よしもとニュースセンター

５月31日（火）、東京・テアトル新宿にて、６月25日（土）公開の映画『ふきげんな過去』完成披露上映会が行われ、上映前には、小泉今日子さん、二階堂ふみさん、高良健吾さん、板尾創路、前田司郎監督が登壇しました。

岸田國士戯曲賞を受賞するなど様々なフィールドで活躍する前田監督による長編オリジナル作品の第２回監督作品にして、小泉さん、二階堂さんのW主演で話題を集めている『ふきげんな過去』。
そのジャパン・プレミアとあり、劇場は満席に膨れ上がるなか、登壇者が揃うと、大きな拍手と声援に包まれます。

まずは一人ずつ挨拶をし、板尾は「すごくフワッとしたいい映画なので、僕もそっち（客席）で観たいくらいなんですけど、楽しんで帰っていただければと思います。多分、見たらお腹減ると思います」とメッセージ。

MCの伊藤さとりさんから、本作への出演経緯について訊かれると、二階堂さんは「いつか小泉さんと親子役でご一緒できたらなと思ってたので、念願叶うかもしれない」との憧れる思いを明かします。
実際に共演してみると、「ドキドキしました。優しくてかっこよくて、小泉さんの生き様を現場で感じることが出来たので、すごくいい時間だったなと思います」と充実した様子の二階堂さん。
一方の小泉さんも二階堂さんの作品を観ていたそうで、「はじめから最後まで、ずっとふみちゃんがリードして引っ張ってくれて、この作品になってる気がするので、とても頼もしく、甘えたいような気持ちです」と相思相愛のようです。

高良さんも、小泉さんを尊敬しており「さっきバスの中で、"月９（ドラマ）見てたよ"って言われた時に、めちゃくちゃうれしくて。だけど、"あっあっあ、あざーす"みたいなしか出来なかったから（笑）」といった小泉さんとの会話を回想。
また、共演機会の多い二階堂さんについては、７歳年下ながら、どの役でも説得力があると讃え、「年下として接してきたんですけど、今はもう全然、さすがっす」と後輩口調で笑いを誘います。

そして板尾は、2005年公開『空中庭園』以来という小泉さんとの共演に、「役のまんますっと入る感じがして、すごくタイミングが良かった」と語ると、「前は夫婦（役）だったんですよね。足を舐められたりしましたね」と小泉さん。
すかさず「僕、アドリブでやったみたいじゃないですか（笑）」と焦る板尾でしたが、小泉さんから「今回の役でも、座っているだけで何かあるみたいな色っぽさを醸し出していて」と評されると、「そんなん言うてくれるの、小泉さんだけです」と照れる板尾でした。

片や娘役の二階堂さんについて、板尾は「なんとなく雰囲気も似てるし、別にこんな子供おってもおかしくないので、ぜひ養女に来ていただけたら」との提案を持ちかけると、二階堂さんも「劇中で、目元がもしかしたら似ているのかも知れないと思うというカットがあって、ぜひ養女にいけたら」とノリノリ。

それを聞いた板尾は「全然ええよ。生活にまだだいぶ余裕があるので」と具体的な話を進めるも、連絡先の交換などはまだだそうです。

舞台挨拶後半、ストーリーにちなんで、夏の思い出の話題も交わされますが、板尾は、家族旅行中、自宅に同級生が泥棒に入った話と、夜中にプールへ入ろうとするも、友達が感電して「全然大丈夫でした」といった逸話２本を披露。

二階堂さんは、中学校３年の夏休み、納豆を１万回かき混ぜるとカニ味噌になるとの都市伝説について、友達と一緒に自由研究で検証したそうですが、「私も友達もカニ味噌を食べたことなかったんですよ」というまさかのオチで爆笑を奪い、「これは『すべらない話』なんですよ（笑）」と言い足して、板尾をも唸らせます。

他にも板尾は、撮影の途中まで映画のタイトルを『ふざけんな過去』だと勘違いしていたことや、前田監督からは、過去と未来が交じり合った北品川という街から着想したこと、故・市川準監督との親交といった興味深い話も。

和気あいあいとした舞台挨拶は、「ふきげんな！」「過去！」という威勢のいい掛け声での鏡開きで、締めくくられました。

『ふきげんな過去』は、６月25日（土）テアトル新宿ほか全国ロードショー 詳細、最新情報は公式サイトでご確認ください。