リョウジの隠したい才能(?)があらわに! 「サゴテン団の箱 New case.5」
2月28日(日)、よしもと沖縄花月にて「サゴテン団の箱 New case.5」が開催されました。「よしもと沖縄エンターテイメントカレッジ」(YOEC)3期生のありんくりん、オーシャン、カシスオレンジ、魁バーバリアンの4組で行う企画ライブ。前説では全員が揃って舞台裏でトークするラジオ風の演出があり、開演前からお客さまを楽しませます。
ライブの幕開けは、すっかり恒例となったオープニングチャレンジから。今回のゲームは「かぶると抜けよう」。メンバーそれぞれが、お題から連想するジェスチャーを披露。この後に登場する"ジェスチャーマン"とポーズが一致した人から抜けていき、最後まで残った人が罰ゲームを受ける、というものです。
「ジェスチャーマンって何!?」「誰!?」とザワつくステージに登場したのは、彼らの先輩にあたるYOEC1期生のピーチキャッスル・真栄城 将。「楽屋で台本を読んでたら、スタッフに突然全身タイツを渡されてステージに立たされた」とボヤきつつも、おいしい役回りにまんざらでもない様子。ゲームの行方を左右するキーマンとして、後輩たちのライブを盛り上げます。
最初のお題は全員バラバラのポーズになり、クリア者がゼロという結果に。気を取り直しての2問目は「有名な一発ギャグのジェスチャー」。真栄城の年齢から、30歳前後の人が思い浮かべそうな一発ギャグとして、8人中5人がダンディ坂野さんの"ゲッツ!"のポーズを予想。そんな真栄城が披露したのは、ビートたけしさんの"コマネチ"だったのですが、ただひとり、オーシャン・稲福心輝が見事に一致! うれしい一抜けとなりました。
続く3問目は「スポーツのジェスチャー」。カーリングやゴルフなど、それぞれが異なるポーズを取るなか、野球のバッティングの構えをしていたオーシャン・新垣諒二にちょっとした悲劇が起こります。砂川に「上げる脚が逆!」とツッコまれたのをきっかけに、実は運動オンチなのでは...ということが発覚。イケメン&いい声キャラ崩壊の危機に爆笑が起こるも、メンバーも客席も驚きを隠せません。クイズはカシスオレンジ・仲村駿輝がスピードスケートのポーズで真栄城とかぶり、2人目のクリアとなりました。
次のお題は「野球の審判のジェスチャー」。「真栄城さんはバスケ部出身だから、野球に詳しくないはず。リョウジと一緒!」ということで意見がまとまり、一斉にポーズを披露したのですが、結果はセーフのジェスチャーをした魁バーバリアン・与儀朴華と砂川、カシスオレンジ・仲本 新がクリア。この問題が最後の出題となったため、不正解のオーシャン・新垣、ありんくりん・比嘉竜太と伊保クリスが"ネタ披露時以外は全身タイツで過ごす"という罰ゲームを受けることになりました。
オープニングチャレンジ明けのトークでは、無事問題をクリアした5人の後に全身タイツに着替えた3人が登場。今回のMC担当はオーシャンだったのですが、白タイツに身を包んだ新垣を見て、稲福が「うわー、こんな相方イヤだ!」とバッサリ。ふたりそろって全身タイツ姿のありんくりんが強烈なインパクトを放つなか、全コンビ紹介が行われました。
そしてこの後のステージでは、いつものコンビ芸ではなく、それぞれピンでネタを披露することが明らかに。各人の個性に期待が高まりつつ、「サゴテン団の箱、スタート!」という掛け声でいよいよネタ見せの開始です。
トップバッターはカシスオレンジ・仲村。普段の生活で気になったことを淡々と話しつつも、合間に見せる謎のほほえみがお客さまの笑いを誘います。
続いて登場したのはオーシャン・稲福。キャバクラのキャッチ風に保育園の勧誘をするネタを披露し、本物のキャッチさながらの交渉トークを見せました。
3番手は魁バーバリアン・砂川。幼稚園児の制服姿で現れると女性のお客さまから「かわいい~」と歓声が。たどたどしく「おうたをうたいまーす」と言った直後、GLAYの「誘惑」を熱唱し、客席からも"りおコール"が飛び出しました。
前半最後はありんくりん・比嘉の「ヒガえもん」。コテコテの沖縄なまりで「のーびー、あんたハローワーク行きなさい!」とまくし立てる比嘉ならではのネタに客席からも爆笑が止まりません。
前半が終わったところで、ネタを披露した4人が舞台へ登場。今ここにいるのはみんなネタを書いてる方じゃない? という話から、稲福が「あのアメリカ人(クリス)は?」と振ると、比嘉が食いぎみに「絶対書かない!」と即答し、会場がどっと沸く場面も。また、新垣の運動オンチぶりを今日知ったのかと聞かれた稲福は「今日知ってちょっと引いた...マジで」とがく然とした様子。仲村が「あれはちょっとひどかった」と話すと、砂川がさらに「スキップもできないよ」と暴露し、客席から苦笑いが起こるひと幕もありました。
ひとしきり盛り上がった後はネタ披露の後半戦へ突入です。先ほどのトークで、後半組で唯一ネタを書いていると明かされた魁バーバリアン・与儀からスタート。おもちゃの世界を描いた映画の人気キャラ・ウッディに扮し、なぞかけネタなどを披露しました。
2番手はオーシャン・新垣が、得意の絵を生かした「三匹の子ぶた」風の紙芝居を披露。サゴテン団メンバーの砂川子ぶた、仲村子ぶたがクリスの脇の激臭の餌食になる、という話に会場も大いに沸きます。
続いてはありんくりん・クリス。アリーナライブを控えた外国人ミュージシャンがおなかを下しながら熱唱する、という歌ネタを見せました。
ラストを飾るのはカシスオレンジ・仲本。自身が大好きだという沖縄闘牛について、小ネタを挟みつつ超コアな物まねを全力で次々と披露しました。
全員がピンネタをやり遂げたところで、最後のコーナー企画は、公演中にお客さまからいただいた質問にサゴテン団が答える「答えて!サゴテン団」。ここでピーチキャッスル・真栄城 将が再び登場し、お客さまからの質問をひとつひとつ読み上げます。
最初の質問は「サゴテン団メンバーで、相方以外でコンビを組むとしたら誰がいいですか?」。砂川は「確実にクリス」とのことで、実際に楽屋裏では「ハーフ&ハーフ」というコンビを組んでネタを作っているそう。誰を選ぶか気になる、と皆から言われた仲本は「リョウジかな」と回答。「闘牛の絵をしっかり描いてくれそう」という理由には、なるほどね~の声が上がりました。
また、「リョウジさんは本当に運動オンチなんですか?」という質問が読み上げられると、実際に全力でスキップをしてみようという流れに。舞台袖から謎のステップで現れると、メンバーはおろか客席からも「うわーっ」「イヤーッ」という悲鳴が次々飛び交います。さらに走り方も変だということが判明し、真栄城から「リョウジは運動オンチです」と断言されてしまいました。
続いての質問は「サゴテン団内のいろいろと"強い順"が知りたい」。リーダーは誰?という話から、一番しっかりしているのは全員一致で稲福という回答に、客席からもヘぇーという驚きの声が漏れます。そんな稲福が一番怒らせたくないのは与儀だそうで、「すぐ機嫌が悪くなる」と暴露。メンバーも「とにかく短気」と打ち明け、一番アブないのは与儀、という結論に達しました。
ラストはある特定メンバーに向けて「今日帰ってくる? ご飯食べる? お金持ってる?」という質問が届き、仲村が一言「これ俺のお母さんだ」。舞台上からお母さんに向け「今日は先輩と飲みに行くかもしれないから、ごはんはいいよ」と呼び掛けたほか、感謝の気持ちとして「毎月携帯代払ってくれてありがとう」と話し、会場から失笑がおきたところでタイムアップ。内容盛りだくさんの企画ライブがにぎやかに幕を下ろしました。