豪華ゲストとともに沸かせた桂三度の落語会!
6月4日、大阪・テイジンホールで落語会『桂三度と素敵なゲストによるめっちゃええ落語会』が行われました。
当日は桂三度が短いネタも含めて四席披露、そしてゲストの南海キャンディーズ・山里亮太と雀家チュンチュンこと東野幸治が一席ずつ、披露しました。
まずは三度の落語から。高座に上がるなり「サンディーと呼んでください」と親しみをこめます。そしてこの落語会の経緯から話し始めました。三度のことを気にかけてくれた東野の発端によるそうで、「それだったら山里も呼ぼう」とこの顔ぶれが実現したのだとか。そして41歳で師匠である桂文枝の元に入門してのエピソードや、落語家としての"野望"などをマクラで。ネタは色をテーマにした三度の創作落語でした。
続いて山里亮太が高座へ。赤い着物が目にも鮮やかです。大きな拍手が起こったものの、特に声がかかるわけでもなく、「(舞台に出ても)歓声って沸かないものなんですねー」と自虐的。実は山里、東京の噺家である三遊亭兼好さんから名前をもらっています。「何でも器用にこなすから」という理由で「便利」の「便」の字を取って、三遊亭兼便というそうです。そして、この会に出るからということで自分の失敗談をネタにしようと、自作の創作落語「正直ソープ」を初披露。自身の鬱憤を晴らさんばかりの内容に爆笑でした。
再び三度が登場。山里の落語を受けて「感動でしたね!」と興奮冷めやらぬ様子です。「この会のために内容をめっちゃ考えてくれて...。最低のネタを作ってくれてありがたい!」と感激。なお、山里からは「ゲス落語をやります」と事前に連絡があったそうです。マクラでは、師匠の優しさ溢れるエピソードなどを紹介。そしてとあるアニメをモチーフにした創作落語を口演しました。
そして雀家チュンチュンこと東野幸治が登場。「山里くんがあんな創作落語をするとは...」と東野も驚きを隠せない様子でした。東野は、日々、心配していることを次から次へと語りました。時に白熱し、生の舞台だからこその熱狂に包まれました。
「東野さん、チュンチュン鳴いてましたね~」と東野のバトンを受け取って三度。そして「続いては伝統芸能を見ていただきます」と、これまでの創作落語で見せた軽妙な印象とは一転、上方落語の大ネタの一つ『はてなの茶碗』を披露しました。油屋の男、茶道具屋の金兵衛こと"茶金"、関白、時の帝など、様々なキャラクターを巧みに操り、惹きつけました。
そのまま三度が四席目を披露する予定でしたが、時間の都合で先にエンディングへ。東野、山里が再び舞台に姿を現すと、またしても大きな拍手に包まれました。「山ちゃん、すごいですね!」と東野。「緊張しました! 温かく迎えてくれて、貴重な時間をありがとうございます」とほっと胸をなでおろす山里。普段心配に思っていることをここぞとばかりに語った東野は、「ストレス発散させていただきました。普段思っていることをいえてよかったです!」とすっきりした表情で舞台を後にしました。
最後は、三度の"おまけ落語"を。クイズ番組をモチーフにしたショートネタで笑いを誘い、幕を閉じました。
【桂三度】【東野幸治】【山里亮太】