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2016年6月10日 (金)

明和電機が20年ぶりに大阪で個展『ナンセンスマシーン展in大阪』を開催!

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6月10日(金)〜26日(日)まで、グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル EVENT Lab.にて明和電機の個展『ナンセンスマシーン展 in 大阪』を開催しています! これまで様々なナンセンスマシーンを開発し、国内外で数々の展覧会やライブを行ってきた明和電機。大阪での個展は20年ぶりとあり、およそ100点の作品の約6割が大阪初披露。本展覧会では、魚をモチーフにしたナンセンスな機械「魚器〔NAKI〕シリーズ」、ユニークな電動楽器の「ツクバシリーズ」など、22年間に開発された不可思議な機械たちがずらりと並びます。

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メインステージでは開催期間中、ダイナミックに機械たちが動く楽器の自動演奏も。週末は明和電機の土佐信道社長による「製品デモンストレーション」や「ライブパフォーマンス」も開催。さらに展示だけではなく、明和電機の制服を着て撮影ができる「コスプレコーナー」、製品の開発のスケッチを公開する「スケッチライブラリー」、アイデア発想の原点も紹介し、発想とモノ作りの「ワークショップ」も開催。明和電機式のモノつくりが体験でき、アイデアが商品になっていくプロセスも紹介します。

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開催初日となった6月10日(金)、明和電機の土佐社長と京都国際映画祭アートプランナーでもあるおかけんた、野性爆弾が登場し、メインステージで電動楽器のデモンストレーションやセッションを行いました。MCを務めたのはおかけんた。集まったお客様に「ありがとお〜〜!」とまずはええ声でご挨拶。明和電機とおかけんたは、およそ20年前に開催されたキリンプラザと阪急での展覧会からの付き合い。それ以来、おかけんたが明和電機のイベントやファンクラブのMCを担当したり、京都国際映画祭ではコラボ作品「ジャイアントオタマトーン」の制作を依頼するなど親交を深めてきたといいます。

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ステージ上には明和電機のさまざまな製品が。おかけんたもボタンを押すだけで自然と声がビブラートになる装置「ボイスビブラーター」を付けて、試しに「ゆれる声〜」とビブラートを披露していました。

続いては土佐社長によるデモンストレーション!「さまざまなナンセンスマシーンを作り続けて23年。この展覧会にはそのすべて...だいたい7割を持ってまいりました」とご挨拶。さっそく22年前に制作したという重さ13kgの「ユビパッチン木魚」をデモンストレーション...と思いきや、いきなり故障!「明和電機の製品はすぐ壊れますがすぐ直ります」と気をとりなおし、華麗に演奏しました。

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ほか、発泡スチロールや缶などのモノを叩いてリズムをとる電動ドラムマシン、富士山の形をしたベース「フジベース」、風船に空気をためて演奏する自動ピアニカ「ピアメカ」、花びら1枚ずつが木琴になっている自動木琴「マリンカ」を紹介。これらはすべて一点モノでアートとして作られています。

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そのノウハウを凝縮したおもちゃ「オタマトーン」、「Mr.Knocky(ミスターノッキー)」もPR。そして、これらすべての楽器を使って「君をのせて」を演奏! 途中、ダンスロボット「パンチくんとレンダちゃん」のレンダちゃんの首が飛ぶなど、迫力満点の熱気あふれるステージとなりました。

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続いて野性爆弾がステージに! 土佐社長、おかけんたとトークを楽しみつつ、明和電機の作品を次々と実演。土佐社長から「気になる楽器はありますか?」と尋ねられ、くっきーは電動ドラムにチャレンジ。「うわー、すごい!」と感心しきりのくっきーでした。続いては舌(ベロ)を弾いてベンベンと音を出す「ベロミン」を頭からスッポリとかぶり、土佐社長が演奏する電動ドラムとセッション! 「気持ちいい!」と喜びながらも「視界が奪われて不安になる」とも。

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ロッシーは「オタマトーン」が気に入った様子。音が鳴ったとたん「おー! どうしたん、お前!?」と思わず「オタマトーン」に話しかける一幕も。「ずっと遊んでしまう」と夢中で演奏していました。最後は土佐社長と工員A・Bによる「明和電機社歌」を披露し、ステージは終了。大盛り上がりの個展の幕開けとなりました。

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ステージ後の囲み取材では、土佐社長から改めて挨拶が。「なぜ20年間、大阪に呼んでくれなかったんだろう」と苦笑いしつつも兵庫県出身ということもあり、「関西出身なのでやりやすい場所ではあります」と語りました。くっきーは「電機っていいですよね。人間が生み出した偉大な発明をアートに用いるなんて」と真面目に感想を述べつつ「展覧会を見て、このステージにあるのはポップなんですけど、気持ち悪いやつも多いですね。社長の裏側というか、闇の部分が見えました」と語ると、それを受けて土佐社長は「だいたい、半分は暗いですね」と語り、記者陣を沸かせていました。ロッシーは「ベロミンもおもしろかったです。うちにあったら楽しいやろうなというのが多い。わくわくして楽しかったです」と笑顔。おかけんたは「いちばん最初にキリンプラザで展覧会をされたとき、スイッチで音を鳴らすような真面目な作品をされていて、現代美術のアートファンにも親しまれていました。今回もそういう作品がたくさんあるので、アートファンもたくさん来ていただきたいです」とPRしました。

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「20年ぶりとのことですが、大阪の人に馴染みやすい作品が多いと思うのですが」という質問には「真面目な現代美術でスタートしておきながら、どこかで笑いを取ろうとするのは、やはり関西の血が入ってるんじゃないかなと思いますね。でもこれをフランスに持っていくと『エスプリだ』と言われてわりとフランスでも受けています」とのこと。

「若い方に、何かモノづくりにおいてメッセージをいただけたら」という質問には「僕は24歳から始めたんですが、やり続けられる原動力は、不可解ですね。世の中の不可解というものを、『なんだろうな?』と考え続けていると、意外とそれが自分のモチベーションになりますし、人も不可解というのは気になってしかたがないもの。わかることばかりあるのはいいことではないなと思います」と語りました。

「とくに思い入れのある作品は」との問いには、「ユビパッチン木魚」を挙げ、「これはおじいちゃんになってもやってると思います」とのこと。「ユビパッチン木魚」および魚器シリーズは「スランプの時に大阪の民博に行ってひらめいた」といいます。「今後、新製品は?」という質問には「年内にまたおもちゃの開発もしています」とのこと! 現在、新作開発中だそうです。

さらに「最近、芸能界では不倫騒動がありますが、我々が芸能人の不倫を感知できるようなマシンを作っていただけることはできますか?」との依頼も!? 土佐社長は「不倫の匂いなんかがわかればいいですね」、野性爆弾のふたりも「下腹部の熱とか?」、「手の汗とかでわかるのでは」と珍アイデアが続々と飛び出しました。

『明和電機 ナンセンスマシーン展 in 大阪』はアートからプロダクト、そしてライブパフォーマンス、ワークショップと、明和電機のナンセンスワールドのすべてがこの期間で体験できるまたとない機会です。ぜひ足を運んでくださいね!

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明和電機 ナンセンスマシーン展 in 大阪

場所:グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル EVENT Lab.

(大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪北館 B1)

日時:6月10日(金)〜26日(日)、11:00〜19:00(金・土曜は20:30まで開館、入場は閉館30分前まで)

入場料:一般・大学生1,200円、中・高生800円、小学生500円

※料金はすべて税込 ※5歳以下は無料

明和電機HP

http://www.maywadenki.com/

【おかけんた】【野性爆弾】