「第37回ABCお笑いグランプリ」でセルライトスパが第37代チャンピオンに!!
7月18日、「ABC創立65周年記念 第37回ABCお笑いグランプリ」が開かれました。本大会は、1980年にABC創立30周年を記念して放送された「ABC漫才・落語新人コンクール」を原点とし、スタート以降、歴代のグランプリ受賞者にはダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーなど、今日のお笑い界を牽引する豪華なメンバーが名前を連ねる、関西の若手芸人の登竜門的コンテストに成長しました。(※1989年の第10回から2011年の第32回までは「ABCお笑い新人グランプリ」として開催)。
第33回大会からは名称を「ABCお笑いグランプリ」と変更し、出場資格も「デビュー10年以内」「日本全国のプロのお笑い芸人」と広く門戸を開放。さらに、昨年末の『M‐1グランプリ』の復活を受けて、今年は夏の大会へと生まれ変わりました。
そして今年の「第37回ABCお笑いグランプリ」には、漫才、コ ント、落語、ピン芸など幅広いジャンルから816組がエントリー。決勝戦はABC本社スタジオで行われ、ABCローカルにて生放送もされました。司会を務めたのは、藤井隆と喜多ゆかりABCアナウンサー。息の合った名司会で会場を沸かせました。
決勝戦には、一次選考、最終予選を勝ち上がった東西の精鋭12組が進出。決勝戦は、ファーストステージと、ファイナルステージの2ネタ方式。審査員は、アンガールズ・田中さん、アンタッチャブル・柴田さん、お~い!久馬(ザ・プラン9)、シャンプーハット・こいで、スピードワゴン・小沢さん、友近、はなわさん、ハマカーン・浜谷さん、星田英利、メッセンジャー・黒田(※五十音順)という、幅広いジャンルから先輩芸人10名が登壇。各ステージでの審査員の持ち点は100点で、1000満点で競われました。
ファーストステージでは12組が3つのブロックに分かれ4分のネタを熱演。ネタ順はくじ引きで決定し、Aブロックは、アイロンヘッド (コント)、インディアンス(漫才)、馬鹿よ貴方は(コント)、相席スタート(漫才)の順で登場。漫才VSコント、そして東西若手の激突となりましたが、テレパシーをコントに巧みに盛り込んだアイロンヘッドがファイナルステージへの進出を決めました。
Bブロックには、さらば青春の光(コント)、ニューヨーク(コント)、尼神インター(漫才)、大自然(漫才)の順で登場。4組ともに900点越えというハイレベルな大激戦を制したのは、独特の間と雰囲気の漫才で957点という高得点をたたき出した大自然でした。
Cブロッ クは、ジグザグジギー(コント)、ゆーびーむ☆(ピン芸)、セルライトスパ(コント)、ダイタク(漫才)の順で登場。まさに、お笑い異種格闘技戦の様相を呈したCブロックでは、空手の大会でのアッと驚く展開のコントで沸かせたセルライトスパが2位に30点差をつけ、ファイナルステージへと勝ち進みました。
ファイナルステージに進出したのは、アイロンヘッド、大自然、セルライトスパの3組。ファイナルステージでは、ファーストステージと異なる4分のネタを披露しなければならず、ネタ順はファーストステージでの得点の高いコンビから選択しました。
その結果、トップバッターはアイロンヘッドが登場。紅白の旗上げゲームをギターを使った音ネタで魅せたコントで923点を獲得。続くセルライトスパは、犯人を説得する刑事に通りがかりの少年が終始無言で絡むというコントを披露し947点を奪取し、暫定1位に。最後は、大自然がサッカーのPK戦をネタにした漫才を繰り広げ943点を獲得。これにより3点という僅差でトップの座を死守したセルライトスパが、見事に第37代のチャンピオンに輝き、優勝賞金100万円が贈られました。
コンビ結成8年にして初めて掴んだ快挙に涙を浮かべた二人。コンテスト終了後に行われた記者会見では、優勝した心境や、本大会にかける思いなどを語りました。
優勝が決まった瞬間について肥後は、「今年の4月に結婚式を挙げまして、嫁さんの家族全員に金銭面で援助していただいてるんです。今朝も神社にお参りをしてきまして、真っ先に家族の顔が浮かんできましたね。客席でも嫁が涙してて。それも見えて涙がこみあげました」。大須賀は「芸人はボケなので、やっぱり泣かないでおこうって決めたんですけど、泣いてしまいました」と照れ笑いを浮かべ、それぞれ涙の理由を話しました。そして「両方、泣いたんで恥ずかしいです(笑)」と肥後。
また、「賞はもとより決勝に行くことすら初めてだったので、一気に一番になれて、本当に嬉しく思ってます」と大須賀。肥後もいまだ緊張した面持ちで 「1年間、この名に恥じぬようがんばっていきます。このまま『M-1』も『キングオブコント』も優勝したいと思います」と決意を語りました。
ネタ順の戦略や手応えをたずねられると「さすがに1本目に僕が一言もしゃべらないネタはないなと思って、順番はオーソドックな方を先にと。1本目のネタは、8年前に作ったネタをずっと劇場で試しながら、 ちょこちょこボケも増やしながら、改良しながらやってきたので、自信はありました。今回は、僕らの中で1番と2番のネタをやっただけです」と胸を張る大須賀。肥後は「あとは元気いっぱいにやるということですね。NSCでそう習いましたんで。ただ、 本当に周りは強豪揃いだったので、正直最後までわからなかったです」。特に、ファイナルステージに進んだアイロンヘッドや大自然は、大阪の劇場で一緒にやってきた仲間だけに「強いことはわかっていたので、ラッキーでした」との大須賀のコメントに、「運が良かった」と肥後も続けました。
優勝賞金100万円の使い道については、「嫁さんのお母さんに50万の借金を返済してもらったんですよ。だから、全部、お母さんにお渡ししたいと思います」と明かす肥後。大須賀も「リアルな話、僕もちょうど50万ぐらい借金をしてるので、(肩代わりしてくれた)親にやっぱり返したいですね」と話しました。
実は大須賀はオンエアの最後に、「(優勝賞金は)仲のいい大自然におごります」と宣言していたのですが、「あれはカメラが回っていたので...。大自然にはおごりません」と前言を撤回!?
最後に、今後追求する笑いをたずねられると「若手はネタが大事だと思うので、まだまだネタを作って、全国の賞レースで勝ちたいです」と肥後。大須賀も「基本はコントで、おじいちゃん、おばあちゃんにもわかってもらえるような、万人に笑ってもらえるネタを作りたいです」と意欲を見せました。
セルライトスパはよしもと漫才劇場を中心に活躍中! これからもどうぞ応援をよろしくお願いします!
提供:ABC
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