第3回おきなわ新喜劇ツアー、「世界のヤッケームン大会」開催決定! プロデューサー兼座長のガレッジセール・ゴリにインタビュー!
吉本新喜劇と沖縄の方言・音楽・風習がチャンプルーした、沖縄独特の文化・歴史を「笑いながら学べる」エンタテインメントショー・おきなわ新喜劇。2014年に第1回全国ツアーを実施し、過去2回で計15,000名を動員する人気公演の第3回ツアー「世界のヤッケームン大会」が満を持して決定! 今回はどんな沖縄の文化を題材に笑わせてくれるのか、おきなわ新喜劇のプロデューサーであり、座長でもあるガレッジセール・ゴリに直撃しました!
――「ヤッケームン」というのは"厄介者""面倒な人"という意味だそうですが、今回のタイトル「世界のヤッケームン大会」とはどういう意味ですか?
だいたい5年に一度、世界中に散らばった沖縄移民が沖縄に集まるという、沖縄県としてはとても大きな、世界のウチナーンチュを巻き込んだお祭りがあるんですけど、それが「世界のウチナーンチュ大会」っていうお祭りなんです。ブラジルがいちばん沖縄移民が多いんですけど、他にもアルゼンチン、ペルー、ボリビア、メキシコ、ハワイ......。台湾や香港などのアジアも多いし、本当にものすごい数の沖縄の人たちが世界中に行ってるんですね。今はもう日系4世、5世までいってると思うんですけど、そういう人たちが元々私たちの血のルーツは沖縄だってことで、絆を確かめ合うために世界中から集まるっていう、すごい素敵な祭で。そこで世界中の文化を披露したり、逆に世界に行っても沖縄の民謡や三線を忘れずに学び続けていて、海外でやっている沖縄の伝統芸能を紹介し合ったりするんですけど、今年がそのお祭りの年なので、今回はまさにその祭を題材に、あるホテルに世界中のウチナーンチュが集まって珍騒動が起こるというお話にしようと。ちなみに僕はゴリデジャネイロっていう、ブラジルの日系3世の役を演じます。
――なるほど。ツアーでは毎回ゲストが登場しますが、今回もゲストの予定はあるのでしょうか。過去2回では具志堅用高さんが印象的でしたが......。
今回もゲストは登場予定なんですけど、具志堅さんはどうかなぁ......。スケジュールがあいていれば出てくれると思うんですけど。毎回出ていただくと、僕らも具志堅さん頼みになっちゃうので(笑)。沖縄で芸能をされてる方はたくさんいらっしゃるので、チャンピオンには甘えず、いろんな方を呼んで、「おきなわ新喜劇」という場所が沖縄から東京に巣立っていった人たちのウチナーンチュ大会になればいいなと思います。
――レギュラーの「おきなわ新喜劇」は、週一でやられてるんですよね。
そうですね。毎週日曜日、日帰りで。朝行って、3回公演やって、最終の飛行機で帰ってきます。
――たまにはのんびりしたいなんて思いませんか?
これだけ毎週通ってたら、のんびりしたいとかもないですね。でもこの前、26年ぶりに高校時代のサッカー部のみんなで集まって、サッカーしました。みんなの足の動かなさにゲラゲラ笑いましたね(笑)。そのメンバーを端っこから説明するなら『デブ、デブ、ハゲ、デブハゲ、ハゲ』とか、だいたいそんな感じですよ。
――じゃあ、その中ではゴリさん、変わってない方じゃないですか?
だいぶ変わってない方ですね。しかも、"白髪を染めてない"という事実を知ったときのみんなの動揺っぷりがすごかったです。僕ちょこっとしかないんですよ、白髪が。それが衝撃だったみたいで。
――人に見られる仕事だから若々しくいられるのかもしれないですね。ところで、「おきなわ新喜劇」独特の空気感ってあるんですか?
沖縄にいる時点で、お客さんも楽しいんですよね。観光客の方も多いんで。地元の人は地元の人で、のほほ~んとしている人が多いので。ある意味厳しい目で見てくれないっていうか、はなから楽しもうと思って見てくれてるんで、こっちもリラックスしてできるんですよね。でも東京だと関係者とかプロも来るじゃないですか。そうなると「あ、ガレッジこのレベルか」とか、すごく審査されてるみたいな気持ちになって緊張するんですよね。東京のお客さんも、笑いに肥えてたりすると「この前の若手の単独の方が面白かった」とか比べられたらどうしよう、とか。なんかねぇ、ピリッとするんですよ(笑)。
――なるほど(笑)。
大阪なんてもっとです。笑いに厳しい面があるので。向こうは本場というか、「よしもと新喜劇」がありますし、僕らなんて二番煎じじゃないですか、沖縄で新喜劇をやってるなんて。だから「どないやねん、実力。見たるさかいに~」みたいな(笑)。だから、大阪公演の一発目のボケでウケたりすると、ホントに急に緊張が解けます。「大丈夫だ! ウケる!」って。
――プレッシャーから解放されるんですね。
今回、東京公演はルミネでやるので、「東京の本拠地だから絶対に成功させなきゃ」とか「絶対に満員にしなきゃ」みたいな、そういう気持ちもあったりしますね。
――客層はどんな感じなんでしょうか。
「おきなわ新喜劇」ではお客さんの顔が見えるんですけど、毎回面白いくらいに家族感が出るんですよね。お父さん、お母さん、子どもたちにおじいちゃんおばあちゃんみたいな。サザエさん一家みたいな人たちがあちこちに見えて、ホッとします。あったかい感じですね。それはたぶん、おきなわ新喜劇自体のノリや空気があったかいからだと思います。
――新喜劇メンバーの中では、内間さんがムードメーカーな気がします。
そうですね、誰からも好かれるキャラクターですし。でも内間は酒臭くない日がない。毎朝酒臭いです。人を「酒を呑む人」と「酒に呑まれる人」の2種類に分けるとしたら、完全に「呑まれる人」の方ですね(笑)。だいたい朝来るの早いんですけど、それは真面目だから早いんじゃなくて、遅刻したらヤバいからって早めに来て、楽屋でずっと寝てるんです。
――(笑)。ちなみに、ゴリさんがいちばん「ヤッケームン」だな、と思う人はどんな人ですか?
新喜劇メンバーの中でいうと、けんたくんとありんくりんの比嘉竜太ですね。新喜劇で胸ぐらをつかんで洋服をビリビリと引き裂いたら、お客さんが「キャーッ!」って悲鳴を上げるくらいのものすごい胸毛が見えるっていう定番のくだりがあって、その2人をいつも胸毛腹毛でいじるんですよ。「沖縄のもずくってここで養殖されてたんだ~!」みたいな。そういうネタがあるんですけど、つい最近この2人に彼女ができて。そしたら急にわりと真面目なトーンで「彼女ができたんで、あんまり舞台の上で胸毛出すとか......、やりたくないです」って言うんで、「おまえ、カッコつけようとしてんじゃねーよ、芸人のくせに!」って注意しました(笑)。芸人なのに、彼女ができると「面白い」から「カッコいい」になろうとするんで、それはヤッケームンですね。だから、この「世界のヤッケームン大会」では、この2人を絶対に裸にします!
――(笑)。そんなことを言ってしまったがために。
そう(笑)。あとはやっぱ内間が酒臭いっていうのが。リハーサルがすごいツラいんですよ、口が臭くて。もう口が泡盛の醸造所みたいになってます。
――「おきなわ新喜劇」ができて3年目ですが、今後はどう成長していきたいですか?
ラスベガスとかのいわゆる世界の大きな観光地って、夜は定番のショーがあったりするじゃないですか。マジックショーだったり、サルティンバンコ的なショーだったり。やっぱ南国って、夜は食事とお酒と一緒に華やかなショーをゆったり見るっていうのが僕は必要だと思っているので、最終的には沖縄にそういった劇場を作りたいですね。それを、大阪のNGKが観光コースの一部に組み込まれているように、観光の定番コースになるといいなと思うし、1年365日、毎日4~5人の座長がチームを作って1日3回公演を回すような観光の定番になりたいです。大阪は1年365日、ほとんど満席なんですよ。興行的には大成功してる。だからそれを沖縄に持ってきたいんです。沖縄に行ったら誰もが行く、"夜のちゅら海水族館"にしたいんです。そのためには、クオリティと、演者それぞれのスキルを上げなきゃいけないんで、今一生懸命みんなで切磋琢磨している最中ですね。みんなが成長してそれぞれが座長になったらすごく嬉しいですし、そうなったらちょっとは沖縄に恩返しできたかなって思ってホッとするような気がします。
――では最後に、これから観に来ようと思っている人にメッセージをお願いします。
沖縄芸人の若い子たちが、どんどんキャラクターや持ちネタができてきているので、そういった部分も楽しみにしてほしいなと思いますし、あとやっぱりみんな、いろいろと疲れてると思うんで、笑いを見るということプラス、沖縄のゆったりした空気を感じることによって、日頃の疲れを癒してもらえたらなって思いますね。ほっこりしながら腹を抱えて笑って、ストレス発散して帰っていただけたら嬉しいです。
●おきなわ新喜劇公式HP http://okinawa-shinkigeki.com/
【ガレッジセール】【ゴリ】
第3回おきなわ新喜劇ツアー『世界のヤッケームン大会』
【大阪】
7月28日(木)19:00開場/19:30開演
なんばグランド花月
【東京】
7月30日(土)、31日(日) 19:00開場/19:30開演
ルミネtheよしもと
【沖縄】
9月10日(土)15:00開演
浦添市てだこホール 大ホール
9月11日(日)15:00開演
沖縄市民会館 大ホール
9月18日(日)15:00開演
石垣市民会館 大ホール
出演:ガレッジセール、スリムクラブ、普久原明、伊波雅美、宮川たま子、ウリズン桜、大屋あゆみ、けんたくん、ありんくりん、比嘉梨乃、諸見里大介(7/28大阪のみ)他
料金:(全席指定席)
【東京・大阪】前売:4500円(税込)/当日:5000円(税込)
【沖縄】 前売:3500円(税込)/当日:4000円(税込)
<チケット>
チケットよしもと(0570-550-100)※10:00〜19:00受付
チケットぴあ(0570-02-9999)※24時間受付
ローソンチケット(0570-084-008)※24時間受付
※その他、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブン、サークルKサンクス、ミニストップ、ぴあの各店舗でも発売中!
※石垣公演は、ブックスきょうはん やいま店、TSUTAYA 石垣店、山田書店 タウンパルやまだでも発売中!
<お問い合わせ>
チケットよしもと 予約問い合わせダイヤル 0570-550-100(10:00〜19:00)
ピーエムエージェンシー 098-898-1331(平日10:00〜18:00)
※詳しくはhttp://okinawa-shinkigeki.com/
主催:吉本興業株式会社
企画・制作:株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー
後援:沖縄県/第6回 世界のウチナーンチュ大会実行委員会