もう中学生とのコラボレーションはカオスな展開に! 天竺鼠・川原によるトークライブ『マシンガンマウス』(4/29)レポート
4月29日(祝・金)、東京・ヨシモト∞ホールにて、天竺鼠・川原によるトークライブ『マシンガンマウス』が開催されました。
こちらは、川原が大阪時代から開催してきたトークライブ。東京で初めての開催、さらに祝日ということもあってか、客席には多くのお客様が。ゆっくりと舞台袖から登場した川原は「ちょっと多過ぎますねぇ。もうちょっと少ないほうがやりやすいです」と本音(?)を吐露しつつ、「どういう気持ちで(ライブを)観に来てるのかわからないですけど、植物を観に来てるくらい(の感覚)がちょうどいいのかなって」とレクチャーします。
「大阪でやっていた基本、変な人を呼んでやってるライブ」と説明しつつ、東京での第1弾ゲストのもう中学生については「東京でいちばん変なヤツ。先輩なんですけど、こいつしかいないだろうと思った」と話しながら、東京での生活についてトーク。も、「満員電車がすごい」という話を何度もループさせるという独特な展開で、早速"らしい"世界観を見せます。
もう中学生が舞台袖で待機してるにも関わらず、呼び込まないままトークを繰り広げる川原。「もう中さんの本当の実態が知りたい」(川原)「いや、ボクはさらけ出してるんだけどね」(もう中学生)「僕は努力の賜物で、積み木を重ねたような"変なの"でやってきた。この方は何を積もうとしてるのかって思う本物の変な人なんです」(川原)「ボクはマジメだし、まともだよ。愛媛のポンジュースみたいな感じっ!」(もう中学生)と、それぞれが個性をぶつからせます。「呼んだほうがよくない?」という提案に、川原から「呼んでしまったらもう終わり」と却下されたもう中学生は「味わいだねぇ。永谷園だ!」と意味不明ながらもポジティブさが伝わる返しをして、お客さんを困惑させていました。
ようやく呼び込まれたもう中学生。「"イベンツ"に呼んでいただけてぇ~。4月29日は一度しかないらしい。同士が集まるラストチャンス!」と喋り続ける様をじーーっと無表情で見つめていた川原は「困惑する」とぽつり。そんな空気を物ともせず、「川っち(川原)とはハーモニーが合うのよ~。好きなカーディガンの色とかね?」と振るもう中学生に、川原は一旦「言わん!」と拒否したものの、すかさず「......緑!」と返答。思わぬ不意打ちに「あっ!」と驚くもう中学生は「まだボク言ってない! 青!」と笑顔で返します。
天竺鼠の寿司のネタが大好きだという、もう中学生。「アンサーソングじゃないけど、アンサーコント」と言いながら、このライブのために運んだというおなじみの段ボールでできた大道具を持って来て、コント『寿司』を披露します。
「川っちも入って」と誘われた川原は最初「ネタ知らんし」と突っぱねていましたが、コントが始まった途端に参加。びしょびしょの履歴書を持って現れたアルバイト店員に扮しますが、もう中学生は「一斗缶を運んで」「いくらの粒数を数えていて」などと導いて川原を遠ざけながら、自らのストーリーを貫きます。
「川っち、良くできたね。まさか入って来るとは思わなかったけど、新しい自分のかたちが見えたよ。自分のネタに(他の人が)入れるんだなって!」と意気揚々と話すマイペースなもう中学生に、「いや、入れてないんだけど......」と、さすがの川原も困惑を隠せない様子。さらに、マグロの解体ショーをやらされると、「何これ?」と呆れていました。
もう中学生の暴走(?)は止まりません。
「ここに来る途中ですごいものを見つけた。マツケンサンバになれるステッキ!」と、川原へムチャぶり。「やだなぁ......すごい負担が......」と言いながらも、押しに押されてやる羽目に。その後きっちり仕返しをしますが、もう中学生の突飛すぎるボケに「その情報はない」とお手上げです。
また、もう中学生から「川っちの小ナスあるじゃん? 大ナス持って来てるから漫才やりたい」という提案が。最初は嫌そうな表情を浮かべていた川原でしたが、結局やることに。「秋ナスは嫁に食わすな」ということわざをテーマに、夫婦漫才風の掛け合いを見せます。
満足そうに満面の笑みを浮かべるもう中学生。「川っちどうだった?」とウキウキしながら訊ねて「最悪!」と言い放たれますが、へこたれません。「川っちといえばナスだけど、ニンジンがいいなっていう時代はなかったのぉ?」と訊ねると、「タマネギとズッキーニはやった」と今度は素直に答える川原でした。
「単独を観に来てくれて、打ち上げに行った時に"川っちにしてもらいたいことがいっぱい浮かんだ"って言ってましたよね」と切り出した川原。「川っちにしかできないネタがあるって。言うてるだけかなと思ったら、俺らに向けてのネタが書かれてた」とぎっしりとネタが書かれたノートを見せられたらしく、いくつか設定を教えてもらったんだとか。「例えば、デッカい目玉焼きの白身が波になっていて、そこで滑って欲しいと言われた。川っちにしかできないと言われたけど、俺もできない!」とキッパリ。大きな笑いが起こるなか、「とっておきのネタがある」と切り出したもう中学生。「昭和64年の10円玉をカタカナと思ってる人。瀬下くんは漢字でって思ってるの。なんて言うか......アンジャッシュさんみたいになるけど、すれ違いってことかな?」と言い出します。
黙って耳を傾けていた川原ですが、「はぁ?」と一言。「この人、ずっと何言ってるんだ」とぼやいていました。
イベント終盤には、もう中学生から質問攻めに遭う川原。「猫、なんて名前? 当てていい? しげるでしょ?」「高校時代、どんな感じだった?」などの質問したかと思えば、「夜に泣くことがある。夜空を観て、敢えて泣こうとするの。川っちもやってみて!」とまさかの提案も。
最後は「川っちに来日して欲しい」とまで言って大道具を持ち出すなど、とにかくやりたい放題のもう中学生でした。
エンディングでは「ボク、思ったんだけど、せっかくだから(お客様に)帰り、アーチをくぐって帰ってもらわない?」と言い出すもう中学生。最初は「嫌だ!」と断っていた川原でしたが、お客様からの歓迎の拍手もあり、「責任持って通れよ!」と呼びかけてアーチをつくって送り出しました。
今後は2ヵ月に1回開催される『マシンガンマウス』。次回は6月25日(土)に開催され、ゲストにジャルジャル・後藤が出演予定。なんとも形容し難い不思議な世界観を味わいたいという方は、ぜひとも足を運んでください。ほかでは得られない体験ができる......かもしれません!
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