田中直樹の演技に「この世界に誘ってよかった」と相方・遠藤も歓喜! 『だCOLOR?〜THE 脱獄サバイバル』初日舞台挨拶
7月9日(土)、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて『だCOLOR?〜THE 脱獄サバイバル』初日舞台挨拶が行われました。
本作は、とある部屋に集められた3人の終身刑の政治犯によるシチュエーションコメディで、脚本はドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ、映画『HK 変態仮面』シリーズなど多方面で独特な世界観を描いている福田雄一さん、監督はかつて福田さんとバラエティ番組『ココリコミラクルタイプ』でディレクターを務めていた金子傑監督。
そして、囚人のひとりを演じるのがココリコの田中直樹で、『ココリコミラクルタイプ』のトリオが久々に結集した映画としても注目を集めています。
舞台挨拶は、本作の冒頭に出演もはたしているたくませいこがMCを務め、佐藤二朗さん、田中直樹、渡辺いっけいさんの3人が囚人姿、金子傑監督が看守姿で登壇。
まず、雨模様の中で来場した観客に感謝を伝える田中は、自身の役柄が「無意識にウソをつく人」だとし、役作りに困っていると、監督から「大丈夫。いつも田中くんがそうだから」と告げられたとのエピソードで、さっそく笑いを誘います。
『ココリコミラクルタイプ』終了から7年ほど経過しますが、初メガホンの金子監督は、信頼できる脚本、キャスティングにしたかったそうで、「助かりましたし、ありがたかったです」と胸中を吐露。
一方田中は、金子監督がADの時代から付き合いがあり、当時からコメディや映画に情熱を燃やし、「仕事は優秀」と讃えますが、「お酒に飲まれがち」と打ち上げでの意外な素顔を伝え、監督を苦笑させます。
田中は共演した2人について、佐藤さんはセリフのアドリブをどんどん増やしていき、渡辺さんは動きのアドリブを入れていたとし、「芸人である僕がいちばん台本通りでした(笑)」と回想。
また、本作での3人は、後ろ手に手錠をはめたシーンが大半を占めますが、田中によれば、渡辺さんは、休憩時間も手錠をはめたままで「究極のドMか...」と勘ぐるも、スタッフに手錠をはずしてもらったり、またはめてもらうというやりとりが「面倒くさい」と渡辺さんが明かし、安堵する(?)田中でした。
共演を通し、相思相愛の様子の3人ですが、佐藤さんが渡辺さんを元西武ライオンズの辻発彦さんに例え「一緒にプレイするとすさまじい。それをいっけいさんで感じました」といった発言も。
本作のストーリーにちなんで、「最近ついたウソは?」との質問に、田中は長男の残していたグミを食べてしまい、次男のせいにしたとして「次男、ごめん!」と謝れば、渡辺さんはタバコは止めていると言っていながら、禁煙と喫煙を繰り返していると打ち明けます。
そして佐藤さんは、奥さんから高円寺で飲むことを禁止されているのに、こっそり出かけるも、奥さんの巧みなネット検索でバレてしまうといった日常を告白。
舞台挨拶の後半には『だCOLOR? インディアンゲーム』と題し、金子監督が思う3人のイメージが書かれた札を額につけ、自分の札を当てるというゲームを行い、田中は「お人良し」、渡辺さんは「照れ屋」、佐藤さんは「エセお調子者」とそれぞれの札をつけますが、佐藤さんが自分の札を見てしまうハプニングが発生します。
急遽、監督が「プロ意識低い」との佐藤さん用の札を作り直し、再スタートさせますが、誰も正解はしないまま時間切れを迎えると、BGMが!
それは、本作のテーマ曲『いつかのスターダム』で、ココリコ・遠藤章造が客席後方から歌いながら登場し、客席を沸かせます。
3人にマイクを向け、無理やり歌わせるという罰ゲームを執行し、満足気な遠藤は「24年前、田中さんに僕から声をかけたんですけど、この世界に誘ってホントよかったなと思います。24年後、こうなってたらいいなと思ってた通り、なってるので」と本作の初日を祝します。
実は遠藤も本作に出演していますが、お酒を飲みながら見たという佐藤さんは、遠藤の役どころがわからず、改めて監督から説明を受けるも「必要だったんですか?」と聞き直した佐藤さんのひとことに爆笑!
予定時刻を大幅に延長してしまうほど、大盛り上がりの舞台挨拶となりました。
【ココリコ】【田中直樹】【遠藤章造】【たくませいこ】
映画『だCOLOR?~THE脱獄サバイバル』
出演:佐藤二朗、田中直樹、渡辺いっけい
監督:金子傑
脚本:福田雄一
制作:フジテレビジョン/KATSU-do
製作:吉本興業
<主題歌>『いつかのスターダム』(歌:遠藤章造)
ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国順次ロードショー