最新ニュースインタビューライブレポート

« フジモンも「これはアイスのレボリューション!!」と絶賛! ピノフォンデュカフェ オープニング記念セレモニー | メイン | オリラジ・藤森、嵐のナイトプールで"水もしたたるイイ男"に!?『CanCam×Shinagawa Prince Hotel Night Pool』 オープニングイベント »

2016年7月15日 (金)

『ピラミッドだぁ!』脚本、出演のキングコング・西野へ単独インタビュー! ダイノジの魅力から肩書き変更までを語る

8月26日(金)~29日(月)、東京・草月ホールにて上演される『ピラミッドだぁ!』。


本作は、昨年の「ダイノジ活動20周年記念公演『テイラー・バートン~奪われた秘宝~』」の流れを組み、それと同様、公演日によって演出とキャストが替わります。
脚本はキングコングの西野亮廣が務めており、今回の『ピラミッドだぁ!』には、「TEAM ナイスなやつら」のメンバーとして、NON STYLEの石田明らとともに出演も。


そんな本作の鍵を握る西野に、ダイノジとの関係を中心に、演出、キャスト陣の印象や見どころ、そしてワイドショーまで賑わせた"肩書き変更"の件まで、たっぷり話を伺いました。
(※編集部註:インタビューは7月初旬に敢行)

20160715002837-8e47921b98bf67da0d4d72084b8e8283548e49c8.jpg

 
   *   *   *   *
 

――『ピラミッドだぁ!』の初演は、2014年2月の神保町花月でした。この話を書こうと思ったきっかけなどはありましたか?


どうやったっけなあ...。でもね、町おこしの話なんですよ。今もそうなんですけど、町おこしの話が自分の中でワーっとなっていた時だったので、地域創生、町おこしの話をひとつ作りたいなあというところだったと思いますよ。


――昨年の『テイラー・バートン~奪われた秘宝~』は、ダイノジさんから脚本をお願いされたそうですね。


そうです。お2人揃って、僕の仕事場までわざわざ来てくださいました。大先輩からコンビでお願いされるなんてなかなかのことじゃないですか。ダイノジさんの20周年記念公演だし、ちゃんとしようと思って書いたんですが、「西野、今年も20周年記念やりたい」って言い出してきて(笑)、「じゃあやりましょう」と。


――書き下ろしという選択肢もあったかと思いますが、どうして『ピラミッドだぁ!』に?


ダイノジさんが今、DJダイノジとして、地域をまわって、町おこしみたいなことをされていて、まさにぴったりなテーマだなと思い、『ピラミッドだぁ!』を提案したんですね。そしたら「いいね」ってなって、最終的にはダイノジさんが決めていただきました。


――ダイノジさんは、『テイラー・バートン』にすごく手応えを感じたようで、喜劇をやっていくという気概も出来たようですね。


今でもそうですけど、もともと僕が20歳から、自分の師匠みたいに立ち振る舞ってくれたのが、劇作家の後藤ひろひとさんでして、ダイノジさんも後藤さんのファンなんですよね。そういう経緯もあって、馬が合ったのかもしれないです。僕はもろに後藤さんから影響を受けて、人生がだいぶ変わっちゃったんですけど。


――それまでダイノジさんとの接点は?


大谷さんとは、"嫌われ芸人"みたいなくくりで(笑)、ライブで一緒になるくらいでしたかね。でもDJダイノジを見た時に、めちゃくちゃ面白いなって思っていたんですね。その当時は、ほとんどの芸人が、「芸人のくせにDJやりやがって」とか馬鹿にしていたんですが、僕はそういうやり方があっていいんじゃないかなって思ったんです。盛り上げ方が見事で、これは一流の芸だなと、すごいリスペクトしました。


――生でご覧になられたんですか?


客として何回か見に行きましたけど、見事ですよ。そういう芸人さんがいてもいいと思うし、僕はダイノジさんに「肩書き、変えろ」とは言ってるんですよ。


――そんな話を(笑)。


「DJの方がいい。漫才師がDJやるより、漫才の上手いDJの方が引きがある」って。そして大地さんは天才コメディアンで、大地さん自身も、ポスト西田敏行を狙ってるらしいですが(笑)。このチラシだって、ホントだったら梅田彩佳ちゃんや山田菜々ちゃんにした方が引きがあるのに、きったないおっちゃんのワンショットで(笑)。


20160715002808-a6766a96faab8fc1bc73e36711b7a6cb2a6f427a.jpg


――YouTubeの『毎日キングコング』で、西野さんがチラシのデザインされていましたよね。


デザインっていうほどのものじゃないですけど、でも大地さんの顔があった方がいいっては言いました。コメディアンとしての才能と魅力が、よしもとの中でも突出してるからです。バレるのは時間の問題だと思いますよ。一流コメディアン、役者さんとして、世の中にバレるのは時間の問題。勘の悪い奴はわかんないかもしれないですけど、抜けてる感じはしますね。


――そして、演出の一人、山口トンボさんとの付き合いは長いですね。


もう10年くらい、自分のまわりにずっといてくれてる優秀なスタッフですね。


――何かそうなるきっかけはあったんですか?


今や売れっ子作家なんですけど、10年前、僕が飲んでいる時に、ブロードキャスト!!の房野くんが、山口トンボを連れてきたんですよ。それまで芸人をやってたんですけど、「明日から名古屋に帰って作家をします」って言うから、「ダメダメ。作家はいいけど、東京来たんだから、東京で一回やれ」って言って、その翌日から今までずっと一緒にいますね。明るかったんですよね。明るくて、よく笑うし、いいなと思って。


――その山口さん演出の「TEAM ナイスなやつら」の一人として西野さんも出演されますが、座組を見ての感想は?


素晴らしいですよ。キャスティングは、基本的に各演出の方が決められたんですけど、梅ちゃん(梅田彩佳)は、去年の『テイラー・バートン』をお客さんとして見に来てくれていて、終演後に「こういうの演りたいんです」って言って来てくれてたんですね。番組でも一緒になるんですけど、もともと舞台とかミュージカルに力を入れているので、楽しみです。あとエハラ、ブロードキャスト!!も古い付き合いですし、さらば(青春の光)も仲いいですし、面白そうですね。


――GO!皆川さんは、西野さんとは対極の芸人、ギャガーといった印象ですが。


僕も山口トンボもアニメの『タイムボカン』シリーズが好きで、それに出てくるような顔の奴がすごい好きで、皆川や(さらば青春の光)森田はそれなんです。THE 抱きしめるズというバンドでドラムを担当しているサンライズ太陽も、いい顔していて明るい。演技とかしたことないだろけど、声が大きいし、なんとかなるやろうって感じですね(笑)。


――一方の「TEAM ダイノジ」で気になる方はいますか?


演出の川尻恵太くんが結構仲良くて、川ちゃんがどういう演出するのか楽しみですね。僕と同い年なんですけど、同い年のトップだと思います。


――ダイノジさんに川尻さんを紹介したのが西野さんだとか。


そうでしたね。川ちゃんは、ずっとラーメンズさんとかとやってて、舞台のことは熟知しているし、ダイノジさんがずっと喜劇をやっていくのであれば、川ちゃんと組んだらいいだろうなと思って、お薦めしました。面白い人はどんどん世に出て行った方が、いいなと思うので、川ちゃんは楽しみですね。


20160715002806-964e5014f08587a4d752d8ea0b009c8797c0186d.jpg

――近況的なお話もお聞きたいのですが、肩書き変更を宣言されたこの一週間くらいはいかがでしたか?
(※編集部註:6月28日放送のテレビ朝日『EXD44』にて肩書きを"芸人"から"絵本作家"へと変更した)


もうバタバタですよ! 肩書き変えると、こんなバタバタするんや。『ワイドナショー』でも松本さんがコメントしてくださったり...、バタバタしましたね。また先に言っておきますけど、2週間後くらい、番組とは無関係にまた肩書きが変わるんですよ。肩書きって、前からすごく興味がなくて、でもみんなすごく肩書きのことやたら言うじゃないですか。僕自身が「芸人とは肩書きではなく生き様だ」とか言ってるくせに、芸人の肩書きをずっと大事に持ってて、説得力がないと思って、一回捨てちゃおうかみたいな感じで。今はパインアメの「特命配布主任」なんですけど(笑)。


――それも斬新ですよね(笑)。


肩書きを変えたら、世間の人がみんな怒るんですよね。それは勉強になりました。最初、フジテレビの夕方のニュースで紹介されたんですけど、アナウンサーの方が、まじめな口調で「今後、"おもしろ絵本作家"として活動されます」って言ってて、それはすごくいいなと思いましたね。変な響きの肩書きで、アナウンサーさんをやんわりすべらせるって(笑)。


――あと、テレビ東京『ゴッドタン』の反響はどうですか?


面白いって言ってもらえるんですけど、あれで評判がいいっていうのはどうなんでしょう(笑)。前回は、僕と劇団ひとりさんが、ただ服を破りあってるだけの泥仕合で、これまでも血を吐くほどすべらされていますね。最近、『ゴッドタン』で処刑されるために、鼻を伸ばしているような感じがしてきました。3、4ヶ月に1回くらいのサイクルで呼ばれて、ボロカスにされて、落ち込んで帰ってくるんですけど、それでちょうどいいのかもしれないですね。『ゴッドタン』がないと調子に乗りすぎちゃうから。


20160715002804-2271fe844f81ce5fb8dbf0c4eee9c60c44e50c33.jpg


――次回出演も楽しみにしております。では、最後に読者へメッセージをお願いします。


はい。『ピラミッドだぁ!』は、月並みで申し訳ないですけど、石田くんもダイノジの2人も、出演者のみなさん、ホントに面白い人たちしか出てないですし、演出の2人も素晴らしい才能をお持ちですから、来て損はないです。来なかった後悔するように、ほめまくっているリツイートしまくりますからね(笑)。


――脚本についてもひとことお願いします。


さびれた鉱山の町でたまたま見つかった炭鉱が、正四角錐ということがわかって、日本初のピラミッドとウソをついて、もう一回町を活性化させちゃおうぜ...みたいな話なんですけど、そんなウソがうまくいくわけがなくて、結局、加害者ゼロ人、全員被害者っていうお話になってます。これは自分がもの作りする際に決めてるんですけど、今回に限らず、ハッピーエンドですので、親子でも楽しめます。


――「TEAM ナイスなやつら」と「TEAM ダイノジ」の両方を見て、見比べる楽しみもありそうですね。


そうですね。多分、「TEAM ナイスなやつら」の方が台本や演出に従って、キッチリやると思うんですよ。ダイノジさんはそこを壊しにいくと思うので、おそらく全然違うものになって、両方楽しめると思いますよ。

『ピラミッドだぁ!』

2016年8月26日(金)~29日(月)
東京都・草月ホール
脚本:西野亮廣

<TEAM ナイスなやつら>
8月26日(金)19時開演/27日(土)13時開演・19時開演
演出:山口トンボ
出演:西野亮廣(キングコング)、石田明(NON STYLE)、エハラマサヒロ、梅田彩佳、GO!皆川、かたつむり林 、さらば青春の光、THE 抱きしめるズ・サンライズ太陽、ブロードキャスト!!

<TEAM ダイノジ>
8月28日(日)13時開演・19時開演/29日(月)13時開演
演出:川尻恵太
ダイノジ、与座よしあき、山田菜々、森公平、KEN THE 390、松本寛也、今立進(エレキコミック)、川尻恵太、みのるチャチャチャ♪

☆チケット好評発売中!
前売り4500円(税込み)/当日5000円(税込み)
・ チケットよしもと ☎0570−550−100
 http://yoshimoto.funity.jp
・ チケットぴあ ☎0570−02−9999(Pコード:452−110)