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2016年4月25日 (月)

ピン芸人・ほりっこし&黄金時代、「住みますアジア芸人」としてフィリピンへ出発!

4月25日(月)、10組&11組目の「住みますアジア芸人」として、ピン芸人・ほりっこしと黄金時代がフィリピンへ渡航しました!

「住みますアジア芸人」とは、アジア全域での日本のエンターテイメントコンテンツの推進を目的として設立された合弁会社MCIPホールディングスがアジアでエンターテイメント事業を展開するための最初の架け橋となる、アジア版「あなたの街に"住みます"プロジェクト」の"伝道師"。

アジアでのエンターテイメント事業展開の基盤を築くため、また日本のエンターテイメントを広めるため、「住みますアジア芸人」として各国へ芸人を派遣。芸人たちは、現地の言葉はもちろん、人々の暮らしや笑い、エンターテイメント、流行を学び、ジャパンコンテンツを現地の人々に発信し、さらに日本に向けて各地の情報を発信します。

現在は台湾、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムで活動中の「住みますアジア芸人」ですが、このたび初となるフィリピンに向けて、ピン芸人のほりっこしと黄金時代の2組が本日旅立ちました。
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(向かって左から)ほりっこし、井上和夫(黄金時代)、田中一樹(黄金時代)

東京NSC12期生、芸歴10年目となるほりっこしは、埼玉県出身の29歳。「まごころしたごころ」というコンビで活動していましたが、2年前に解散。現在はピン芸人として、漫談を中心に活動しています。

一方、井上和夫、田中一樹の2人からなる黄金時代はNSC東京18期生、今年で4年目というフレッシュなコンビ。元々はトリオでしたが、2年前に1人が脱退してからは、コンビとしておもに学生あるあるコントを中心に活動してきました。

「住みますアジア芸人」になりたいと思った理由について聞いてみると、「芸歴がまだ4年と浅いんですけど、上には上がいるというか、日本には面白い人たちがいっぱいいる。それなら他の国で勝負した方がまだ見込みがあるんじゃないかと思って。安易な考えかもしれないですけど(笑)」と田中。井上も「キングオブコント優勝とか、そういう正統派の売れ方を目指すのはかなり難しいんで、賞レースで優勝をめざしてがんばるやり方とは違った道で売れたいと思った」と話します。先輩であるほりっこしは「4年目でそう思えるってすごい。僕もまったく同じ考えなんですけど、その考えにたどりつくまでに10年かかりました」と苦笑します。

ほりっこしはこの1年、「アジア住みたい芸人」として活動していた(?)らしく、「この1年、家も持たず、いつでも海外に行けるように待機していた」そう。田中も3月いっぱいで部屋を引き払ってしまったため、この1カ月近くはホームレスとなり「花園神社でずっとアリの巣を眺めていた日もありました」としみじみ語っていました(笑)。

そんな2組は今回のフィリピン行きが決まった段階で初めて知り合ったそうで、渡航前にどんなところかを体験するために3人でフィリピンパブへ行き、ネタを披露してみたんだとか。すると、「すごくウケて、絶対売れるとまで言われた」そうなのですが、ほりっこしいわく「だからフィリピン行きに自信が持てたんですけど、冷静になって考えてみるとお客さんに対するお世辞だったのかも。『シャチョーさん、面白い』って言ってくれてましたけど、僕社長じゃないし」と、フィリピンパブに客として行ってもあまり参考にならなかったことに気づいたようでした(笑)。

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フィリピンの印象を聞くと、「他の住みます芸人が行った国々とは違って銃社会なんで、不安はたくさんあります」と井上。他の国の「住みますアジア芸人」から何かアドバイスは受けたか聞いてみると、ほりっこしは「(住みますアジアは)マジでヤバイから」「心折れるよ」とみんなからさんざん脅されたといいます。また、タイの住みます芸人・ぼんちきよしからは「とりあえず3カ月生き延びろ」と言われたそう。最初の2カ月は言葉も通じず、生活するだけでいっぱいいっぱいでそれどころじゃないけど、やっと少し慣れてきたかな、と思う3カ月目頃にホームシックがやってくるから、そこをなんとか乗り切れ、という住みます芸人の先輩ならではのタメになるアドバイスです。

また、ほりっこしは10年間、ほんこんが経営しているお好み焼き店「冨くら」でバイトをしていたそうで、先日お店に挨拶に行ったところ、ほんこんも心配していて「『がんばってこいよ!』じゃなくて『おまえ、ホンマに大丈夫か? 死ぬなよ』って言われた」んだそう。

フィリピンでの生活でいちばん不安なことを聞いてみると「命の危険です、やっぱり」と即答する井上。どうやら本当に物騒なところらしいので、気をつけて生活しないと、と話します。また、現地では3人で一緒に生活をするそうなのですが、田中が「トイレはひとつしかないと思うんですけど、僕はトイレが長くて回数も多くて臭いんで、それでモメるような気がします(笑)」とトイレの不安を吐露します。

逆に楽しみなことを聞いてみると、ほりっこしは海外旅行自体初めてなので、食べもの、人とのふれあい、街並など、すべてが楽しみなんだとか。そんなポジティブシンキングなほりっこしですが、実は今現在自分に「死亡フラグが立ってる」と言うので、どういうことか聞いてみると、フィリピンに行くことが決まってからというもの「大切な人にめちゃくちゃたまたま会う」んだそう。たとえば先日行った沖縄で、たまたま初恋の女性とすれ違う、といったような小さな奇跡が出発直前に起こりすぎていると話すほりっこし。その奇跡のハンパなさに「これって死ぬ前なんじゃないか」と感じてしまって「今、それだけが不安です」と話していました。

一方井上は「売れることが楽しみです。僕がパッキャオぐらい有名になって、大金持ちになって、モテモテになったら......」と妄想が止まりません(笑)。すると田中が「こいつ(井上)がパッキャオになるんだったら、オレはマミーD(注:パッキャオの母)になります!」と謎の「相方の母親になる」宣言を(笑)。
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フィリピンでの「住みます芸人」が今回初であることについては、「ゼロから始めるというか、パイオニアの方が希望ややりがいがある」と前向きに捉える井上。言葉の壁について聞くと、3人とも「言葉の勉強はまだまだこれから」と話しますが、「フィリピンはタガログ語と英語が半々らしいので、どっちも勉強します!」と頼もしい一言を放っていました。

フィリピンではどんなことをやってみたいかを聞いてみると、ほりっこしは「フィリピンのお笑いはスタンダップコメディ(西洋漫談)が主流。まだ言葉ができない僕にとってはいばらの道かもしれませんけど、言葉を覚えて僕も日本人ならではのスタンダップコメディをやってみたい」と意欲を語ります。また、田中は「タイの住みます芸人が忍者の格好でコントをやっているという話を聞いて、最初に見てもらうためのきっかけにはそういうアプローチもいいんじゃないかと思ったので、3人でのユニットコントもやってみようかなと思ってます」と話します。

一方井上は、「僕はサッカーのリフティングが得意なので、それをステージの上でもできるぐらいのレベルに高めて披露して、現地の人と仲良くなれればな、と思います。まずは言葉がなくても通じる大道芸的なところ(リフティング)からスタートできれば」と冷静かつ現実的な意見を述べます。田中も、「そのリフティングを取り入れた、見ただけで笑えるようなミニコントをやりたい」と、早くも構想を巡らせている模様。

最後に意気込みを聞いてみると、「他の国の住みます芸人に追いつけ追い越せでがんばっていきたい。打倒ベトナムで」とほりっこし。なぜ打倒ベトナムなのか聞いてみると、ベトナムの住みます芸人のダブルウィッシュは「一緒に(アジアに)行こうね」と語り合った仲なのに先に行ってしまったからだそう。黄金時代の2人も、「とにかく頑張ります!」と声を揃えて意気込みを語っていました。

今後のほりっこしと黄金時代、また各国の「住みますアジア芸人」の活動については、公式サイト(http://sumimasu.asia)をご覧ください!
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