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2016年2月22日 (月)

HIDEBOH&テンダラーがダンスコンテスト『ALL THAT'S DANCE OSAKA ~オールザッツダンス大阪~』を語る!

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世界に発信できるパフォーミング・アーツの発掘をコンセプトに行うダンスコンテスト『ALL THAT'S DANCE OSAKA ~オールザッツダンス大阪~』。あらゆるコレオグラファー(振付師)の才能の可能性を広げようとスタートしたこのダンスコンテストが、2016年4月2日(土)に開催されます!

優勝者には日本屈指のダンス作品コンテスト『Legend Tokyo Chapter.6』作品出展権が授与。それだけに、昨年も白熱のダンスバトルが繰り広げられました。そこで大会プロデューサー&ルール監修を務めるHIDEBOHと、昨年もMCで参加したテンダラーに、『ALL THAT'S DANCE OSAKA ~オールザッツダンス大阪~』について語ってもらいました!

--テンダラーのお二人は昨年もMCで出られて、いかがでしたか?

浜本 圧巻でした。ずっと見ていられるなって。
白川 ダンスに興味ない人でも夢中になって見られるぐらい。完成度高いし。
浜本 全員アマチュアなん?って思いましたね。人数も多くて迫力があるし。白川が言うたように、ダンスに興味ない人でも見ていられる。もう、見て感激して"ああ!"って。1組につき"6ああ!"出ました(笑)。出番前の舞台袖とか、みんな円陣組んだりしてるんですけど、その緊張感もまたすごいんですよ。舞台にめちゃくちゃ賭けてはるんやなって。

--HIDEBOHさんは、審査員としていかがでしたか?

HIDEBOH このイベントはダンスの甲子園なんですよね。テンダラーさんがおっしゃったように完成度が尋常じゃなくて。発表会とか公演をとてつもなく超えている。作品を作られる先生方も、キッズに対して命がけで作っているので。かなりトップを争う作り方をしている、クオリティが非常に高いものなんです。
浜本 審査される人も大変ですね。
HIDEBOH 本来、比べるジャンルじゃないですからね。
浜本 確かに僕ら素人が見てても、「さっきのダンスとこのダンス、全く別物や」って思いますもんね。それに優越つけるって難しいですよね。
HIDEBOH めっちゃ難しいです。
浜本 審査員の方も大変だと思うし、だからこそ選ばれた人はすごいんだなと思いますね。
HIDEBOH モダンダンスとHIPHOPを比べたりしないといけないから。全くジャンルが違うので。どんな形で来てもいいっていうのがこのイベントの特徴の一つで。それこそ、予選にタップダンスもいます。人を楽しませた人が勝ちというのが『Legend』のモットーで。

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--人を楽しませるという部分では、テンダラーのお二人はいかがですか?

白川 ダンスってただ踊るだけでなく、物語とかテーマがあるんでね。衣装も手作りだろうなっていうのが分かるし。そんなんが全部伝わって、すごいなって。
浜本 キッズダンサーも多かったやん。あの子たちの目! 大人に負けない表現力。あの目を見てたら、ああ、なんか、もう悪さしたらあかんなって(笑)。仕事終わったらまじめに家に帰らなあかんなって。すごいまっすぐな目で。朝まで飲んでたらあかんなって思いますわ。
白川 ほんまやね。
浜本 表現力とか、表情。僕らも漫才やっているので表情は大事なんですけど、楽しいダンスはすごく楽しそうやし、曲が変わって雰囲気のあるものになったらそれに合わせてまた表情が変わって。それを子供たちがやるから。その子供たちもすごいし、それを指導されている振付の先生達もすごいんだなって、めっちゃ感動しましたね。
白川 踊りと表情ですね。

--浜本さんは時々舞台でダンスを披露されますが、触発されたりとかは?

浜本 僕はコントの流れで、そのコントのキャラが踊り出して「何してんねん」っていうダンスなので、こういう真剣にダンスをやっている人たちを見ると、申し訳ないなっていう気持ちになります(笑)。
白川 休みの日にO-CATのところで踊ってないの?
浜本 踊ってない。もう42歳なんで(笑)。でも、「ああ、こんなすごいきっちりしたダンスを自分らのコントでめっちゃ急に踊り出したら、めっちゃボケになるな」って。「何、急にすごいもの見せてんねんっていうボケになるな」とか、そんなことは思います。

--ダンスって沸きますよね。
浜本 沸くんですよね。ほんで締まるんですよね、なんか。
白川 みんな好きなんですよね。お笑いを見に来てても、得した感があるんでしょうね。
HIDEBOH 今回は水玉れっぷう隊のアキさんも審査員で来られますしね。

--このダンス大会では、コレオグラファー=振付師にスポットを当てていますよね。

HIDEBOH 『Legend』はダンサーにフューチャーするのではなくて、コレオグラファーにフューチャーするんですよね。アメリカに『アメリカン・ダンスアイドル』っていうダンスオーディション番組があるんですけど、あれってコレオグラファー、 振付した人をちゃんと称えて、こういったものを作る人なんだってフューチャーするものなんです。『Legend』の他にないところも、出演者というよりも振付師をフューチャーする。本選のオープニングではコレオグラファーだけのオープニングシーンを作ります。それはそれですごいですよね。
白川 そのユニットはなかなかできないことですね。
HIDEBOH 当然、見応えはあります。

--この大会も振付を中心に審査されるんですか?

HIDEBOH ただ、この見どころってダンスだけじゃないんですよね。衣装、ストーリー性...お芝居と言えるような表現力もあって。
浜本 そうですよね、例えば5分やったら、5分に起承転結があって、だから見応えがあって。
HIDEBOH 楽しいんですよね。もう一つ、なぜ『Legend』がすごくなるかというと、コレオグラファーの顔を雑誌に出すんですよ。それで日本全国からダンサーを募集して、この人の作品に出たいっていう人が集まって。知らない人同士が50人集まったとしたら、この50人で作品を作りましょうっていう。完全にアメリカのやり方と似ているというか。
浜本 このダンスとこのダンスは別物やけど、一応優越つけなあかんってなるじゃないですか。一応順位をつけなあかんというところの緊張感。これがやっぱり会場全体のやるぞ!っていう空気になっているというか。ほんと一発勝負。普通のダンスショーとかにはない面白さがあるというか。
白川 MCのとき、袖にいてるじゃないですか。そしたら、袖で出てないチームメイトも声を出して応援しているんですよ。見えないところでも一緒になって声出して。
HIDEBOH 一体化して、一つのものを目指すっていう。だから、舞台からハケたからといってお休みじゃなくて、袖からも声を出して一つになる。ずっと一緒になっている。その精神力もすごいですよね。

--最近のダンスシーンはどんな感じなんですか?

HIDEBOH お子さんがすごい時代になりましたね。スーパーキッズが出てきて。お子さんがすごい時代に入ったなという感じはしますね。
白川 ダンスを始める年齢も早なってるんでしょうね。僕らみたいに中学ぐらいから見よう見まねでやるとかじゃなくて。
浜本 俺らの時はビートたけしさんの『ダンス甲子園』。あれでダンスを始める人も多かった。
白川 僕は風見しんごさんですよね~。ブレイクダンスですよ。風見しんご世代です。まねしてましたね。

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--浜本さんのダンスのベースは何になるんですか?

浜本 僕のベースですか? 僕は泉五十四郎(いずみ・いそしろう)先生ですね。NSCの1期生の方を教えていたジャズダンス界の巨匠ですよね。ダウンタウンさんとか、松本さんもコントのキャラでやられてましたが、僕はショーパブで働いてたんですけど、ショーパブ「アランドロン」に教えてに来てたんですよ。
白川 振付は泉先生でしたね。
浜本 だから、僕らはほとんど独学。泉先生もどっちかっていうと感性の方なんですよ。「ワン、エー、ンタターン!」みたいな感じで、それで覚えてしまうから、あんまりきっちりしたカウント言われてもわかんないですね(笑)。曲聴きながら「ンッタターッタター! (1オクターブ上げて)ンッタター、アッォーン!! アッォーン!!や浜本、アッォーン!! ここで手をアッォーン!!や!」って。「曲聴いてみ?アッォーン!!やろ?」って。確かにアッォーン!!なんですよ。それで覚えたんので、独特なんですよ。だから僕は人と踊るのが苦手なんですよ。ソロでチョケてやるぐらいがちょうどいいかなっていう。

--浜本さんは泉五十四郎流と。HIDEBOHさん、いかがですか?

HIDEBOH (笑)いや、感性的なものの方が本当は良しとされますよね。今、問題になっているのはきっちりしすぎて、みんな同じダンスになるんですよ。カウントで全部言うから。だから泉先生の方が合っていると思います(笑)。音でイメージを説明する方がいいんだと思います。
浜本 ただ子供たちに言えるのは、まずきっちり基本をやった方がいい(笑)。
HIDEBOH やった上で(笑)。
浜本 上でね(笑)。

--では、今年の『ALL THAT'S DANCE OSAKA』に期待することは?

白川 また見れるんやっていう楽しみしかないですね(笑)。
浜本 ダンスにその年の流行の曲とかも取り入れるんかな?とか、この曲懐かしいなとか、どんな楽曲で攻めてくるのかなっていうのはありますよね。
白川 全部新しい曲じゃないですもんね。古いのもあって。
HIDEBOH そうです。いろんな曲があって。曲も編集して、最低3、4曲以上つないで。1曲で来る人は絶対いないです。めっちゃくちゃ凝ってるんですよね。
浜本 「あれ?今まで激しかったのに、急にスローになって。また激しくなって」っていう、曲の変わり目とかも楽しいし。
HIDEBOH このイベントのすごいところは、音楽家をつけてオリジナルを作ってくるんですよ。DJと。一つの楽曲になってるんですよね。だからクオリティが上がりすぎて、流行っている曲をただ流すだけだと「そんな程度で来るんだ」みたいな感じになっちゃうんですよね。

--ハードルがどんどん上がっている?

HIDEBOH ハードルは高いですね。
浜本 よう考えたら振付も大変ですよね。どうなんですか、振付を何となくイメージしてから曲をつけるのか、曲を決めてから振付なのか。
HIDEBOH これは人によりますね。曲がないとイメージできないという人もいれば、僕らはタップとかなので、タップを作ってそれに曲をつけてと言いますし。
白川 この振りをしたいから、合う曲はこれやとか。
HIDEBOH そうです。もっと言うと、振りよりも前に、こういうお芝居で、こういうシーンにしたいって感情を先に書き出す人もいて。みんな込み入って作ってますね。

--HIDEBOHさんは去年、『Legend Tokyo Chapter.5』に出場されて4部門、受賞されましたね。

HIDEBOH コレオグラファーで出展させていただいて、シードダンサーということで本選に出させていただいて準優勝で4部門いただいたんですけど、いやいやタップなんで珍しいところで...。
浜本 いや~、タップは見ごたえありますよ。NGKで初めて見たとき圧倒されましたもん。
HIDEBOH この頃はソロでやることが多かったので、『Legend Tokyo Chapter.5』では映画『座頭市』以来の人数だったのかな。76人とかで。
浜本・白川 おお~!

--「希望への生命の音」というオリジナル作品でした。

HIDEBOH 足音が生きる音として、古くはアフリカの、人類が生まれた時代から未来までという作品を作ったんですけど、良かったのは小学1年生くらいから一番上が70代の方がいて。その年齢の幅がね。オーディションさせていただいて。

--テンダラーのお二人はタップへのご興味は?

浜本 めちゃめちゃありますよ! 僕、タップの教室行きましたもん。いっちゃん最初に(海原)やすよ・ともこのやすよが「タップしたい」って言って。ちょうどお芝居をやる機会があったので、ほなタップしようか~って。2週間後には本番やって、2週間練習してやったんですよ。それでタップ面白いなと思って、自分でタップ教室を探して行ったんです。ほなら、先生と生徒さんがおって、生徒さんが長いこと通ってるから、先生と生徒さんの関係性が出来上がってて、「先生、これ、こないだのなんとかやーん!」みたいな感じでしゃべるような。ほんで俺、端っこの方で練習してて。で、4回目ぐらいに行ったときに、その先生がパーッと近寄ってきて、「あの...名前、何とおっしゃる?」と言われて、えー!!!てなって。びっくりして、何じゃコイツ!!って。ほんですぐ辞めました(笑)。15年くらい前の話ですけどね(笑)。
白川 行きたないなぁ、それ(笑)。
浜本 そっからもう行くのやめました。たまたま家から近かったから、行きやすかったんですけど、それでやめちゃって、そっからやってない。そのトラウマがあってタップやってない。また名前聞かれへんのちゃうかと思って。
白川 関係ないし(笑)。
浜本 4回目、5回目でやっと名前聞かれるんちゃうかって。

--では、『ALL THAT'S DANCE OSAKA』に戻しますが、審査員の方の顔ぶれも幅広いですよね。

HIDEBOH KAORIaliveさんは2011年の『Legend TOKYO』で優勝されたチームのコレオグラファーで、RYONRYON.さんは安室奈美恵さんとか倖田來未さんの振付を手がけていて。今はよしもと所属で。後藤ひろひとさん、アキさん、エグスプロージョンさんもいて。
浜本 よしもとらしさがありますよね。大変やと思いますよ、審査員の方も。
白川 本当にねぇ。
浜本 確かに、去年もRYONRYON.さんとか、KAORIaliveさんにお話を伺ったときに、見方がやっぱり違っていて。「あ~なるほど!」と我々素人も納得できるようなことをおっしゃってましたね。
白川 聞いていて勉強になりますね。

--関西という土地柄の特徴はありますか?

HIDEBOH やっぱりよしもとらしさが出ればいいなと思いますね。テンダラーさんもいらっしゃいますし、盛り上がり方とか。ダンスのコンテストって堅くなることが多いんですよね。真剣勝負になりすぎるので。
白川 チョケた感じはやりにくい。
HIDEBOH でも、僕はエンターテイメントになった方がいいと思って。出演者やコレオグラファーは真剣になりすぎるんですよね。
浜本 なるほど。イメージですけど、ダンスのイベントのMCってDJの方がやるイメージがあるんですよ。「ヘ~イ!乗ってるか~い!」じゃないですけど。そういう意味では、一番の適任にはDJ KELLYじゃないかと。
白川 ギャロップの毛利ね。あいつは自分を出しすぎてあかん。
浜本 芸人でDJはKELLYが一番かなと。(笑)。

--MCをされて、去年はどうでしたか?

浜本 思ったのは、会場が緊張感に包まれてるけど、見る側は緊張せずに1組1組楽しんで見ましょうよという空気にできたらいいなと。「皆さん、今日は一日楽しみましょうね」みたいな。ほぐすことに徹していきたいなと思います。それがよしもとらしさだと思います。

--では最後に、お一人ずつメッセージをお願いします。

白川 ダンスに興味ない人も楽しめるので、ぜひこの大会を知ったら見に来てください!楽しめます!
浜本 青田買いじゃないですけど、ここから確実に新たなムーブメントが生まれるんだと思います。やっぱり関西人は言いたいじゃないですか。「私、あの子ら前から知ってるよ」とかって。「ああ、あの子らな、ハイハイ、『Legend』に出てた子やろ? 知ってんねん」とか。言えるので、ぜひ(笑)。
白川 「3年前かな、うんうん」とかな。
浜本 すごいことになる前を目撃してください!
白川 「振付の人、知ってんねん」とか。
浜本 めちゃくちゃ知ったかできるんで。

--(笑)そういうふうにも楽しめると。では最後にHIDEBOHさん、お願いします。

HIDEBOH 本当に日本屈指のダンサーやコレオグラファーが集まってくるので、生で見られるのは貴重です。ただ尖っただけのダンスではなく、エンターテイメントの中にダンスがあるという大会にしたいので、とにかく生で見てほしいです!


『ALL THAT'S DANCE OSAKA』
2016年4月2日(土)開場16:00 開演16:30
会場:大阪国際交流センター 大ホール(大阪市天王寺区上本町8-2-6)

チケット料金
前売 ¥4,000-(税込) 当日 ¥5,000-(税込)
チケットよしもと 0570-550-100
Yコード:502663

注意事項
●ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。
●5歳以上有料。4歳以下は膝上のみ無料。お席が必要な場合は有料。

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