昨日1月31日、東京・グローブ座にて、バッファロー吾郎主催の大喜利大会「ダイナマイト関西2015~事務所対抗団体戦決勝大会~」が開催。
ケンドーコバヤシ率いる吉本20世紀軍と、どきどきキャンプ佐藤率いるケイダッシュステージ軍の頂上決戦が行われました。
「3位決定戦」「最下位決定戦」で十二分に温まったにも関わらず、休憩後には言い知れぬ緊張感が漂い始めたグローブ座。
「時は来た!」という橋本真也選手の名言でその重みを現そうとしたA藤和尊でしたが、まったく伝わらず、司会のザ・プラン9浅越ゴエから「まだキャラクターが定まってないんですか」と叱られてしまいます。
「ここからは真剣勝負で」とゴエの仕切り直しで、ケンコバと佐藤が入場。
そしてまず客席後方から、ケイダッシュステージメンバーのハマカーン浜谷が「ファイナルファイト」風に、相方の神田が爽やかなアイドル風に、オードリー春日がとりわけゆっくり観客たちと握手をしたりポージングをしながら、相方の若林がキャラにない観客との丁寧なコミュニケーションを見せながら登場しました。
一方の吉本20世紀軍はなんと、ケンコバ、笑い飯・西田、次長課長・井上の3人。
事態が飲み込めず会場中の人たちが驚いていると、ケンコバは「この程度、3人でやってやるって言ってるんですよ!」と豪語。
「一応もう2人用意してる。中川パラダイス(ウーマンラッシュアワー)と、蛭川(インポッシブル)。蛭ちゃん引っ張りだしてみろ!」挑発すると、ケイダッシュは「舐められたもんですよ!」「蛭ちゃんがピンと来ない!」と非難轟々。
それでも「俺を倒せばお前らの勝ちみたいなもんだ!」というケンコバの言葉に押され、渋々この対戦を了承するケイダッシュ。
その意気込みを汲んでケンコバは、「もう2人で出てもらうようなことがあったら、西田と井上が腹掻っ捌いて死にます」とまで宣言してみせました。
先鋒戦、リーダーに腹を掻っ捌かれるかもしれない西田だったが、そこは「ダイナマイト関西」優勝経験者。
1つもポイントを奪われることなく5対3で浜谷を下します。
続くケイダッシュステージ次鋒の佐藤は「自分が面白い答えを出すことに専念したい」と悟りの境地。
その言葉とおり、西田の回答数8に対して、佐藤の回答数は10とほぼ倍。4対1で西田を袖に引っ込ませました。
吉本20世紀軍次鋒の井上は、ケンコバを出すわけにいかず、腹も掻っ捌かれたくないため「ちょっと危ないですね」と危機感満載。
2ポイント連続奪取しリードを広げると、鬼気迫る佐藤をなんとか突き放し、3対0で一命を取り留めます。
それでも「思ってる以上に怒られる」とケンコバに怯える井上は「あと3人頑張ります」と意気込み。
ケイダッシュステージ中堅の神田は「今日勝ったらお姉ちゃん(神田うの)がお小遣いくれると思うので頑張ります」と井上の恐怖はどこ吹く風のよう。
そんなほんわかした神田でしたが、なんと井上から3ポイント連取し5対0で圧勝するという鬼畜の所業。
井上が舞台を去った途端に、袖からは「何やってんだおらー!!腹割いて死ねー!!」とケンコバの怒声が。井上の末路は知る良しもありません。
怒り狂ったケンコバは、登場するといつも以上にゴエを攻撃。
普通に中堅同士の戦いとなってしまったことに「一緒の条件やないか!」とツッコみ爆笑をさらいつつも「やばいな。ほんとに出すわけにはいかないくらいのあれなんでね」とオドオドし始めます。
それでも神田はマイペースに「スティーブ・オースチンが見れた」とケンコバのパフォーマンスに大喜び。
ケンコバも気を良くして神田を握手を交わしていました。
そんな神田に先制されたケンコバでしたが、どれだけボケてもやはりD関最多優勝者。
きっちり4対1で神田に勝利します。
ケイダッシュステージ副将は"ミスターK"こと春日。
「優勝しかないですね、ケイダッシュの優勝請負人ですから。ケイダッシュの江夏豊!」という言葉をちょっと噛むも本人は御満悦。
一方、6年前に春日と番組「キャンパスナイトフジ」で共演していたケンコバは「辛いね、愛するものを傷つけるのは......」と運命を憂う。
しかし勝負は勝負。背水の陣で挑むケンコバに容赦なく迫る春日は、なんと2対0と完膚なきまでにケンコバを叩きのめしたのです。
諦めたケンコバは解説席に向かって「あのー......やっぱり元の通り5対5ということで......」とネズミ男のような顔と声に。
「腹立つ顔して!」と怒るAと竹若でしたが、佐藤が「じゃあ、いいですよ」と慈悲を見せると、ケンコバは「かかったなー!!」と手のひら返し。
「中川パラダイスじゃないんですか!?」と驚く佐藤の前に現れのたは、D関優勝経験者のザ・プラン9・お~い!久馬でした。
「パ~ラダイス!」「プッシュプッシュ!」と中川のギャグをしてみせる久馬でしたが、佐藤は「マジじゃねーかよ!」と怒り心頭。
久馬は「シークレットにされる身分じゃないんですよ」と謙遜しながらも、4対0で春日に勝利。
最後の砦となる大将・若林との対決に挑みます。
「みんな本当に面白かったんで、初めて愛社精神が生まれました」と口にした若林。
久馬は「すいません、大将を出すわけにはいかないんで、蛭ちゃんを」と恐縮しながらも勝利宣言を。
試合では、なぜか友情が芽生えたケンコバと春日が解説席からどうでもいいコメントを続ける中、2ポイント連取した若林。
その後2人ともポイントが動かないまま、時間切れに。
若林が5ポイントを残して遂に吉本20世紀軍の大将を引っ張り出します!いよいよ泣いても笑ってもこれが最後の戦い。
ゴエが「第5選手の入場です!」と叫ぶと、流れてきた出囃子は舘ひろしの「翼を拡げて~open your heart~」。そう、ケンコバが用意した吉本20世紀軍の大将は博多大吉。
うなだれた表情の大吉は「コバヤシくん、話が違うね」とポツリ。
「僕が大将とか言ってなかったし、『大吉さんまでまわらないんで大丈夫です』って。ただシンプルに若林くんと大喜利対決。まあ、吉本の看板背負ってるんでがんばります」と、この場で覚悟を決めました。
しかし若林の勢いは止まらず、5対5から一気に5対2まで若林がリード。大吉が徐々に迫るも若林の好回答は続き、3対0でケイダッシュステージが優勝を射止めました。
佐藤は「勝てないと思っていたので。人数も少ない事務所ですし、仲の良いみんなと大喜利ができたらと思っていたらここまで来れて。言葉を用意してないです。一番仲良い5人で楽しく大喜利できました」と照れながらコメント。
春日も「春日がいたから優勝出来た。ケイダッシュの江夏豊ですね!言えました!」と笑顔を見せます。
大吉は「この(オレンジの)Tシャツがなんか天津の向っぽい」と言い訳をしつつ、「向こうのほうが面白かったというだけなので、明日からも頑張ります」と敗戦の弁。
ケンコバも「男に二言はない」と負けを認めつつ、「西田と井上は腹掻っ捌いて死んでもらうしかない」とあっさり後輩を差し出しました。
すべての戦いを見届けたA藤は声を大に「あっぱれ!」とケイダッシュステージを激励。
最後は決めゼリフ「本当のめくるめく快感は、常軌を逸するからこそ辿り着けるのだ!」と言い放ち舞台を去った。
そして舞台スクリーンには「ダイナマイト関西オープントーナメント2016」の文字が。
今年2016年も日本一の大喜利大会「ダイナマイト関西」が巻き起こすガチンコ大喜利バトルから目が離せません。