翔メンバーが本家に負けじと紅白歌合戦、歌とダンスで爆笑激突
2015年12月31日(木)、YES THEATERにて『Kakeru翔スーパーミラクル COUNTDOWN 2015-2016』が開催されました。
芸歴5年目までの芸人たちが出演する「Kakeru翔LIVE」のメンバーが、紅白に分かれて歌合戦形式で音楽ネタを繰り広げる、今回のカウントダウンライブ。本家の紅白に負けじと総勢33組が、自慢の歌やダンスで300人のお客さんを湧かせました。
MCのミキ・昂生、コロコロチキチキペッパーズ・西野が「翔メンバーの歌が見られるのはなかなかない。レアなイベントです」と期待を高める中、1回戦「トリプルスリー対決」がスタート。先行の紅組からはラニーノーズ、サンディエゴ・大村が登場。以前より歌ネタでコラボをしている3人が持って来たのは、本格的なラップバトルのネタ。ラニーノーズ・山田が「あほー、ぼけー」と淡々と繰り返すぐうたらしたラップは、当初はうっすらした笑いでしたが、途中からラニーノーズ・州崎のマシンガンラップと絶妙にマッシュアップさせて、お客さんを次第に圧倒していきました。後攻の白組は霜降り明星・せいや、蛙亭・岩倉、コロコロチキチキペッパーズ・ナダルは、人気テレビドラマの主題歌として芦田愛菜さん、鈴木福さんが歌った『マル・マル・モリ・モリ』のメロディーにのせて、「おじさんに道案内を頼まれたけど、お前の話は時間軸が分からない」など色んな人に怒られたエピソードを歌唱しましたが、紅組が勝ち名乗りをあげました。
2回戦は「アイドル対決」。紅組はkento fukaya、男性ブランコ、蛙亭・中野、マユリカがモーニング娘。の『SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜』のダンス、白組はZAZYをセンターに配したZAZY48がAKB48の『フライングゲット』『ヘビーローテション』をアレンジした歌で激突。紅組は楽曲の内容にあわせて蛙亭・中野が色男を演じ、服の上から脇に制汗スプレーを吹きかけたり、ティッシュペーパーを食べたりと勘違いのセクシーぶりで笑いを誘いましたが、白組はZAZYのトレードマークである金色の長髪、短パンで揃えた48メンバーが、息がぴったりあった集団ダンスを見せ、さらにZAZYが観客に「推しメンは誰ですか」と直撃して、無理矢理「ZAZY」と言わせようとするなど、会場を巻きこんで支持を集めました。「假屋崎48やないか!」と華道家・假屋崎省吾さんに似ているという指摘にも笑いが起こり、白組が紅組を下しました。
3回戦「歌ネタ対決」は、白組の霜降り明星・粗品が、初音ミクのボーカロイドを使ってオリジナル曲を制作。「人生で初めてのリバーシブルは赤白帽でした」など学校あるあるの歌で、クレヨンしんちゃんのモノマネに挑んだ紅組・ゆりやんレトリィバァを接戦で倒しました。
ここで一時休戦の応援ゲストのコーナーが挿まれました。登壇したのは、えんぴつ消しゴム・奥村、ヒガシ逢ウサカ・高見、からし蓮根・伊織が扮するPerfume。ヒット曲『ポリリズム』でテンションを縦ノリにした後、「えんぴつ消しゴムの上田が、博物館で300万円の石が飾ってあるガラスケースを割った」「ビスケットブラザーズのきんちゃんがオペラ歌手の女にフラれた」など仲間芸人の失敗話をコールアンドレスポンス。さらに『チョコレートディスコ』で合唱を巻き起こしました。
4回戦は、1980年代の曲でバトルする「80年代対決」。白組の絶対アイシテルズ・楠見、エンペラー・安井、さや香・新山、からし蓮根・空、アレグレッド・岡田は、爆風スランプ・サンプラザ中野くんさんの仮装をして、『Runner』の歌詞をモチーフにショートコント。おかんに晩ご飯を食べるのかどうかを急かされた思春期男子が、「うるさいな〜」とグチりながらも、「食べる〜食べる〜俺たち〜」と替え歌で返事をする内容。一方、紅組はビスケットブラザーズ、ニッポンの社長・辻らがミュージシャン・甲本ヒロトになりきり、ザ・ブルーハーツ『情熱の薔薇』にノリながら、ひたすらヘドバン。白組、紅組ともに決定打に欠けるドッコイドッコイの微妙な勝負となったが、辛うじて白組が勝ち名乗りをあげました。
笑い抜きの「マジ歌対決」となった5回戦は、白組からネイビーズアフロ・皆川、紅組からミキ・亜生が出場。皆川が尾崎豊の『I LOVE YOU』を熱唱すれば、亜生はback numberの『クリスマスソング』を伸びやかに歌い上げて対抗。両者の歌声に女性客はうっとりと聞き入り、甲乙付けがたい一戦となりましたが、バックスクリーンで流れた相方でもある兄・昂生への愛情が溢れていた亜生が制する結果となりました。
白組が3勝、紅組が2勝で迎えた最終決戦。勝てば2勝分が与えられるラストの6回戦は、「ミラクルスーパーユニット対決」。白組は、浪速区元町の居酒屋まいまいでバイトをしているヒガシ逢ウサカ・今井、ニッポンの社長・ケツ、馬と魚ら7人が、まいまいへの感謝を込めたオリジナル曲で勝負。馬と魚のギター弾き語りにのせて、「こんな最高のバイト先、知らないぜ」と本気で良い歌を発表しました。対する紅組は、クラスメイト・伊丹、エンペラー・西山らがSEKAI NO OWARIの『炎と森のカーニバル』で迎え撃ち。色とりどりの風船がまかれるなど、まさにカーニバルとなり、さらにボーカリストのfukaseさんの雰囲気を完コピした伊丹には、「似てる!」の驚きの声もあがりました。この最終対決は紅組に軍配が上がり、紅組が大逆転勝利を収めました。
そしていよいよカウントダウン。直前、ヒガシ逢ウサカ・高見が、話題沸騰中のお笑い芸人・永野さんのモノマネで「今日イチ!」と言われるほどの爆笑を呼び込みました。めでたく新年となっても、年末に駆け込みで一気に開花した高見によるモノマネの余韻が残り、結局、永野さんのネタで幕開け。「他事務所の先輩のネタで盛り上がるなんて」と翔メンバーは苦笑いしながらも、高見が2016年のブレークの手応えをつかむ形で、カウントダウンイベントを締め括りました。