土肥ポン太&友近の即席連合チームがまさかの逆転優勝!白熱バトルに沸いた「ビーフケーキ松尾!! 年の割には古い歌知ってるのね イントロクイズ選手権」
8月31日(水)、よしもと漫才劇場にて「ビーフケーキ松尾!! 年の割には古い歌知ってるのね イントロクイズ選手権」が開催されました。タイトル通り「年の割には古い歌知ってる」ビーフケーキ・松尾が、80年代歌謡曲に造詣の深い3人の先輩芸人、ちゃらんぽらん冨好、土肥ポン太、友近とイントロクイズで真剣勝負を繰り広げるこのイベント。とはいえこの顔ぶれからして、一筋縄ではいかない予感たっぷり。果たしてどんな内容になるのか、観客も興味津々で開演を待っています。
MCとしてイベントを仕切るのは、ザ・プラン9の浅越ゴエ。開口一番「よく来ましたね! こんな謎のイベントに!」と呼びかけると、客席は大爆笑。その場でアンケートをとってみると半数の方が昭和生まれでしたが、平成生まれも意外と多く、ゴエはびっくり。「平成生まれの方が松尾くん側、昭和生まれの方はお兄さんお姉さん側の立場で楽しんで」とアドバイスを送ります。
出演者は、昭和を代表する歌番組『夜のヒットスタジオ』のオープニングにならい、多彩なヒット曲をメドレーで歌いながら登場。トップバッターの友近は岩崎宏美さんの『家路』、
松尾はTHE ALFEEの『メリーアン』、
ポン太は沢田研二さんの『勝手にしやがれ』、
冨好はDEENの『このまま君だけを奪い去りたい』をそれぞれ熱唱しました。
歌い終わった後のトークでも、昭和歌謡ネタが止まらない年長3人に対し、所在なさげにぽつんとたたずむ松尾。それもそのはず、昭和60年生まれ、31歳の松尾は、詳しいとはいえ80年代をリアルタイムで知るわけではありません。ゴエから「この3人、倒せる?」ときかれ、「仲間の力を借りたい」と直訴、大自然・白井と霜降り明星・せいやを呼び込みます。
「時空警察のタイムパトローラーをしているからどの年代の曲もわかる」と豪語する白井。実は昭和歌謡が流れる居酒屋でバイトしているため、自然と詳しくなったというのが真相のようです。一方のせいやは23歳と松尾よりさらに若いものの、「60年代、70年代の曲を研究したくて、中学生の時はアグネス・チャンさんのファンクラブに入っていた」という変わりダネ。「アグネス以外もまかせてください!」と胸を張ります。というわけで、冨好、ポン太、友近、そして"チーム松尾"のバトルがいよいよスタート!
まずはシンプルなイントロクイズから。もちろん曲は懐かしの80年代が中心となります。1曲目のイントロが鳴りだすやいなやボタンを押したのは松尾! 曲は近藤真彦さんの『ギンギラギンにさりげなく』で、もちろん正解。対戦する3人、そしてゴエもあまりの速さに驚きを隠せません。ポン太も細川たかしさんの『北酒場』を当て、もんた&ブラザーズの『ダンシング・オールナイト』を正解した冨好は「当時、(太平)サブロー・シローさんのネタにもなってたよね」と豆知識を次々と披露していきます。わかっていながらなかなか早押しに勝てない友近は「水谷千重子の歌流して!」と親友である大御所歌手の曲をリクエスト!? このコーナーでは最終的に冨好が5つの正解を叩き出し、序盤の戦いをリードしました。
次はテーマ別のイントロクイズ。映画やドラマの主題歌、テーマ曲からの出題となります。ここでがぜんパワーアップしたのが友近。リメイク最新作の日本語吹き替え版で声優を務めた『ゴーストバスターズ』を筆頭に、大映ドラマの『スクール・ウォーズ』『スチュワーデス物語』『不良少女とよばれて』など次々と正解を連発、周囲を驚かせます。この後、テレビ番組『タモリ倶楽部』をテーマにしたBGM推理クイズを経て、チーム松尾6点、冨好7点、ポン太2点、友近5点と、勝負のゆくえはますます渾沌としてきました。
イントロクイズもさらにクセのある内容に変化。「朗読イントロクイズ」では、若手芸人による歌詞の朗読を聴き、曲名を当てていきます。ひとり目の読み手は、大自然・里。声のよさに定評のある里は、C-C-Bの『Romanticが止まらない』をしっとりと読み上げ、ポン太が正解を出した後も「続きを聴きたい」とリクエストされるほど大好評!
モノマネが得意なコーンスターチ・岡下は、『サザエさん』の登場人物・アナゴさんや、声優の滝口順平さんの声色で名曲を朗読。ほかにもいくつかレパートリーを披露し、「うまい!」と先輩たちから絶賛されていました。
続く「ノリノリヘッドホンイントロクイズ」は、若手芸人にヘッドホンで知らない曲を聴きながら口ずさんでもらい、曲名を当てるというもの。「普段もそんなに音楽は聴かない」というコーンスターチ・松本は、謎のハミングで解答者を翻弄。ところがサビ(らしき箇所)にさしかかったところで、友近が早見優さん『夏色のナンシー』であることを当て、客席には歓声とどよめきが...。
ミキ・昴生も同じく「音楽に興味がない」そうですが、ヘッドホンから流れる曲に合わせ精一杯熱唱。と、こちらも友近が「河合奈保子さんの『スマイル・フォー・ミー』!」と正解を出し、なんと2連勝。底力を見せつけました。
まだまだ謎のイントロクイズが続々! 「冨好サイレントイントロクイズ」は、カラオケ大好きな冨好が指定された曲を声を出さずに歌い、その動きを見て何の曲か当てるというクイズで、正解が出ないまま歌いきれば冨好のポイントとなります。観客は事前に何の曲か知らされますが、解答者には全くのノーヒント。まずは久保田利伸さん『LA・LA・LA LOVE SONG』をノリノリで歌い上げます。これはさすがに難しいか...と思いきや、せいやが見事正解。安全地帯『ワインレッドの心』もポン太が正解。最後の1曲となった桑田佳祐さん『波乗りジョニー』だけは正解が出ず、冨好がポイントをゲット! 「サイレントでも楽しい」とうれしそうな冨好、さすがはカラオケ店のシニア会員になり日々、歌唱にいそしんでいるだけあります。
イベントもそろそろ終盤。「最新曲でイントロクイズ」は、これまでと打って変わって最近のヒット曲を使ったクイズに。一気に形勢不利となる年長組のために、若手芸人たちが助っ人として登場します。抽選の結果、松尾チームには祇園、友近チームにはセルライトスパ、冨好チームにはマルセイユ、ポン太チームにはミキが加勢することになりました。
水を得た魚のように、次々と正解を連発していく各チームの助っ人たち。なかでも冨好とタッグを組んだマルセイユの強さはピカイチ。祇園・櫻井は大ファンであるMr.Childrenを2曲連続で外し、「もう僕の出番はないと思ってください...」と早々の敗北宣言!? また、ついついボケてしまうポン太にミキのふたりがキレまくり、仲間割れ寸前となるひと幕も。ひと言も発しないままコーナーが終わってしまった祇園・木崎は「応援席で華を添えます」とうなだれていました。
最後は再び80年代の曲に戻り、松尾チームが冨好を猛追。追いついたと思うと引き離す、まさにデッドヒートが繰り広げられることに。
一瞬の音で判断しなければならない「超イントロクイズ」では1正解につき2点、5点と獲得ポイントがどんどん上昇。ひとりでは優勝の見込みがなくなったポン太&友近が急きょチームを組みポイントを合算、しかも1正解につき10点獲得となり、奇跡の逆転優勝も可能となりました。すると、運命の最終問題、『宇宙戦艦ヤマト』主題歌をなんとポン太が当て、会場は騒然! ゴエから「最後は勝ちに行っちゃダメでしょ!」とダメ出しされながらも、喜びを噛みしめるポン太&友近でした。
エンディングでゴエは「謎のイベントだと思ってたらすごかった!」と興奮しきり。岡下からゆりやんレトリィバァのモノマネでトロフィーを授与されたポン太&友近はニッコリ、終始リードしていた冨好はまだ悔しそうです。
大健闘の松尾にも大きな拍手が送られ、「次回もやってほしいですよね!」というゴエの呼びかけにももちろん拍手喝采! 「お客さんが参加できるコーナーも」など早くもアイデアが飛び交い、第2回への期待が高まるラストとなりました。
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