シソンヌによる全国コントツアー『シソンヌライブ[モノクロ]2016』がスタート!「パッケージ化して毎年続けたい」と意欲を見せる!!
4月2日(土)、東京・恵比寿エコー劇場にてシソンヌによる全国コントツアー『シソンヌライブ[モノクロ]2016』の初日公演が開催されました。
『シソンヌライブ[モノクロ]』とは、『キングオブコント2014』チャンピオンでもあるシソンヌが全国47都道府県行脚を目標に掲げた公演時間60分のコントライブ。彼らが毎年恒例で開催している『シソンヌライブ』は公演時間90~120分と長尺で、衣装やセットもガッツリと凝った仕掛けになっていますが、より気軽に手軽に観てもらいたいという2人の意向もあって、照明は普通の明かりのみで暗転もなく、衣装替えもなく、道具もほとんど使わない、シンプルにコントを楽しめるライブとなっています。
ツアー初日でもあったこの日の公演。チケットは発売と同時にあっという間に売り切れたとあって、客席はもちろん満員。舞台の真ん中には机の上に置かれたラジカセのほか、つい立てがあるだけという簡素なつくりの中ライブはスタートしました。
60分でオールコントと聞くと少し物足りないのでは?とも思いがちですが、全くそう感じさせない構成に。会話を中心としたコントはいつも通り、深みだったり、狂気だったりというシソンヌらしい味わいあるものばかり。物語の描き方もバラエティ豊かで、2人の演技力は言わずもがな今回も圧倒的な魅力を持っているので、満足感を得られることは間違いありません。また、ラジオ風に進行していくライブですが、ラジオDJの声を俳優・荒川良々さんが担当していることも注目ポイントです。
ネタ終了後には先に発表となった九州地方のツアースケジュールを告知しながら、「地元に行くことになったときには、お友達にぜひ宣伝してください。地元に来てくださいって紹介してくれてもいいですよ!」(長谷川)と呼びかけ。現在、出演予定の舞台『~崩壊シリーズ~九条丸い絵の殺人事件』の稽古にも参加している長谷川曰く「稽古 to 稽古」な毎日を送っているそうで、「コントの稽古しかしてない!」と発するじろう。「我々にはそういう道しか残されていない」という長谷川の言葉には、コントへの並々ならぬ意欲といいネタを作り続ける覚悟をひしひしと感じます。
地方公演では会議室で行う公演もあり、「どんな会場かわからないのが怖い(笑)。会議室はまだいいけど、ホールと付いているところが800人とかのキャパだったらどうする?」と笑いながらも不安がるじろう。「逆に2~3人くらいしか来てくれなかったら......」と呟くと、長谷川は「そうなったら(お客さん含めて)みんなで一緒にご飯食べよう!」と言い切ります。
さらに、荒川さんの収録日のエピソードも。アフタートークもかなり盛り上がり、60分は充実に満ちながらもあっという間に終わりました。
ライブ終了後、初日を終えた感想を訊くと「ツアー初日ということもありましたし、いつものように稽古ができなかったので不安はありましたけど、なんとか無事終えることができました」と安堵の表情を浮かべたじろう。「今回は(椅子などの)出しはけも自分達でするので、私なんかは壁にぶつかりそうになりましたけど」と言う長谷川は、じろうに「え? ぶつかりそうじゃなくて、ぶつかってたでしょ?」とツッコまれると、「ぶつかった(笑)。あそこは勉強になりましたね」と返答します。
本ツアーは以前から2人が抱いていた「地方のお客様を増やしたい」という思いから始まったものだそうで、「東京ではありがたいことに多くのお客様に来ていただけているんで、ほかでもこういうことをやっていますというのを知ってもらうために、自分達から(地方の方々に)会いに行こうということになりました」(長谷川)「劇場にお笑いを観に行くという文化があることも知ってもらいたいですね」(じろう)と語ります。そこには現在、広島ホームテレビで放送中の冠番組『ぶちぶちシソンヌ』の影響もあったそう。「僕ら、東京では(街中で)声をかけられることもありますけど、広島では誰も声をかけてもらえませんから、まだまだだなと」(長谷川)「僕なんて、ロケで行ったお好み焼き屋にプライベートで行ったら、覚えられてなかった」(じろう)と話しますが、じろうの場合、この番組に関しては広島の街をほぼ女装で歩いていることもあって気付かれないことも多いようです。
「普段のシソンヌライブでは、それこそ衣装をガチガチに着てたりするので、よしもとの地方にある劇場や営業に行った時にできるネタがほとんどないことに気付いたんです。だから、このライブでそういった場所でできるネタもストックできれば」と語るじろう。小道具をどこまで使うかについてもかなり話し合ったそうで、最初は女性の役ならばカツラを被ろうという話もあったようですが、「全部なしにしようと。するのはメガネのかけ外しくらいにしようということになりました」と話す長谷川。「自分達の体があればコントできますから、ぜひフェスとかにも呼んでいただきたいですね」と展望します。さらに、本ツアーに"2016"と付いているように、来年には"2017"として「パッケージ化して毎年ツアーをやっていきたい」とも考えているようです。
7月14日から18日まで、東京・本多劇場にて『シソンヌライブ[cinq]』も開催。ツアーの間に行われることになりますが、「[モノクロ]のネタを作りながら、これは本多劇場でやったほうがいいなというもの考えられているんで、(ネタ作りへの)スイッチが入ってよかった」とポジティブに捉えているじろう。「今回、ツアーで観てもし気に入っていただけたら、東京へ『シソンヌライブ』を観に来てもらえると嬉しいですね」と呼びかける2人でした。
今後は4月29日(金)に沖縄、5月13日(金)に埼玉......と随時、各地を巡っていくシソンヌ。公演の詳細については、公式ブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/sissonnelive_monochrome)をご覧ください。地元でシソンヌの上質なコントが観られるチャンスをどうかお見逃しなく!
【シソンヌ】
『シソンヌライブ【モノクロ】2016』今後のスケジュール
【沖縄】4/29(金)19:00開演:沖縄花月
【埼玉】5/13(金)19:00開演:大宮ラクーンよしもと劇場
【宮城】5/27(金)19:30開演:宮城野区文化センター
【秋田】5/28(土)13:00開演:秋田市文化会館 小ホール
【岩手】5/28(土)19:30開演:盛岡劇場・メインホール
【千葉】6/04(土)19:00開演:よしもと幕張イオンモール劇場
【青森】6/10(金)19:30開演:SPACE DENEGA STUDIO
【福島】6/11(土)13:30開演:福島県文化センター・小ホール
【山形】6/11(土)19:30開演:山形市民会館・小ホール
・チケット23日(土)より発売開始
【熊本】 8/18(木)19:30開演:熊本市国際交流会館・ホール
【鹿児島】8/19(金)12:30開演:鹿児島市民文化ホール
【宮崎】 8/19(金)19:30開演:メディキット県民文化センター
【大分】 8/20(土)12:30開演:ビーコンプラザ中会議室
【福岡】 8/20(土)19:00開演:スカラエスパシオ
【佐賀】 8/21(日)12:30開演:佐賀県立美術館・美術館ホール
【長崎】 8/21(日)18:30開演:NBCビデオホール
料金:2,000円(前売・当日共)
※未就学児入場不可
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