友近は「あさロス」、バッファロー吾郎Aは「ロス疑惑」!? 映画『マクベス』日本版"マクベス夫妻"お披露目イベント
4月9日(土)、東京・パンダスタジオ浜町にて、映画『マクベス』日本版"マクベス夫妻"お披露目イベントが行われ、友近、バッファロー吾郎Aが登壇しました。
優れた兵士であった男が王になるという出世欲に駆られ、またその妻の巧みな"操り"により狂気に堕ちていく人生を描いた本作。シェイクスピアの没後400年となる2016年に、彼の最高傑作がスクリーンに甦ります。
5月13日(金)の公開を記念して、文学史上最も有名な夫婦であるマクベス夫妻の"日本版"を、お笑い界を代表する演技派芸人の友近&バッファロー吾郎Aが演じることに。
劇中のマクベス夫妻同様、純白の豪華なドレス姿の友近と、王としての威厳ある衣装に身を包んだAが登場し、まずは『マクベス』のポスタービジュアルを完全再現。
先ほどスペシャル映像等の撮影を行っていたという2人に「撮影中、どんな会話をされていたんですか?」との質問が飛ぶと、「カゼひいたん?」と友近がAに話しかけたあと、「総合病院行った方がいいよ?」と続けたため、取材陣から笑いが起こります。Aが「でも総合病院は待ち時間がなぁ......」と返すと、「待ち時間と命とどっちが大事か、っていう話やから」とピシャリと言い放ちます。さらにAが続けて「一回西村先生に相談してみるわ」と言うと、「そら西村先生はいい人やけど、あんたも人がいいから、私もだからあんたを選んでんねんけど......」「でも待ち時間がなぁ」という会話を延々続けたあと、「......実際の『マクベス』にこんな会話はないんですけど(笑)」と友近。
映画を見て、「究極の愛なんでしょうけど、人を殺めてっていうのはね......」とさすがにマクベス夫人には共感できないようすの友近。一方Aは「やっぱり女性って怖いんやなと思いました」と感想を語ります。
友近はAのことを「いちばん最初にネタを見てくださって、舞台に上げてくださったのがAさんで、私にとってはいちばんの師匠みたいな人」だと話します。一度、感謝の気持ちでお弁当を作って楽屋に持っていったことがあるそうで、その時のことをAが「お弁当はすごくおいしかったんですけど、お弁当の柄が歌舞伎絵で"貴乃花"って書いてある弁当箱やったんです。そのチョイスって、女の子としてどうなん?とは思いました(笑)」と振り返ると、友近は「大相撲を観に行ったときにいただいて。全部食べるとお相撲さんの絵が出てくるんです」と嬉しそうに話していました。
友近いわく、「(Aは)新人の発掘をとにかくしてくれるプロの方」だそうで、そう言われたAは、照れ隠しか「僕そんな、業者じゃないですよ?」と話しますが、「でもホントに、出会ったときの友近は原石でしたけど、ますます磨きがかかって......今はこのパール以上!」と、自分の想像以上に輝いていると褒めるAに、友近も「たまにこうやってお仕事ご一緒させていただくたびに、デビュー当時を思い出すんです」と真面目に返してしまい、少し恥ずかしかったのか、「わかってるんですか、あなた(笑)!」とテリー伊藤さんばりに"褒めながら怒る人"を演じます。
夫を支えつつも出世の為には手段を選ばない、夫を操る最恐の妻・マクベス夫人役ということになぞらえて、「これまでに男性を操った経験は?」という質問には「操るとかそういうのはないですけど、人って褒められたら嬉しいじゃないですか。だから(男性を)褒めるということはよくします。褒めることで操ってると言えるのかもしれないですけど」と返す友近。それを聞いたAが、「イメージ的には男を引っ張っていくように見えるかもしれませんけど、実際は結構内助の功ですよ。以前、お鍋に呼んでもらったことがあるんですけど、具材を出すタイミングも絶妙やったし......。"胃袋をつかむ"ってこうなんだろうなって」と、内助の功を説明するには若干微妙なエピソードを話します(笑)。すると友近も、「そうですね、ナスの肉巻きとか、黒酢の酢豚とか、ハンバーグの煮込みとか......」と、先日の結婚会見での藤原紀香さんのモノマネをすかさず披露。「それ今やったらアカンて(笑)」と先輩であるAにたしなめられていましたが、懲りずに(?)フォトセッション時にも指輪を見せるポーズをとり、取材陣を沸かせていました(笑)。
最後に、「難しい作品だと思うかもしれませんが、実際に見るとすごく考えさせられる映画。ふだん何も考えていないような人でも、見た後考えさせられるというか、作品と向き合えるんじゃないかと思います」(友近)、「正直シェイクスピアやマクベスの名前は知っていても、作品は観たことがなかったんですけど、今回初めて観て、なぜいまだに人気があるのかがわかりました。人間の真理を描いているんやなって。普遍的なことを描いているから今の時代の人にも求められるんだと思います。ぜひ楽しんで観ていただきたいです」(A)と、それぞれ映画への応援メッセージを語り、イベントは終了。
イベント終了後の囲み取材では、今回のイベントについて聞かれた友近が「こういう衣装とか髪型にしてもらうのが嬉しくって。女の子ってやっぱりコスプレとかするとテンション上がるもんだなって。"女の子"っていう年齢でもないですけど......(笑)」と言いながら、かなり嬉しそうです。
一方「僕の衣装、なんかしょうゆのシミみたいなんがついてるんですよ~」とこぼすAでしたが、ちょうどガウンで隠れていたため、特に影響はなかったよう。
シェイクスピアの四大悲劇のひとつである『マクベス』になぞらえて「最近起こった悲劇は?」との問いには、「悲劇かぁ......。悲劇、感激(笑)」と、つい思いついたことをそのまま言ってしまい、「バカ言ってる(笑)」と照れ笑いをする友近と、「オレも思いついたけど、オレはガマンしたぞ」となぜか勝ち誇ったようすのAに取材陣から笑いが起こります。
「あ、でも、悲劇かな?と思ったら違ってたっていう話ならあります」と友近が続け、「よく食べるんで、足が痛くなったから『もしかして通風かな?』と思って病院に行ったら、まったく問題なかったんですけど、体重が増えてるから関節に痛みがきてるらしく『コンドロイチン摂ってください』って言われて......(笑)。体重は減らそう、と思いました」と告白していました。
先日終了した、大好評だった朝ドラ『あさが来た』での好演について聞かれ、「いい役をやらせていただいて、ホントに感謝してます。地方にロケに行っても、おじいちゃんやおばあちゃんからも『うめさ~ん!』って声をかけていただくようになって......。あと、うめさんが人のために生きていく人だったので、こういう生き方もいいなって。普段アホなことばっかり言っていても、『うめはこんなこと言わないかもしれない』と思ってしまうくらい、自分の中でうめが占める割合が大きくなっています。私はうめかもしれません!」と言い、「私自身も(『あさが来た』)ロスになりました」と話します。それを聞いたAは「僕も毎日見てたんで、完全にロスです。ロス疑惑です!」と、さっきの悲劇感激と同レベルのダジャレで若干の失笑を買っていました(笑)。
映画『マクベス』は5月13日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー。
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