R藤本とバッファロー吾郎・竹若が準決勝大会に 『ダイナマイト関西2016』予選トーナメント4レポート
8月26日(金)ルミネtheよしもとにて、バッファロー吾郎主催のガチ大喜利対決『ダイナマイト関西2016』予選トーナメント4が行われました。一般参加も可能なオープントーナメントとしては約8年ぶりの開催。予選トーナメント第4回目となるこの日の試合には、プレ予選シードメンバーのバッファロー吾郎・竹若元博、ハリセンボン・箕輪はるか、R藤本、クニ、ナイツ・塙宣之、どきどきキャンプ・佐藤満春、プレ予選優勝のハマカーン・浜谷健司、サツマカワRPGの8名が出場。優勝したR藤本と、準優勝の竹若の2名が、11月に行われる準決勝大会への出場を決めました。また、エキシビジョンマッチとして、昨年の事務所対抗団体戦で優勝したケイダッシュステージ軍(ハマカーン・神田伸一郎&マスオチョップ・松本拓郎)と吉本軍(野性爆弾・くっきー&麒麟・川島明)がタッグマッチで対決。くっきーが旋風を巻き起こし吉本軍が勝利し、雪辱をはらしました。
「ゴチャゴチャ言わんと大喜利好きな奴で誰が一番おもろいんか決めたらええんや!」をモットーに、武コーナーと白虎コーナーに分かれ、1対1でお互いの持ち点5ポイントを奪い合う大喜利対決。「プレ予選」シードメンバーと、「プレ予選」優勝者の8名による「予選トーナメント」(8回開催)各回の優勝者と準優勝者計16名が11月26日(土)開催の「準決勝大会」へ進出し、その上位8名が12月25日(日)開催の「決勝大会」で優勝をかけて戦います。
MCのGAG少年楽団・宮戸洋行と、"神聖な戦いをつかさどる者"と名乗る天狗のような風貌の謎の男(バッファロー吾郎・A)の待つステージに、出場選手が入場し対戦相手を決める抽選を。吉本の新世代大喜利王者であるR藤本は、「負けるわけにはいかない!大喜利魔界の四強聖の一人として!」と並々ならぬ意気込みを。出場者と会場が「四強聖の他三人は誰だ?」とざわつく中、戦いをつかさどる者は箕輪を指し、「四強聖ゾンビ軍団の一人だ!」と紹介。さらに、塙が「魔界四強聖、浅草支部からやってきました」、浜谷が「魔界四強聖、ケイダッシュ支部だ!」と告白。奇しくもこの対戦に四強聖全てが揃うこととなりました。
一回戦第一試合は、昨年から構成作家に転身したクニと、ハマカーン・浜谷健司の対決。作家らしくPCを手に登場しながらも戦いにはPCを使わないというクニに対抗し、浜谷は腕時計を外して机の上に置き「フェアな戦いをするため、今日はこれを使わない...」と意味の分からないパフォーマンスを。全く笑いがとれなかったこの時計のくだりは、この後、バッファロー吾郎Aから「すべり時計」と命名されることに。気を取り直して試合スタート。昨年の事務所対抗団体戦で、優勝したケイダッシュステージ軍として参戦しながらも1ポイントも取れなかった浜谷は、「今回は1ポイントを取りにやってきました!」と宣言。開始早々1ポイントを先取し、早くも目標を達成することに。さらに、2問目の「「今の韻踏んでる?」強面のラッパーが自信満々に歌っていたラップとは?」で本領発揮。全く韻を踏んでいないラップが次から次へと飛び出し、会場も大爆笑。実況のAに「のびのび大喜利対決」と命名される、ある意味名勝負となりました。激しいポイント奪取の末、1対1の引き分けで時間切れ。延長戦の結果、浜谷が勝利。浜谷は「途中で何度も時計を見ようと思いましたが...見ませんでした!」とフェアな戦い(?)だったことをアピールしました。
一回戦第二試合は、R藤本と、ハリセンボン・箕輪はるかの対決。クニ×浜谷のラップ対決に感化されたR藤本が「オレがウワサのR藤本!イェイ!」とラップで自己紹介すると、箕輪も「ヘイヨー!みんな歯を大事にしなYO!」と受けて立ちます。吉本の新世代大喜利王者R藤本と、抜きんでたワードセンスを持つ箕輪の対戦は、1問目「オリンピックの卓球選手にコーチが伝えていた0点のアドバイスとは」から両者ハイペースかつハイレベルな回答の連打で、すさまじい戦いに。実況席のハマカーン・神田も「この戦いこそ、僕の憧れ続けている『ダイナマイト関西』です」と大興奮。見応えある戦いの末、3対0でR藤本が勝利。R藤本が「オレが勝者!ここにいる全ての人に感謝!」とラップで喜びを伝えると、箕輪も「負けた敗者!来週歯医者!」と再びラップで受けて立ち、最後まで会場を笑わせました。
一回戦第三試合は、バッファロー吾郎・竹若元博と、ナイツ・塙宣之の対決。久々の本選出場に加えスタッフからのプレッシャーも感じて「今のところ全然面白くない」という竹若は「面白い試合をしたい」と意欲を。一方、塙は、漫才協会の副会長でありながらも「今日は一切その権力を使いません!」と、浜谷同様、的外れのフェア宣言をするボケで笑いをとります。1問目「スープまで飲みほしたラーメン鉢の底に書かれていた腹の立つ言葉とは」では、速攻で先行した竹若がポイントを重ねリード。そんな中、塙の某有名店をもじった「一爪堂」の回答が、実況席の野性爆弾・くっきーのツボにはまった様子。その後も、塙はくっきー好みの回答を連発し、「塙さん、イカれてますねー」とくっきーは大喜びでした。塙が竹若を追い上げ、3対3の引き分けに持ち込んだものの、延長戦の結果、竹若が勝利。終始笑いが絶えなかった戦いに、竹若は「やってて楽しかった」と笑顔を見せました。
一回戦第四試合は、プレ予選を勝ち上がってサツマカワRPGと、事務所対抗団体戦で主将としてチームを優勝に導いたどきどきキャンプ・佐藤満春の、ケイダッシュステージの先輩後輩対決。胸を借りる立場のサツマカワに対し、佐藤は「団体戦のメンバーを背負って戦います」と気合十分。1問目「誰も応募してこないオープニングスタッフ募集に書かれたメッセージとは」では、正統派の佐藤に対し、フリーダムなサツマカワの回答がハマり、5対2でサツマカワがリード。さらに、2問目の「"そんなこと誰でも知ってるよ川柳"本年度のグランプリは」では、川柳らしくフリップを縦に使い縦書きにするなど巧みな戦術もみせ、ポイントを重ねます。佐藤も追い上げたものの一歩及ばず、3対0でサツマカワが勝利。佐藤は悔しいながらもケイダッシュステージから2名が勝ち上がったことを喜び、浜谷とサツマカワに願いを託しました。
ここでエキシビジョンマッチとして、昨年の事務所対抗団体戦で優勝したケイダッシュステージ軍(ハマカーン・神田伸一郎&マスオチョップ・松本拓郎)×吉本軍(野性爆弾・くっきー&麒麟・川島明)の「事務所対抗スペシャルタッグマッチ」を。王者ケイダッシュを代表する2人は「今日は1軍を出すのも卑怯なので、ケイダッシュの8軍が来ました」(神田)、「7軍だと勝ってしまうんで」(松本)と自信満々。対する吉本軍は、「吉本の中でも、下の方の"川島"2人が来ました。はんにゃの川島"さん"を出すまでもない」と、はんにゃ・川島をイジリながら受けて立つ川島。一方、くっきーは「知らんけど、おもろいこといったらいいんやろ?」ととぼけるものの、出演者の誰よりも早く劇場に入ったことをバラされ、実は楽しみで仕方ないことが露呈しました。
各チーム持ち点7ポイントを奪い合う対決。1問目「居酒屋の外国人店員が料理を持ってきながらカタコトで言った恐ろしいセリフとは?」では、神田、松本、川島にポイント争いは任せ、くっきーは我が道を大暴走。くっきーふんする妙な外国人キャラクターが何か発するたび、回答者も会場も大きな笑いが巻き起こります。続く2問目、問題が変わったにも関わらず、妙な外国人は続投。いつもは笑いはとりながらもポイントにはつながらないくっきーですが、今回はポイントもしっかり奪取し、Aも「くっきー選手、過去最高得点じゃないですか!」と驚きの声を。くっきーの大活躍により、3対0で吉本が勝利。この喜びを、くっきーは、なぜか野口五郎さんのモノマネで語りました。
準決勝第一試合は、ハマカーン・浜谷と、R藤本の対決。入場時、なかなか席に着かずパフォーマンスを繰り広げる浜谷に対して、スッと席につくR藤本。「そこが気に食わない!こっちは少しでも笑いをとろうとしてるんだよ!!」と噛みつく浜谷に、MCの宮戸から「大喜利で笑いをとってください」ともっともな指導が入り、波乱の幕開けに。1問目「"この怪談ライブ怖がらせる気あるの?"なぜそう感じた?」では、R藤本が「後半に暴露トークがある」などの回答で確実にポイントを積み上げる中、浜谷はいつもの調子を取り戻し(?)回答を重ねるもののポイント獲得ならず。5対2のR藤本リードで迎えた2問目「エアコンを修理に来た電器屋さんに帰り際言われたショックな一言とは」で浜谷が怒涛の追い上げを見せるものの3対1でR藤本が逃げ切り、勝利。負けた浜谷は、1回戦から引きずっていた腕時計を見せ「負けたのはこれを外すのを忘れてたせい!」と悔しがりながらも、「今こそ明かしますけど、私はケイダッシュの13軍です!!」と自虐で笑わせました。
準決勝第二試合は、バッファロー吾郎・竹若と、サツマカワRPGの対決。竹若が、サツマカワの1回戦を見て「楽しそうに大喜利をやっているのを見て、自分も楽しくやろうと思った。サツマカワRPGを攻略したいと思います」と芸名をもじったコメントでスタートした対決、その1問目は、なんと「ロールプレイングゲームで「しかし何も起こらなかった」主人公は何をした?」とRPGに関するお題が。勢いに乗ったサツマカワは果敢に攻めるものの惜しくもポイントに繋がらず。何度も優勝経験のある竹若が安定した強さを見せ、5対2で勝利。負けはしたものの頼もしい若手の台頭に、「楽しい戦いができた」と竹若は喜びの声を。
決勝戦は、R藤本と、バッファロー吾郎・竹若の対戦。1回戦からずっとラップでコメントしてきたR藤本は「ついに来たぜ決勝!狙うは優勝!見せてやるぜ最高のSHOW!」と、この数試合の間で進化したラップを披露すると、竹若も「ついに決勝!見せるぜ俺の汗の結晶!」とラップで受けて立ちます。実力も肉薄した大喜利強者2人の対決、1問目、2問目ともに手数も多く、様々な角度からの回答で会場を楽しませ、ポイントの奪い合いに。3対2のR藤本リードで迎えた3問目「三代続いた和菓子屋が四代目でまさかのリニューアル 一体どう変わった?」でも勢いが全く衰えることなく激しい打ち合いが続く中、「魔法のiランドでHPを作った」という懐かしいフレーズを盛り込んだ回答などでポイントを獲ったR藤本が3対0で勝利。激戦を終えたR藤本はようやく普通の状態に戻り、「何かのキャラになりきらないと緊張するので、今日はラッパーになりきりました」とラップにこだわっていた理由を告白。11月の準決勝大会に向け、「もっとラップのスキルを磨きます!」と笑わせました。同じく準決勝大会に駒をすすめた準優勝の竹若は、「楽しかったけど、負けると悔しい一色になる。この借りを決勝で返したい」と優勝への意欲を語りました。
エンディングでは、戦いをつかさどる者から、「浜谷の時計のくだり以外は、全部よかった!」と総括が。次回、予選トーナメント5は、9月22日(木・祝)ルミネtheよしもとにて開催!
【バッファロー吾郎】【ハリセンボン】【箕輪はるか】【R藤本】【クニ】【GAG少年楽団】【宮戸洋行】
『ダイナマイト関西2016』
『決勝大会』
日時: 2016年12月25日(日)
場所: 都内ホール会場
『準決勝大会』
日時: 2016年11月26日(土)深夜
場所: ルミネtheよしもと
『予選トーナメント』
①7月18日(月・祝) 会場:ルミネtheよしもと
優勝:博多大吉 準優勝::トリプルファイヤー 吉田靖直
②8月3日(水) 会場:なんばグランド花月
優勝:和田ラジヲ 準優勝:ザ・プラン9 お~い!久馬
③8月18日(木) 会場:ルミネtheよしもと
優勝:ずん 飯尾和樹 準優勝:ジャルジャル 後藤淳平
④8月26日(金) 会場:ルミネtheよしもと
優勝:R藤本 準優勝:バッファロー吾郎 竹若元博
⑤9月22日(木・祝) 会場:ルミネtheよしもと
出演:阿佐ヶ谷姉妹 渡辺/キャプテン渡辺/しずる 池田/ハライチ 岩井/ピース 又吉/マッスル坂井 +プレ予選から2名
バッファロー吾郎
⑥10月13日(木) 会場:なんばグランド花月
上田誠/クロスバー直撃 渡邊/中山功太/モンスターエンジン 西森/笑い飯 西田 +プレ予選から3名
スペシャルエキシビジョンマッチ:バッファロー吾郎・竹若/ハリウッドザコシショウ/ナイツ 塙 ほか
バッファロー吾郎
⑦10月21日(金) 会場:ルミネtheよしもと
出演者:インパルス 板倉/ザ・ギース 高佐/次長課長 井上/POISON GIRL BAND 吉田/ラバーガール 飛永 +2名 +プレ予選から1名
バッファロー吾郎
⑧11月18日(金) 会場:ルミネtheよしもと
インディペンデンスデイ 久保田/ケンドーコバヤシ/ザ・ギース 尾関/しずる 村上/ハマカーン 神田 +2名 +プレ予選から1名
バッファロー吾郎
<会場:ルミネtheよしもと>
開場19:00 開演19:30(約150分公演)
料金:前売¥3000 当日¥3500(全席指定席)
<会場:なんばグランド花月>
開場19:10 開演19:30 (約150分公演)
料金:前売¥3000 当日¥3500(全席指定席)
『プレ予選』
<東京会場:渋谷∞ホール>
6月11日(土)予選トーナメント進出 なすなかにし・中西茂樹
6月26日(日)予選トーナメント進出 トリプルファイヤー・吉田靖直
7月2日(土)予選トーナメント進出 サツマカワRPG
7月23日(土)予選トーナメント進出 わらふぢなるお ふぢわら
8月11日(木・祝)予選トーナメント進出 ハマカーン 浜谷健司
8月13日(土)予選トーナメント進出 ラブレターズ 溜口佑太朗
9月10日(土) 開場10:45 開演11:00
9月19日(月・祝)開場10:45 開演11:00
10月15日(土) 開場10:45 開演11:00
料金:前売¥2000 当日¥2300(全席自由)
<東京会場:新宿角座>
9月3日(土)祝)予選トーナメント進出 ローズヒップファニーファニー ハギノ・リザードマン
<大阪会場:朝日劇場>
7月3日(日)予選トーナメント進出 モンスターエンジン・大林健二
7月24日(日)予選トーナメント進出 シンクロック 木尾
9月17日(土) 開場16:45 開演17:00
9月18日(日) 開場16:45 開演17:00
料金:前売¥1800 当日¥2000(全席自由席)
<大阪会場:道頓堀角座>
7月27日(水)予選トーナメント進出 ヒューマン中村
9月4日(日) 開場17:30 開演18:00
料金:前売¥2000 当日¥2300(整理番号付全席自由)
チケット情報:チケットよしもと http://ticket.yoshimoto.co.jp