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2016年7月 4日 (月)

妖怪も飛び出した!? 諸見里が座長となってお届けした『諸見里大介の吉本新喜劇2026』

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6月13日、なんばグランド花月で『諸見里大介の吉本新喜劇2026』が開かれました。この『吉本新喜劇2026』は、2016年1月から始まった若手座員を中心にした新シリーズ。10年後の吉本新喜劇を担う人材を育成すべく、若手に活躍の場を与える舞台でもあります。座長は持ち回り制、これまで信濃岳夫、太田芳伸、新名徹郎、吉田裕、安井まさじ、佐藤太一郎が座長を務めてきました。決められたセットで物語を考えるのも当シリーズの特徴。6月は旅館のセットで、9日の清水啓之座長に続いて、13日は諸見里大介座長による新喜劇が上演されました。

オープニングは旅館のロビーでの一幕。徹郎(新名哲郎)、早苗(金原早苗)、敦士(奥重敦史)、まりこ(森田まりこ)の4人がやってきます。従業員が出てくるまでの間、まりこと早苗を驚かす敦史。びっくりした拍子に二人のカバンを思いっきりぶつけられるというお約束で早速沸かせます。

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そこへ番頭の信濃(信濃岳夫)が登場。信濃は出るなり、「電気屋の店員っぽい!」と4人からツッコまれていました。まりこの姿を見るなり「ペットは禁止」と先制。まりこのゴリラネタで盛り上がったところで、信濃の口から花月旅館が位置する村には妖怪伝説があるという話を聞きます。妖怪への興味が盛り上がったところへ女将のあき恵が登場し、一同「ギャー!」。妖怪と間違われた女将はいつもの剣幕でまくしたてていました。

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そして女将の娘・安世(井上安世)が登場。花月旅館は女将と安世、そして岳夫とで頑張って経営していますが、売り上げが厳しく、立て直しのために大枚をはたいて経営アドバイザーに来てもらうことになっていました。3人がアドバイザーを待っているところへ警官のレイ(レイチェル)が登場。旅館を目指すも迷ってしまったという男を連れてきました。その男こそが経営アドバイザーの諸見里(諸見里大介)です。

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「お邪魔しましゅ!」と入ってきたのですが、滑舌の悪さに何を言っているのか分からず、会話にもなりません。適当にしゃべる岳夫。「ちゃんとしゃべれ!!」と諸見里が一喝。早速経営立て直しの策を図るため「収支報告書を出してほしい」と言うのですが、この「収支報告書」が諸見里の口からは伝わってこず、爆笑でした。

ここで諸見里に旅館の従業員を紹介することに。裕(吉田裕)に藍(酒井藍)、直之(今別府直之)の3人が舞台に登場しました。「マキバオーですか!?」と裕に尋ねる諸見里。定番の「マキバオー」ネタにもどっと沸く会場。藍は諸見里と「ドーン!」とお腹で突きあい、その迫力にも笑いが起こりました。今別府はおなじみ乳首を触られて「ピュ」のギャグで会場の拍手を煽ります。改めて会場と舞台に一体感を醸成したところで物語の世界へ再び、入り込みます。

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諸見里のアドバイスはなかなかのスパルタで、アドバイスをするごとに今別府、藍、裕をビンタ。その上、的外れなアドバイスばかりで従業員たちも首を傾げ始めました。そこへ真也(松浦真也)ともりすけが登場。二人は八百屋を営む兄弟です。松浦はギターを抱えての登場、期待通りの歌ネタを披露し、盛り上がりました。

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真也・もりすけ兄弟が「次の配達があるから」と去ったところへ、今度はいちじま(いちじま)と直子(岡田直子)が旅館のロビーへ。いちじまも声が高く、何を言っているのかさっぱりわかりません。そんないちじまの真似をする諸見里。「真似せんといてくださいよ!」といちじまと小競り合いするうちに、諸見里といちじまの声が入れ替わるネタで沸かせました。

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アドバイスはめちゃくちゃ、お客さんは怒らせる、旅館にとってマイナスでしかない諸見里の存在。岳夫が詳しく聞いてみると、実は経営アドバイザーは諸見里のお父さんで、来られなくなった父の代わりに自分がやってきたと告白。資格のない諸見里には任せられないとコンサル料返還を求めるも、もう使ってしまって手元にないと。そのことが女将のあき恵にも知られることとなったのですが、諸見里が女優の名前であき恵に許しを請うと「許しましょ」とあっさり。結局、100万円を返済するまで旅館でアルバイトをすることになりました。

諸見里の騒動も落ち着いたところにNGKホテルの社長秘書・佐藤(佐藤太一郎)とその御曹司・啓之(清水啓之)が花月旅館にやってきました。はっきりとわかりやすく話す佐藤に向かって「滑舌悪くて何言ってるかわからない」と諸見里。全員から集中砲火を浴びていました。

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安世とのお見合いでやってきた啓之を、御曹司との結婚で傾きかけた花月旅館も立ち直るのではないかとあき恵、手厚くもてなします。ですが、実は安世は岳夫と付き合っているのでした。そこのことを言えない二人は焦り始めます。誰もいないロビーで将来を憂いているところへ、諸見里が慌てて戻ってきました。舞台セットをくぐろうとしたその時、頭をドン!とぶつけるハプニングが。「自分のでかさ、把握しといて!」とすかさず信濃がツッコミ、沸かせました。そして、諸見里がうっかり口をすべらし、二人の仲はあき恵に知られることに。岳夫はクビを言い渡され、窮地に立たされるのでした。

第二幕は岳夫があき恵に安世との結婚の許しを請う場面から始まりました。そう簡単には首を縦にふらないあき恵。旦那を亡くし、女手一つで安世を育ててきた苦労を切々と語り、「娘に苦労はさせたくない」と御曹司との結婚を選んでほしい胸の内を明かしました。それを知った岳夫は安世にお見合いの話を薦めます。思いとは裏腹の発言に安世の苛立ちは隠せません。この一連の場面では会場はしんと静まり返、り、空気も張りつめます。それを打ち破ったのが諸見里の空気の読めない発言。シリアスな雰囲気を一気に弾き飛ばし、会場を笑いの世界へと連れ戻しました。

花月旅館の核であるあき恵、岳夫、安世がバラバラになってしまったことをほくそ笑む存在がいました。それが啓之と佐藤です。お見合いをするつもりなんて全くなし、すべては花月旅館乗っ取りのための悪だくみだったのです。さらに追い打ちをかけて、あることないことをあき恵にリークする啓之。岳夫は窮地に立たされ、いよいよクビにというその夜...。

信濃と、今別府、吉田、もりすけ、松浦、藍の仲間たち勢ぞろいし、安世を啓之の魔の手から救おうとある計画を実行することに。それが妖怪伝説にまつわるドッキリを仕掛けるというもの。啓之を怖がらせて、この旅館から出てもらおうというのが目的です。その作戦に諸見里も加わり、各々が妖怪になることに。

もりすけは河童、吉田は傘お化け、藍はぬりかべ、今別府は一反木綿、諸見里はジェイソンと一人趣向は違いますが、役目が決まりいざスタンバイ。啓之を夜中のロビーにおびき寄せたところで松浦のおどろおどろしいギターでさらに恐怖増長! ですが、実際に始まってみると段取りも悪く、クオリティの低さが目立ちます。万策尽きた...と岳夫ががっかりしていたのですが、啓之は腰を抜かす始末。思いのほか作戦成功と喜んでいるところに騒ぎを聞きつけたあき恵がロビーに現れ、「妖怪や~!」と全員驚愕! この騒ぎで啓之と佐藤の悪だくみを知るのでした。

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啓之、佐藤も万事休すとなったそのとき、二人のボディーガードを名乗るチンピラ、太田(太田芳伸)と安井(安井まさじ)が登場。会場からは黄色い悲鳴が上がりました! 花月旅館の権利書を巡り、安世を人質にとり脅す二人。ますます物騒なことになりました。安世を守ろうと必死の岳夫に、ナイフを突きつけられても「僕は死にましぇん!!」と叫ぶ諸見里など、花月旅館は大騒ぎ。最後は佐藤の熱演で啓之一派は観念することに。その佐藤の熱い芝居に「演技がくさい」「芝居がくさすぎ」と舞台では方々から声が上がっていました。

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啓之一派はレイに連行され、安世と岳夫の中も認められ、さらには信濃たちが啓之を追い払うために考えた妖怪ドッキリが、実は旅行雑誌の編集者といういちじまと直子に「体験型ショーの特集を組みたいとオファーされといいこと尽くし。めでたしめでたしとなると思いきや、財布盗難事件が発生し...。「妖怪の仕業だ」と白を切る諸見里を追い掛け回して幕を閉じました。

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エンディングでは開口一番「しゅごい、眠れないぐらいでした」と初の座長公演で緊張したと諸見里。いつにないセリフの多さに格闘したそうです。そして「若手座員の新喜劇に久々に出ました。楽しかったです」と浅香。最後には、この公演をもって退団することなったいちじまからもご挨拶が。「お世話になりました」と言葉少なではありましたが、気持ちを込めた挨拶に会場もじんと来ていました。ですが、再び諸見里と声が入れ替わるネタで笑わせ、笑顔で公演を終えました。

次回は、7月6日(水)19時より『森田展義の吉本新喜劇2026』が、7月7日(木)19時より『松浦真也の吉本新喜劇2026』を開催! こちらもお楽しみに!!


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【諸見里大介】【浅香あき恵】【信濃岳夫】【清水啓之】【佐藤太一郎】【レイチェル】【今別府直之】【吉田裕】【松浦真也】【もりすけ】【太田芳伸】【安井まさじ】【いちじまだいき】【新名哲郎】【奥重敦史】【井上安世】【酒井藍】【岡田直子】【森田まりこ】【金原早苗】

森田展義の吉本新喜劇2026

日時: 2016年7月6日(水) 開場 18:40 開演 19:00
場所: なんばグランド花月
出演者:森田展義、吉田裕、松浦真也、前田真希、前田まみ、酒井藍 他
料金: 前売り・当日共 1,500円 / 小人 1,000円
チケット情報: チケットよしもと
http://ticket.yoshimoto.co.jp
予約問い合わせ:0570-550-100 (Yコード:999-010)

■チケットぴあ
TEL:0570-02-9999 (Pコード:450-790)
 チケットぴあのお店 http://t.pia.jp/
 サークルKサンクス・セブンイレブン
■ローソンチケット
 0570-084-005 (Lコード:57938)

松浦真也の吉本新喜劇2026

日時: 2016年7月7日(木) 開場 18:40 開演 19:00
場所: なんばグランド花月
出演者:松浦真也、今別府直之、吉田裕、信濃岳夫、新名徹郎、諸見里大介、酒井藍 他
料金: 前売り・当日共 1,500円 / 小人 1,000円
チケット情報: チケットよしもと
http://ticket.yoshimoto.co.jp
予約問い合わせ:0570-550-100 (Yコード:999-010)

■チケットぴあ
TEL:0570-02-9999 (Pコード:450-792)
 チケットぴあのお店 http://t.pia.jp/
 サークルKサンクス・セブンイレブン
■ローソンチケット
 0570-084-005 (Lコード:57950)

【公演に関するお問い合わせ】
TEL:0570-550-100(10:00~19:00)