『バトル・オブ・ザ・ステージ in ルミネtheよしもと2016』 銀シャリが二連覇で再びルミネの主役に
6月12日(日)、ルミネtheよしもとの主役を決めるネタバトル『バトル・オブ・ザ・ステージ in ルミネtheよしもと2016』が行われ、前回チャンピオンの銀シャリをはじめ、とろサーモン、囲碁将棋、もう中学生、ニューヨーク、相席スタートら20組が出演。各組が渾身のネタを披露する激しいバトルの末、銀シャリが二連覇を果たしました。
半年に一度行われる『バトル・オブ・ザ・ステージ in ルミネtheよしもと』は、お客さんと審査員の審査により順位を決定するネタバトル。優勝者にはルミネtheよしもとの出場権150ステージが贈られます。
MCははりけ~んずが務め、各組は4分のネタを披露。最初のブロックでは、トップバッターの"インディアンス"が結婚生活をシミュレーションする勢いある漫才で一気に会場の温度を上げ、"相席スタート"は異性のストライクゾーンを実際にバッターボックスに立ったつもりで選球眼を見るというコントで思わず「振ってもうたー!」を体現、"もう中学生"は賛同できるかできなかぎりぎりラインの漫談を繰り広げ独特のワールドを展開、"井下好井"はペットを捨てる飼い主を根絶すべくペットを飼う時に結婚式ならぬ"ペットん式"を提案するという漫才を、"囲碁将棋"は名曲が全て相撲の歌になってしまうという安定感のある漫才を。
2つ目のブロックでは、"ニューヨーク"が30年間同じコンビニでバイトし続けるおじさんと、かつての常連客の久々の再会のコントを、"三浦マイルド"は「プロ野球選手」と「コンビニ店員」など違う立場の人間がどっちも言いそうな言葉を披露するフリップネタを、"インポッシブル"は輩にからまれた町娘を助けた侍の腸が飛び出すコントで会場の空気を一転させ、"サカイスト"はインポッシブルの場荒らしぶりを皮肉りながら、酷い酔っ払いの対処法の漫才を、"モンスターエンジン"は結婚式での娘の手紙をシミュレートしたところ、やたらとメッキの話に詳しいという漫才を披露。
3つ目のブロックでは、"鬼越トマホーク"の青春コントでのコワモテ2人のキスに会場から悲鳴が、"コマンダンテ"はファーストフード店や野球の審判になってみたいと試してみるもののコントのお約束の失敗しなけらばボケもしないというコントを、"小森園ひろし"は甲子園でボロ負けした高校野球の監督が生徒を励ますかと思いきや笑いにしていこうとする一人コントを、"えんにち"はアイパー滝沢の息子は不良になるはずだとシミュレーションしてみる漫才を、"銀シャリ"は雑学にはまっているという橋本に対抗し、鰻がとんでもない雑学を披露するという漫才で前回チャンピオンの実力を見せつけました。
最終ブロックでは、同級生にビッグアーティストがいるという"どりあんず"が変な合いの手入りの「グリーングリーン」を熱唱、"アイロンヘッド"は授業中いつも寝ている生徒に挑む先生との攻防戦のコントを、"サルゴリラ"は日本を立つ彼女を引き留めに行けといいながら意味不明な行動をとる男のコントを、"5GAP"は変質者と警官のコントで久保田の変質者キャラが大暴走、"とろサーモン"は4分の時間切れ赤ランプが点灯しながらも久保田が漫才を強引に続けるルール無用のステージを。
全20組のネタが終わり審査結果が出るまでは、ステージに全員集合しトークを。もう中は、おなじみの一句で「性欲と うまく付き合う 自信がない」とキャラに合わない発言をし、「らしくない!」と総ツッコミが。過去2回2位だったニューヨークは「そろそろ獲りたい」(屋敷)と優勝への意欲を。三浦マイルドは、「今月の家賃4万7千円払わなきゃいけないんですけど、あと4万7千円足りません」と切実な訴えを。激しすぎるネタを披露したインポッシブルは「2本目無理。決勝辞退します!」とまさかの宣言。大宮専属芸人たちは、「兄さん、今日飲みに連れてってください」(囲碁将棋・根建)、「今日、これやわー(ハンドルをにぎるような仕草)」(サカイスト・デンペー)、「車ですか?」(根建)、「竹馬」(デンペー)、「俺も今日これ(ハンドルを握る仕草)」(アイパー)、「バイクですか?」(根建)、「編み物」(アイパー)という掛け合いを繰り広げ、「お前ら大宮でやれ!」とツッコミが。トークが盛り上がりすぎたため、前半の組がしゃべり終わったところで審査結果の発表に。まだしゃべっていない後半10組は、最後まで残ってもらいトークの時間を設けるとになったのですが...。
決勝進出4組は、1位は銀シャリ、位はコマンダンテ、3位はインディアンス、4位は相席スタート。銀シャリは前回の優勝で得た150ステージのうちまだ90ステージ残っているそうで、今回優勝すると240ステージに。この状況を「追い鰹と呼んでいます」(橋本)と笑わせます。
決勝ブロックでは8分のネタを披露。"相席スタート"は、付き合い始めて1ヶ月のカップルのコントを。ツッコミがうまいと褒められた彼女。調子に乗ってツッコみまくるうち、隠していた過去が明らかに!? 決勝は下ネタが少ないものという基準で選択したものの、会場の反応はイマイチだったようで、「大クスリ大会でしたね。笑いどころで大クスリ笑いでしら」と山添。"インディアンス"は、どんなに悪口を言われてもポジティブ変換する田口のマシンガントークが光る漫才を。口も動きもノンストップでボケまくる田口は圧巻。普段は4、5分のネタが多いため、8分間の全力漫才を終えた後、田口は舞台袖に倒れ込んだそう。"コマンダンテ"は、メイドカフェの店員に一目惚れし、一緒に働きたいという安田のため、石井が見本を見せるというコントを。石井のメイドカフェに関する豊富すぎる知識と、やたらとクオリティーの高いメイドぶりに安田も会場も若干引きながらも爆笑。トークでは、大阪で石井の人気が爆発中との話題に。チケット売り場でも、石井の方だけ長蛇の列ができているそう。"銀シャリ"は、2人でしりとりを始めたものの、ネイティブな発音や、独特の言い回しで、「"しり"とられへん!」ことになるという漫才を。ステージを終えた、「ラストに銀シャリやったんで"雑炊や"っていうザワザワ感がありました」と橋本らしい感想を。
審査中は、残ってもらった後半10組のトークを。ところが、とろサーモン・久保田は、「背中に"もうええわ"というタトゥー入れるから帰ります」と宣言し、本当に帰ってしまっていた!? 残ったメンバーも私服に着替えていた中、5GAPはコントとは違うキャラクターで登場し芸人魂を見せました。トークでは、鬼越トマホークのキスの話題に。練習では金野がキスしてくれないと、坂井の不満が爆発。どりあんずは、ナレーションの仕事もやっているという平井が、ネタでもおなじみのクセの強さを活かしたナレーションを披露。同じくナレーションの仕事が多いとろサーモン・村田は、島の助産婦を追うドキュメンタリー番組でのナレーションの実演を。『あらびき団』口調での「島民はみな自然分娩を求める!」に、会場は爆笑でした。
そして、審査の結果、優勝は銀シャリに決定。新たに150ステージを獲得し、前回優勝の残りと合わせて240ステージとなった銀シャリは、「来てよ!みんな」(橋本)と心の叫びを。2016年下半期も、ルミネtheよしもとの主役は銀シャリとなりました!
【インディアンス】【相席スタート】【もう中学生】【井下好井】【囲碁将棋】【ニューヨーク】【三浦マイルド】【インポッシブル】【サカイスト】【モンスターエンジン】【鬼越トマホーク】【コマンダンテ】【小森園ひろし】【えんにち】【銀シャリ】【どりあんず】【アイロンヘッド】【サルゴリラ】【5GAP】【とろサーモン】【はりけ~んず