よしもとニュースセンター

５月13日（金）、東京・お台場シネマメディアージュにて、映画『マクベス』初日舞台挨拶イベントが行われ、『マクベス』を始めとしたシェイクスピア作品に縁が深い俳優の江守徹さん、日本版テーマソング『Eternal Star ～君のために～』を担当する、超新星のユナクさんが登壇しました。

上映後、最初に登壇したのは江守徹さん。
３歳の頃、母親に連れられて見て以来、映画ファンという江守さんですが、今回の『マクベス』について「シェイクスピアを元にした映画をこれまで随分見ましたけども、その中で一番いい」「主役のマイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤールとの夫婦の良さが、まるでシェイクスピア劇とは思えないほど、現代そこに存在している人物なんじゃないかと思った」と絶賛します。

シェイクスピアの４大悲劇を全てに出演しているという江守さんは、そのなかでも『マクベス』が一番短く、「それだけ物語のスジが単純」と言い切りますが、その分、「心情を観客に伝えるかっていうのが、監督や俳優の力量だと思うんですよね。今回の『マクベス』は、監督と俳優たちの息があって素晴らしいもんだと思います」と感心した様子。

シェイクスピアの魅力については、「人生にあることの全てを描こうと思っている」として、現代を生きる我々の心にのしかかってくるような描写ゆえに、今なお世界中で愛されているとの持論を語ります。

続いて、ユナクさんが登壇。
"MILKY WAY"(超新星のファン)からの声援に応えて挨拶をしたユナクさんは、シェイクスピア作品はほぼ読破していると明かし、今回の『マクベス』は12月に韓国での公開時に鑑賞したそうで、「映像美がすごいキレイで、俳優さんの演技力がすごいなって感じですね」と唸ります。

MCの鈴木美香さんから、具体的な「すごい」点を訊かれると、「戦闘シーンも素晴らしいんですけど、最初は（マクベスは）強い将軍じゃないですか。なんだけど、魔女の甘い口説きに騙されて、結局精神的も感情的にも変わるじゃないですか。野心とか。その変化とかがすごい見えるんですよ。セリフはちょっとむずかしいけど」と時折日本語を選びながらも、演技の"すごさ"を伝えるユナクさん。
さらには、「マクベスが一筋の涙を流すシーンがあるじゃないですか。あれは、ありえない芝居だと思いました。あのシーンは何回も見ました。どう表現できるのか」と表現者として興味を示しながらも、「"タン"という感じ（笑）」と舌を鳴らしてイタズラな笑みを浮かべます。

一方、自身が歌う『Eternal Star ～君のために～』が日本版テーマソングに選出されたことについては、シェイクスピア作品に関われたことが「うれしいし、光栄です」として、「日本に来て、テレビから僕の声が聞こえてビックリして、『マクベス』のCMだったんですよ」といった逸話も披露。
加えて、レコーディングでは自らリテイクを切り出し、３回行ったことを明かして「アーティストとしては満足という単語は使えないと思うんですけど、でもいい曲に出来上がったと思います」と自信を覗かせます。

そんな流暢な日本語を話すユナクさんを笑顔で見守っていた江守さん。
初対面の２人ですが、名古屋での留学時代、江守さんの出演を見聞きしていたというユナクさんは「挨拶に行った時に、オーラがありまして、すごい存在感がありまして、緊張感があります」と楽屋挨拶した瞬間を振り返ります。
反対に江守さんは、「実に爽やかで、自分が女性だったらいいなと思ってます（笑）」とコメントし、この日一番の拍手喝采を浴びることに。

せっかくの機会なので、アドバイスをお願いするようにと、MCより仕向けられたユナクさんは、今年12月上演されるミュージカル『プリシラ』でアダムというドラッグクイーン役を演じるにあたり、アドバイスを求めます。
すると江守さんは「演技というのは、自分を観客のみなさんにさらけ出すことですからね。心を正直に、思うままに演じることが大事だと思います」と重みのある助言をし、感銘を受けた様子のユナクさんでした。

最後にユナクさんは、『マクベス』について「いろんなSNSに"超いい作品だよ"ってつぶやいてください」と改めてPR。
そして、６月29日（水）に10曲入りソロアルバムのリリースを発表し、MILKY WAYを歓喜させると、「みなさんが満足する曲にしようとめっちゃがんばったので、一曲一曲大事に聞いてください」とのメッセージで、舞台挨拶を締めくくりました。

なお、『マクベス』日本版テーマソング『Eternal Star ～君のために～』は、本日５月13日より配信スタート。
ユナクさんのアルバム『REAL』は６月29日（水）に３typeがリリース。
詳細、最新情報は、よしもとアール・アンド・シー内公式サイトでご確認ください。