話題の即興ショー『THE EMPTY STAGE~SEVEN COLORS』 歌と音楽づくしの極上・即興ミュージカルショー『Musical Night』レポート
ゴールデンウィーク5月4日(火・祝)・5日(水・祝)の2日間、銀座BENOAにて、話題の即興ショー『THE EMPTY STAGE』の新シリーズ、7種類の全く違うショーをお届けする『SEVEN COLORS』を上演。今回は、最終公演の5月5日(水・祝)18:00の回、COLOR7『Musical Night』の模様をレポート。
COLOR7『Musical Night』は、歌と音楽づくしの極上・即興ミュージカルショー。という、歌やダンスに自信のあるメンバーが集結。司会のタケトの声に導かれステージに登場したメンバーは、様々な即興コント="シーン"を繰り広げていきます。
最初のシーンは「コンダクター」。お客さんから頂いたお題をもとに、コンダクターを務める修士の指揮により、今まで聞いたことのない歌を作り上げます。お客さんからのお題は「とうもろこし」「光る」「爆発した」という関連性のないワード。これを修士に指名されたメンバーが、1フレーズずつ即興の歌詞とメロディで繋いでいき、まだ青いとうもろこしを茹でたところを爆発したという歌が完成。途中、宮川が発した「ブルーサファイヤコーン」のフレーズが大爆笑を呼び、サビは全員で「ブルーサファイヤコーン」を大合唱。歌唱力抜群の松浦の独唱パートや、金成のセリフパートなども盛り込み、壮大なスケールの楽曲となりました。
2つめのシーンは「ダンサブル殺人事件」。殺人事件の目撃者のケンが、1分間のダンスとジェスチャーだけで事件の内容を伝えていくというもの。お客さんからいただいたお題は、犯人=だるま職人、場所=ベルサイユ宮殿、凶器=けろけろけろっぴのぬいぐるみ。難解なお題に、ケンは「えー!!」と、軽快なステップを織り交ぜながら、一人目の菊池に伝えていきます。ところが、ケンは要所要所におかしな表情やキメポーズ、さらには奇声を発して笑わせるため、続く菊池、梶原も、さらにデフォルメして、より大きな笑いをとろうとします。結果、最後の岸に渡る時には、ケンのベルサイユ宮殿で"紅茶を注ぐポーズ"が、桂文枝師匠の「いらっしゃーい」のポーズに!? それでも、菊池は「だるま職人」を見事的中させ、「けろけろけろっぴ」とはわからなかったものの「カエルのぬいぐるみ」まで読み解きました。
3つめのシーンは「紙の効果音」。即興コントの途中で、選んだ紙に書かれた番号の効果音を鳴らし、その音に合わせてコントを続けるというもの。お客さんからのお題「観覧車の中」からシーンがスタート。まずは、竹若と金成が観覧車の中でデート中のカップルに扮し、いい雰囲気になったところで1つめの交換音を。それが緊急事態を知らせる音だったため、観覧車が突然暴走し始めたとう展開に。その後、なんと観覧車を脱出した金成と、遊園地の職員の坂田の争いに。お互いパンチを繰り出すものの、効果音が「波の音」や「バネの音」だったために、特殊能力を使った戦いとなったのでした。
4つめのシーンは「アカペラ」。お客さんにステージに上がっていただき、2組のチームが、その方のための曲をアカペラで歌い、どちらの曲を気に入っていただけるかを競います。ご協力いただいたお客さんは、23歳、アパレル関係の女性。芸人たちの質問により、好きな色は紫、好きな食べ物はカリカリで中にクリームの入ったメロンパンということが分かったところでスタート。先攻の菊地チームの曲「カリカリメロンパン」は、菊地の「カリカリメロンパ~~~ン♪」のフレーズに、メンバーの「イェイイェイイェーイ!」のコーラスがクセになるノリのいいナンバー。さらに、菊地がラップでメロンパンへの愛を語り、大きな笑いを生みました。対する、後攻のケンチームの曲「アパレル&パープル」は、ケンがリードボーカルを務めるソウルフルなナンバー。サビの「パープル大好き~~~♪」の大合唱には、会場からも拍手が。甲乙つけがたい勝負の行方は、お客さん本人の判定により、ケンチームが勝利しました。
休憩をはさんでの後半戦、5つめのシーンは「バラード」。修士、青山、松浦、坂田の4人が、お客さんのためのバラードを歌い、競います。今回のお客さんは、阿佐ヶ谷在住、大学生の女性。芸人たちが彼女の趣味嗜好を知るため質問をしたところ、その回答からかなり個性的な人物であると判明。そこで4人は、彼女の特徴を盛り込んだバラードで勝負することに。青山は、彼女が毎日通っているというドンキホーテの思い出を、松浦は歌唱力を存分に発揮し、阿佐ヶ谷への愛を歌い上げ、青山は、彼女への激しすぎる愛を、顔の血管が浮き出るほどの迫力で熱唱。修士は、2人の恋人としての思い出を歌う感動のバラードを披露したものの、本公演登場時に頭を強打した自身のパプニングを盛り込み、最後の「(2人の思い出は)もう覚えてない。さっき頭を打ったから~♪」のフレーズで爆笑をさらいました。
6つめのシーンは「それラップしてみよう」。シーンの途中で飛び出したセリフでラップをするというもの。お客さんからいただいたお題「隣人」をテーマに、ケン、中澤、宮川が騒音による隣人トラブルの即興コントを繰り広げます。騒音の原因の「オナラ」や「あんたにゃ関係ねーだろ」などのセリフから数々のラップが生まれる中、なぜかストーカーのケンと宮川に愛が生まれるというトンデモ展開に。2人が愛を奏でるラップには、感動と爆笑。そしてラストは「幸せになろう」のセリフから3人でラップを。宮川が、「Put your hands up! Put your hands up!」と会場をあおり、お客さんも参加して大盛り上がりとなりました。
7つめのシーンは「アルバムコマーシャル」。人気アーティストになりきり、お客さんからいただいた、全く関係のない2つのお題をタイトルにした新曲を披露するというもの。大人気ボーカルユニット"エンプ
ティーズ"に扮した菊地、梶原、西村、岸が、ナルシシズム全開でステージに登場。まずは、早起き担当の"雨のち雨"こと西野は、「丸い・ダメージ」を披露。"角をとって丸くしろ"のフレーズが印象的な曲を、振付きで熱唱します。続いて、シンバル担当の"テツヤ"こと梶原は、「ハンサム・モンゴル」を。4人目の子供が産まれたばかりの自らのエピソードを盛り込み、感動的な歌に。最年長52歳の"コトブキススム"こと岸は、「うるさい・クレヨンしんちゃん」を。にっちもさっちもいかない時の、"にっち"の時に作ったというこの曲は、なぜか演歌調に!? リーダーの"マグナムよしおか"こと菊地は、運悪くお題に動詞を2つ引いてしまい「ほとばしる・うたう」という微妙なタイトルの曲に。しかし、そんなものなどものともせず、まずはビジュアル系を意識したマイクパフォーマンスで笑いをとり、さらにメンバーをバックダンサーに従えての熱唱で、1番の爆笑をさらいました。
ラストは「一言のラブソング」。全員が1フレーズごと歌い繋ぎ、ステキなラブソングを作ります。お客さんからのお題は「端午の節句」。ラブソングに似つかわしくない言葉ながら、メンバー全員で親の子供への愛を歌い上げ、感動のフィナーレとなりました。エンディングでは、8月公演の告知と、よりパワーアップするため、ギンナナの金成、菊地と、ニブンノゴ!の森本が、本場シカゴに修業に行くことを発表。次回は、8月1日(月)~14日(日)銀座BENOAにて開催。6月チケット発売!
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