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2016年8月27日 (土)

とにかく明るい安村との漫才も披露! バイク川崎バイク単独ライブ『バイク単独バイク』10周年全国ツーリングin東京~バイバイ、昨日までの自、分~

8月19日(金)、東京・ルミネtheよしもとにて、バイク川崎バイクの単独ライブ「『バイク単独バイク』10周年全国ツーリングin東京~バイバイ、昨日までの自、分~」が開催され、バイク川崎バイク(BKB)が出演しました。
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全国5カ所を回るツアーの最終日だったこの日は、お客さんもほぼ満員。BKBがおなじみのポーズで登場すると、会場から大歓声があがります。

ルミネでの単独ライブは1年半ぶりだというBKB。客席を見渡し、「後ろの方の空きはわかるんやけど、ここの空きは何?」と、かなり前方の席が4席ぽっかり空いていることを気にします。「きっとこの方たちは別件があったんでしょうね。ベッケンバウアーが......ベッケンバウアーのBKB!」と、さっそくなんでもBKBにしてしまいます(笑)。
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自身の「バイク川崎バイク」という芸名について「まず他とかぶらない名前なんですよね。バイクっていう単語が2回入ってますから。普通、名前に同じ単語2個使わないですからね」と冷静に分析したあと、「でも最近ライバルができまして。コンビニとかにも置いてあるんですけど......水素水。SSS!」と、ライバルも略すBKB。

また、「BとKとBだけ言い続けて10年になります」と自身の芸風について説明した後、「bkb!」と小文字バージョンのBKBを披露し、「いちおう新ネタです」と笑わせていました。「そんなワケで、アクセル全開でがんばっていきましょう。バイクだけに、ブンブン!」と言うと、お客さんも合わせて一斉に「ブンブン!」。
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単独ライブについて、「『ヒイーア!』と『ブンブン』が85分くらい続きます」と言った後、「ウソですよ? コントとかもするんで、ビックリしないでくださいね」と前置きするBKB。というのも、「広島では......あれは県民性かな? コントで白髪のカツラをかぶって舞台に出たら、客席から『誰? 誰?』って言ってる声が聞こえて......。僕の単独ですから、僕しか出ませんよ?」ということがあったようで、改めて「僕しか出ない」ライブだということを強調するBKB。

「今回初めて来たという人は?」と客席に問いかけ、かなりの数の手があがると「僕の単独って、毎回ナゾのご新規さんがドッと来てくれるんですよね」と不思議そうに話し、「でも、ご新規さんがドッと来てくれるってことは、今まで来てくれてた人がドッといなくなってるっていうことでもあって......」とネガティブな方に考えるBKB。さらに「遠くから来たっていう人いますか?」と尋ね、手を挙げたお客さんに「どこから?」と聞いて、お客さんが「大阪!」と答えると「大阪かぁ......。大阪公演は見に来てくれたん?」と聞き、お客さんがうなずくと「大丈夫ですか? 結構同じことやりますよ?」と気づかいを見せます(笑)。続けて、「大阪から何で来たん?」と聞き、お客さんが普通に「飛行機で」と答えると、「バイクちゃうんかいな。プンプン!」と怒っていました(笑)。

話の途中でサングラスを取ったBKBに客席がざわつくと、その気配を察し「そうなんです。僕、こんな顔してるんです。昔から結構、俳優の森山未來さんに似てるって言われるんですけど......」と言うBKB。すると、客席はなんとも言えない空気に......(笑)。さらに瞬く間にそれを察知し、「場の空気微妙......BKB!」とBKBのポーズでごまかし(?)ます。また、先日マッサージに行ったら「左半身が異常に凝ってますね」と言われたというBKBにお客さんは爆笑!
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オープニングトーク終了後、いったん退場し、いよいよ本編のスタートです!

最初に披露したのはコント「月曜日」。月曜日の学校で、騒がしい生徒たちに「騒ぐな!」と一喝する先生(BKB)。「先生、昨日『アタック25』で優勝したんやぞ。騒ぐんやったらそれで騒いで!」という先生の言葉に、生徒たちはいまいちピンときてないよう。どうやら番組をあまり知らなさそうということに気づいた先生は、「番組タイトルは知ってても、ちゃんと見たことはないんか......。あれやね、『スター・ウォーズ』みたいなもんやね」と話し、そこから一気にスター・ウォーズの話題で盛り上がる先生。ひととおり話してスッキリしたところで、「ではHRいきます......ってなんでやねん! 先生、今『アタック25』の話してます」と勝手に盛り上がって勝手に怒る先生。
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長寿番組をことごとくBKBにする「長寿番組BKB」で、『キューピー3分クッキング』や『サザエさん』を次々とBKBにしていくというブリッジをはさみ、続いてはコント「前の車を追ってくれ」。乗せたお客さんが、「前の車を追ってくれ」と、まるでドラマのようなセリフを言ったことに興奮しすぎてベラベラしゃべってるうちにうっかり前の車を見失ってしまう......という無能なタクシー運転手(BKB)。この後もさまざまなドラマのようなシチュエーションが現れるのですが......。無能な運転手にイラッとしつつ、どこか憎めない(?)チャーミングさを感じるコントとなりました。
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続いてはコント「BKB、武道館デビュー」。お笑いを辞め、ミュージシャンに転向した結果大成功し、武道館にまで上り詰めたBKBが、長渕剛さん風の衣装で登場し、「この芸名ももう変えようと思います」と話します。「もうミュージシャンだし、BKBネタもやってないから」というのがその理由なのですが、「バラード、聞いてください、ベイベー」と言ってみたり、『桃太郎の歌』という曲では「ベイビーを、川で拾った、ババア」というフレーズがあったりと、なぜか歌やMCの端々にBKBの影が......(笑)。
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続いてのブリッジ「ヒィーアカキンTV」では、今話題の逆再生アプリを使って「バイク川崎バイク」や「ヒィーア!」、「スッスッスッ」をうまく言うことにチャレンジ! 逆再生の不思議さと、だんだんうまくなっていくBKBに感心するお客さんからは、思わず拍手まで起こっていました。

コント「エース」では、エースピッチャーのBKBが初球を投げますが、ピッチャーライナーが飛んできて、あやうく顔に当たりそうになります。すんでのところでボールをキャッチするエース。しかしその次も、さらにその次もピッチャーライナーが飛んできて......。どんなによけても逃げても間違いなく顔に飛んでくる球に泣き出してしまうエースでしたが、そのうち......。ありえない不条理な状況に立たされた人間の心理の変化が手に取るように見られる、面白くもちょっと不思議な味わいのコントとなっていました。
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ブリッジVTR「BKBからの質問」で、お客さんが何をどう答えても最終的には答えがBKBになるような質問などがされたあとは、コント「オレが奴らを引きつける」。ゾンビに囲まれ、とある建物に立てこもった3人。その中の1人(BKB)はすでにゾンビに噛まれてしまったため、そのうちゾンビになってしまう......という絶望感を感じながら、せめて恋人と親友は助けたい!と、「オレが奴らを引きつけるから、その間に2人は逃げてくれ」と最初はカッコよく言うのですが......。
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そのうち、「でも、あれだけはやめて。あの、残った2人が付き合うやつ。あれだけはホンマ、イヤやねん」と言い出し、しかも話している最中に若干ゾンビになりかけます(笑)。それを親友に指摘され、「え? オレ、ゾンビってた? そっか......。でも、ゾンビってる人間に『ゾンビってる』とか言うたらアカンと思うで」と親友にダメ出しを始めるBKB。そこからケンカに発展し、頭にきて、しまいには親友に「わかりました。噛みます!」と宣言までしてしまい、美しかった友情は一転、ドロ沼状態の醜い争いに......。極限状態の人間(ゾンビ?)の葛藤と、その設定のあるある(3角関係)とありえなさ(ゾンビ)のギャップに、お客さんは大爆笑でした。
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続いてのブリッジ映像は「過去のBKBダイジェスト」。2007年の初舞台から、順を追って衣装やネタ、お客さんのウケ具合まで、その軌跡を見ていきます。最初はキャラがまだ定まっておらず、なぜか毎回違った小道具(カサやケン玉など)を持って登場するBKBに笑いが起こります。

コント「ヒィーアの悲劇」では、せっかくジェンガの調子がよかったのに、そこで嬉しくなって「ヒィーア!!」をしてしまい、手がジェンガに当たって崩れてしまう......といったような、さまざまな生活の一コマで「ヒィーア!!」をしてしまったためにそれまでのことが台無しになるさまをテンポよく紹介。
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BKBのキャラが定まるまでの軌跡を追ったブリッジVTR「ビフォーアフター川崎ビフォーアフター」で、ビフォーアフター風のナレーションに乗せて、BKBが現在のルックスになるまでの衣装の軌跡を追ったあとは、いよいよ最後のコント、「バイバイ、昨日までの自、分」。

単独ライブ当日、小道具のギターを持って急いでルミネに向かう途中、飛んできた野球のボールで頭を打ったショックで記憶喪失になってしまったBKB。それでもなんとか持ち物をヒントに、まずはルミネに向かおうとタクシーに乗るのですが、その運転手が無能で......と、これまでのコントの登場人物もチラホラ登場させながらルミネに向かっていると「バイク!」と呼ぶ声が。もちろん自分が呼ばれているとは思っていないBKBがガン無視していると、その声はどんどん大きくなっていき......、なんと舞台に登場したのはとにかく明るい安村でした。
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ここにきての思わぬゲスト登場に大いに沸くお客さん。しかしBKBはもちろん「誰?」とポカンとしています。安村が「なんでわかんないの? オレだよ!」と、わかってもらおうとどんどん服を脱ぎ始めるのですが、BKBはそれに驚き「変態!」と叫びます。「いやいや、仕事着!」と言い返す安村でしたが、BKBが記憶喪失だとわかると、思い出してもらうためにネタを披露します。自分のネタに加え、「ブンブンやヒィーアの全裸ポーズ」まで披露する安村でしたが、まったく思い出せないようすのBKB。安村が「とにかく明るい安村だよ!」と名乗っても「なんで名前の前に性格がついてるんですか?」と不思議そうに尋ね、安村のことを「とにかくさん」と呼ぶ始末です。
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エンディングでは、安村が今度は野球少年の格好で登場し、自身のネタ(高校野球の強豪校の選手のしゃべり方のモノマネ)を披露しながらBKBに話しかけると「どっかで見たことある!」とBKB。すると安村は「やめて~!!」と言いながら、どんどん自分で服を脱いでいきます。
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するとBKBが「ピン芸人とはいえ、センターマイクの前に芸人が2人......。これは、漫才できるんちゃいます?」とレアな漫才を披露! しかしここで思わぬアクシデントが! なんと、漫才中にかなり大きめの地震が起こってしまったのです。途中でそれに気づいた2人がお客さんに「地震?」と確認すると、すかさず「ビックリ、急にブルブル、BKB!」とBKBを披露したあと、「よかった~。さっき、地震のときやったネタ、『なんでこんなスベるんやろ?』って思ってたわ」とウケなかった理由がわかって一安心。その後も「なんかあったらいつでもやめますんで、言うてくださいね」と気さくに話しかけ、漫才に戻るBKBでした(笑)。
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漫才終了後、BKBが「来年も単独やろうと思ってるんで、また来てくださいね」と言うと、大歓声で応えるお客さん。それでも「ウソつきブンブンやめてな?」と疑り深いBKBでした。客席を改めて見渡した安村が「結構(BKBの)コスプレしてる人も多くて......」と感心したように言うと、BKBが「安村さんの単独ではあんまりいないですか? 安村さんのコスプレ......」と質問を。それには「いるワケないだろ!」と即答の安村でした(笑)。最後、なぜか突然「では最後に『ヒィーア!!』も飽きたんで、一本締めで終わりましょう」と自ら提案したBKB。安村もとまどいながらも納得し、みんなで「せ~の!」と一本締めをしようとすると、なぜかBKB1人だけ「ヒィーア!!」をします。
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そんなナゾの締めで、なんとなくモヤモヤしたまま公演は終了。しかし、自作のビックリマン風シール(悪魔VS天使VSバイクシール)をお客さん全員に配ったり、出口でお客さん全員とハイタッチするなどサービス精神旺盛なBKBに嬉しそうに応えるお客さんたちの姿を見ていると、公演が大成功に終わったことは間違いないと実感できる、記念すべき10周年の単独ライブでした。


【バイク川崎バイク】【とにかく明るい安村】