博多大吉が優勝!! 準決勝大会へ一番乗り!『ダイナマイト関西2016』予選トーナメント第1戦レポート
7月18日(月・祝)、東京・ルミネtheよしもとにて、バッファロー吾郎主催のガチ大喜利対決『ダイナマイト関西2016』予選トーナメントが行われました。
一般参加も可能なオープントーナメントとしては約8年ぶりの開催となる今大会は、現在約1400名がエントリー。予選トーナメント第1回目となるこの日の試合には、プレ予選シードメンバーのアンガールズ・山根良顕、伊藤修子、錦鯉・渡辺隆、博多華丸・大吉の博多大吉、ライセンス・藤原一裕、ラバーガール・大水洋介、プレ予選優勝者のなすなかにし・中西茂樹、トリプルファイヤー・吉田靖直の8名が出場。
初戦から強豪同士がぶつかり合う中、安定して実力を発揮した博多大吉、ミュージシャンながら芸人を打ち負かして準優勝したトリプルファイヤー・吉田の2名が、11月に行われる準決勝大会への出場を決めました。
「ゴチャゴチャ言わんと大喜利好きな奴で誰が一番おもろいんか決めたらええんや!」をモットーに、玄武コーナーと白虎コーナーに分かれ、1対1で互いの持ち点5ポイントを奪い合う大喜利対決。プレ予選シードメンバーと、「プレ予選」優勝者の8名による「予選トーナメント」(計8回開催)各回の優勝者と準優勝者計16名が「準決勝大会」へ進出し、その上位8名が12月25日(日)に開催される「決勝大会」で優勝をかけて戦います。
まずステージにMCの浅越ゴエと、バッファロー吾郎・竹若が登場します。
ついに始まった「予選トーナメント」について話していると、"神聖な戦いをつかさどる者"と名乗る天狗のような風貌の謎の男(バッファロー吾郎・A)が登場。
「脳内に直接語りかけている」という天から響くような声で、「来るもの拒まぬ完全オープントーナメント! 過去最大の規模にして、過去最高のガチ試合の連続」と今大会の見どころを解説。すでに過去最高の1400人以上の出場者が殺到していることを受け、「私も鼻が高いよ。まあ、私の場合は元々鼻が高いがね」と天狗ギャグで会場を静まり返らせたり、脳内に語りかけていると言いながら直にしゃべったり、足元が下駄のためキメポーズが決まらなかったりと数々の笑いを提供したところで、いよいよ開幕です。
出場選手が入場し、まずは対戦相手を決める抽選を。初戦から強豪の大吉と大水が対決することになり、お互い「最初から当たりたくなかった」と本音が。そこで、浅越ゴエが「どういうところが?」と理由を尋ねると、「これと言ってないんですけど」(大水)、「特にないんですけど」(大吉)と笑わせました。
1回戦の第1試合は、6月11日(土)の「プレ予選」優勝者、なすなかにし・中西と、伊藤修子という初顔合わせの対戦。
伊藤は「山形の山寺で修業をしてきました」と気合十分。しかし、初対面の印象として、中西に「かなり髪の毛が傷んでる」と言われてしまった伊藤は、かなりダメージを!? その悔しさをバネに、伊藤は1問目のお題「1日警察署長に任命されたアイドルの思いもよらぬ行動とは」から飛ばすと、解説のバッファロー吾郎・Aも「思いもよらなすぎる」と爆笑の回答連続で一気に3ポイント奪取。4対2の伊藤リードで2問目「100%ウソとわかることを思いっきり叫んでください」に突入した後も、引き続き伊藤ワールドを展開します。
一方、中西もテンポよくクオリティーの髙い回答を出し続け、怒涛の追い上げを。残り1分で2対1まで迫ったものの、時間切れで伊藤が逃げ切り勝利。「帰ったら髪の毛に椿油を塗りたい」と最後まで笑わせました。
第2試合は、ラバーガール・大水と、博多華丸・大吉の博多大吉という決勝戦でもおかしくない実力者同士の対決。意気込みを聞かれて「(劇場での配布終了のため)オロナミンCが飲めなくて、のどが渇いちゃってるからちょっと...」とボケる大水に対し、大吉は「予選を免除してもらってるんだから恥ずかしい試合はできない」と本音を語りながらも、「この距離から大水くんを見ると、ハリガネロックのユウキロックに見えるから怖くない」と笑わせて、試合開始。
1問目「観覧車のてっぺんで「今すぐおりたい!」なぜそう思った?」は、大吉が好調で様々な角度から回答を繰り出し連続ポイント。4対2の大吉リードで迎えた2問目「誰の心にも響かないラブソングの歌詞とは?」では開始早々、大水がブラックな回答で爆笑をさらい追い上げます。
一方、大吉は、Aも「全くひねりのない、小学生のような歌詞」と爆笑の回答を連発し、「お恥ずかしい」と顔を覆い隠すという一幕も。結果、3対1で大吉の勝利。「ラブソングのお題は、いろいろ考えたけど全部嘉門達夫さんになって......」と苦笑しながらも勝利を喜びました。
第3試合はライセンス・藤原と、6月26日(日)の「プレ予選」で優勝したロックバンド、トリプルファイヤーの吉田の対決。
『ダイナマイト関西2014 全日本新人王』で優勝した浜口浜村・浜村とカラオケボックスで大喜利の練習をしてきたという吉田は、「(カラオケの)部屋が404だったから嫌だなーと思いました」と。飄々としてつかみどころのない吉田に、藤原は「腕相撲だったら勝てる」と試合には全く関係ないところでの自信を覗かせます。
1問目「伊賀流忍者の末裔が設計した『ニンジャスタジアム』の特徴を教えてください」では、最初は藤原がリードするも、全く覇気のない声ながら回答数の多い吉田が追い上げ、3対3のタイに。そんな吉田に、竹若も「全然声出てないけど、ロックンロールを歌ってるんですよね」と興味深々です。
3問目「そのキャッチフレーズで誰がその映画観たいねん」でも吉田の勢いは止まらず、2対0で勝利。場の空気をつかんだ吉田は「イケる気がしてきました」と手応えを。また、藤原は「朝起きた時は、まさかミュージシャンに負けるとは思ってなかった」と悔しさを口にしながらも、「暴走族も負けると吸収されるので、今後はトリプルファイヤーを名乗ります」と笑いを取って芸人の意地を見せました。
第4試合は、アンガールズ・山根と錦鯉・渡辺の対決。子供番組の収録でのどを酷使したという山根は「飴をなめたのでイケると思います」と、か細い声で意気込みを。持病の痛風が心配だという渡辺も「薬を飲んだので大丈夫」と言いながらも、両者体調面で不安の残る戦いに。
1問目「10秒先だけ未来が分かる人が得したこととは」は、Aも「あまりないタイプのお題」という難しいお題ながら、渡辺が連続ポイントをあげて5対2と一方的な展開に。
ところが、2問目「子役人気ゼロの戦隊モノ どんな決め台詞で悪者を倒す?」では、子供番組収録後というコンディションが功を奏した山根が猛烈な追い上げをみせ、1対1まで持ち直します。サドンデスの結果、山根の逆転勝利!
「子供番組のおかで戦隊モノのお題がうまくいきました」とか細い声で喜びを露にしました。
準決勝の第1試合は、伊藤修子と博多大吉の戦い。
休憩中はTwitterを開くと「阿佐ヶ谷姉妹のお姉さんから"頑張って"とメッセージがきていたので、頑張ります」という伊藤に対し、大吉は1回戦での出来事をからめ「YouTubeで嘉門達夫さんの動画を見ていました」と笑わせながら、両者一歩も譲らぬ空気が。
1問目「「この候補、頭大丈夫か」都知事選の候補者が演説していた内容とは」のお題が出されるやいなや、2人の猛攻がスタート。バッファロー吾郎も「頭、大丈夫か?という回答ばかりですね」(A)、「というか、2人のほうが頭大丈夫かなと思いますね」(竹若)と会場の笑いもとまらぬ回答の連続で、互いに回答するたびポイントを奪取し、あっという間に2対2に。竹若も「これエンドレスで見たいですね」と引き込まれるような名勝負を繰り広げ、2対1という大吉リードで2問目へ。
「生徒全員が食べ残す給食 いったい何故」というお題でも両者、ハイレベルかつハイスピードの展開は続き、先に大吉がポイントを得て1対0で勝利。大吉は「伊藤さんが面白いので、こっちも面白いことが浮かんでくる。これがダイナマイト関西の醍醐味。ありがとうございました」と伊藤に感謝の言葉をおくります。
第2試合は、吉田と山根のひょろひょろ対決。
吉田は「山根さんは声の調子が悪いので、声の出力で勝ちたいと思います」とボリュームのない声で宣戦布告します。
1問目「30年に一度あるかないかの知られざる野球のルール」では、お互いスポーツとは無縁そうな2人がか細い声で回答を出し合い、5対3で吉田がリード。2問目「"大音量で音楽をかける""夜中に大声で騒ぐ"より迷惑な隣の住人の行動とは」では、吉田のとぼけた回答がハマり、ポイントを奪取。山根も腹痛に悩まされながらも健闘したものの、4対1で吉田が勝利!
決勝戦出場を手にした吉田は「めちゃめちゃうれしいです」と口にするものの、その表情と覇気のない口調からは全く感情が読めず、浅越ゴエも「そうは見えませんけど」とツッコました。
決勝戦は大会優勝経験もある大吉と、初出場のミュージシャン吉田という異色の対決に。
「正直、吉田くんがこのメンバーで一番怖かった」と、新星の台頭に恐れを抱く大吉に対し、吉田は入場時につまづいたことが「ちょっと恥ずかしかった」とマイペースは変わらず。
1問目「親戚一同が大反対。バカ親が子供につけようとしたキラキラネームとは」では、お互いゆったりとしたペースで試合を楽しむ余裕をも感じられる展開に。4対3の大吉リードで迎えた2問目「大富豪学園の生徒が書いてきた腹の立つ夏休みの絵日記とは」では、ブラック大吉が目を覚まし、Aも「いやー腹立つ(笑)」という回答の連続で、3対1と大吉が大手。3問目「「ポケモンゲットだぜ!」のようで違う台詞を言ってください」に突入するも、大吉のキレのある速攻で勝負あり。3対0で優勝しました。
11月の「準決勝大会」に一番乗りでコマを進めた大吉は「今回の大会で僕が一番慣れていたから、その分だけで勝てたかな」と謙遜するも、「『IPPON』でも『ダイナマイト関西』でも若林くん(オードリー)に負けているので、今年中に若林くんを倒して次の大会に進みたい」と闘志を燃やします。
ともに「準決勝大会」に出場を決めた吉田は、「いつかは大吉さんに勝ってみたい」と新たな一歩への思いを。竹若も「プレ予選から優勝の可能性を示してくれた」と、吉田の健闘を称えました。再び現れた"戦いをつかさどる者"は「準決勝大会」出場のプレートを授与し、「オープントーナメントは続く」の言葉で、大会を締めくくりました。
つかさどる者曰く「全ての人類に門戸を開いた」という今大会。出場者は、8月末まで公式サイトにて募集中。まだ出場のチャンスありますよ!
【バッファロー吾郎】【浅越ゴエ】【ザ・プラン9】【伊藤修子】【博多大吉】【博多華丸・大吉】【藤原一裕】【ライセンス】
『ダイナマイト関西2016』
『決勝大会』
日時: 2016年12月25日(日)
場所: 都内ホール会場
『準決勝大会』
日時: 2016年11月
場所: ルミネtheよしもと
『予選トーナメント』
①7月18日(月・祝) 会場:ルミネtheよしもと
優勝:博多大吉 準決勝:トリプルファイヤー 吉田靖直
②8月3日(水) 会場:なんばグランド花月
出演者:ザ・プラン9 お~い!久馬/スリムクラブ 真栄田/ダイアン 西澤/テンダラー 白川/モンスターエンジン 大林/和田ラジヲ +プレ予選から2名
バッファロー吾郎
③8月18日(木) 会場:ルミネtheよしもと
出演:アジアン 馬場園/クニ/サツマカワRPG/どきどきキャンプ 佐藤/ナイツ 塙/バッファロー吾郎 竹若/ハリセンボン はるか +プレ予選から2名
バッファロー吾郎
④8月26日(金) 会場:ルミネtheよしもと
⑤9月22日(木・祝) 会場:ルミネtheよしもと
⑥10月13日(木) 会場:なんばグランド花月
⑦10月21日(金) 会場:ルミネtheよしもと
⑧11月18日(金) 会場:ルミネtheよしもと
<会場:ルミネtheよしもと>
開場19:00 開演19:30(約150分公演)
料金:前売¥3000 当日¥3500(全席指定席)
<会場:なんばグランド花月>
開場19:10 開演19:30 (約150分公演)
料金:前売¥3000 当日¥3500(全席指定席)
『プレ予選』
<東京会場:渋谷∞ホール>
6月11日(土)予選トーナメント進出 なすなかにし・中西茂樹
6月26日(日)予選トーナメント進出 トリプルファイヤー・吉田靖直
7月2日(土)予選トーナメント進出 サツマカワRPG
7月23日(土) 開場10:45 開演11:00 出場者
8月11日(木・祝)開場10:45 開演11:00
8月13日(土) 開場10:45 開演11:00
9月10日(土) 開場10:45 開演11:00
9月19日(月・祝)開場10:45 開演11:00
10月15日(土) 開場10:45 開演11:00
料金:前売¥2000 当日¥2300(全席自由)
<東京会場:新宿角座>
9月3日(土) 開場16:30 開演17:00
料金:前売¥2000 当日¥2300(全席自由席)
<大阪会場:朝日劇場>
7月3日(日)予選トーナメント進出 モンスターエンジン・大林健二
7月24日(日) 開場16:45 開演17:00 出場者
9月17日(土) 開場16:45 開演17:00
9月18日(日) 開場16:45 開演17:00
料金:前売¥1800 当日¥2000(全席自由席)
<大阪会場:道頓堀角座>
7月27日(水) 開場18:00 開演18:30 出場者
9月4日(日) 開場17:30 開演18:00
料金:前売¥2000 当日¥2300(整理番号付全席自由)
チケット情報:チケットよしもと http://ticket.yoshimoto.co.jp