつ本公演の作・演出も手掛ける団長・池浦さだ夢さんと吉本新喜劇のランディーズ・高井俊彦による対談が実現しました!

――まずは高井さん、この公演では久々のダンスがあるそうですね。
高井 そうですね。稽古をして分かったのですが、今回は僕が思っているダンスじゃなかったですね。WEST SIDEの時しかダンスをしていませんが、ダンスってこんな感じだったって記憶していたのとは違う…。何ていうか、意地悪なダンスでした(笑)。
池浦 まあまあ、そうですね(笑)、ちょっと疲れるように仕向けてあるというか。
高井 右手、左手、右足、左足みたいな感じで覚えるものと思っていたんですけど、そんなんじゃなかった。「とりあえずこれ見てください」「いや、無理や。何やこれ」っていう。「得体の知れないこの動き、どうやったらええんねん」っていう感じでしたね。
池浦 今回はそのダンスが一番難しい、意地悪なダンスなので。それはもうあらかた覚えられたので、後はもう余裕でいけるのではないかと思います。

--普段の舞台とは違うと思いますが、稽古をしてみて現時点ではどのような感触ですか?
高井 どう言うたらええのか、団体行動じゃないですか、新喜劇って。演出家の方、作家の方がおられて、みんなで稽古をするんですが、この間やらせてもらった(この公演の)稽古では、団員の方にマンツーマンでずっと、ダンスを教えてもらって。「……これは何や?」っていう(笑)。新喜劇でたとえると、一人コケの練習させられるみたいな(笑)。記者会見の時もちらっと言わせてもらったのですが、男肉さんの公演では“男肉飛び散る席”というものを設けていて。男肉さんの公演は1作品、VTRで見させてもらっただけなんですけど、「いや、そんなに(汗が)飛ぶの?」って思ってたんです。それがこないだの稽古で僕の“男肉”がものすごい滴り落ちて、Tシャツがビッシャビシャになったんですよ。あ、これは飛び散るなと。
池浦 ビッシャビシャでしたね。高井さんのシャツの色、全部変わってましたもんね。
高井 これはえらいことやわと思って。急遽、ブログとかにも「汗が飛び散りますよ」って全面的に告知しました。

--ストーリーは、池浦さんが書かれるということですが、高井さんのイメージも考慮して作られたんですか?
池浦 高井さんと一度お話させてもらって、その後、高井さんが主役ならどういうものが映えるかなと考えていて、ふと高井さんとトム・クルーズが頭の中でかぶったというか…。
高井 ちびっていうところだけでしょ?
池浦 違います、違います、高井さんだったらスパイアクションとかかっこよく、面白くできるかなって思って。高井さんは僕が高校生の時からテレビで見てるから、WEST SIDEも高校生の時なので…。
高井 あ~、そうなんですね~(しみじみ)。
池浦 僕は生まれも育ち大阪で、ずっとお笑いに憧れていて、ずっと見ていたので。高井さんってリーダーのイメージがあって。僕ら男肉 du Soleilって結構ポンコツが多くて。見た目に華がないというか…。その中で、高井さんがピシッと立って僕らを引っ張っていくというイメージです。僕らも一緒にスパイ活動とかする中、高井さんがリーダーでぐいぐい引っ張っていくと面白いかなと思って。

--高井さん、今お聞きになってどう思われますか?
高井 どうなんでしょうね~、親に感謝といいますか(笑)。自分ではリーダー気質とは思ってなくて、WEST SIDEの時も一番年長で、相方とどっちがしっかりしてんねんっていったら僕やったというだけで…。まあ、新喜劇の中でもリーダーを任せられることもあったので、そんな感じが出ればなぁと思います。ただ、男肉さんを率いることは絶対無理です、僕は。ポスターの撮影の時に団員の方にお会いしましたが、「うわ、これは率いられへんわ」って(笑)。
池浦 (笑)、そっちの方か!
高井 この濃いメンバーの方たちは無理だと。新喜劇も濃いメンバーですけど、いい意味、悪い意味、全部ひっくるめて陰と陽。新喜劇のメンバーとは逆といいますか。
池浦 この前、初めて高井さんが出ている新喜劇を拝見したのですが、新喜劇はカラッとしてました。本当に陽、サニーサイドな雰囲気があって。あの舞台を観て、僕らはやっぱりダークサイドやったなって。
高井 新喜劇って、ベタで分かりやすくて、お年寄りからお子様までみたいなものですが、(男肉 du Soleilは)そうじゃない。
池浦 舞台上の高井さんもカラッとしていて、お日様のようで。「これは僕らと全然違う…何やろこの違い…」って思って。でもせっかくのコラボレーションなので…。男肉 du Soleilって一切、ツッコミをしないんですよ、舞台上で。「ボケと受諾」と言っていて、すべてに身を流すというスタイルで。というのも、ツッコミができないんですよ。ツッコミって本当、難しいなと思って。真似事はできても、芸人さんの何万分の1のクオリティしかできないから。でも今回は高井さんが立ってくれるので、生まれて初めて男肉にツッコミの要素が生まれるという…。
高井 そうなんですね、それは楽しみですね。
池浦 コントとかも作ったりもするんですけど、団員にツッコミの台詞を言わしても、ま~うまく言えません。何が悪いのかも分からないぐらい。演出の仕方も分からず、「うまいことツッコんで」くらいしか言えなくて。そういうところは高井さんにお願いして、勉強させてもらおうかなというのは本心からあります。

--そんな男肉 du Soleilからは5人の団員さんが出演されます。
高井 ツッコミで一番楽しいのは、舞台上で何が起こるかわからへんことで。新喜劇では一応、形がありますが、今回のような舞台では僕はどう、ツッコめるんやろうと。団員さんとは、練習でもある意味距離を置く方がいいかもしれないですね。その方がバッチバチ行きたなるというか。……ただ、ポスターの撮影の時に初めてお会いしたんですけど、団長さん以外は、多分、クラスが一緒になっても友達になってへんタイプばっかりでした(笑)。団長さんとは気さくにしゃべれるんですけど…(笑)。
池浦 ほんま、クラスの左奥の方におる、廊下側の隅っこにおる集まりですから。

--団員さんは普段、どんな感じなんですか?
池浦 静かな塊というか…。
高井 クリ太マメ男くんが奈良出身で、僕と一緒なんですね。団長さんが「奈良なんですよ、この子も」って紹介してくれたので、「あ~そうなんですか!」って話を広げようとしても全然、広がらへん(笑)。
池浦 単語でしか答えられない、コミュニケーション不全みたいな病気です(笑)。中学の名前言い合って終わったという。
高井 こんな広がらへん会話、久々に見たなっていうくらいでした。
池浦 あれはほんと、高井さんに申し訳ない。でも、舞台に立てばはっちゃける特性があるので、何とかそこは芝居で…。
高井 そうですね、面白いことになればと思いますね。

--この舞台は、対極にあるものが混ざり合う感じでしょうか。
池浦 本当にそうだと思います。芸人さんのポジティブさというか、ポップさというか…、僕が高井さんに抱いているイメージはポジティブでカラっとしたイメージがあるので、僕らみたいな日陰者にどう太陽を照らしてくれるのかなって、そこが一番の楽しみです。お笑いのシーンを作ろうと思ったら芸人さんに勝てないですし、でも逆に高井さんが知らない演劇的な要素とかは持っていますから、そういうところもお互い、きっちり言い合えたらなと思いますね。
高井 ベタじゃない吉本新喜劇、ポップな男肉 du Soleil…。両方ええとこ消しあったらどうなんねんっていう(笑)。

--お互いの武器を取り上げて新しいものを作る。面白そうですね。
池浦 一緒に作り上げていきたいですね。

--高井さんは、新喜劇入団以降、こういふうにほかの劇団の方と舞台を作られたというご経験はありますか?
高井 客演で出していただいたことはありますが、こういう形ではないですね。今回は吉本新喜劇の代表として出させてもらおうという気持ちが一番なので、そこのプライドも持って。でも一方で、プライドなんかない方がいい、ぐっちゃぐちゃにされたらいいとも思ってます。ドSとドMが入り混じったような気持ちですね(笑)。あと、この舞台が終わってから男肉さんの要素をどう新喜劇に取り入れるかという、僕はその課題もありますね。

--男肉さんは舞台では必ず上半身裸ですし、もしかしたら、この先ずっと高井さんも上半身裸になるかもしれない。
高井 いやいや、そういうキャラは……島木(譲二)さん?
池浦 新喜劇で裸と言えば!
高井 ……それはあるかもしれないですね(笑)。

--男肉の団員さんは今回の舞台について何とおっしゃってますか?
池浦 「すげー」って言ってますね。関西の子が多いので、小学生の頃から新喜劇を観てますし、同世代なのでランディーズも知ってますから、単純に「すごいね」と。

--リアクションはおとなしいけど、内面では燃えてる感じですか?
池浦 くすぶりながら燃えてる子たちなので、中身は十二分に燃えていると思います。

--吉本新喜劇からはいちじまだいきさんも出られますね。
高井 いちじまはパントマイムの教室に通っていたりとか、何事も純粋に取り組む人間で。
池浦 今回の(吉本新喜劇からの)出演者は何事にも本気で取り組む芸人さんというところが共通点なんですかね?
高井 島田一の介は違いますけどね(笑)。いい意味でずっと肩の力を抜いてきてはって今のポジションの方やと思います。エキスパート、Mr.新喜劇です。一番面白くなりそうな気がしますね、島田一の介という人が。このお話をいただいたとき、新喜劇の先輩と後輩で一緒に道場破りみたいなことをしたいとお伝えしたんです。吉本新喜劇からの3人、三世代の吉本新喜劇の人間が男肉で揉まれるんでしょうね。

--そこを新喜劇流に揉み返すということは?
高井 それではないでしょうね。○○新喜劇という名称、たとえば「男肉新喜劇」というのであれば新喜劇の土壌に来てもらっていますけど、今回はどっぷり向こうに委ねると言う感じになると思うんです。
池浦 すごく寄せてもらっていると思いますが、とはいえ、島田さん、高井さん、いちじまさんからバシバシ勉強させてもらいたいです。
高井 僕とかいちじまは、「あ、男肉さんってこんな感じなんだ」って、「これに挑戦できるんだ」って理解できると思いますよ。でも島田一の介はできないと思うんです。「何で裸なんや?」から入ると思います。でも、そこが面白いと思います。なんじゃい?ってなって、それが面白くなった方がいいじゃないですか。ちょっとカルチャーショックを受けると思うんです。いい意味でそんなおっさんぶりが出た方がいいと思いますね。一番お客さん目線なのが一の介さんじゃないですかね。

--お客さんにはどういうふうに楽しんでもらいたいですか? 
池浦 そうですね。男肉 du Soleilという僕らのカラーは出させてもらうつもりでして、その中に新しい要素――新喜劇的要素やツッコミとか、そういうものが入ったものを観て、お客さんがどう思われるのかが気になりますね。もちろん新喜劇のお客さんにも「こんな新喜劇は今までなかったな」って成功の意味で思われたいです。ちゃんと笑えて汗かいてという約80分をお贈りできればと思います。
高井 未就学児入場不可というのが、新喜劇では絶対ないことで。R指定新喜劇ってどういうことやろうと。助走なしで飛べみたいなことですかね? そういう、どうしたらええねんっていうことをうまい具合に見せられたらと思いますね。いい意味で新喜劇の伝統を守りつつ、「あれ? 今まで伝統って言ってたけど、この方法じゃなくてもよかったんか?」ってなったらいいと思います。滑走路で助走して飛行機が飛ぶみたいな、「これがあるから、こう飛べる」って教えられていると思うんです、新喜劇って。でも「ヘリコプターみたいにいきなり飛ぶねんで」って、そういうふうなことになりそうな気がします。
池浦 そういうことを見つけられたら、僕らもうれしいですね。。

--男肉さんの舞台は、最後は全員が死んで、また生き返るというお約束がありますが、この公演ではその辺りはどうされる予定ですか?
池浦 あれをやるとただの男肉にしかならないので、稽古をしながら見ていきたいですね。僕らはいつも、最後は全員が死んで、僕が歌って生き返るっていうのがお約束でありまして…。
高井 それは誰も死んだらあかんっていうルールなんですか?
池浦 そうです、本当。絶対ハッピーエンドで終わりたいっていうのが僕の中にあって。
高井 これは吉本新喜劇にも相通じるところですよね。絶対に誰も死なない。
池浦 それまでボンガボンガ死ぬんですよ。
高井 でも生き返る?
池浦 はい。生き返ります。最後はどんな形でもいいから大団円、ハッピーで終わりたいというのは絶対ですね。

--共通点となるキーワードは「死なない」ですね。
池浦 はい。僕ら最後、ふんわりと、ハッピーエンドで終わるんですけど、新喜劇のラストってハッピーエンドになりつつも、小さな事件が起こってワチャワチャで終わるじゃないですか。そういう感じの終わり方に憧れがあって、そういうこともお見せできたらなと思います。
高井 あ~、なるほど。いいですね。面白そうです。

--「道頓堀ZAZAよしもとライブ」の製作会見の時に、「この公演そのものがミッション・インポッシブルだ」と高井さんはおっしゃっていましたが、今、この対談を経てこのミッションをどのようにクリアしていこうとお考えですか?
高井 おこがましいですけど、これが「道頓堀ZAZAよしもとライブ」のトップバッターということで、最初はお祭りの方がいいと思うんです。なので男祭りになればいいなと思います。が、もっとポップなものの方がよかったかな?っていう思いもちょっとあるんです(笑)。「先鋒ちゃうやん、このイベント」って(笑)。
池浦 そうですね~…チラシがすでに真っ黒ですからね~。
高井 「ちょっとちゃうやん」っていうのもあるんですけど、それもまたミッションかなと…。このイベントを機に「道頓堀ZAZAよしもとライブ」が盛り上がればいいなという思いもありますので、とにかく楽しいことをやれたらなと思います。新喜劇を観たかったらNGKや祇園花月に行って、男肉さんの舞台を観たかったら本公演を観に行って。ZAZAはエロい映画しかやってへん映画館のような、おかしなたとえですけど、「ここ来たらなんかええなぁ…」みたいな、そういうスポットになればと思います。「この店の付きだし、めっちゃ油っこいの出てきたで、うーわ、何やこれ! ギトギトやん。でもうまい」みたいなことになればいいと思いますね。付きだしが酢の物とかやったら分かるけど、今回はどう考えても違うでしょ?
池浦 天かす山盛り感、ありますもんね。
高井 でもそんな付きだしをきっかけに他のものも観たくなるような、そうなればいいなと思います。


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『吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井俊彦のミッション・インポッシブル~』
会場 :道頓堀ZAZA HOUSE
日時 :9月3日(火)・4日(水) 各日開場18:30 開演19:00
料金 :(一般)前売2500円/当日2900円
(学生)前売2000円/当日2500円(※学生証提示)
(男肉飛び散る席)前売2000円/当日2500円
(絶対安全席)前売3000円/当日3000円
出演者:高井俊彦/いちじまだいき/江坂一平/クリ太マメ男/高阪勝之/チェン/池浦さだ夢
[ゲスト]島田一の介

※全席指定、未就学児入場不可
※ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。
※出演者は変更になる場合がありますので、予めご了承下さい。尚、変更に伴う払戻は行いません。

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

●高井俊彦の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/115/
●島田一の介の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/634/

【島田一の介】【ランディーズ】【高井俊彦】【いちじまだいき】

2013年7月27日 (土)

9月から開催! 「道頓堀ZAZAよしもとライブ」

7月26日、道頓堀ZAZA HOUSE/POCKET’Sにて9月から始まる「道頓堀ZAZAよしもとライブ」の記者発表が行なわれ、道頓堀商店会会長 今井徹さん、株式会社バイタルアートボックス代表取締役 吉元常洋さん、よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務取締役 谷良一、矢野・兵動 兵動大樹、ザ・プラン9 ヤナギブソン、ランディーズ・高井俊彦、角田龍平さん、和歌山トライアンズの中務敏弘選手、根来新之助選手、スペランツァFC大阪高槻の秋葉夢子選手、壺井綾子選手、キャラメル☆リボン、男肉 du Soleil団長 池浦さだ夢さんが出席しました。また司会進行にGAG少年楽団・宮戸洋行が登壇しました。

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「道頓堀ZAZAよしもとライブ」では、お笑いはもちろんのこと、演劇、音楽、アイドル、ダンス、映画、アニメ、漫画、スポーツ、ファッション、アート、トーク、教養、オタク、ノンバーバルショーといったジャンルとの交流を通じて隠れた才能やセンスを発掘し、新たなエンターテイメント作りと情報発信を目指します。また、ニコニコ動画と連動し、生配信イベントの開催なども視野に入れています。

その先陣を切るのが、9月3日(火)・4日(水)に行なわれるお芝居、「吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井のミッション・インポッシブル~」。こちらは関西で活躍する男性だけの劇団、男肉(おにく) du Soleilと吉本新喜劇によるコラボイベントです。

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高井「『道頓堀ZAZAよしもとライブ』のしょっぱながこのイベントということで、タイトルが『高井俊彦のミッション・インポッシブル』と、これはもう、このお芝居こそがミッションやなと。スパイとして何か盗んで来いということだと思うんです、新喜劇としても。この機会に男肉 du Soleilさんに入らせていただいて、男肉 du Soleilさんは常日頃、上半身裸だそうで…」
池浦「そうですね、基本的に衣裳は上半身裸にGパンというスタイルでやらせてもらっています」
高井「それは僕に“第二の島木譲二”なれということだと思うんです。なので、僕も上半身裸でやらせてもらおうかなと。なんせ僕も40才手前にして中肉中背になってまいりましたので、もう一度体を鍛え直して。“ひとりWEST SIDE”を復活させるということでも、歌って、踊って、走り回りたいと思います!」

男肉 du Soleil団長 池浦さんは、この「吉本新喜劇×男肉 du Soleil」で、どんな構想を練っているのでしょうか。

池浦「吉本新喜劇にただダンスが入り込むだけの芝居ではなくて、今まで見たことない高井さんを世界に発信できたらと思います。ダンスやノンバーバルは世界に通用する表現なので、どんどん取り入れて、最終的には世界ツアーを目指したいと思います!」

なんと、このコラボレーショをきっかけに世界へ羽ばたくことを目論んでいる池浦さん。そんな池浦さんの思いに応えるかのように高井も語ります。

高井「男肉 du Soleilの舞台はDVDで見まして。僕ごときが言うのもあれなんですが、世界で通用するばかばかしいやつらだなと思いました。今回、吉本新喜劇の代表として、自分がその中でどんなばかばかしいことができるか、やりたいと思います。男肉の団員さんが歌って踊りはる中、僕らは体を張ってギャグをやって、“こんなにきれいにコケられるんや!”とか、そんな文化を伝えていきたいと思います。世界に通用する新喜劇になればいいなと思っている次第です!」

道頓堀ZAZA HOUSEの客席は普段、自由席なのですが、この「吉本新喜劇×男肉 du Soleil」では珍しく指定席になります。その理由は…?

高井「今回は、男肉 du Soleil方式の指定席があるらしくて。最前席は何席でしたっけ?」
池浦「男肉飛び散る席」
高井「男肉飛び散る席、聞いたことないでしょう? これ、どういうことなんですか?」
池浦「踊っていると尋常じゃない汗をかくんです。男肉の衣裳は上半身裸にGパンなので、物理的に汗が飛び散ってしまいます。なので最前列の方は、ちょっと安めの席になってます。そして最後列が絶対安全席と言って、そこには裸の男たちは絶対に立ち寄りません」
高井「やっぱり裸の男が嫌いな人もいると思うので、観たいけど近寄りたくないという方は絶対安全席で…。ただ、ちょっとお高くなっています」
池浦「安全はお金で買う時代でございますので、そういうシステムになっています」
高井「この劇場がびちゃびちゃになるぐらい、汗水たらして。楽しんでいただけるようなイベントをしたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします」

そして、この芝居を皮切りに将来の関西演劇界を牽引する若き才能を発掘するべく、来年2月に「道頓堀学生演劇祭」を開催します。演劇祭について、よしもとZAZA運営委員会 おうさか学生演劇祭実行委員会の藤原治基さんからご説明いただきました。

藤原「この学生演劇祭は、かねてより大学演劇の面白さを広く、いろんな人に観ていただきたいという思いで開催されてきたもので、今年で7回目を迎えます。次回は道頓堀ZAZAで開催されるということで、単なる地域の大学演劇祭にとどまらず、若い素質を早い段階で見出して演劇界を盛り上げる一端になればと思っております。具体的に何をするかというと、まだフィックス中のものもありますが、無償のワークショップやメディア関係者の方が審査する演劇賞の設定、シアターグリーン学生演劇祭が毎年8月に東京で行われているのですが、そちらの方に参加団体1団体のみ、最優秀劇団を招致したりとか、いろんな企画を考えておりますので、これからいろいろと情報を出していきたいと思います」

続いては≪文化・教養≫部門。9月10日(火)に「‘し’曰く(し、いわく)」というトークイベントに出演する矢野・兵動 兵動大樹と弁護士の角田龍平さんがPRしました。

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兵動「道頓堀ZAZAが大阪の文化発信源になればということで、吉本興業が新しく『道頓堀ZAZAよしもとライブ』を始めるわけですけども、芸人と融合して楽しい何かをお届けできたらなということで、僕らの場合は文化人の方をお呼びして…」
角田「お話を聞くと」
兵動「大阪には個性の強い文化人の方がいらっしゃいますので、その方々の話を聞くのは楽しいと思います。ただ、そこに芸人だけでは重みがつかないので弁護士を募ったということで。それで角田さんが急きょ、3日前に(この会見に)呼ばれたというわけですね。言うても角田さんは、元々芸人ですもんね」
角田「元々オール巨人の弟子をしていました」
兵動「僕もなにぶんアホなので、文化人の方が言うてることがよく分からん場合は、角田さん経由でいろんなことを柔らかくしていただいて、教えていただくと。お客さんも、“文化人だから難しいことをする”という意識じゃなくて、角田さんから優しく、分かりやすく説明していただけるという意識で。みんなのスキルをちょっと上げて、そして文化人の方はもっとキャラを強くして、どんどん世に出ていければいいなと思います」
角田「柔らかい異業種交流会みたいなものだと。お招きする文化人の方は別に、漫才師とか、弁護士みたいに、最後に「し」がつかなくてもいいみたいで。名前に「し」がついていたらいいとお聞きしました」
兵動「そうです。キャバクラ嬢とかホストとかでも、「キャバクラ嬢がしゃべる“し~”」とか、『し』が入っていたら何でもいいみたいです」
角田「私は水道橋博士さんと親交がありますので、元上司の橋下大阪市長もお呼びして、ふたりのリターンマッチを…」
兵動「いいですね!」
角田「おそらくできないと思いますが…(笑)、そういうことをしたいと思います!」
兵動「地下プロレスみたいなド突き合いとか(笑)。これから、皆さんが思っている5倍はびっくりするコンテンツを揃えていると思いますので、ぜひ楽しみにしてください」

お次は≪アイドル≫部門。9月29日(日)に行なわれる「アイドルエキスポ」に出演する、大阪拠点のアイドル、キャラメル☆リボンの皆さんが登場しました。

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あまね(左)「私たちキャラメル☆リボンは、大阪の下町で培われたちゃきちゃきな喋りと、夢、希望、勇気にあふれた、つい口ずさみたくなるような楽曲が特徴の3人組です。せいなと私こと、あまちゃんは千林で生まれ育ったのですが、小さいころから芸人さんが出ているテレビ番組とか吉本新喜劇を見ていました。そんな吉本興業さんが今回、新しくアイドルイベントを開催されるということで、そこに私たちキャラメル☆リボンが大阪代表で出演できるということで、めっちゃうれしいです! ありがとうございます! このイベントをきっかけに、たくさんの方々に道頓堀のことや私たちキャラメル☆リボンのことを知ってもらえるように一生懸命がんばります!」
あおい(真ん中)「あおいはすごい昔からアイドルが大好きなので、ほかのアイドルの方と一緒に盛り上げていけたらいいなと思います」
せいな(左)「私もあまちゃんと一緒で、小さいころから芸人さんを見て育っているので、今回、吉本興業さんが新しくアイドルイベントを開催されるということで、一味違ったイベントになるんじゃないかなとめっちゃ楽しみにしています。9月25日(水)には私たちのニューシングルもリリースされるので、道頓堀ZAZAさんと吉本興業さんと一緒に、上に上に昇っていけたらいいなと思います。大阪を盛り上げていけるように一生懸命、頑張ります!」
あまね「このイベントが開催されるちょっと前に、私たちのニューシングルが発売されるので楽しみにしていてください。これから吉本興業さんと道頓堀ZAZAさんと私たちキャラメル☆リボンで大阪を盛り上げていけるように一生懸命、頑張ります。全国の皆さん、待っててや~!」
と、元気よく「アイドルエキスポ」をPRしてくれました。

「大阪を拠点に」「時々、東京にも行き」「3人組でやっている」というキャラメル☆リボンさんのキーワードに司会の宮戸が即座に反応。「奇遇ですね。僕たちも3人組で大阪を拠点に、時々東京でも活動してるんですよー!」とキャラメル☆リボンさんに寄せていっていましたが、残念ながらGAG少年楽団は、「言うても僕と、ヒゲのおっさんと、ガリガリの3人ですけどね!」(宮戸)。

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そして≪スポーツ≫部門では、ザ・プラン9のヤナギブソンとバスケットボールチーム・和歌山トライアンズの中務敏宏選手、根来新之助選手、サッカーチーム・スペランツァFC大阪高槻の秋葉夢子選手、壺井綾子選手が出席しました。≪スポーツ≫部門では、スポーツ好き芸人とスポーツ選手のコラボイベントを予定しています。

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中務選手、根来選手はさすが、バスケットボールプレイヤーだけあって、かなり長身です。ステージに登場したヤナギブソン、「(背が)高いでしょ~? 僕が180センチですから…」と開口一番。一斉に「いやいやいや」と突っ込まれておりましたが、気を取り直して≪スポーツ≫部門の説明を。

ヤナギブソン「スポーツ選手の方ともコラボして、スポーツの発展、宣伝になるようなイベントができたらいいなと思うのですが、僕は個人的にバスケットボールがすごく好きで、特にNBAが好きで。『NBAドリームチーム』というゲームのアプリがあって、いわゆる課金、お金をつぎ込めば強くなるという、そういうゲームを朝から晩までやっていまして、一瞬だけ日本1位になったこともあるのですが、それで嫁さんにえらい怒られたという経験もあります」

と一瞬、“誰が興味あんねん”トークかと思いきや、「そのゲームに入れ込む情熱を、このイベントに向けたいなと思います」と続けたヤナギブソン。イベントの構想などを語りました。

ヤナギブソン「トライアンズのお二人にNBAや日本のバスケットボールの名プレー映像を観ながら話をしていただいたりして、そういうイベントをやりながら、ちょっとずつバスケットボールの面白さを広げていきたいと思います」

そして中務選手にやってみたいイベントについて聞いてみたところ…。

中務「芸人さんとコラボしながらバスケットをやってみたいです。劇場にリングをつけてもらったら、飛びますので」
ヤナギブソン「ダンクシュートをね。観ていて一番面白いスポーツはバスケットボールやと思うので、その魅力を伝えていけたらいいなと思います。スペランツァのお二人も、やりたいことがあるんですよね?」
秋葉「パブリックビューイングなどをして、もっとサッカーを盛り上げていきたいと思います!」
ヤナギブソン「ワールドカップも控えていますし、オリンピックもありますし、パブリックビューイングも流行ってますから、お二人に解説していただきながら盛り上がろうみたいな、そういうイベントもこの劇場でできたらと思いますね」

また、バスケットボールやサッカー選手以外でお会いしたいスポーツ選手を、ヤナギブソンに聞いてみました。

ヤナギブソン「ボルト選手ですかね…。ここに来てくれたらいいなと思いますね。あとは、僕、中学の時に卓球をやっていて卓球の話ができるので、卓球選手の石川佳純ちゃんを呼びたいなと思います!」

一方、“そっくりさん”とのうわさもある阪神の藤浪選手はゲストにどうですか?との質問が、記者の方から飛び出しました。

ヤナギブソン「藤浪選手にはシーズンオフで、暇で暇で死にそうなときに来ていただきたいと思います。二人でトークができたらなと思います。そんなことができたら夢のようですね」

そして、どんなトークを繰り広げたいかというと…。

ヤナギブソン「そうですね、パン派かごはん派か……。この劇場自体の色でもあると思うのですが、他では観られない、聞けないようなことができたら。この劇場に来なければ聞けない話を引き出せたらなと思います。プライベートや昔の話、プロの選手が認めるプロの選手のこととか、そういうことに興味があるので聞きたいです」

そのほか、「道頓堀ZAZAよしもとライブ」では9月12日(木)、26日(木)にニコニコ動画内の「よしもとZAZAチャンネル」(仮)にて生配信も実施します。生配信は10月以降も考えており、「ニコニコ町会議」と連動した企画や、ニコニコ動画内で有名なパフォーマーやアーティストの方とよしもとの芸人とのコラボレーションなどを考案中です。そして、この流れで培ったノウハウを生かして、道頓堀から大阪を盛り上げるイベントを開催し、全国のユーザーに発信していければと考えています。なお、9月の配信では、ヤナギブソンを中心としたイベントや、有名なニコニコユーザーとのコラボ企画を考えています。

これまでニコニコ動画で配信を行なってきたヤナギブソンに、これからさらにやってみたいことを聞きました。

ヤナギブソン「僕と宮戸くんとで1年以上、ニコニコ生放送で番組、『鎌首!』をやらせてもらっていまして、面白いけどまだ世に知られていない芸人のネタを紹介したり、お笑い界の裏話や普段劇場ではできないような話を配信させてもらっています。先月は実験的に有料配信もやらせていただきました。今、ドワンゴさんが日本将棋連盟とタッグを組んで電脳戦というコンピューター将棋士との戦いを配信したり、名人戦を中継していらっしゃったりするので、僕も将棋が好きなので棋士の方を呼んでトークをしたり、ミュージシャンを呼んで演奏をしてもらいつつトークしたりと、他の劇場とは違う色が出せる、芸人ならではのMCで他業種の方の魅力を引き出せる、そういう色が出る劇場になればいいなと思っています。それを配信して、さらに広げていけたらいいなと個人的には思っています」

「道頓堀ZAZAよしもとライブ」では今後も、さまざまなコンテンツを増やし、多様なエンタメステージを発信していきます。お笑いライブはもちろんのこと、他ジャンルとのコラボレーションを通じて、新たな世界の広がりも、この道頓堀ZAZAにてお楽しみください!

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「道頓堀ZAZAよしもとライブ」実施公演
≪芝居≫
9月3日(火)・4日(水) 「吉本新喜劇×男肉 du Soleil ~高井のミッション・インポッシブル~」

≪文化・教養≫
9月10日(火)「‘し’曰く(し、いわく)」

≪アイドル≫
9月29日(日)「アイドルエキスポ」

≪ニコニコ動画≫
9月12日(木)・26日(木)(仮)よしもとZAZAチャンネル

矢野・兵動 兵動大樹の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/148/
ランディーズ・高井俊彦の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/115/
ヤナギブソンの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/88
GAG少年楽団・宮戸洋行の動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/390

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