囲碁将棋が、毎年恒例となったルミネtheよしもとでの単独ライブを、今年も8月15日(月)に開催。芸歴13年にかけてタイトルは「13」です。
賞レースでは常に注目を浴びている実力派漫才師ながら、ガツガツした野心の見えないマイペースな2人。
"学生ノリ"な漫才で観客を笑わせ、いつまでも少年のようですが、今や2人とも結婚し、文田は今年3月パパに。「親になったからにはだらしないのはダメ」(根建談)と、今年の単独ライブは、いつもより早いスタートダッシュを(文田が)決行。さらに"13年の集大成"とも言える90分漫才を披露するため、13本のネタ作りを始めました。
これまで囲碁将棋を応援していた人も、最近気になっている人も、囲碁将棋の漫才を13年分たっぷり楽しめる単独ライブに、ぜひ足をお運びください!
<囲碁将棋インタビュー>
――前回の単独ライブの思い出は?
文田:いつも90分漫才をやるんですけど、本数で言うとそんなに多くないんですよ、6、7本くらい。けど前回は10、11本くらいを短めに詰めてやったので、いつもよりも眠そうなお客さんが少なかったなと。テンポがよかったですし、やってる僕らもそんなに眠くなかったです(笑)。多めに、いろんなアイデアを見てもらおうと思ったんです。「M-1グランプリ」決勝には行けなかったんですけど、今まで出た賞レースの中では一番よくできたネタかなと。
根建:僕らあんまり会社に行かず、家が近いので地元のガストでネタを作ってて。でも去年、単独の2、3日前くらいに「お前らそろそろ練習しろ」って呼ばれて行ったら、畳の部屋だったんです。さすがにこれは立って練習しろってことかなと思って、畳擦り切れるくらい練習しましたね。畳擦り切れてた気がします。
文田:僕はその部屋で横になってたらすごくダニに噛まれました。
――ここ何年か自分たちの中で漫才に対する変化はありましたか?
文田:去年くらいからもう少しカッチリしたほうがいいのかなと思って。よく言えば観客のことを考えてですけど、単純にスベり過ぎるのにもう......。
根建:そろそろね。そろそろ年齢的に。親戚とかも来てますし。
文田:親戚の前でスベりたくないですよね。
根建:そうだよね、おじいちゃんおばあちゃんとか来てくれてるのに。生きてるうちは変なことやってもね。
文田:僕ら3年目くらいから、そんなにスタイルは変わってないんですよね。ボケとツッコミがしっかりした教科書のような漫才を練習してたんですけど、あんまり向いてなかったようで。2人とも滑舌悪いし、ネタもそんなに覚えられないので、フリートークに近いというか、アイデア一発勝負でいいかなって。よく言えば3年目で決まったし、悪く言えば3年目から何も変わってない(笑)。でも、どことなくアホっぽいというか、「これ俺らがやりたいだけだな」っていうネタはちょっとやらなくなったかなと。ちょっとだけ、よそゆきを羽織ってます。
根建:最近は男性のお客さんが増えてきたのがうれしいですね。
――芸人としての目標は変わりましたか?
文田:僕は一貫してグルメレポーターを目指しています。
根建:すぐ言うよね。
文田:旅レポとか。温泉入ったりおいしいもの食べたり。そういうのをしたいというのはずっとあるので、そこはブレてないですね。けど、ラジオとかケーブルテレビとかでやらせていただいたんですが、向いてないなっていうのもわかりました。めちゃめちゃ下手なんです。
根建:僕は、将来的に文田の子どもが「お父さん漫才師なんだな」ってわかるくらいまでは漫才したいですね。今はまだ2ヶ月だからわからないと思うので。
文田:それで思春期くらいになって、なんかちょっと嫌なこと言われたら俺めっちゃ凹むと思うんですよね。「お父さん売れてないよね」って。
根建:でもまあ売れてる売れてないに関わらず、「私のお父さん漫才師なんだ」ってわかるくらいまでは漫才してたいなって思います。
文田:「漫才師なんだ!」から「漫才師なんだ...」に下がる瞬間をほんと見たくない......。
根建:子どもができたからには、そんなだらしないのはダメですよ。極力やっぱりうんことかは言わない。子どもできたしお父さんだし。
――お子さんが単独ライブを観に来る時がくるわけですね。
文田:そもそも10代くらいのお客さんも置いていくタイプのネタをやってるので、そこはお父さんがなんか言ってて、周りの人が笑ってるなっていうその空気だけ感じてもらえたら。
根建:僕は謎のおじさんでずっといたい。あの人は何者なんですかみたいな感じで。今後一切会うつもりもないですし、空想上の人って感じでいこうかなと。
文田:僕の周りの人が「根建くんって大丈夫なの」って心配するんですよ、うちの親もそうだし嫁も「大丈夫なの」って。だから娘にも言って欲しいですね。
根建:いい人か悪い人かもわかんないくらいの。
文田:何かしら影響を与えたいですね。
根建:今回見れないこともないですからね。
文田:まだ2カ月だからわかないしね。やっぱり単独ライブってほかのお客さんがたくさん観に来てて 、後ろで子ども泣かれて、「いやお前のこども
かい!」ってなったらなんか嫌じゃないですか。
根建:泣くのは絶対違うからね。
文田:しょうがないよ。子どもは絶対泣くもん。
――今回の単独に向けて準備は始めていますか?
文田:いつもより早くて、もうネタは作り出してます。今回タイトルを「13」にしたのは、13年目というのもあるんですけど、13年やってきた中で、1年目から今までやってきたいろんなタイプのネタを振り返られるものを作りたいなって思って。新しいことを探すのも大事ですけど、昔やってたことのほうがよかったのかなってこともあるかもしれないじゃないですか。でも、結果的に10本くらいだったら、作れなかったんだなって思ってください。
根建:それはそれでしょうがないよね。
文田:僕らって、 テーマを出したときに、ボツになりにくいコンビでもあるんですよ、「これやめよう」ってならない。だから13本は出せるは出せるかなとは思ってます。、最近興味持ってくれた人が、こんなタイプのやつもあるんだって思ってくれて、でも昔から来てる人は「あ、懐かしい」みたいなやつができたらなと。
――どのような単独にしたいですか?
文田:いつもそう思ってやってますけど、一番いい単独になると思います。
根建:あと僕の親父がでかいので2席使っちゃうかもしれないですけど。
文田:でもルミネは肘掛けがあるから2席使えないから今回は大丈夫です。どこでも来るんですよ、「M-1グランプリの準決勝でも最前列の席取ってる。
根建:弟も芸人なんですが、トークライブで客3人と親父だったそうです。ちなみに弟も単独に来ると思うんですけど、そのときは芸人の後輩として接します。若貴の関係と一緒です。芸人のときは兄弟っていうのは捨ててますから。あと、文田の娘の泣き声が邪魔になったらスミマセン。
文田:「泣いてたら出ろ」っていうのはうまくイジって。
根建:いいね。
文田:「子どもが泣いてるっていうよりもね、親がバカなんだよ」って。
根建:「お前だよ」って(笑)。
文田:いやその前に呼びたくないよ。
【囲碁将棋】
囲碁将棋単独ライブ「13」
日時: 2016年8月15日(月) 19:00開場 19:30開演(90分公演)
場所: 東京・ルミネtheよしもと
出演者: 囲碁将棋
料金: 前売2500円 当日2800円
チケット情報: チケットよしもと
チケットぴあにて5月21日(土)10時より一般発売