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2016年3月24日 (木)

コンビ結成日の4月2日に、ルミネでの初単独『馬鹿かしこ』を迎えるラフレクランへインタビュー!!

4月2日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて、単独ライブ『馬鹿かしこ』を開催するラフレクラン。
2014年8月、そして2015年3月と二度に渡って行われたバトルライブで勝ち、ニューヨーク&横澤夏子とともに、東京よしもとの若手芸人が活動するヨシモト∞ホールで"TOP"を務めてきた彼ら。コンビとしてだけではなく、ツッコミ・西村真二は元アナウンサーという経歴からメディアに出演、ボケ・きょんは明るく人懐っこいキャラクターを活かしたギャグやパフォーマンスを得意とするなど、個性的な活動を繰り広げています。

ルミネ初単独となる4月2日は、2人のコンビ結成日。新たなスタートの日に単独を開催するという実に挑戦的な試みについて、芸人そしてコンビとしての今後の展望など、とことん語ってもらいました。

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(向かって左:西村真二/右:きょん)

 *  *  *  *  *

――今回、ルミネでの単独ライブをやろうと思ったいきさつを、まず教えてください。

西村 よく「ニューヨークさんや(横澤)夏子さんがやっているからやるの?」って聞かれるんですけど、そういうことじゃなく、次のステージに向かうために必要だと思ったというか。ルミネという大きなキャパでどれくらいやれるのか。自分達のケツに火を点けるじゃないですけど、挑戦的な意味でやることにしました。
きょん ルミネは夢のステージの1つ。本公演に出させていただいてるんですけど、ピリッと引き締まる舞台で、いつかここで単独をやりたいという気持ちが絶対的にあったので、こんなに早く叶うなんて......ありがたいなという気持ちでいっぱいです。それに、僕らのコンビ結成日である4月2日、芸歴5年目のスタートとしてやれることが何よりうれしい。普段ではできないこともやれると思うので、まさに挑戦だと思ってます

――単独タイトルを『馬鹿かしこ』にしたのは?

きょん 僕のバカな部分と、にっくん(西村)の賢い部分とってことです。
西村 今までの単独やライブのタイトルは正直なところ、適当に決めてたというか。コンビ名にかけて付けるっていう良くあるスタイルでやってたんですけど、それもダサいなと思い始めて。で、今後は2人のパーソナルな部分や特徴を掛け合わせたものをタイトルにしていきたいと思って、僕が提案しました。タイトルが僕らの取扱説明書になっている......みたいなことを表したいなって。
きょん ポスターは、僕らがコンビを組んで最初にネタ合わせをした公園で撮影しました。
西村 僕は手に広辞苑を持って、きょんがペロペロキャンディーを持って、『馬鹿かしこ』を表現するっていう。だから、今後は例えば大学のサークルで、僕がダンスをやっていて。
きょん で、僕がカフェーサークルなので、そういうものも題材にできそうですよね。

――話の腰を折って申し訳ないんですけど......なんですか? カフェサークルって。

西村 わはは! 気になりますよね?
きょん (笑)カフェを経営するサークルです。夏と冬に1ヵ月間、中目黒とか中野のレンタルスペースを借りてカフェを経営するために動いていくっていう......素晴らしいサークルなんですよ?

――(笑)。そういうお互いの特徴も今後タイトルに入れていくということですね。ラフレクランさんはコントと漫才どちらもやっていますけれど、今回も単独でも両方やられるんですか?

西村 やります。どちらで売れたいとかもないですし、どちらで(賞レースや番組に)引っかかるかも分からないんで。正直言うと、漫才が好きなのかなと思ったりするんですけど。
きょん にっくんは漫才好きだよね。俺はでも、漫才のほうが好きとかはないよ。両方好き。
西村 あぁ、マジで?
きょん うん。1年目の頃はコントを1本も作ってなかったんですけど、一昨年『キングオブコント』のセミファイナリストになったり、舞台袖でネタを観てくれる先輩に「コントのほうがいいんじゃない?」って良く言われるようになったりをきっかけに、作り始めたんです。
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――1年目の頃から、よしもとの本社で良くネタ合わせをしていたという印象があるんですけど、ネタ作りには時間をかけるほうですか。

きょん でも、1年目に比べたら効率は良くなったよね? 僕ら、NSCを卒業してからコンビを組んだので、当時ネタが1本もなかったというか。月曜日から金曜日までのランキングライブが月3回、それ以外にもほかのライブがある中で、ネタを量産しないと間に合わないというのがあったので、週3~4回は2人で集まってネタ合わせをしてたんです。でも、今はにっくんが持って来た設定に、2人で流れを考えたり、ひと通りやる中でボケをどんどん足していくというやり方に変わったというか。
西村 僕がある程度、幹となる部分を持っていって、2人で枝葉を付ける感覚ですよね。今回は加えて、きょんが持って来た題材も1つやるかもです。

――今回の単独には、囲碁将棋・文田(大介)さんが作家に入っているとか。

西村 そうなんですよ! 今までチーフに付いてくださっていた作家さんがテレビの仕事であまりにも忙しくなり過ぎちゃって、月に1回、多くて2回くらいしか会えなくなったんです。単独まで2ヵ月しかない中でそれだと厳しいなと思っていた時に、Facebookで「ルミネの単独をやることになりました」って書いたら、文田さんが「作家として入らせて」ってメッセージをくれて。最初は冗談かと思ってたんで、「変ないじり方しないでください」って返したら「マジだから」って。で、あれよあれよという間に入っていただくことが決まって、1~2週間後から打ち合わせを始めて週に1回は必ず参加してもらってます。

――囲碁将棋さんは『THE MANZAI』のファイナリストにも選ばれた実力派ですし、憧れている後輩芸人も多い。周りに羨ましがられるでしょう? どうですか、作家・文田さんは。

きょん めちゃくちゃいいです。アドバイスが!! ちょうどいい空気を作ってくださったり、全面的にサポートしてくれるんです。頼もしいですよね、とても!
西村 マジでいい感じです。ただ、文田さんが作家に付いたからどうだという見方はされたくないというか。おこがましい言い方をすればサポート側にまわっていただいていて、あくまで設定やネタの根本は全て自分達で作っているということなので。
きょん 文田さんが「自分達と似たようなタイプの漫才師(の作家)に付くと、この設定やりたいなと思っちゃう」って話していて。たぶん、違うタイプだから付きたいと思ってくれたんだと思うんですよね。

――そういう違う視点からのアドバイスが、ネタにもいい効果を与えるだろうということですよね。

西村 そうです、そうです。僕らを肯定してくれるので、ネタ作りの雰囲気がめちゃくちゃいい。そこは本当に有り難いです。また、VTRとか舞台での立ち回りも今までと違うものになるんじゃないかなと。
きょん オープニングVTRから楽しんでいただけるはずです。なんせ、あんなことをしたのは初めてで......ぜひ楽しみにしていてください。
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――楽しみにしています。2014年8月、そして昨年3月にヨシモト∞ホールの"TOP"になりましたけど、この約1年半を振り返っていかがですか。昨年3月に"TOP"になってすぐお話を訊いた時に「(同じく"TOP"になった1年先輩の)ニューヨークさんや横澤さんとは実力の差を感じます。その中で、それぞれの個を突き詰めていきたい」と話していて。

西村 えっ! 僕ら、そんなことを言ってたんですか。

――はい。例えば、横澤さんは『ものまねグランプリ』で優勝してメディアに進出したり、ニューヨークさんはルミネでの単独を昨年も満員にして先日DVDも発売したりと華々しい活躍があった。一方で、ラフレクランさんの目に見える活動としては、すごく地道だった印象なんですけど。

きょん ラフレクランってどちらかと言えば、西村先行型というか。元々アナウンサーだったこともあって仕事の幅が広くて『特ダネ!』にも呼ばれたりする中で、僕もこの1年くらい、ピンでの仕事が増えたんです。1クールのレギュラーではあったんですけど静岡の番組に出演させていただいたりっていうのは、以前ではなかったこと。"僕も認められた"という言い方はおかしいですけど、"きょんはこうだ"っていう認識を持ってもらえたからこそ、選んでいただけたのかなって。周りからそう思ってもらえるくらいは、少しだけ成長できたのかなって思うんです。
西村 うん。まさに仰る通り、本当に1つひとつ積み上げていった1年半だったと思います。1~2年目の時は若さと勢いから高く飛べると思ってたんです。"先輩たちをぶっこ抜いてやる!"とか息巻いてたけど足はガリガリだった。"TOP"になって冷静に現状を考えてみたら、何もできてなかったことがわかったんです。この1年半の活動も......俯瞰で観たり、他の人から観るとそんなに高くは積み上げられてないかもしれない。けど、いい礎ができてようやくジャンプできるというか、ようやく筋力が付いてここから大きく飛んでいけるっていう感覚が今はあるんです。

――"TOP"として1年半、ランキングに左右されない状況でネタを披露できたというのは、どう影響したと思いますか。

西村 個人的には善し悪しですね。絶対的な緊張感が薄まったというか......。
きょん そこは僕も一緒です。もちろん"TOP"ってすごく有り難い存在ですよ? MCもやらせてもらえますし、場数もたくさん踏ませてもらえる。だからこそ、ちょっとだらしなくなった部分もありました。
西村 大切なのはネタの出来ですからね。例えば、おかずクラブさんは「~Jr.」だけど1本のいいネタが評価されてテレビに出続けてるし、ピスタチオさんも"TOP"ではないけどメディアに出てるじゃないですか。僕らのほうがネタは作ってると思いますけど、結果は出ていない。だからこそ、ルミネの単独で今の僕らはどれくらいできるのかを試したいっていうのもあります。1年目の終わり、そして3年目でやった単独では例えば1あれば1しか上がらなかったけど、今ならグッと伸びたものをお見せできるというか。そういう手応えのようなものはあります。

――この1年半、いろんな経験をして成長できたことをネタに活かせるだろうということですね。

西村 そうですね。僕らの個の力を表現できるネタがどんどんできている感覚があるんですよ。これは全コンビが思っていることなんでしょうけど、自分達に合うスタイルを模索する中で、きょんが平場でどうウケて、どういうことで笑いが取れるかをネタとして昇華できるようになったんです。これまでは設定とか見せ方とかいろんな方法を試して、やみくもにやってきたところがあった。だから"なんとなくは面白いけど他の芸人さんがやったほうが面白くなるネタ"だったんですけど、自分達に合うネタを作れるようになってきて、きょんの扱い方がな?
きょん うん。で、僕もにっくんのいいところをね。
西村 そうそう。ちょっとずつお互い分かって来たのかなっていう感じですよね。......僕、ずっと考えてきました、きょんの面白さはどうしたら伝わるんかなって。昔から「きょんって面白いでしょ?」って良く言ってたんですけど、それは地元の友達みたいな感覚のものだったんです。けど、最近は文面できちんと書けるくらい認識が変わった。感覚として、今までゼロだったものが1に進めた。この差がすごく大きいんですよ。
きょん まだ完璧には出せてないですけど、人間味みたいなものも出て来るようにもなりましたね。
西村 この種からどうやって花を咲かせるかを考えるのは大変ですけど、現時点でいちばんフィットするやり方までは辿り着けた。あとはいろんな花を咲かせる作業をするだけなので、今年はネタを作りまくりたい。といっても、諸先輩方がやっているような年間100本つくるとかは無理なので、現実的な本数を作っていくつもりです。

――できることを100%、120%でやり切ると。

西村 はい。新ネタライブもどんどん参加していきたいですし、『しゃべれくらん』でも新ネタをバチクソやっていきます。もちろん、今やっている『彩~irodoro~Final Battle』も勝ちます。
きょん 単独もありますけど、こっちも集中して勝つしかないですね。
西村 で、いいネタを賞レースにぶつけて、必ず結果を出したい。昨年の『M-1グランプリ』は逃げ腰になっちゃって......マジで後悔したんです。今年は攻めでいきます。攻めて、攻めて勝ちます。
きょん 『キングオブコント』ももちろん、決勝を狙っていきたいですね。賞レースは絶対です!
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――今までのお話を伺っていると、今年はさらなるステップアップを進める中でネタという武器をいっそう磨こうとしているんだなと感じました。

西村 だからこそ、ルミネの単独は本当に大切なんですよ。芸歴5年目のスタートにやらせてもらえる訳ですし、バシコンと決めたい。いいものにしたいんです。
きょん いいネタをたくさんお見せできるようにね?
西村 そうだね。だから、当日までネタ合わせもしまくります。

――期待しています。では最後によしもとニュースセンターを読んでいる方へ、改めて単独ライブへの意気込みをお願いします。

きょん 俺から言うわ。えーっと......初めまして、きょんです!

――(笑)いやいや、初めてじゃないでしょ。ニュースセンターの番組もやってたじゃないですか。

西村 はははは!
きょん そうでした(笑)。4月2日、5年目を迎えます。僕らの気合いを単独で見せたいと思っていますので、ぜひ遊びに来てください!
西村 観てくださった方々に"一皮むけたな"と思ってもらえるように、これまでの4年間で積み上げたものからいいところを継承し、悪いところは全部捨てて、型にはまらないネタをお見せします。僕らの新しいスタートになる単独の立会人に、1人でも多くの方になってもらいたいです。ぜひ劇場へ来てください!


【ラフレクラン】

ラフレクラン単独ライブ『馬鹿かしこ』

日時:4月2日(土)19時開場/19時30分開演
場所:ルミネtheよしもと
チケット:前売2000円