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2016年3月 6日 (日)

佐久間一行、YCC特別授業で"クリエイティブ"論を語る! 

2月26日(金)、東京・神保町花月の上にある教室にて、佐久間一行を特別ゲストに招いたYCCの授業が行われました。
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YCC(よしもとクリエイティブ カレッジ)とは、よしもとがスタッフ分野におけるオーソリティを育成すべく、2008年に開校した養成校。総合コースと構成作家コースの2つに分かれているのですが、今回は2つのコース合同で行われた授業で、テーマは「ライターから学ぶ"聞き出す"と"まとめる"」というもの。具体的には、ネタだけでなく、自身の描き出す世界観あるイラストで作品集やグッズ、LINEスタンプなどへの展開もしている佐久間一行を特別ゲストに招き、「クリエイティブ」をテーマにインタビューし、どのようにまとめるかという内容になりました。

以下、講義に従い、現役のYCC生がまとめた原稿の抜粋となります。

*  *  *  *  *

・今回、特別ゲストとして登場した佐久間一行は、その日、ザリガニのシルエットが大きくプリントされた服で登場。
・最初に、絵が描けることの強みを聞かれ、「フリップ芸ができること。また、コントなどで用いる衣装や小道具のイメージも絵で伝えられるから発注しやすいし、話がスムーズ」と答えます。
・「芸人としてネタを作るだけでなく、イラストなども描くとなるとそれだけ手間もかかり、大変なのでは?」という問いに対し、「むしろ楽しい。好きなことをやっているので」と笑顔で話します。
・逆に、アイデアを生む苦しみについては、「1分でアイデアが浮かぶ時もあれば、10時間かけても浮かばない時もある。最近は2時間考えて浮かばなければ、いったん切り上げてしまい、違うことをしているときの方がひらめくことが多い」とのこと。
・アイデアをひらめいたときは忘れないように携帯でメモしたり、歌のメロディーなどを録音すると話し、それを聞いた生徒たちからは「早速、真似しなければ」という声も寄せられていました。
・余談ですが「どんなことをしているとアイデアが思いつきやすいか? 例えば、大好きなT-BOLANを聞いているときとか?」と尋ねられると、佐久間は生徒に「っていうか、みんなT-BOLAN知ってる? 世代じゃないよね(笑)?」と返します。そして、「でも、すっごい良いから一度、聞いてください!」となぜかT-BOLANをアピールし、教室は笑いに包まれていました。
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・なお、今年、芸歴20周年を迎える佐久間だが、記念すべき今年の単独ライブについて「じつは、今年は20周年だから特別に恵比寿ガーデンホールでやるんです。でも、そうしたら、恵比寿ガーデンプレイスも僕と一緒で20周年! すごい偶然! これ、すごくないですか!」とうれしそうに語り、生徒たちの笑いを誘います。
・最後に「芸人・佐久間一行にとってクリエイティブとは?」と聞かれ、少し恥ずかしそうに「互いの一致ですかね」と答えた佐久間。「ネタもそうだけど、『なんでこの笑いがわからないんだ!』という態度ではお客さんに伝わらないし、受け取り側のお客さんも『お金払ってるんだから笑わせてよ』という態度では笑えない。お互いがちょうどよく向き合い、気持ちが一致すれば最高のクリエイティブが生まれる」と語り、「作り手だけが満足する作品を作っていてもダメ。作り手と受け手が満足するような作品がいちばん」とまとめていました。
・その言葉を象徴するように、今回のインタビューもまた、「語り手である佐久間」と「受け手である生徒」の間に一体感がうまれ、あたたかな空気で幕を閉じました。
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この佐久間一行による「クリエイティブ論」を実際に聞いた生徒たちの反応は、以下となります。

★佐久間さんのクリエイティブには、「いかに伝わるか」ということがキーになっていました。仕事の発注にしろ、絵の仕事もお笑いも、すべてにおいて、気持ちや感動を伝えることが大切だということを私たちは学ぶことができました。
★発信する側を目指す者として、佐久間さんの持論を聞いて改めてハッとさせられました。見る側を「見たい!」と思わせるだけの自信と発想は、心の底から「楽しませたい!」という発信する側の思いの強さで成り立っているのだと勉強になりました。
★つい「自分本位にひとりよがりなものを作ろうとし、それをまわりに理解してもらえなくていい」と思いがちな自分を恥ずかしく思いました。自分だけが楽しくても、それを見る受け手側にも楽しんでもらえないと意味がない。それがクリエイティブの世界で素晴らしいものを生み出す秘訣なのだと感じました。
★佐久間さんの印象はふわふわ~っとして天才肌の方と思っていました。しかし、実際に、今日、クリエイティブに関してのインタビューに答える佐久間さんは、イメージよりも何倍も情熱を持っている人だなと感じました。
★「誰か一人でもイヤな思いをしてしまうものを発信することはイヤなんです」と語った佐久間さんの思いは、絵やネタだけでなく、佐久間さんのすべてを物語っているように思えました。話を聞き、もともと持っていたピュアな印象はより強くなりました。
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今回の特別授業は、クリエイティブの仕事に従事することを夢にする生徒たちにとって、大いに刺激になる講義となりました。

現在、よしもとクリエイティブカレッジでは2016年度4月入学生の入学受付中! 構成作家や、テレビ・映像制作、デジタルコンテンツ制作を目指している人にとっては、充実した環境で勉強できる場となっています。
説明会も東京・大阪では毎週開催しており、さらに全国説明会も開催中! 詳細はYCC公式HP(http://ycc.yoshimoto.co.jp/)をご覧ください。


【佐久間一行】